ハイスクールDxD-月下水月の剣士-   作:水の柱

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土蜘蛛とかの設定を見直すのにぬらりひょんの孫を見直したら羽衣狐と晴明がいないなら奴良鯉伴が生存するし駒王町が関東圏なら奴良組とも関わりがあるだろうから悪魔の出生率の低さとかの話しで山吹乙女の生存もワンチャンあると思ってます


5話 化猫組

八坂の屋敷から戻った夜、玄関を開けた瞬間、空気が重かった。

 

「……」

 

セラフォルーと黒歌に床の上に正座をさせられる。

 

「義烈から狐の匂いがするにゃ」

 

黒歌の目が細まる。

 

「浮気かにゃ?」

 

「ギレッちゃん」

 

セラフォルーがにこりと笑う。

 

「お話しようか☆」

 

「……はい」

 

どこかの白い魔王のような覇気、逆らう選択肢はなかった。

 

 

義烈は静かに語る、全てを包み隠さず。

話し終えた後、沈黙。

 

「義烈が女狐に誑かされたにゃ〜!!」

 

「八坂ちゃんか〜」

 

セラフォルーは顎に手を当てる。

 

「レヴィアたん専属の衣装担当が、厄介なのに目をつけられちゃったな☆」

 

「……問題か?」

 

「問題ではあるよ☆」

 

にこり、だが目が笑っていない。

 

「ギレッちゃん、価値わかってる?」

 

「……多少は」

 

「多少じゃ足りない☆」

 

即答だった。

 

 

セラフォルーは少し考え、指を鳴らす。

 

「決めた☆」

 

「黒歌ちゃん」

 

「にゃ?」

 

「お目付け役、前倒しね☆」

 

「え?」

 

黒歌が目を丸くする。

 

「そのために、あそこ行こっか☆浮世絵町にいる」

 

セラフォルーの声が少しだけ変わる、軽さが抜ける。

 

「関東妖怪の魑魅魍魎の主、奴良組二代目総大将の奴良 鯉伴ちゃんのところに☆」

 

空気が張り詰める自分は何も言わない。

だが、その名は確かに“重い”。

 

 

セラフォルーは正装に着替えていた、フリルではない、魔王として威厳と格式を纏った装い。

 

「……初めて見たな」

 

「セラちゃんはそういうとこ真面目にゃからねー」

 

黒歌が肩をすくめる。

 

「それじゃあ行くよ☆」

 

魔法陣が展開される。

 

「まずは――『化け猫横丁』からね☆」

 

視界が歪む。

 

 

次の瞬間、そこはもう妖怪たちによる歓楽街だった。

 

「……妖の街か」

 

「関東の中枢の一つだよ☆」

 

セラフォルーが軽く言う、視線が集まっていた。

悪魔、人間、猫又、この組み合わせは異質すぎる。

古びた建物、だが中から漂う気配は、ただの組ではない。

 

「ここだよ☆」

 

戸が開く、中にいたのは七つの尾を三毛猫。

 

「おやおや」

 

声は穏やかだが、底が深い。

 

「珍しいのが来たもんだねぇ」

 

細められた瞳が順に見る。

 

「魔王に……人間……」

 

そして止まる。

 

黒歌に。

 

「それと……藤舞の娘かい?」

 

空気が変わる、黒歌の表情が固まる。

 

「……母を、知ってるの?」

 

「そりゃあねぇ」

 

参曲はゆっくりと笑う。

 

「うちの組に居たからね」

 

静かに、だが確実に重い言葉。

 

「随分と暴れて、随分と背負ってた女だったよ」

 

黒歌が拳を握る、自分は何も言わない。

そんな中セラフォルーが一歩前へ出る。

 

「今日はお願いがあって来たんだ、黒歌ちゃんの件だよ☆」

 

参曲の尾がゆらりと揺れる。

 

「なるほどねぇ、面倒なのに目をつけられてるって話かい?」

 

「そういうこと☆」

 

もう一人、参曲が声をかける。

 

「なら話は早いねぇ」

 

参曲が声をかける。

 

「良太」

 

現れたのは一人の男が現れた大きな耳と三毛猫模様とバンダナ、鋭い目、だがどこか軽い。

 

「呼んだか、姐さん」

 

「この子、面倒見てやりな」

 

黒歌を見る、少しだけ笑う。

 

「……へぇ、藤舞の娘か、俺がケツ持ちになる」

 

あっさりと言った。

 

「問題ねぇ、化猫組がついてるってことは――」

 

少しだけ間を置く。

 

「奴良組が後ろにいるってことだ、それに首無の奴ならそうするだろうしな」

 

セラフォルーが満足げに頷く。

 

「それだけじゃ足りないね☆最終確認、行こうか☆」

 

参曲が笑う。

 

「行くんだろう?」

 

「総大将のとこに」

 

「……ああ」

 

短く答える。

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