ハイスクールDxD-月下水月の剣士- 作:水の柱
ふと前世の記憶を思い出したのは5歳の時、今世も変わらず水戸義烈という名前だった、京都の裕福とまでいかないが両親と兄のいる温かい家庭だった。
前世があるのなら鬼滅の刃みたいな呼吸法や剣技みたいなのが出来るはずと木刀片手に山に行き滝行や水の呼吸に見立てた呼吸や水の呼吸の剣技を自分なりにアレンジをして修行していた、力があればこの温かい家庭を守れると思ったから。
そんな俺が最初に“異形”を斬ったのは、中学一年の冬だった。
血の匂い。
砕けた家。
両親と兄の亡骸、そして咀嚼音。
俺はある言葉を思い出した『幸せが壊れる時はいつも血の匂いがする』本当にそうだと今なら心の奥底から思う。
すべてを奪ったのは、はぐれ悪魔だった。
絶望で頭が真っ白になる中、自分の中で何かが目覚め、精神はただただ死んだかのように凪いだ水面に堕ちていった。
呼吸は心拍数が150に体温が38.5℃に上がり木刀には無意識に気が纏わせていてそれで首を刎ねた。
「……はは、力が有っても、何も守れないなら、意味がない。もういい、もう、あの水面の月が切れるのなら何でもいい」
もう心が死んだかのように目からハイライトが消えてどうせなら型月の剣豪たちの様に極地を目指す修羅になろうと出口に足を運んでいた。
「ストーーーップ!!!!」
場違いな声が、夜に響いた。
振り返ると、そこにいたのは――フリフリの衣装を着た少女。
「魔法少女☆レヴィアたん、参上〜!」
「……誰だ」
「魔法少女だよ☆」
「そうか」
「冷たっ!?」
セラフォルー・レヴィアタン。
四大魔王の一柱。
だがその本質は――夢見る魔法少女だった。
「君、すっごく危ない顔してるよ?」
「……そうか」
「そのままだと、人間じゃなくなるよ?」
「もう、どうでもいい」
「夢とかないの?」
「……そんなのもう無くなった」
彼女は、にっこり笑って言った。
「私は魔法少女になりたいな☆」
「もう魔法少女なのにか?」
「……えっ?」
前世のある人物の言葉を思い出す。
「応援してやる、ただ腹とか出しすぎだ、風邪をひく……だから衣装ぐらいなら作ってやる」
「なら初めまして、セラフォルー・レヴィアタンです☆
レヴィアたんって呼んでね☆」
「あぁ、よろしくレヴィアたん」
空っぽなら。
あの仮面の戦士みたいに誰かの夢を支えて夢を守ることなら、できるかもしれない。
両親の葬儀を済ませ親戚に気味が悪いとアパートと水道光熱費だけ出される形で1人暮らしになった、別に構わないと思った。
ただ今は手芸の本で勉強しながらセラフォルーの衣装を作れるのなら、それにセラフォルーも様子を見に来ることもある。
時間はかかったが初めての魔法少女の衣装が出来た、それをセラフォルーに渡すと彼女が衣装を見て笑顔になる。
「ありがとう、ギレッちゃん☆」
「そうか、それなら良かった」
彼女の笑顔を見れただけで、それだけで良かったと思えた。
気になったけどハイスクールD×Dの世界って現実世界みたいに神話関連の本とかはあまり無い感じですかね?普通なら知ってそうな神話の情報も知らないみたいな描写が多い気がするので。