ハイスクールDxD-月下水月の剣士-   作:水の柱

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佐々木小次郎の名を出すのならちょっと型月の燕返しを使わないのに違和感を感じたのでタグにFateを追加しました。
あと気がついたらお気に入りが100以上あり、こんな作品ですが読んでいただきありがとうございます。


9話 再会

駒王学園に入学して早数日、友人になった一誠、元浜、松田の襟首を掴み引きずっていた。

 

「ぎゃあぁぁぁ!首締まってる締まってるから!?」

 

「締まってるのではない、締めているのだ。貴様たちは万年発情期の猿か馬鹿者、猥談やエロ本ならまだしも覗きは流石に犯罪だ」

 

「くっ!お前にはこの熱いリビドーがわからんのか!?」

 

「わからん」

 

「即答!」

 

テンションが高い奴らで中々面白いのだが、覗きなどやろうとするのが偶に傷だな。

 

「てか義烈は俺たちが話してるのを否定的に見ないよな」

 

「性欲は三大欲求の一つだ、暴走するのは止めるが否定はせん」

 

「クッ、これがイケメンの余裕か!!」

 

「俺はイケメンではない」

 

教室まで一誠たちを連れてきて離す。

 

「お前たち、次やったらこうだぞ」

 

アイアンクローのモーションをやって見せる。

 

「「「お前にそれをされたら死ぬわ!!」」」

 

「ならやるなよ」

 

そう言い残して竹刀袋とカバンを背負い教室を出る。

ここ数日で駒王町の町を散策してある程度の場所は把握した、次は学園内だなと旧校舎周りを散策しようと歩いていたら後ろから声をかけられる。

 

「いきなりすみません。貴方はひょっとして猫を飼ってたり『黒歌』という人の知り合いだったりしませんか?」

 

「知っているがどうした?」

 

背の小さい白髪の少女、多分中等部だろう。

 

「やっぱり……知ってることを全て話してください」

 

「別に構わないが、その前に名を聞こう」

 

「塔城小猫です」

 

白音とやらではないのか……なら昔の知り合いか?

 

「知りたいなら本人に聞くといい、今家に居るはずだ、連れて行ってやる」

 

「……わかりました」

 

小猫は警戒しながらも着いて来る。

サーゼクスが用意してくれた家は駒王学園から近すぎなく遠すぎない絶妙な距離でアパートで良かったのに一軒家を用意された。

 

「黒歌、すまないが少し早く帰った、どうやらお前の昔の知り合いが会いたいらしいから連れて来た」

 

「んにゃ〜昔の知り合いってだれ……白音?」

 

「姉……さま」

 

白音?塔城小猫と名乗ってなかったか?どういうことだ?

 

「……義烈、お姉さんの心の準備とかあるのに会わせるってどういう事かにゃ!?」

 

「すまない、塔城小猫と名乗っていたから昔の知り合いの猫又程度に思っていた。それよりも、もう会ってしまったのだセラフォルーとの約束でもあるのだちゃんと話し合え、俺は席を外す」

 

「待って待って!!今外されたら困るにゃ!?」

 

仕方なくリビングまで小猫を案内してお茶を出す、黒歌がテンパりすぎて逆に冷静になったか?まあ黒歌が話してるのを静かに聞いているから問題ないか。

 

「という訳で私があのバカ主を殺したのはそういう理由だったにゃ」

 

今は黒歌の知る限りの真相を小猫に伝え少し納得した様だ。

 

「そう……ですか、なら、黒歌姉さまが今この町にいる理由は何なんですか?」

 

「えっと、言わなきゃダメかにゃ?」

 

「言っても構わないのではないか?セラフォルーも話し合えと言ってたのだ、聞かれるのは想定しているだろう、最悪は俺が謝ろう」

 

黒歌はこれまでのことを話し、今はサーゼクスの頼みを自分と共にやっていることまで話した。

 

「それに、影ながら白音のことも見守ってあげて、私の事なんか忘れて昔みたいに笑えるようになってくれないかにゃ~なんてね……白音?」

 

小猫はうつ向いてしまい、少しすると涙と一緒に嗚咽が漏れてきた、ここからは姉妹の時間俺は席を外した方がいいな、そう思い泡沫を使い水の様に脱力して世界に溶け込ませ気配を無にしてその場から離れる。黒歌と小猫を見ていてふと思い出す……そう言えば山で修行をしてて帰るのが遅くなる度に兄さんに怒られていたなと。

 

 

1時間くらいして戻ると姉妹は二人そろってソファに座り猫耳としっぽを出して満面の笑みなので小猫はとてもご機嫌なようだ、どうやら仲直りができたらしいな。

 

「仲直りできたか、自己紹介がまだだったな、俺は水戸義烈、高1で剣士だ」

 

「改めまして、えっと」

 

「小猫でいいんじゃにゃい?学校内でも会うかもしれないし」

 

「そうですね、塔城小猫です、小猫と呼んでください、私も義烈先輩とお呼びしても?」

 

「構わない」

 

「義烈先輩は何者ですか?サーゼクス様やセラフォルー様の名前をお呼びしてましたが?」

 

お互い挨拶を交わすと小猫な何者か聞かれる。

 

「ただのしがない剣士だが?」

 

「義烈がただのしがない剣士なわけにゃいでしょ!」

 

バコン!と黒歌の仙術で作られたハリセンで頭を叩かれる……痛い。

 

「白音、義烈は私の旦……少し寒気が冥界の方から感じたから改めて、義烈は将来のセラちんの眷属で奴良組二代目総大将の弟分で鞍馬天狗含めた京妖怪幹部の弟子にゃ、それにサーゼクスの騎士の沖田総司やアジェカの騎士の佐々木小次郎も実力を認めてる剣士にゃ」

 

「5分が限度であの2人の秘剣を使わないことが前提だ、回避するという事象を剣気で穿ち回避不能の一の突きに二の突き三の突きの事象を内包させて事象飽和を起こす三段突きという名の九段突きや平行世界から斬撃を呼び寄せて全く同時に自由自在に放つ斬撃なんて今の俺では対処不可能だ、冥界の剣豪は化け物しかいないな」

 

「……改めて聞くきけど本当に神器とかも使わずにやってるのかにゃ?」

 

「ああ、あれが剣士として境地の先の果ての剣だ、行き着くところは同じでも果てはそれぞれ違うということだ」

 

「5分でも打ち合える時点で化け物です」

 

「俺は普通の剣士だ」

 

「普通の剣士はあの修羅たちや京都の幹部と打ち合わないにゃ!」

 

別におかしなことはないと思うのだが?

黒歌との再会を果たして仲直りしたからなのか小猫が黒歌に修行を付けてくれないか?という提案を嬉しそうに了承する。

 

「小猫の悪魔の駒はなんだ?」

 

「『戦車』です」

 

「ふむ、なら提案なのだが柱稽古をやらないか?」

 

「柱稽古?」

 

1つ目基礎体力向上稽古: 険しい山の中を何度も走って上り下りを繰り返すという稽古である。遅いと自分が竹刀で叩き、休憩のタイミングも自分が許した時のみとする。

2つ目地獄の柔軟稽古:身体の関節を柔らかくして身体の可動域を広げる。

新体操を1曲踊れるぐらいの柔軟性を獲得し呼吸で強化した筋力をもって力技で関節や筋肉を無理矢理ほぐす。

3つ目高速移動稽古:何度も打ち込みながら自分の相手を翻弄する歩法や黒歌の動きを覚え、対応する術を学ぶ。

4つ目無限転がし稽古:何度も打ち込みながら自分が転ばし、危機反射能力を鍛えどんな状況でも頭を守れる受け身をできるようにする。

5つ目太刀筋及び打ち込み矯正稽古:障害物避けながら正確な刀の振り方及び拳や蹴りの打ち込み方を覚える。

6つ目無限打ち込み稽古: 永遠に自分に打ち込み続けるという、非常に単純明快な稽古だが、攻撃で失神するまでが一区切りで、それまで休みは無しでおこなう。

7つ目筋肉強化稽古: 体の中心たる足腰と重心を鍛えて体を安定させる事で、正確な攻撃と崩れぬ防御を身につける事を目的としたもので滝に打たれながら瞑想を2時間、次いで丸太を3本担いでスクワット、最後に2m25cmの大岩を一町まで押すというもの。それら7つを伝える。

 

「……それは人間の稽古じゃないです、鬼ですか?」

 

「俺は鬼じゃない、茨木童子や鬼童丸なら稽古で殺しにくる」

 

「義烈の鬼の基準が狂ってるにゃ!?」

 

人に教えるのは初めてだが……教え教えらるのもまた水面の月に近づくのには必要なことなのだろう。

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