BLUE QUEST 〜青春を駆ける戦士〜   作:松花 陽気

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キャラの解像度上げようと頑張ってますが、多分キャラ崩壊はします。


第一話:洞窟探検

サクラコの家に着いて一言、俺はこう思った。

 

「いや、デカっ」

 

確かに家なのだが、広い庭付きというセットだ。ここお嬢様学校だから土地の値段高そうだけど。そっか、サクラコもお嬢様なのか。だよな。の割には、家自体の大きさは普通に見える。いや、それでもやっぱ大きいな。別荘って言ったら納得できるぐらいの規模。とりあえずは、普通は逸脱してるね。まあ、庶民な俺には理解できない世界だな。

 

「どうされましたか?」

 

サクラコさんが立ち止まる俺に声を掛ける。

 

「なんでもない……少し驚いただけだ」

 

「そうですか……とにかく、中へどうぞ」

 

そのまま言われるままに彼女に案内される。

中に入ると、やはり普通ではない内装が目を引いた。

これが、お嬢様の家……萎縮しちゃうな。あの花瓶とか高そうだ、気を付けよう。

 

「ごゆっくり寛いでください。今、紅茶をご用意いたします」

 

紅茶。紅茶かぁ……ぶっちゃけ言うと、俺は紅茶が苦手だ。渋い苦味が嫌だ。だが、せっかくサクラコが淹れてくれる紅茶だ。流石に飲まないわけにも行かない。やがて、目の前に彼女が用意した紅茶が置かれる。俺はそれを意を決して飲んだ。

 

「……ん?……美味しいぞ」

 

思って味とは違い、渋みが無くややすーっとした味わいが口に広がり、素直にそんな感想を抱く。ざつみというのだろうか?それが全くない。それに、香りも良い。鼻に近づけて嗅ぐと不思議と心が落ち着く気がする。

 

「ありがとうございます。人にこうして飲み物をお出しすることがそうなかったのですが。喜んで頂けて嬉しいです。あ、よかったらお菓子もご一緒にいかがですか?丁度、良いクッキーがありまして」

 

そう言うサクラコに、お願いします、と言い。出されたクッキーと共に俺たちはティータイムを楽しんだ。

まさか、女の子とこうしてお茶会をすることになるとは思ってみなかったな。礼儀作法とかわからないけど、特に気にせず俺はそれらを楽しむのだった。

 

□□□

 

楽しい談笑は空になった紅茶と共に鳴りを顰め、サクラコは真剣な顔で俺を見つめた。少しの沈黙の後、彼女から切り出された。

 

「瀧本さんには聞きたいことがあります。少し、お話よろしいですか」

 

「うん。構わないよ」

 

「では、まず一つ。あなたは一体何者でしょうか」

 

そうだよな。外の世界から来た、という情報ぐらいしか言ってない銃弾一つで死ぬ人間……のはずの男が普通に耐えてて死んだと思ったら生き返ったりとかするのだ。どう考えても普通ではない。疑いたくなるのもわかる。

 

「そうだね。……正直言うと。わからない……かな。多分サクラコさんは、俺が生き返ったのを見てそう思ったと思うんだけどさ。それは俺にもよくわからないんだ」

 

「そうですか」

 

「でも、仮説は立ててる。それらを一つずつ、わかっている範囲で説明する」

 

そうして、俺は考えていた予想をサクラコに話し始める。

 

「まず、銃一発で死ぬかもしれないと言ったのに。全く死なずに少しは耐えられた事について。多分これは、俺がこの世界に来た時に身についた防御力……だと思う」

 

実際は違うだろう。ドラクエのステータスにはヒットポイントと身の守りという数値がある。もし、俺の体にドラクエのステータスがあるのなら。銃弾受けて死ななかったのはヒットポイントがあって、それが0にならなかったから最初受けた時に死ななかった。手を撃たれて無事なのは、ゲームのキャラが攻撃受けても痛そうな顔になったりするけど、傷の描写がない事からだろう。……血が出た理由は?それはわからん、いわゆるわかりやすい負傷状態を現しただけかもしれない。そして、体を貫通しないとかの理由は、みのまもりや守備力の存在のお陰だろう。

 

「だから、何発かは攻撃に耐えることができた。でも、それには限界があった……君達は銃弾一発程度を耐えることができるけど、それを死ぬまで撃ち続けられたらいずれは死ぬ。……それと同じだろうね」

 

「なるほど。だとすれば、今のあなたはヘイローを持つ人とそう変わらないという認識ですね。ですが、あの程度の被弾で血を流し、そして……一度あなたは死んだ」

 

「……そうだな。俺には、君たち程の体力も硬さも無いという事だろう。でも、そういうのはこれから鍛えていけば問題はないと思う」

 

ステータスがあるって事は、レベルもあるだろうし。レベルアップすれば、ステータスも上がって強くなれる。これも検証していないからわからないが……。

 

「確かに鍛えられるかもしれませんが……」

 

「大丈夫だよ。少しずつ戦闘の経験を積めば、強くなれる……そんな気がするんだ」

 

「だといいのですが。確信はありませんよね。今度はもう死なないようにお願いします」

 

「うん。……善処する」

 

「はぁ……」

 

ため息を吐かれる。まあ、呆れられるはな。

 

「んで、次は……俺が生き返ったことについて。これは単純に、俺がお祈りしたからだな」

 

「お祈り……そういえば、服屋さんの前で私に向かってしていましたね。そういえば、あなたが復活した時、そこの前に立っていたとか……」

 

教会じゃないのにできるのか……と思ったがそういえば外に出ているシスターとかでも出来たんだよな。

 

「はい。まだ生き返った理由はよくわかりませんが、多分そういうものだと思います」

 

「は、はあ。そ、そういうもの……ですか」

 

腑に落ちない顔でこちらを見ている。まあ、これに関しては俺も納得の行く説明を出せない。仮説はもう立っている。ただ、あまりにも内容が荒唐無稽な話なのだ。ドラクエはゲームだから、教会でセーブすればそこに戻るシステムなんだ……って言えるわけがない。そもそも、ゲームの力を使えるという時点で理解は無理だ。だから、適当にそういうことにした。

 

「……だからと言って、無駄に身を削らないでくださいね」

 

「わかってるよ」

 

「……本当でしょうか」

 

「とまあ、今わかることでこんなところかな」

 

「ありがとうございました。まだ納得のいかないところはございますが。ある程度あなたのことを知れましたので。もう、私からは以上です」

 

そうして、話し合いが終わった。

 

「それでは、そろそろ夕飯にいたしましょうか。瀧本さんは、何が食べたいですか?」

 

「じゃあ、ハンバーグが食いたいかな」

 

「はい。では、作ってきますね」

 

作ってくるって……もしかしてサクラコさんの手料理ですか!?食べられるんですか!?シスターの身だからかな?そういう家事能力も必須だったのかも。

 

「あ、そうだサクラコさん」

 

「はい?なんでしょう……」

 

「さんとかつけなくていいからさ、もう今日からルイって呼んでよ」

 

「いえ、流石にそれは。……き、今日初めて会った異性の人を呼び捨てにするのは。流石に……恥ずかしいと言いいますか」

 

「まあいいじゃん?俺の方が年下だし。なにより、距離を感じるからさ」

 

「……で、では。私の事はサクラコと代わりに呼んでください!それなら、お互い平等です」

 

「いやあの、流石に年上の女子を呼び捨ては……」

 

「呼んで、くださらないのですか……?」

 

そんな悲しそうな顔しないでくださいサクラコさん!男は女の涙に弱いんですよ!知らないでしょ!

 

「わ、わかりました…………サクラコ」

 

「っ!!…………はい、それでお願いします。るい……さん」

 

「……さん?」

 

「い、いえ…………ルイ」

 

うむ。それなら良い。俺は一つ咳払いをした後、姿勢を正してサクラコに体を向ける。

 

「改めて!瀧本ルイ、しばらくの間お世話になります!!」

 

「ふふふ。はい!よろしくお願いしますね」

 

というわけで、俺のサクラコ家の居候が始まったのだった。

……ちなみに、親っているのかな?俺いていいのかな?

キヴォトスってちゃんと親の存在がいるのだろうか??

 

□□□

 

それから数日が経過した。

最初は慣れない環境なのもあり、寝れない日が続いたのだが、サクラコがそれを気にしてか安眠作用のある紅茶やお香を買ってきてくれた。値段を聞いたら、1〜3万と言われて唖然とした。もっと安いのでもよかったのだが……とは流石に言わない。というか言えない。

ちなみに、俺の暮らしぶりはと言うと、サクラコが学校に行ってる間、俺は基本一人だ。3日に一度庭師の人が来てその人に挨拶して少し話をするくらい。庭師の人……人?猫獣人はもうすぐ60歳との事らしい。

たまに仕事風景を見学させて貰っているのだが、それはもう丁寧な事。ただ、時折腰を叩いてる事が多く、年齢的な辛さを感じさせた。

だから、たまに俺が手伝っている。最初は花壇の雑草抜きから始まり、花芽葉芽の剪定、低木や木の剪定などなど色々とやらせて貰った。

 

「飲み込みが早いねぇ」

 

「いえいえ、おばちゃんの教え方がいいんすよぉ!」

 

「……アタシももう年かね。最近は目も悪くなってきたし、体も思うように動かなくてね。そろそろアタシも……引退かな」

 

「……そんなこと言わないでくださいよ。俺なんてまだまだですから」

 

「そうは言ってもねぇ。私も流石に体の限界を感じてしまってね」

 

こればっかりはしょうがないことだろう。毎日ではないにしろ、毎度ここまで来て仕事をしてもらっている。長年ここで働いてきたと言うし、そうなるのも必然だと思った。

 

「……と、湿っぽい話になっちまったね。そうだ、今日はアンタに渡したいものがあったんだ。いつも助けられてるからね」

 

そう言うと、おばちゃんはバックの中から一枚の紙切れを取り出すと、それを広げて俺に渡した。

紙はところどころ切れ目があり薄汚れたところがあり、その姿はまるで……。

 

「これは……地図ですか?」

 

「話によると、これは宝の地図と呼ばれているものらしい」

 

「なにそれ、胡散草」

 

考え過ぎか。流石にそれは無いだろう。まず、キヴォトスにそんなものがあったら他のみんなが危険な目に遭ってしまう。それは避けないと。

 

「アタシもそう思ったよ。でも、よく見てくれ。この地図が示すこの場所を……」

 

俺は地図をよーく見て、バツがついた所を調べる。

 

「ん……ここってもしかして」

 

地図が指し示す場所は、トリニティの領の地図の一部。しかも、ちょうどサクラコの家の近くの林だった。

 

「誰かのイタズラ書きかとも思ったんだがね。……どうも、そんな気がしなくて。男の子は冒険が好きだと聞くから、もしかしたらと思ってね」

 

「はい。ありがとうございます。ありがたくもらいます」

 

「うん。アタシには無縁だからね。もしなにかあったら、教えてくれるかい?」

 

「そうですね。その時はお話しします」

 

「……そんじゃあ、アタシはそろそろ行くかね。また今度ね、ルイくん」

 

「はーい!またね〜!」

 

そう言って去っていくおばちゃんの背中を見送りながら、俺は再度地図に視線を戻した。

やはり、どこを見ても地図だな。でも、ブルアカにこんな要素はない。好感度上げのアイテムとしてあるにはあるけど、こんなデザインではなかった。となれば……。

 

「これは、早めに確かめないといけねぇな」

 

そうと決まればと……と思った時だった。

ポケットのスマホから着信。少し前にサクラコが連絡ようにとくれたスマホを取り出し、この世界のツール『モモトーク』を開いて確認する。

 

『ルイ、今日は早くに仕事を終えられましたので、帰りにケーキを買ってこようと思います。参考にどんなケーキが好みですか?』

 

『ケーキ!それなら、チーズケーキが良い!』

 

『わかりました。楽しみに待っていて下さいね』

 

モモトークを閉じる。

 

「よし。これの調査は深夜にするか」

 

そう決めて、サクラコの帰りを待つのであった。

 

□□□深夜1時

 

早めに睡眠をとり、この時間に起きるよう時計をセットして時間通りに起床した。

 

「よし。準備はオッケーだな」

 

荷物は、スマホとバンダナとフォーマルセット。

それと『鉄の鍋蓋』と『くだものナイフ』。因みにこれらは台所にあったものを拝借したもの。鍋蓋は持ち易いよう改造した。ナイフは……前にコッソリ外に出て買ってきたものだ。これならば、以前の装備より幾分かマシだ。あとは、貰った地図。

 

「あっ、そうだった。最後の準備を忘れていた」

 

そう、必ずやっておいた方がいい事。それは……。

 

「一応、これも検証だ」

 

サクラコの部屋の前でお祈りをする。

 

て〜れれれてーれれ〜てーれ〜ーー♪

 

……やはりか。やはりこの音が鳴ったか。前と少しバージョンが違うけど。多分、8とか9とかの音色だな。

以前誰もいないところでやった時、そしてあのおばちゃんを前にしてやった時は鳴らなかった讃美歌が響く。サクラコにしかやった事はないが、恐らくセーブポイントの更新には、シスターを使う必要があるらしい。神に使えるものだからこそ祈りが通じるのだろうか。

 

「まあ、今はそんな事はいい」

 

さて、いくか。

 

□□□林近く。

 

スマホのナビを頼りに地図と交互に照らし合わせながら場所を探す。

やがて、俺はその場所にたどり着いた。

 

「確かこのあたりのはずなんだが……」

 

特に何もない林が広がるだけ。とりあえずスコップを念のため持ってきたけど、掘ったらいいのか?

 

「こらは予想が外れたな。まあ、逆になくて良かったと思うが……んじゃ、とりあえずこの辺りを掘ってみたろ――」

 

瞬間、閃光が走る。輝きと共に俺の体は何かに吹っ飛ばされた。

 

「イッテェ!?な、なんだ突然??」

 

先ほど自分がいた所に視線を向けると、見たことある洞窟の入り口がそこにあった。

 

「……マジか」

 

予想が現実となった。

憧れてた幻想が目の前にあるという事実に喜びを抱くのと同時に、この先への不安が募る。この先にあるものなんなのかなんて、わかりきっている。いや、もしかしたらいないかもだが、それはないだろうと確信した。だが、それ以上に俺の心は――

 

「出たぁ!洞窟!ダンジョン!」

 

歓喜していた。心踊るワクワク感。何が出るかわからないこの感覚。

 

「これは、行くしかねぇな!!」

 

俺は興奮しながら洞窟の中へと入る。と、その前に。

 

「荷物確認しとこ」

 

そうして俺は、アレを出す。

目の前から、見たことある二次元の画面……コマンド画面が出た。近くには今の所持金〈円表記〉のウィンドウと自分のHP、MPとレベルの表示が写る。すぐさま道具を選択し、自分の袋を文字で確認する。

 

……うむ、問題ない。

確認終えたところで、気を取り直して洞窟へと足を進める。

中に入った瞬間、見えた景色は水の音が響く洞窟だった。少し暗めだったので、近くにあった松明を持って先に進む。

 

「雰囲気が半端ないなぁ。これ絶対いるだろモンスター」

 

ぷるぷる〜

 

と、噂をすればなんとやら。

 

「っ!……あれは」

 

その姿は、特徴的なフォルムをしており、体色は青く澄み切ったツヤツヤのボディ。その見覚えしかないそいつらを俺はよく知っていた。

 

「スライムだーー!!!」

 

なんと、スライムの群れが現れた。大きさは大体、高さ20センチの幅30センチくらいだろうか?

 

「やはり居たか!モンスター!」

 

ダンジョンといえば魔物、魔物といえば代表例のスライム。ドラクエの顔。

 

ぷるぷる!

 

スライムたちはこちらを警戒している。目元がまんまるで可愛いな。とか思っていると。

 

プルっ!!

「ごふ!!」

 

可愛さに油断していたせいで、スライムの頭突きにより2ダメージ喰らった。

いてて、戦闘態勢にならせろよ。いきなり襲いかかってきた?なら…………しゃぁないか。

他のスライムたちも続いて攻撃に向かう。腰の『くだものナイフ』を取り、向かってくるスライムに攻撃する。

『くだものナイフ』攻撃力5

 

「舐めるなー!!」

 

一発でスライムは倒れた。他のスライムたちにも同様に攻撃する……が、さっきみたいに一発で倒れず顔を上げた。こちらも盾も出し、防御を高める。盾を出したことで、さっきの不意打ちからダメージを受けなくなった。

 

ぷるぷる!と、まだ頭突きが飛んでくる。今度は喰らわないよう、回避して避ける。だが、もう一体の姿に気付かず喰らってしまう。

 

「だが、きかん!」

 

盾を持ったことで高まった守備力のお陰で痛くも痒くもなかった。その後は、俺から近づきナイフをそいつらに切り付けていく。何回か避けられたりしたが、苦戦するような相手でもない為適当にしてても終わる。

それからは、数にして大体5、6対倒すと、モンスターたちは泡となって消えてった。

 

「初戦闘!大勝利!」

 

てれれれてってってーーー♪

「おっ?」

 

この音はもしや?

すぐさまコマンドを開き、つよさ、からステを確認する。すると、やはり上がっていた。

 

「レベルがあるから、強くなれるだろうとは思ってたけど。よかったぁ〜、無かったらキヴォトス無限死亡編に突入するとこだった」

 

因みに、

HP+5

MP+3

力+2

すばやさ+1

身の守り+3

運の良さ+2

攻撃魔力+0

回復魔力+0

上がった。魔法は覚えなかった……残念だ。まあ、レベルが上がるならいずれは覚えるだろう。

 

その後俺は進み続けた。道は多少分かれ道があったものの、一方通行に近い作りだったためかあまり行き止まりはなかった。

 

「こういう道には、大抵宝箱があるのが定石」

 

と、予想を立てて進むと案の定、幾つかの青い宝箱を発見した。ここも同じなのか……。

因みに中身は、薬草、皮の帽子、どくけしそう……それと力の種だった。ドーピングアイテムゲットー!これは最高!

もちろん、あのあと何度も戦闘も行った。最初はスライムだけだったのが、おおねずみやグリーンワームなども出てきた。おおねずみはたまに逃げる奴がいたのでよかったが、グリーンワームのスカラは苦労した。硬くなるし、力は割と高いし、こんな強かったっけ?と考えさせられた。因みにだが、ためる、もできることを知った。滅多にしないかもな。

そんなこんなしてる間に、レベルは3まで上がった。

感覚的に後少しで次のレベルにいけそうだ。

さて、この階段の下はどんなのがいるかな……?

 

「あれ?」

 

降りてみると、一気に空気が変わった感じがした。

これはボス部屋だな。しかも、まっすぐな道だ。道の先には大扉。9では進んだらすぐ見えたけど、今回は大扉式なんだな。つまり、入ったらそこがバトルフィールド。どんなのがくるんだ?正直、黒竜丸だとしても今のレベルでこれはキツいんだが。

 

覚悟を決めて、その扉に手をかけ、勢いよく開け放つ。そして……その間にいるそいつを見て……俺は唖然とした。

 

「えっ…………おおきづち?」

 

なんと、いたのは『おおきづち』だった。大きな木槌を持った、紫の毛皮を被った小人?と言うべきか。そんな見た目の奴がそこにいた。

 

「これが相手か……」

 

[お?誰かと思えば、人間か。まずはここまで来れたことを褒めてやろう。そしてようこそ、挑戦者よ]

[私はこの洞窟の主、おおきづちだ!]

 

はい。存じております。

 

[んでだ、前置きはこれくらいにして……ここまで来たからには……何をするか。わかるよな?]

 

「戦闘……だろ?」

 

[話が早い。では、いくぞ人間!!]

 

「あぁ!!ここまで強くなったんだ!その成果を見せてやらぁ!!」

 

□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで……気付いたら私の部屋の前にいたのですか」

 

「………………はい」

 

結果、全滅しました。まあ、一人しかいないから、死んでしまったの方が正しいか?

 

「私、言いましたよね。いくら生き返るとわかったとはいえ、死を軽視するような真似はしないでください」

 

「いや、今回に関しては単純に自分の見積もりが甘かっただけで死ぬつも「言い訳無用です」……はい」

 

前よりも圧を感じますサクラコ様。どうやってその目元を暗くしているのですか。

 

「はぁ……全く。今度から出掛ける際に、私に一声掛けてください」

 

「はい。わかりました」

 

「……すみませんルイ。ですが、私も出来ればこんなことはしたくなどありません。これでも、譲歩したつもりです……それをわかってくれませんか」

 

眉を下げてこちらを見つめるサクラコ。

別に俺は、こんな顔をさせたい訳ではない。ただ、ちょっと興奮して調子に乗っただけだ。バカだな俺は……2度も女を泣かそうとは、罪深い奴だ。

 

「ごめんなさい」

 

「わかって頂けたなら、それで私は構いません。この話は、これで終わりにしましょう。さあ、朝食にしましょう」

 

そうして、俺はサクラコについて行き一緒に台所へと向かうのだった。

そういえばだけど、言ったら外に出してくれるってことだから、結構甘いな。別に監禁されてる訳ではないし……彼女も心配して言ってくれているのだ。それに、奴に負けっぱなしは癪なのでそのうちリベンジしたいし。マジで許さん!なんだあの威力の会心の一撃って!ファーストボスにしては強いよ!ナーフしろ!




感想と高評価、ここすき、よろしくお願いします。励みになります。

○装備
・くだものナイフ 攻撃力5
市販で売ってる何の変哲もないナイフ。

・バンダナ 守備力4
赤いバンダナ。キヴォトス製のものなので、少しは丈夫だが、信用し過ぎてはいけない。弾丸は多少耐える。

・皮の帽子 守備力6
革製の帽子。頭部部分は頑丈だが、弾丸には耐えられない。

○新装備
・鉄の鍋蓋 守備力10[加工荒め]
文字通りの鉄製の鍋蓋を加工して作った盾。ただし、粗悪で壊れやすい。今回は壊れなかったが……。

瀧本ルイ 現在のステータス

レベル2 →レベル3 +○
HP=26→32 +6
MP=3→8 +5
ちから=10→13 +3
すばやさ=7→10 +3
みのまもり=7→13 +6
うんのよさ=3→8 +5
攻撃魔力=0→2 +2
回復魔力=0→6 +6

・見た目
フォーマルセット

・装備品
くだものナイフ
鉄の鍋蓋[粗]
フォーマルセット
革の帽子orバンダナ

主人公以外のキャラにも魔法や特技、ドラクエの武器などを持たせたいか?

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