リィンカーネーションの花弁〜夢に囚われた狩人〜   作:アキヤマ ハルト

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読者の皆様方、こんにちは。毎日投稿のキツさに悶え苦しんでいる、秋山悠人と申します。

さて、第3話です。ノイマンたちと話すわけですが、ここで要注意!びっくりするほどご都合主義な上、過去の自分の若気の至りによって展開がアホほど早いです。なんならここで偉人の杜との顔合わせは終わります。改めて見たときは正気を疑いましたね…「こんな早く終わらせるとか、バカか!?」って。

まぁそんな文章なのでお見苦しいかもしれませんが、どうぞ読んでいってください。そして修正箇所を自分に教えてください……!!(切実)


第3話『偉人の杜』

前回のあらすじ!!

 

輪廻の枝で首を切った灰夜は獣狩りの狩人となり、ハミルトン相手にソロで挑んでいた。だがハミルトンは野次馬をしにきた人を2人食べ、本来の力を発揮したことで共に戦っていた灰都が吹き飛ばされ、それを見かねた灰夜は灰都を東耶の元で休ませて、その間に一切の傷を負わずにハミルトンの首を斬り落とした。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「…で、なんで俺は自分の家に不法侵入された挙句、無理やり誘拐されたの?」

 

 そう言っている灰夜は灰都に襟元を掴まれたまま、抵抗せず無気力にしながら車椅子に座った少女に問う。

 

『すまないな、灰夜。だが、昨日のことを聞こうと思ったから無理に連れてきてもらった。首根っこを掴んでこいとはこちらも言っていないが』

 

てめぇの独断専行じゃねぇか灰都ぉ!!

 

「ありゃ?ノイマン言ってなかった?方法は厭わないって」

 

 灰都の手が離れた灰夜は、襟を直しながら灰都のことを恨みの籠った目で見る。昨日のフィッシュとの戦闘でも見せなかった睨みっぷりだ。

 

『言っていない。説明してから連れてくるよう言ったんだが』

 

「はい?おいおい、説明もされてねぇぞ灰都?勝手に入ってきたと思えば一言目に「こっちこーい!」って言って首掴まれたけど??」

 

「……焦っちった!すまんね、灰夜!」

 

 ドジっ子のように頭に手を置いて舌を出している灰都の手からするりと抜けてから、灰都の頭を鷲掴みにしてアイアンクローのように爪を立てる。

 

「あだだだっ!?ごめんごめん、ごめんって〜!!」

 

「……それで、昨日のことだったか?何が聞きたいんだ?」

 

「え、このまま行く気か灰夜殿!?んな殺生なぁ〜!」

 

『そうだな、それはこれから言う。とりあえず灰都を離してやってくれ』

 

「…はぁぁ。命拾いしたな、灰都。ノイマンに感謝しろよ」

 

「あ、ありがとぉ、ノイマン……!!」

 

『感謝は受け取る。だが、少しばかり反省はしろ。……では、聞かせてもらおう』

 

「あぁ、どうぞ?俺に答えられることなら答えよう」

 

 灰夜はまた昨日の夜と同じように突然周囲を漂い始めた霧から杖を出し、片手にここに着いた時から被っていた帽子を取って一礼した。その姿を見ていたノイマンはまず、『昨日の夜もやっていたが、その武器などはどこから取り出している?』と聞いてきた。

 

「これか?これは、まぁ……なんて言えばいいのかねぇ…この武器たちは、一種の亜空間のようなところから取り出しているんだ。俺が欲しいと思った武器が亜空間の中にあればすぐに出てくるようになっている、っていう考えで問題ない。これ以上詳しく説明すると俺の過去から話さなきゃいけなくなるからしないが」

 

『なるほどな。では、次の質問だ。灰夜のあれは輪廻返りと同じなのか?』

 

「あぁ…そこら辺は少し面倒な話になるが、まぁ説明するよ」

 

 そう言って灰夜は同じようにどこかから輪廻の枝を取り出し、首を切る。だが今回は昨日の夜とは違って血を流して倒れる訳ではなく、切った傷跡から霧が溢れ出して灰夜を包んだ。そして霧が消えたと思えば……昨日の夜と全く同じ姿になっていた。

 

「おぉ!昨日の夜にも見たけど、すごいねそれ!凄くかっこいいよ!!」

 

「なにがすごいのよ、邪魔なだけでしょあんなの」

 

 これまで喋っていなかったりんご頭の男と、ピンクの髪の少女が灰夜の霧に対しての感想を口にした。

 

「とまぁ、こういう風に。私のこの姿は本来の姿だ。ヤーナムと呼ばれる中世ヨーロッパのような都市…そこで生きた姿がこれというわけでね。【灰夜 雁人】(はいよ かりひと)という存在は今世における仮初の姿で、こちらの獣狩りの狩人としての姿がな」

 

『ヤーナム…聞いた覚えはないが……まぁいい。その姿になると、一人称が変わるのか?』

 

 複雑な事情が絡み合っていそうな話を即座に切り捨て、わかりやすい疑問の解決へと向かった。ノイマンが言うように、姿を変える前は「俺」だったというのに、今の姿になった途端に灰夜の一人称は「私」に変わっていた。聞かれた灰夜は、肩をすくめてから、

 

「あぁ、これか。別に俺でも問題は無いんだが、昔は私と呼んでいたからな。この姿になると昔の癖でそう呼んでしまうんだ」

 

 と返した。いわゆる無意識のうちにする行動的なもので、身体に引っ張られて思考の方向性も過去の自分に戻っているわけだ。

 

『……とりあえずは分かった。それでは、最後の質問だ。私たちの仲間にならないか?』

 

「ふぅむ………まず、私は貴公らの組織のことを知らない。知らずして承諾など出来ぬだろう?説明をお願いしたいのだが」

 

『そういえば、灰都が説明をしていなかったな。それじゃあ、灰都。説明を今度こそお願いしよう』

 

「はいはーい……」

 

 そう言って灰都がし始めた説明はこんなものだった。この組織はリーダーを、ジョン=フォン=ノイマンの才能を引き出した【ノイマン】に据えた上で始めた組織で、犯罪者の才能を引き出した廻り者をみんな滅することを目的としたものだとか。ノイマンや灰都の他にも、アルベルト=アインシュタインの才能を引き出した【アイン】と呼ばれている少女や、アイザック=ニュートンの才能を持った【ニュートン】。【舩坂弘】といった才能の持ち主もいるそうだ。あとは戦闘向きではないが、治療担当のフローレンス=ナイチンゲールやパブロ=ピカソもいると聞いた。本来はもっといるらしいが、他の地域に出張している者たちを除けばこんなものだという話だった。

 

「ふむ、いいな。とてもいい…この世界を生きてきて私が興味を持ったのは、過去の英雄である偉人たちという存在だった…彼ら狩人たちを想起したからだが……そんな私にはこの組織はとても向いていそうだ………が。少し気になったことがあるのでな、聞いても良いか?ノイマン」

 

『あぁ、構わない。どんな質問だ?』

 

「あぁ、それは……3個、嘘が紛れているな?それも灰都は知らぬ事実を隠している、違うか?」

 

 灰夜がそう言うと、ノイマンの横に立っていたアインが驚いた顔をし、ノイマンも表情に変化は無いものの手がピクリと動いた。その反面、ニュートンと灰都はピンと来ないような顔をしていた。

 

「……ふむ、訳は理解した。後に話をまた聞こう」

 

『…あぁ、そうしてくれ。それで、質問はそれだけか?』

 

「………まぁ、そうだな。これだけと考えてくれ」

 

『そうか、では灰都。元々の予定通り、東耶を集合場所まで頼む。ニュートンは少し他の者たちと一緒に待っていてくれ』

 

「ほーい。アイン、転送よろしく!」

 

「はいはい…ニュートンも一緒に飛ぶわよ。そっちの方が早いし」

 

「分かったよ」

 

 ニュートンと灰都とアインが瞬間移動し、数分経つとアインだけが帰ってきた。

 

「終わったわよ、ノイマン」

 

『助かった、アイン。さて……先程の質問に答えるとしよう』

 

「やはりそういうことだったか。迅速な対応、感謝するよ」

 

『当然のことだ、こちらとしても聞きたいことが出来た。……灰夜、お前は一体何者だ?

 

 さっきよりも鋭い目で灰夜を見るノイマンと、いつでも対応できるように構えているアイン。それを見た灰夜は「ふむ、なにか勘違いしているな…」と呟いて、杖を床に叩くとカツンッという甲高い音が鳴る。

 

「まず、私は嘘を感じ取っただけだ。というよりは、説明している灰都とアインの反応が所々に違かったからだ。例えば、ノイマンが偉人の杜を建てた…という部分でアインが少し強ばった表情をしていたから、などだな…だが、こんなタイミングだから一つ聞こう。何をそこまで警戒している?話を聞くに、貴殿らの組織の目的としては才能を悪用する廻り者の殲滅というらしいが…ここまでの警戒、身近に敵がいるのか?それとも他にも何かあるのか?」

 

 灰夜が問い詰めていくにつれ、アインは俯き、ノイマンの顔にも多少なりとも強ばった雰囲気を感じ取れた。それは暗に、灰夜の言葉に思うところがあることを表していた。

 

「……それは………!」

 

『待て、アイン。……先に説明しよう、後に改めて説明をするつもりだったが。私たちは元々5人だけの組織だった……私にアイン。ピカソに…覇王・項羽と万能の天才のレオナルド=ダ=ヴィンチがな。最初に偉人の杜の目標を掲げたのはダ=ヴィンチだった。だが、項羽が………ダ=ヴィンチを殺したんだ。アインが強ばった理由は、おそらく私が始めた組織では無いからだろう』

 

「……なるほど、了解した。その項羽はもういないのか?」

 

『あぁ、いないはずだ。死んでいるはずだからな』

 

「…承知した、これより獣狩りの狩人として()()を組ませていただこう」

 

『同盟?』

 

「ん?あぁ、そういえば言っていなかったか。私は一組織に所属することは無い。協力や依頼は受けるが、完全な仲間、になることはない……当然仲間として扱いはするが」

 

「な、なによそれ!?私たちの過去のことを聞いてまで、そんなことって『……いや、待てアイン。そういうことか…灰夜、お前は1歩後ろで私たちを見ていてくれるのだな?』…見る?」

 

 アインの言葉に被せるようにノイマンがそう言うと、灰夜が帽子を被り、「…良き理解者だな、ノイマン。嬉しく思うよ」と言った。

 

『話せば分かる事だ。灰夜、お前は優しく、そして合理的な人間だろう?そんなお前が約束を反故にすることも、理由もなくそんな提案をしないと判断しただけだ。おそらくは……過去に一組織の崩壊を見ることがあったんじゃないか?だから、いざという時に動ける存在としていてくれる…そういうことだろう?』

 

「ハハハ…その通りだ、ありがとうノイマン。でもそういう言葉は易々とかけるな、横のアインの目がすごいことになっている」

 

 微笑みながら褒められた灰夜が冷静に返した言葉の通り、横に立っていたアインが殺意のこもった目をしていた。

 

「やっぱり男はダメよ、そうやってノイマンのことを誑かすんだから…!」

 

『誑かす?誑かされたつもりはないが…』

 

「あぁ、私も誑かしたつもりはないが。なんなら誑かされた側じゃないか、今の私は」

 

「はぁ!?無自覚なんて特にダメでしょ!どっちもどっちよ、どっちもどっち!!」

 

 アインが怒っている中、灰夜とノイマンが互いのことを見てから…同時に『お前のことを誑かしたのか?』「貴公のことを誑かしたのか?」と言いながら首を傾げる。

 

「あー、もう!!!!なんなのよあんたたち!?仲良すぎでしょ!!」

 

 無自覚の天然2人に翻弄されるアイン。さっきの雰囲気が嘘かのように楽しげな雰囲気を出していた。そんな中ノイマンがモニターの1つを見ると灰都と東耶がおり、公園で座っていた。

 

『ん、どうやら灰都が準備できたようだな。アイン、みなを連れてきてくれ』

 

「はぁ……分かったわよ…待ってなさい」

 

 また瞬間移動をしたアインを待つ間に、灰夜が何かを思い出したかのように真っ赤なブローチを取り出した。

 

「そういえば、ノイマン。貴公に似合うと思ったからプレゼントしよう」

 

『…これは、ブローチか?』

 

「あぁ。これは私と同じ狩人の親族のものだったんだが、私に押し付けられたアクセサリーでな。付ける訳にはいかず、ずっと持っていたものだから少し汚れてるかもだが……」

 

『ふふっ…ありがとう、灰夜。とても綺麗なブローチだ』

 

「………あぁ。貴公の笑顔はかわいいじゃないか」

 

『そうか?よく無表情と言われるが…』

 

「だからこそ、笑みを浮かべた時の美しさや可愛さが輝きを持つのだろうな」

 

『…なんだか、変な感覚だな……///』

 

 気付かぬ間に頬が赤く染まっているノイマンと、自分でも分からないほど無意識に笑顔を浮かべている灰夜。そこに来たアインは「あんたたち何があったらそんな雰囲気になるの!?てかそのブローチなに!?」とまた怒り始めてしまっていた………




はーい、第3話が終わったわけですが……いや〜、展開が早いよねぇ。読んだ皆様的にも多分早いと思うんで、下手したら大きく話の路線を変える時があるかもしれないです!例えばオリジナルの話を挟んだり……

一応ブローチは1個しか持ってないわけではなく、4周した関係でブローチを4つ持ってる感じですね。少女から主人公に対してあげる!って感じで渡されてるけど、自分が付けるわけにもいかなく倉庫に埋まってたわけですね。

4話はまさかの人に遭遇……!?次をお楽しみにしてくださいね!

主人公以外のキャラの視点はいる?いらない?

  • いる
  • いらない
  • どちらでもいい
  • 主人公と三人称のみでいい
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