ハイスクールDxD-月下水月の剣士-   作:水の柱

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12話 柱稽古

あれからアーシアが学園に通うようにもなった数日が経過した頃、黒歌は相変わらずソファでだらけながらゲームをしている中、無表情ながらも神妙な顔で小猫にお願いをされた。

 

「義烈先輩、部長たちを鍛えてくれませんか」

 

「何故?」

 

「それは」

 

どうやらグレモリーが婚約者とレーティングゲームをすることになったらしい、しかも婚約者のフェニックスはグレモリー眷属の全員が嫌ってるらしくどうしてもグレモリーの為にも勝ちたいらしい。

 

「小猫が勝てないぐらい強いのか?」

 

「ゲームのルール的にじゃないかな、王が取られたら負けだから小猫がライザーとかいう奴よりも強くても負け筋があるからにゃ」

 

黒歌はゲームの手を止めて指摘する、なるほど、チェスと同じと言っていたな。

 

「はい、不死も仙術で何とかできますが……」

 

「なるほど、わかった」

 

タンスからついつい買ってしまった狐のお面と黒猫のお面を取り出す。

 

「これを付けている間は俺を水狐仮面で黒歌は黒猫仮面と呼ぶように」

 

「あ、巻き込まれるのね」

 

「当然だ、俺は魔法関連は流れは読めるが詳しくはない、少しでも把握している黒歌が必要だ」

 

「白音と義烈の頼みだからしょうがにゃいにゃー」

 

翌日、小猫に教えてもらったグレモリー家が所有する別荘の敷地内で到着を待っていた。

そして、グレモリーたちの到着と同時に木場に気配だけで首を切る。

 

「ッ……!沖田先生?いや切り方が違う、水のような切り方……」

 

木場が膝を着いて首筋に手を触れる、それを見てグレモリーたちがすぐに警戒体制になる。

 

「さておはよう、知人の頼みでお前たちに柱稽古をつける、全員準備してもらうか」

 

「は?」

 

「柱?」

 

「お社様ですか?」

 

「何それ?」

 

「ははは……ごめん、嫌な予感しかしないや」

 

グレモリーや姫島、一誠、アーシアはよくわかっておらず、木場は嫌な予感を感じたらしい、あと小猫よその無言の合掌はなんだ。

 

「逃げるなら今にゃよー」

 

「逃さんが?」

 

「まー、そうなるよね、鬼教官がいるから逃げられないと覚悟するにゃ」

 

「俺は鬼じゃない」

 

「鬼よりも怖いです」

 

「俺は鬼より優しい」

 

「「「は?」」」

 

「「「小猫ちゃん!?」」」

 

小猫の反応に驚いているが、1日の休み期間と作戦会議の時間も想定すると時間はないのだが。

 

 

全員が集合したらまずは最初の稽古を告げる

 

「まずは自己紹介をしよう、俺は水狐仮面だ。そして最初にやるのは基礎体力向上稽古からだ、まずは準備運動だな、今からこの山を登り降りしてもらう、遅かったら俺が竹刀で叩く、休憩のタイミングは俺が指定した時のみだ、黒猫仮面は俺が追い抜いた時頼むぞ」

 

「わかったにゃー」

 

全員を走らせると10秒後自分も走って追いかける、どうやら知ってる小猫と嫌な予感をしていた木場は先に行ったか、俺は稽古ならアーシアだろうと容赦はしないが叩くのは軽くしてやるか。

 

「遅い!後衛や『王』だからと基礎体力が無ければ話しにならん!」

 

「痛!」

 

「きゃ!」

 

「痛いですぅ」

 

「一誠!貴様は『兵士』なら主人を守る最強の『兵士』になれ!そんな体たらくで主を守れるか!!」

 

「ぎゃあああ!俺だけやけに強くないか!!」

 

リアス、姫島、アーシア、一誠のケツを叩き先に行く、小猫と木場を時々5分休ませて追いかけまわす。

 

「ほら、走れ走れ!追いつかれるぞ!!」

 

「ははは、なん、時間、走ったかな?」

 

「休憩を抜いたら1時間と30分ぐらいですかね」

 

「お、喋る余裕があるならまだまだ速度が出せるな」

 

「墓穴を掘りました」

 

11時半まで走らせたあと地獄の柔軟稽古をやる、本来なら新体操もさせるのだが時間がないので無理矢理ほぐしてできる柔軟性のみで妥協する。

 

「ほら一誠、どうしたアーシアより硬いぞ」

 

「死ぬ!マジで死ぬ!!関節から変な音が鳴ってるから!?」

 

「安心しろ、死ぬと叫んでる時はまだまだ余裕の証拠だ」

 

「ぎゃああああ!!助けてーーー!!!」

 

昼には作り置きをしていた大量のおにぎりと味噌汁を黒歌が温めてくれておりそれを持って来る。

 

「うぅ……死ぬ……」

 

「もう動けません……」

 

「脚が……」

 

「お姉さん特製味噌汁にゃ〜♪」

 

「「「ありがとうございます」」」

 

「おっぱいが大きくて優しい……女神だ」

 

「残念ながらこの胸は彼専用にゃ♪」

 

「ちくしょーー!!」

 

黒歌が冗談?……いや冗談でもなさそうに言った言葉に一誠が血涙を流しそうなほど叫びながら泣き、何故か俺は小猫に少し怒ったようなでガシガシと蹴られる。

 

「なんで?」

 

「知りません」

 

その後グレモリーと眷属は小猫以外死にそうな顔をしながら食べていた。

昼休憩の後は次の高速移動稽古に入る。

 

「次は高速移動稽古、俺に打ち込むなり魔法を放つなりをしろ、そして俺の歩法や動きを学び対応する術を学べ」

 

一誠の打ち込みや木場の高速での剣戟を緩急付けた動きで避け、小猫の二尾で仙術を使用しての強力な一撃を木刀の反りで流し朱乃とリアスの雷や魔力弾を水の技法弐之技-水精の舞い-で流麗な動きで躱していきリアスの喉元に木刀を当てる。

 

「……嘘」

 

「あらあら」

 

「ッ、沖田先生とはまた違った速さだ」

 

「嘘だろ、全然追いきれなかった」

 

小猫はムスッとしている中リアスと眷属たちは呆然としていた。

 

「こんな風に『王』を取られるぞ、嫌なら動け、慣れろ、学べ」

 

「高速移動稽古なのに流されました」

 

「庇いにいくタイミングも打ち込みも良かったが、ただ動きの中で当然受け流したりはする」

 

その日4時間少しの休憩を挟みつつずっと高速移動稽古を続ける。

 

「今日はここまでだ、明日も同じ時間に基礎体力向上稽古から始める」

 

「あの地獄がまだ続くのかよ!?」

 

「あと7日だ、9日目は回復に専念10目ラストは戦略の組み立てにでもあてろ」

 

一誠が騒いでるが知らん!頼まれた以上受けてもらう。

 




一誠たちには8日間、柱稽古を受けてもらうことにしました、何事にも基礎は大切ですからね基礎は
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