ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSゴーストコンサート : missing Songs ユニバースライダー大戦 作:ボルメテウスさん
「野良犬の格闘技と、サイボーグの拳、どっちが硬いか試してみるか!」
「くっ、しつこい!」
ルパンは後退しながら、ルパンガンナーを乱射してきた。紫のエネルギー弾が雨あられと降り注ぐ。
「ちッ、遅えんだよ!」
俺は体を捻り、野良犬のように地面を這うような低い姿勢で弾幕を潜り抜ける。スーパー1の身体能力は、俺の荒っぽい動きを違和感なく受け止めてくれる。まるで自分の手足がそのまま強化されたかのような感覚だ。
「今度はこれだ!」
俺は右腕を突き出した。冷熱ハンド。右の掌から爆発的な高熱が噴き出す。
「うおおおっ!」
灼熱の火炎が壁となってルパンの射撃を焼き尽くす。エネルギー弾が熱に歪み、空中で弾け飛んだ。
「なっ、私の弾丸を焼き払っただと!?」
ルパンが狼狽する。いい反応だ。調子に乗ってんじゃねえよ。
「まだまだぁっ!」
俺は一気に間合いを詰めると、今度は左腕を振るった。冷熱ハンドの左。零下の冷凍ガスが白い暴風となって噴き出す。
「凍りつけ!」
冷気がルパンの足元を襲う。地面の苔も土も、そしてルパンのマントの裾も、一瞬にして白く染まり、硬質な音を立てて凍りついていく。
「な、なんだこの寒気は!? 足が…!」
ルパンがバランスを崩す。凍てついた地面に足を取られ、あの優雅なステップはもう踏めねえはずだ。
「どうした英雄様! 舞台は整ってるぜ!」
俺はスカイジェットを吹かし、凍りついたルパンの頭上へ回り込む。右手の炎で道を切り開き、左手の氷で足場を固める。この二つの極端な温度差こそが、スーパー1の武器だ。
「錬成!」
角乃の凛とした声が響き、ガッチャードの装甲が虹色に輝いた。彼女はクロッソードを円を描くように振り、境内の石畳や朽ちた鳥居の破片、さらにはさっき俺が凍らせた氷の破片までもが光の粒子となって浮かび上がった。
「ハイクラスな拘束、ご褒美よ!」
粒子が収束し、ルパンの四肢に絡みつく。元はただの石と氷だったものが、重厚な鉄の枷や鎖へと錬成され、ルパンの手足を容赦なく縛り上げていく。
「な、なんだこれは!? 私の動きが…!」
ルパンは必死に抵抗しようとするが、ガッチャードの錬金術によって生み出された拘束具は予想以上に頑丈だ。義経の刀もルパンガンナーも、動きを封じられてはただの飾りに成り下がる。
「お前の其の大口、少しは閉じた方がいいぜ」
「さあ、杏子!」
俺はWへと視線を送った。
「そのヘタクソな探偵ごっこに、ケリをつけろ!」
「ヘタクソって言わないでくださいよ!」
杏子――Wが抗議しながらも、ルパンの目前へと飛び出した。風を纏った右半身、闇を纏った左半身。二人の力を一身に受けた少女が、ルパンを指差す。
「あなたのその力、歴史を盗むためじゃなくて、誰かを守るために使ってください!」
「黙れ! 私は英雄なのだ! 英雄は奪い取るもの…!」
「いいえ! 英雄は、自分の信じるもののために立ち上がる人です!」
Wの右脚に緑の風が、左脚に黒い闇が渦を巻き、収束していく。
「いただきます!」
風と闇の極限が融合し、Wの右脚から巨大な竜巻が噴き出した。
「これが、私の答えです!」
Wが跳躍した。ルパンの動きは封じられている。逃げ場はない。
「義経さんの刀も、絶対に渡しません!」
Wが放ったキックが、ルパンの胸板を直撃した。風と闇の衝撃が、ルパンの装甲を貫き、背後へ爆発的に解放される。
「ぐあああああっ!」
ルパンは拘束具ごと吹き飛ばされ、境内の壁へと激突した。爆煙が舞い、ルパンの変身が解除されていく。白衣の男、男が壁にめり込んだまま、がっくりと膝をついた。手からルパンライドウォッチが転がり落ちる。
「終わりだな」