銀河皇帝のスペアに転生した元社畜、地球軌道上の要塞でネトゲ三昧の隠居生活を満喫する 〜足元では超大国が滅亡級の異星遺産を巡って暗躍中ですが、主人公(ぼく)の命は絶対安全なので特等席で傍観します〜 作:パラレル・ゲーマー
世界は、もはや「元の形」を保っていなかった。
人類が築き上げてきた常識、科学、そして歴史という名の強固な地盤は、わずか数ヶ月の間に、根底から粉々に砕け散っていた。
イギリス・ロンドンのサザビーズ本店で発表され、世界の経済と価値という概念そのものを死の淵へと追いやった、物質創造の悪魔『万象器』。
アラブ首長国連邦の過酷な砂漠に突如として青白い光のグリッドを描き出し、気象すらも己の意のままに支配してみせた都市管理アーティファクト『ミラージュ・コア』。
アメリカ合衆国大統領が公式の記者会見で高らかに掲げ、現代の装甲を紙切れのように両断して見せた光の剣『アポロン・ソード』。
極東の島国・日本の深い森の奥で、不用意に踏み込んだ者たちの脳を瞬時に焼き切り、今なお自衛隊が分厚い封鎖線を敷き続ける沈黙の深淵『出雲』、そして密かに調査が進む御神体の存在。
中国の最高指導部が、人間としての寿命や病という枷を完全に脱ぎ捨て、精神的覇権の玉座へと昇った『仙人』への進化。
そして、ロシアがシベリアの永久凍土の底から掘り出し、生きた兵士の四肢を無慈悲に機械へと置換していく悪魔のプラント『サイボーグ兵化ユニット』。
これら、常軌を逸した「地球外テクノロジー(アーティファクト)」の数々が、立て続けに世界の表舞台へと叩きつけられたのだ。
もはや、「そんなものはSF映画の中だけの話だ」と現実逃避できる人間は、地球上のどこにも残っていなかった。
人類は、自らがこの宇宙における唯一の孤独な覇者などではなく、かつてこの星を訪れた、あるいはこの星を管理していた圧倒的な上位存在たちの『遺物』の山の上に、ただ無自覚に暮らしていただけの未熟な種族に過ぎないことを、骨の髄まで理解させられたのである。
そして、その強烈な理解(パラダイムシフト)は、世界中の人々の意識に、ある一つの「絶対的な共通認識」を植え付けた。
『――神話や都市伝説の中に、本物は混じっている』
過去の歴史家たちが「古代人の無知な比喩」として片付けてきた神々の伝承。
オカルト雑誌の三流ライターがアクセス数を稼ぐために書き飛ばした、根拠のない陰謀論。
それらの中に、人類の科学では説明のつかない『真実の欠片』が、ノイズにまみれて紛れ込んでいたのだ。
その事実に気づいた瞬間から、世界中で狂気じみた【過去の掘り返し】が始まった。
大英博物館をはじめとする欧州の大規模博物館は、軒並み「地下収蔵庫の特別点検」を理由に一部閉鎖に入った。建前は文化財保護だが、裏では防護服を着た職員が、旧植民地時代に世界中から略奪してきた「用途不明の出土品」や「儀式用の呪物」の中に、スイッチの入っていないアーティファクトが混ざっていないか、血眼になってスキャンしていることは公然の秘密であった。
同時に、ネット上の大衆もまた、かつてない熱量で歴史の闇へとダイブしていった。
[X(旧Twitter) / 歴史・オカルト界隈のタイムライン]
@History_Nerd_00
世界中の国立公文書館、マジでサーバー落ちまくってるらしいな。世界中のハッカーや歴史オタクが、こぞって「過去の未解決事件」や「軍の謎研究」の開示文書をダウンロードしまくってる。これまで黒塗りにされてた部分が、実はアーティファクト関連だったんじゃないかって仮説で、全部読み直しだ。
@Occult_Sleuth_Z
今まで「UFO墜落事件」とか「ツングースカ大爆発」とか、オカルトの定番だったやつが、急に『アーティファクトの起動失敗(あるいは暴走)の痕跡』として超絶リアルな分析対象になってるの、時代が変わりすぎてて面白い。過去のオカルト雑誌のバックナンバーが、今や一番の「宝の地図」だぜ。
@Antique_Hunter_JP
旧家の蔵の片付け依頼が、うちの骨董屋に殺到してる。みんな「うちの蔵にある先祖代々伝わる『開かずの箱』や『曰く付きの刀』が、実はアーティファクトじゃないか」って本気で思い始めてる。99.9%はただのガラクタかカビ生えた木箱なんだけど、万が一『本物』が混ざってたら俺の命がないから、最近はガイガーカウンターと電磁波測定器持ち歩いて査定に行ってるわ。
@Tech_Visionary
「もしアーティファクトが古代から地球にあったのなら、過去の権力者や軍隊が、それを秘密裏に見つけて研究していなかったはずがない」。この仮説に基づいて、世界中の歴史が今、秒単位で再検証されている。冷戦時代のアメリカやソ連の異常な軍拡競争の中に、地球外技術のリバースエンジニアリングが含まれていたんじゃないか、とかね。
@Mystery_Chaser_US
個人コレクターの遺品オークションが今、世界中で異常な高値をつけている。アシュワース卿の件があったからな。「死んだ金持ちが変なものを集めていた」という事実だけで、そこに万象器クラスの遺物が紛れ込んでいる可能性に富裕層がベットしているんだ。
[5ちゃんねる:オカルト板]
18 :名無しさん@オカルト
ヴォイニッチ手稿とか、あれ絶対にアーティファクトの取扱説明書(マニュアル)だろ。人類の言語じゃないから読めないだけで。
32 :名無しさん@オカルト
ピラミッドはどう考えても巨大なエネルギー受信装置。ナスカの地上絵は、宇宙船じゃなくて「軌道上のアーティファクトに対する認証バーコード」。モアイ像は、都市防衛用のミラージュ・コアみたいなやつの物理アンテナ。
45 :名無しさん@オカルト
お前ら、万象器ショックの前までは「はいはいムーの読みすぎw」で笑い飛ばせたのに、今それを言われると「……ガチでありそう」ってなるのが一番怖いんだよ。
60 :名無しさん@オカルト
でもさ、古代の遺跡とか伝説だけじゃなくて。もっと最近の、「近代の戦争」の裏側に、アーティファクトが絡んでた可能性はないか? 国が総力を挙げてオカルトや秘密兵器を研究してた時代があっただろ。
75 :名無しさん@オカルト
>>60
あー、確かに。冷戦時の米ソの超能力研究(スターゲイト計画とか)も怪しいけど。でも、「オカルト」と「国家ぐるみの狂った秘密研究」って言えば、歴史上あそこがぶっちぎりでナンバーワンじゃないか?
88 :名無しさん@オカルト
アレだろ。
102 :名無しさん@オカルト
ナチス・ドイツ。
115 :名無しさん@オカルト
それ。ナチスは、絶対に何か持ってただろ。
「ナチスは絶対に何か持っていただろ」。
その思考の飛躍は、世界中のネットユーザーにとって、あまりにも自然で、抗いがたい引力を持っていた。
アドルフ・ヒトラー率いる第三帝国。
彼らの親衛隊(SS)の内部には、「アーネンエルベ(古代精神史学協会)」と呼ばれるオカルト研究機関が存在したことは、紛れもない歴史的事実である。彼らはゲルマン民族の優越性を証明するという名目で、チベットの奥地、北欧の氷原、さらには南米のジャングルに至るまで、世界中を血眼になって探索し、古代の遺物や聖遺物をかき集めていた。
エンターテインメントの世界においても、『インディ・ジョーンズ』から無数のオカルトSF作品に至るまで、「ナチスが古代の神秘の力を手に入れて世界を滅ぼそうとする」というプロットは、手垢がつくほど消費されてきた定番のギミックである。
これまでは、「あくまでフィクションを面白くするための悪役のスパイス」として消費されてきたその設定が。
地球外テクノロジーが実在するという強烈な現実の光に照らされた瞬間、恐ろしいほどの【蓋然性(リアリティ)】を帯びて、大衆の脳内にフラッシュバックしたのだ。
「もし、アーティファクトが世界中に埋まっていたのなら。国家ぐるみで世界中を掘り返していたあの狂気の人種主義者たちが、それに一つも触れていなかったはずがない」
その集合的無意識の直感は、またたく間に世界規模の『ナチス再調査ブーム』という巨大な情報災害の火種へと成長していったのである。
[海外大手フォーラム Reddit / r/Conspiracy(陰謀論板)より翻訳]
u/History_Sleuth_US (米国):
アーティファクトが実在するなら、ナチスは絶対にそれを兵器化しようとしていたはずだ。アーネンエルベを見ろ
彼らは世界中の古代遺跡を漁り回っていた。ヒムラーの単なる妄想じゃない。彼らは俺たちが知らなかった何かを知っていたんだ。
u/Military_Nerd_99 (カナダ):
「ディ・グロッケ(釣鐘)」の都市伝説を思い出すよな。大戦末期、ナチスがチェコ国境の地下施設で作っていたとされる、反重力か次元操作の装置。当時はただのSFチックな噂だと思っていたが……あれ、今の基準で見たら完全に「万象器」や「ミラージュ・コア」と同種のアーティファクトの起動実験だったんじゃないのか?
u/Truth_Seeker_X (豪州):
彼らは絶対に何かを見つけていた。そして、それを完全には制御しきれないまま敗戦を迎えた。問題は、その「何か」が戦後どこに消えたかだ。アメリカのペーパークリップ作戦で回収されたのか? それともソ連の手に落ちたのか?
[X(旧Twitter)/日本のタイムライン]
@Cynical_Otaku
「まあナチスは絶対なんかやってるよな」
この全人類共通の偏見というか、嫌な信頼感なんなのwww
でも実際、「オカルト・秘密兵器・人体実験の三点セット」がこれほど似合う国家、歴史上他にないから仕方ない。アーティファクト時代に一番掘り返される組織、ナチス説。完全に腑に落ちる。
@Military_Watcher_JP
ナチスのUFO(ハウニブ)開発計画とか、昔は東スポやムーの専売特許だったのに、今じゃ「あれって墜落したアーティファクトの推進機関を無理やり既存のエンジンに繋ごうとした試作機だったのでは?」って、軍事クラスタの連中が大真面目に図面引き直して考察してるからな。時代が狂いすぎてる。
@Occult_Sleuth_Z
ナチスが南米や南極に秘密基地を作って逃げ延びたって都市伝説、あったじゃん?
もし彼らが『起動に失敗した(あるいは封印された)』超特大のアーティファクトを抱えて逃亡して、今でもどこかのジャングルの地下で研究を続けていたら……。今、世界中でアーティファクトがバンバン起動してるこのタイミングで、そいつらの機械のスイッチも入るかもしれないぞ。
だが。
こうしたエンタメ半分、オカルト半分の無邪気な熱狂に対して。
当のヨーロッパ、特にその歴史の重みと傷跡を直接背負っている国々のネットユーザーや専門家たちからは、極めて冷ややかで、怒りに満ちた【牽制】の声が一斉に上がった。
[海外大手フォーラム Reddit / r/europe(ヨーロッパ板)より翻訳]
u/Berlin_Historian (ドイツ):
ナチスを、宇宙の秘密を握る神秘的な天才集団かのようにロマンチックに描くのはやめろ
彼らは闇の魔法使いではない。ただの犯罪者だ
u/Ethics_Prof_EU (フランス):
アーティファクトが実在したとしても、ナチスを美化する理由にはならない。
もし彼らが本当に地球外のテクノロジーを見つけていたとしたら、彼らが何をやったか想像してみろ。現代のアメリカや日本のように、安全性を検証し、倫理的なロックを解読しようとする知的なアプローチなど、彼らが取るはずがない。
彼らは、中身も分からない機械のスイッチを入れるためだけに、強制収容所から連れてきた何千、何万という無実の人間を「生きたヒューズ(使い捨てのバッテリー)」としてケーブルに繋ぎ、脳を焼き切るような『ブルートフォース(総当たり)』の人体実験を平然と行ったはずだ。それが彼らのやり方だ。
u/Polish_Voice (ポーランド):
>>u/Ethics_Prof_EU
完全に同意する。彼らのオカルト研究は、神秘的でも何でもない。血と死体の山の上に成り立った、ただの残虐な犯罪記録だ。アーティファクトの力を使って超人を作ろうとした? まるで現在のロシアのサイボーグ化計画の先駆けだな。倫理を踏み外した連中に未知の機械を渡せばどうなるか、彼らが一番最悪の形で証明しているはずだ。
[X(旧Twitter)/欧州知識人・倫理クラスタのタイムライン]
@Euro_HumanRights
ネット上でナチスのオカルト研究を「格好良い秘密結社」のように語る風潮に、強い危機感を覚えます。彼らがアーティファクトを探していたのは事実かもしれない。だが、彼らは科学者ではなく、狂信的な犯罪者です。
彼らが何かを盗み、実験した可能性は、確かに「調べる必要」があります。しかしそれは「失われた超技術を取り戻すため」ではなく、「彼らが隠した爆弾(負の遺産)を無害化するため」に行われなければなりません。
@Sci_History_Watcher
ナチスがもし万象器のようなものを手に入れていたら、彼らは迷わずそれを使って特定の人種を灰色の塵に変えるプロンプトを入力しただろう。
彼らに安全装置(セーフティ)という概念はない。「アーティファクトを使おうとして自滅した痕跡」がどこかに残っているなら、それは人類にとって最大の『反面教師』として厳重に保管されるべきだ。
欧州からの厳しい声は、大衆の安易なオカルト消費に冷水を浴びせた。
「ナチスは神秘的な天才ではなく、単なる倫理観の欠如した残虐な犯罪者であり、理解しないまま人体実験で総当たりした連中である」。
その冷厳な事実の指摘は、アーティファクトという圧倒的な力を前にした時、人間の『倫理の欠如』がどれほどグロテスクな地獄を生み出すかを、リアルに想像させた。
もし彼らが、何が起きるか分からない異星の機械の起動条件を探るためだけに、無数の人間をモルモットとして消費していたのだとすれば。彼らが残した研究データは、文字通り血塗られた呪いの書である。
しかし。
その「残虐な実験」が行われていたかもしれないという前提が加わったことで。
皮肉なことに、ネット上の陰謀論は、さらに不気味な【リアリティ】を帯びて爆発的に拡散していくことになった。
「彼らが倫理を無視して人体実験を繰り返したのなら……もしかして、本当に『起動』に成功していた(あるいは恐ろしい成果を出していた)実験が、一つくらいあったのではないか?」
その疑念の渦の中から。
ある一つの不吉なキーワードが、突如としてネットの深層から浮上し、アルゴリズムの濁流に乗って世界中へとばら撒かれた。
[YouTube / 陰謀論・未解決事件考察チャンネル『Deep_Truth_Seeker』]
(※登録者数200万人の大型チャンネル。配信開始からわずか数時間で再生回数が急上昇している)
タイトル:【封印された第三帝国の遺産】ナチスは古代太陽神の力を求めていた? 南米へ消えた“太陽の心臓”の謎
(映像:不気味な重低音のBGM。画面には、モノクロの古いナチス高官の写真と、南米の鬱蒼としたジャングルの衛星写真、そして謎の幾何学模様が刻まれた円盤のスケッチが次々とフェードインしてくる)
(音声:配信者)
「皆さんは、なぜナチスの残党が、終戦直前に大量のUボート(潜水艦)に乗って、南米のアルゼンチンやチリ、あるいは南極へと逃亡したのか、疑問に思ったことはありませんか?
彼らは単に、連合国の戦犯裁判から逃れるためだけに、地の果てまで逃げたのではありません。
……彼らは、【持ち出した】のです」
(映像:画面中央に、赤黒い文字で『PROJECT SONNENHERZ(ゾンネンヘルツ計画)』というテロップが、ノイズとともに浮かび上がる)
(音声:配信者)
「かつて、ヒトラーの側近であったオカルト傾倒の幹部たちが、最も恐れ、そして最も渇望したとされる、究極のアーティファクト。
チベットの奥地、あるいは中東の砂漠の地下から発掘されたとされるその遺物は……無限の熱エネルギーを放ち、人間の肉体構造を根本から燃やし尽くして『進化』させるとも言われた、古代太陽神の遺産。
……コードネーム、『太陽の心臓(ゾンネンヘルツ)』」
(映像:白衣を着たナチスの研究者たちが、何かの巨大なカプセルの前で作業しているような不鮮明な写真が映し出される。※真偽は不明)
(音声:配信者)
「我々の独自ルートからの情報によれば。
ナチスは、この『太陽の心臓』の安全ロックを解除するため、強制収容所の囚人たちを使って、正気の沙汰とは思えないおぞましい人体実験を繰り返していました。エネルギーの奔流に耐えきれず、何百人もの人間が文字通り『内側から燃え尽きた』と言われています。
そして、ベルリンが陥落する直前。彼らはこのアーティファクトと、狂気の人体実験のデータすべてをUボートに積み込み、南米アルゼンチンのジャングルの奥深くへと逃亡したのです」
(映像:現在のアルゼンチンの手付かずの密林地帯の地図に、赤いマーカーが打たれる)
(音声:配信者)
「そして今。
万象器が世に現れ、ロシアがサイボーグを作り、中国が仙人となったこの『アーティファクトの時代』に。
戦後アルゼンチンに渡った秘密研究者たちの末裔は、今もあの密林の地下要塞で、この『太陽の心臓』の完全起動実験を続けているのではないか?
……世界中でアーティファクトが目覚めている今、彼らの機械もまた、起動のトリガーを引かれるのを待っているのかもしれません。信じるか信じないかは、あなた次第です」
[動画のコメント欄]
「太陽の心臓……!」
「名前が中二病全開で最高にヤバい」
「南米のジャングルにナチスの生き残りとアーティファクトがあるって、完全にインディ・ジョーンズの世界じゃん」
「いや、でもロシアがサイボーグ作ったんだぞ? ナチスの残党が南米で超人兵士作ってても全く不思議じゃない」
「アメリカが血眼になって南米のジャングルを監視してるのはこれか!」
「ゾンネンヘルツ計画……検索しても全然情報出てこない。これ、ガチで検閲されてるやつか?」
「ナチスが人体実験でアーティファクトのロック解除しようとしてたって話、エグいけど妙な説得力がある」
「絶対に何かあるぞ南米に」
[5ちゃんねる:ニュース速報板]
スレタイ:【緊急】ナチスの秘密計画『ゾンネンヘルツ』、ガチで実在する可能性が浮上
102 :名無しさん@涙目です
おい、YouTubeの陰謀論動画見たか?
太陽の心臓だってよ。
115 :名無しさん@涙目です
また中二病全開のネーミング出てきたな。
ガイアズ・ドリーム、アポロン・ソード、そしてゾンネンヘルツ。
アーティファクトの名前、絶対誰か裏でプロデュースしてるだろww
128 :名無しさん@涙目です
笑ってるけど、ヨーロッパの掲示板じゃこれマジで大騒ぎになってるぞ。
もしナチスの残党が南米でアーティファクトの起動に成功してたら、今のEU(ヘルメス協会)と真っ向からぶつかる宗教戦争になる。
142 :名無しさん@涙目です
ナチス+地球外テクノロジーとか、最悪の組み合わせすぎだろ。
倫理観ゼロの奴らにチートアイテム渡したらどうなるか、歴史が証明してる。
156 :名無しさん@涙目です
てか、これ絶対放置しないだろ。
今頃、南米のジャングルに各国の特殊部隊が送り込まれて、血みどろの掃討戦やってるんじゃないか?
――「ゾンネンヘルツ計画」。
最初は、アクセス数を稼ぐための三流の陰謀論系YouTuberがでっち上げた、ただのバズワードに過ぎなかったのかもしれない。
だが、アーティファクトという「何でもあり」の現実が世界を覆っている現在において、大衆の集合的無意識は、その不吉な単語を急速に『実体のある脅威』へと育て上げていた。
それは、政府や主流メディアが「ただの陰謀論だ」と一蹴すればするほど、逆に「彼らは真実を知っていて隠蔽しているのだ」という確信へと変換される、現代特有の情報災害(インフォデミック)の構造であった。
そして、最も恐ろしいのは。
このネット上の無責任な「噂」が、現実のインテリジェンス機関のデスクにおいて、もはや完全に笑い飛ばすことのできない「検証すべき事案」として、不気味に影を落とし始めていたことである。
アーティファクト時代。
それは、未来のテクノロジーを奪い合うだけの競争ではなかった。
過去の歴史の闇に葬り去られ、オカルトという笑い話の墓場に埋められていたはずの『亡霊』たちが。未知の力を栄養にして、再び現実の安全保障のテーブルへと這い上がってくる。
狂気は、決して新しいものだけではない。
一番古く、そして一番邪悪な人間の業が、今、再び世界を脅かそうとしていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます! もし「面白い」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ページ下部より【お気に入り登録】や【評価】、感想などをいただけると執筆の励みになります。 作者のモチベーション上昇に直結しますので、是非ともよろしくお願いします!