至らないところが多々あると思いますがよろしくお願いします。
「でっけーな、校舎も正門も。」
この世界では個性と呼ばれる超常能力がある。
中国の軽慶市で発光する赤児が生まれて以来、世界人口の約8割が何かしらの個性を持っている。
その個性を利用して、ヒーローになったりヴィランになったりする人間がいる世界に、俺は転生してきた。
そんな自分にも個性ある。"エルドラージ" だ。
俺の元居た世界のカードゲーム『MTG』に登場するクリーチャー群である。
この世界にMTGはなかったので"触手生物"という個性で通している。
コレがとんでもない性能な上に、いろいろ苦労したけど、今はいいだろう。
今日はココ、雄英高校の一般入試の日だ。
俺が受けるのはヒーロー科。よくプロヒーローになるにはここから、なんて言われたりする。
無論簡単に入れるわけもなく、その倍率は約300倍である。
倍率300倍ってなんだよ。バカかよ。
「来、大丈夫か?さっきから独り言すごいぞ。」
「あ……あぁ、大丈夫だよ焦凍。」
話しかけてきたのは轟焦凍。
プロヒーロー『エンデヴァー』の息子で俺の友達。ちょっと天然ぽい所もあるけど、推薦で雄英に受かってるすごい奴だ。
正直ヒーロー目指すつもりはなかったんだけど、『一緒に……ヒーローになってくれないのか?』って潤んだ目で言われたら仕方ねーよ。
アレ断れる奴はいないね。俺は無理。
「お前なら心配ないと思うが、気を付けてな。」
「おう、頑張ってくるぜ。」
笑顔の焦凍に見送られて正門をくぐり、試験の会場へ向かった。
筆記はまぁ大丈夫……だと思う。全部埋めたし、8割以上は自信あるし、鉛筆転がしたし。
ウン、ダイジョウブダイジョウブ。
っと、気を取り直して次は実技試験だ。
『今日は俺のライヴにようこそーー!!!』
声でっっけー。
確かプロヒーローの『プレゼントマイク』だな。プロヒーローってのはどの人もクセが強い。
説明によると1~3Pの仮想敵ロボがいて、それを10分間でどれだけ行動不能にできるか、ってことらしい。
んでヒーローっぽくない行動、例えばほかの受験生への攻撃とかは禁止。まぁ、それはそうだよな。
ふと配られたプリントに目を移す。
「3Pまでしか無いのに4種類?」
「君も気が付いたか。」
隣に座っていたいかにも真面目そうなメガネ君も、同じ事を思っていたようだ。
「質問よろしいでしょうか!」
メガネ君が勢い良く立ち上がると、よく通る声で4種類目への説明を求めた。
『オーケーオーケー、受験番号7111くん。ナイスなお便りサンキューな!』
プレゼントマイクの説明によると、4種類目は所謂お邪魔キャラで各会場に一体いるとのこと。
倒すメリットのないお邪魔虫なステージギミック的な奴だと。
返答が終わるとプレゼントマイクはこう続けた。
『最後にリスナーへ、我が校"校訓"をプレゼントしよう。
かの英雄、ナポレオン=ボナパルトは言った
「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」 と!』
『“Plus Ultra”それでは皆、良い受難を!!』
良い受難ね……上等だな。
思わずにやけていたようで、隣のメガネ君が若干引いていた。失礼だな。
「マジで市街地なのな。」
会場について辺りを見渡す。それにしても人が多いな。
『ハイスタート』
「ん?」
『どうしたあ!実践じゃカウントなんざねえんだよ!走れ走れ!!賽は投げられてんぞ!!!』
皆が一斉に走り出す。
ぽつんと取り残された感じだが都合がいい。"変わる"時に邪魔になるからな。
「やるか……(ウラモグ)」
心の中で呟くと、体が変化していく。
顔のない頭蓋骨、むき出しの筋繊維のような胴体、肘から二股に分かれた青い腕、下半身に生えるイソギンチャクを思わせる無数の触手。
エルドラージの巨人(タイタン)であるウラモグを人型サイズに落とし込んだ大きさへと変身した。
これが俺の個性の能力の一つで、エルドラージの巨人に変身できる。
『標的補足!ブッ殺ス!』
「口が悪い!!」
早速現れた1Pロボを左右に引きちぎる。結構柔らかいな。
……見た目的にヴィランっぽい倒し方だな。
『危険!殺害!』
「やかましい!!!次だ!」
(多分)2Pロボの頭部を握りつぶし、近くにいたロボに潰した破片を投げつけて破壊する。
「ヒャッハー!!オラオラ!!!どけどけぇ!!!!!」
体が温まってきたので、某狩猟ゲームのテ〇ガレックスのように這いずり片っ端からひき潰していく。
1Pで1/1、2Pで2/2相当のスタッツかな。ってことは0Pって0/0?んなわけないか。
「なんだあいつ!」
「すごいパワーだ。どんな個性なんだ?」
「急がなとポイント全部取られるぞ!」
30体以上も壊して暴れれば目立つか。
「この辺は狩りつくしたな。いったん周囲の様子を……っ!」
突然地鳴りが起こる。
何事かと周りを見ると、建物を破壊して巨大なロボットが暴れだしていた。
「デカ過ぎんだろ…。」
機械巨人くらいか?*1
あんなの相手にしてたら時間の無駄だし、正直無視してもいい……が!
「これからヒーローになろうって奴が、目の前の敵から背を向けちゃいけないよな!」
『無限に廻るもの、ウラモグ』
呟いた瞬間に先ほどと同じようにウラモグへ変化させる。
ただ、大きさを0Pと目線が合う位のデカさへと。
『警戒!警戒!』
0Pロボが何か言っているが、関係なくぶん殴る。
「オラァ!」
殴った瞬間、0Pロボがパラパラと塵になって消えた。
……やっべ、塵の量が多すぎる。ケガ人とかいないか確認しなきゃ。
この後メチャクチャケガ人捜索した。
簡単な設定
名前:江流戸来(えるどらい)
身長:175cm
体重:82kg
見た目は宗教画の天使っぽい感じで中性的。
性別なしで穴も竿もない。多分生やしたり穴作ったりできる。
MTGはあってヒロアカのない世界から転生してきた。
個性:エルドラージ(この辺の設定は後で無かったことになる可能性があります)
エルドラージの巨人(ウラモグ、エムラクール、コジレック)に変身できる。大きさは人型から山を見下ろせるくらいまで。
血族を召喚できる(変身中のみかつそれの血族のみ可能)
カード名を唱えてから変身すると召喚時の能力を使える
個性がヤバすぎるので触手生物としてごまかしている。
あと燈矢君は荼毘になってないです。