エルドラージのヒーローアカデミア   作:かじぇ

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初めての戦闘回です。
……戦闘?


第4話 訓練

いろいろあった初日の翌日。

通常授業が始まった。

午前は普通の授業。

 

「んじゃ、次の英文のうち間違っているのは?」

「「「(((普通だ。)))」」」

「3番?」

「ちげーわ!4番だアホ触手!」

「アホ触手!?」

 

アホじゃないし、理系なだけだし。

ていうかなんで午前全部文系なんだよ助けて。

そして昼休み、ランチラッシュっていうヒーローのご飯を格安で食える。

 

「ラーメンにカレーラーイス、相変わらずよく食べるな。」

「そういう焦凍はまたざるそばか。」

 

焦凍とともに昼食を食べる。

こいつそば好きなんだよなぁ。

昔誕プレで手打ちそば作ったらドン引きするくらい喜んでくれたのを思い出すわ。

あの後2回ほどおかわりした。ランチラッシュがドン引きしてた。

 

「わーたーしーがー!!」

 

「普通にドアから来た!!!」

 

そして午後の授業。

皆が待ち望んでいたヒーロー基礎学である。

担当はやはり当然というかオールマイトだった。

 

「オールマイトだ!!」

銀時代シルバーエイジのコスチュームだ!」

「画風違いすぎて鳥肌が……」

 

みんなテンション上がってる。

かくいう自分もだけど。

 

「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!」

 

そういったそばから教室の壁がせり出してくる。

 

「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた……戦闘服(コスチューム)」

 

「恰好から入るってのも大事なことだぜ少年少女!!!自覚するのだ!!今日から自分は……ヒーローなのだと!!」

 

着替えて訓練場であるグラウンド・βへ向かう。

自分のヒーローコスチュームは風の神エメリアをモチーフにした姿。*1

これだけでエムラクールにたどり着く人はいないと思いたい。あと調べたけどエルドラージに関する情報はなかったから大丈夫のはず。

グラウンドには既に皆がそろっていた。

 

「ヒーロー科最高。」グッ

「わかる。」グッ

 

思わず峰田くんにサムズアップを返してしまった。

しゃーねーじゃん。みんなかわいいんだから。

オススメのグラビア?先週出てたミルコとリューキュウのやつだよ。

 

「さて始めよう有精卵共!君らにはこれから2対2の屋内訓練を行ってもらう!!」

「基礎訓練もなしに?」

「その基礎を知るための実践さ!」

「勝敗のシステムは?」

「ぶっ飛ばしてもいいんスか!?」

「除籍……」

「別れるとはどのような別れ方をすればよろしいですか!」

「このマントやばくない?」

「んん~~~聖徳太子ィイ!!!」

 

質問攻めにあってるオールマイト面白いな。

説明だと、ヴィランがアジトに核を持ち込んで、それをヒーローが処理するというシナリオ。

ヒーローは時間以内に核を回収するかヴィランを確保すること。

反対にヴィランは核を時間以内に守るかヒーローを確保すること。

……これヒーロー側クッソ不利だな。

コンビと対戦相手はくじ引き。

さて自分は……K。アレこのクラスって21人だから一人余る……

 

「オールマイト、自分相方がいないのですが。」

「あぁ、江流戸少年がKを引いたか。このクラスは奇数だからね、申し訳ないが一周終わった後にやってもらうよ。その代わり、特別に3対3でね。」

「はい、かまいません。」

 

一通り戦った後、自分を含めて3対3の形でやらせてもらえるようだ。

 

「じゃ、最初の対戦は……AコンビとDコンビさ!」

 

Aチーム、緑谷くんと麗日さん。Dチームは飯田くんと爆豪くん。

開幕から爆豪くんが緑谷くんに突っ込んで単独行動。

二人が戦っている間に麗日さんが先行したけど対策していた飯田君に時間を稼がれている。

爆豪くんは個性を使いこなし緑谷くんをボコボコにしているが、なんだか余裕がない感じだ。

訓練とはいえ屋内であんなバカスカ大技撃っちゃだめだよ。

前々から思ってたけど、あの二人変な因縁がありそうだな。

最終的には爆豪くんの大技を利用した緑谷くんの作戦によりヒーロー側が核を確保して勝利した。

緑谷くんタンカで運ばれ、麗日さんはゲロはいてるけど。

うわ、オールマイト一瞬で爆豪くんのとこまで移動してる。早すぎない?

 

「さ、講評の時間……っても、今回のベストは飯田少年だけどな!」

「なな!!」

「何故かわかる人!!」

「ハイ、オールマイト先生。」

 

手を挙げたのは八百万さん。焦凍と同じ推薦入学で、体力テスト一位の人。

 

「それは飯田さんが……」(省略)

「(お、思ってたより言われた)まぁ、飯田少年もまだ硬すぎる節はあったりするわけだが…正解だよ。」

 

オールマイト全部言われたって顔してんな。

確かに爆豪くんは私怨丸出しで屋内での大規模攻撃は良くなかった。

緑谷くんも同様だと。相手の心理を突いたのは良かったと思うけどね。

麗日さんは攻撃が乱暴だったとのこと。確かに本物の核だったらあんなことはできないね。

爆豪くんめっちゃ落ち込んでるけど大丈夫かな?

気を取り直して第2試合。

焦凍と握力500Kg超えの障子くんのチームと、尻尾がある尾白くんと透明人間の葉隠さんのチーム。

 

「俺の番か、行ってくる。」グッ

「がんばれ~。あと障子くんもね~。」グッ

「あぁ……」グッ

 

二人にグータッチをする。

障子くんこういうの慣れてないのかな?ほぼ初対面だから距離感つかみにくいな。

そして試合結果だけど、

 

「仲間を巻き込まず核兵器にもダメージを与えず尚且つ敵も弱体化!」

「最強じゃねえか!!」

 

焦凍がビルを一瞬で凍らせて試合が終わった。

中の尾白くんたちも足を凍らされて全く動けてなかった。

これは相手が悪いな。せめて氷をなんとかできる個性だったらワンチャンあったかもしれない。

 

「流石だな。」

「ちょっとやりすぎた。」

 

なんて話をしつつ試合が進んでいった。

そんなこんなで俺の番が来た。

 

「さ、最後の試合だ。江流戸少年のチームは……峰田少年と耳郎少女だ!」

「オイラか。」「ウチか。」

「その対戦チームは……芦戸少女、上鳴少年、瀬呂少年だ!江流戸少年、陣営は君が決めていいぞ?」

「(普通なら有利なヴィランを選ぶところだけど、やっぱり一発目は)ヒーロー側でお願いします。」

「わかった。さぁ、準備したまえ!」

 

『5分後にスタートだ。』

 

ビルの前に移動した時、小型通信機からオールマイトの声がした。

 

「一応自己紹介しておくね。江流戸来、好きなように呼んで。」

「ウチは耳郎響香。」

「オイラは峰田実。」

「じゃ、作戦会議しようか。」

 

峰田くんの個性はすんごいひっつく玉。自分が触ると跳ねるらしい。

耳郎さんは索敵と音響攻撃ができる個性。これ汎用性高くていいな。

索敵と拘束に向いてる個性……いや、峰田くんの身長を生かして……いける!

 

「作戦思いついたんだけ聞いてもらえる?」

「お、なんかひらめいた感じ?」

「オイラそういうの苦手だから任せるぜ。」

「俺の個性って変身する時に大きさを変えられるんだけど……」

 

 

 

 

「さ、どちらのチームが勝つか予想してみよう。」

 

モニタールームではオールマイトがそう質問していた。

 

「流石にヴィラン側が勝つんじゃね?」

「芦戸さんと瀬呂さんの個性は遅延に向いています。上鳴さんの個性も強力ですからヴィラン側が有利なのでは?」

「峰田や耳郎の個性もどっちかってと防衛向きじゃね?」

「江流戸の個性も室内戦には向かないよね?」

「でもヒーロー側にしたってことは、勝てる自信があるってことじゃないからしら。」

「轟、お前はどっちが勝つと思う?」

 

そう言って轟に話しかけて来たのは、先ほどコンビだった障子だった。

 

「来が勝つ。」

 

迷いなく言い切ったその発言に皆の視線が集まる。

 

「何故言い切れる?」

「来は本人の強さもそうだけど、戦い方がうまいんだ。相手のクセを読んだり、環境を利用したりな。よっぽど特殊で不利な状況でもない限り負けないさ。

芦戸や瀬呂の個性も来のパワーじゃ時間稼ぎにもならないだろうし、上鳴の攻撃も強力だけど行動不能にできるとは思えない。

それに今回は索敵できる奴もいるようだしな。お前ら……」

 

「見なよ、俺の来を……」

 

「……そうか。(すごいまくし立てられたな)」

「(江流戸さんの事になると早口になるのでしょうか?)」

「あ、ありがとう轟少年。(そろそろ5分経つし、合図を出すか)」

 

轟のテンションに皆やや引きながら試合が始まった。

 

 

 

 

『ハイ、スタート!』

 

「さ、始めようか。」

「本当に大丈夫なのか!?オイラ死んだりしないよな?」

「……大丈夫さ。」

「なんだよその間はこえぇよぉぉぉぉおおお!!」

「ちょっと、うまく音拾えないから静かにしてて。」

 

この作戦で重要なのは耳郎さんの索敵と峰田くんの動き。

相手がどこにいるか分かれば、そこから動きやすい。

 

「……聞えた、全員5階にいる。芦戸と瀬呂の個性で時間を稼いで上鳴で仕留める作戦っぽい。」

「よし行くよ峰田くん。(ウラモグ!)」

「やってやらぁ!あとでオススメのグラビア見せてくれよぉ!」

 

建物と同じくらいの大きさへのウラモグに変化させた。

 

 

 

同刻、ヴィランチームの3人は最上階で核を守っていた。

芦戸と瀬呂の個性で足止めをし、最上階に上がってきたところを上鳴の個性で仕留める作戦であった。

 

「よし、準備完了。これで簡単には上がってこれねーだろ。」

「でもよー、江流戸のパワーで強引に突破されないか?」

「心配ないって。そのために滑りやすい酸いっぱいまいてきたんだから。」

「でもなぁ……ん?」

 

3人は核を最上階の階段から最も遠い角に置き、一つしかない階段に目を向けていた。

その時、ふと室内が暗くなった。

外からの光がなくなったようだ。

 

「何が……っ避けろ!!!」

 

瀬呂は見てしまった。

窓の外に江流戸が変身した怪物の顔がこちらを向き、腕を振りかぶっているのを。

 

 

BAGOOOON!!!

 

 

直後轟音が鳴り響き、3人と核の間に腕がぶち込まれた。

 

「ヤバっ!核取られる!」

 

 

『ヒーローチーム WIN!』

 

 

上鳴が気が付いた時には遅く、無線でヒーローチームの勝利が知らされる。

その時、ひょこりと腕から身を乗り出してくる影があった。

 

「ふぃー、うまくいったぜ。」

「「「峰田!?」」」

 

 

 

 

「さ、講評の時間と行きたいけど、ヒーローチーム側の動きは江流戸少年の発案かね?」

「そうです。」

「今後の参考までに、どのような作戦だったか教えてくれないか?」

「はい。えーっとまず……」

 

俺の考えた作戦はこうだ。

まず耳郎さんの個性を使い索敵。

核の場所が判明したら俺が個性を使い巨大化。

窓から腕を突っ込んで敵側と核の分断。

二股に分かれた腕の片方の手に峰田くんを隠し、室内に侵入させ核を確保するという内容だ。

 

「……ズルくね?」

「でも絶対に建物に入ってとは言われないですわ。」*2

「ケロ。入試で見たのは江流戸ちゃんだったのね。」

「成程、今回の戦闘MVPは江流戸少年だ。チームメイトの能力をよく把握し、作戦の立案もやってのけた。素晴らしい!」

 

皆上出来だったぜと、皆にサムズアップしてオールマイトは急ぎ足で去っていった。

どうやら緑谷くんの様子を見に行ったらしい。

教室でみんなと反省会しようって爆豪くんに言ったら無視されて帰っちゃった。

泣きそう。

 

*1
見捨てられた神々の神殿のイラストの中央の像みたいな感じ。

*2
原作では潜入とありましたが、ここでは明言されてなかったため抜け道として使用したということにしてください。




後で出てくるかわからないのでここでちょっとした設定公開。
入試の時に一緒のグループだったのは梅雨ちゃんと切島くんです。
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