リィンカーネーションの花弁〜夢に囚われた狩人〜 作:アキヤマ ハルト
初めての投稿サイトへの投稿なんですが、やっぱりこうして評価を得られるのは嬉しいですね。稚拙な文章なのが本当に申し訳ないと思うレベルです……
今回の話はタイトルからもわかる通り、あちらの陣営との出会いですね。深く関わることになるので、どうぞ生暖かい目で読んでいって下さい。
偉人の杜に連れてこられた灰夜は、説明もなしに連れてきた灰都に怒りを向けながらノイマンたちの話を聞いていた。だがその途中で違和感に気付き、それを問いつめたことでノイマンから偉人の杜の本来のリーダーはノイマンではなくレオナルド・ダ・ヴィンチということを知る。灰夜は話を聞き、ノイマンやアインに同盟を結ぼうと宣言し、仲間となることに決まった。
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あれから結構な期間が経った。偉人の杜の一人として過ごしていたある日……なぜか俺は変な場所にいた。
「なんで今度はこんな城みたいなところにいるんだ……?」
辺りを見回す俺の目には、玉座の間のような広い場所が見えている。何人か人っぽいのもいるが、花弁が舞っているところを見るに……廻り者か。隠れてるやつも何人かいるな?
「お、起きたか。死んじまったかと心配したぜ?」
「いや、こんなんで死ぬほど柔ではないけど……てか誰、あんた?」
真っ黒な服、か?それに身を包んだ男…と、なんだあの子?この男とは対称的なほどに真っ白だし、羽根と天使の輪っか……
「オレか?オレは項羽だ、お前も話は聞いたことあるんじゃねぇか?」
「…あー、項羽なのか。まぁ話は聞いていたけど……死んでたんじゃないのか?」
「あ?…あぁ、そういうことか。まぁ死にかけたが、どうにかして生きれたからこうして元気でいるわけだ」
「ふーん……そんなボロボロなのに元気ねぇ?」
俺からすれば元気の欠片も無いように見えるけどな…?
「……何言ってんだ?傷もねぇだろ?」
「いや、だから……あ。そっか、伝えてないから誰も知らないか…じゃあ、言っとこうか。俺は人のHP、まぁ体力が目に見える。そこの真っ白な子はすごい元気だけど、項羽さんはだいぶ死にかけだな。俺から見れば、HP2割ぐらいか?一歩ミスったらすぐ死ぬみたいな状態だな」
「……はぁぁ……そんなことも出来んのか。やれること多すぎだろ………あぁ、お前の言う通りだ。オレは死にかけだ。なんならいつでも死のうと思えば死ねるぐらいな」
「…項羽、死ぬのはダメ……」
「分かってる、ダルモン。今死ぬ気はねぇ…今はな」
……どういう関係性か知らねぇけど、ダルモンって子は項羽に懐いてる感じか?で、項羽はどっかで死ぬ気…うーん…一応やれることがありはするんだけど………
「………なぁ、少し聞きたいんだが。本当にあんたら罪人か?そうは思えないんだが」
「罪人だぁ?オレはとんでもねぇ罪人だろ、どう考えてもよ。オレという罪人が過去にしたことを知らねぇのか?」
「…そんな奴にそこの子がそんな懐くのか?」
「ダルモンが変なんだろ」
「…わたし、変?」
……いやいや。どう考えても悪人にはみえねぇな…んー、あれ渡してみる………か?
「…ふーん…?ちなみに少し試して欲しいんだが、この大きな杯を自分の手で持ったままでいてくれないか?」
試してから考えようと思い、懐から黄金の大きな杯を項羽に渡しながら頼むと、「……何しようとしてんだ?」と怪しげに俺の事を見ながらも頼んだ通りにやってくれた。
「そのままでいてくれ。ふー……聖杯よ、俺の願いを叶えろ。慈しみに満ちた彼の傷を治せ」*1
俺がそう唱えると、項羽の持つ杯が溶け出して項羽のことを包み……1分経った頃にはさっきの聖杯も項羽を包んだ液体もなくなった。
「なんだった…って、あん?」
項羽が疑問を浮かべた時に変だと思ったのか、身体の至る所を触り始め……なにかに気付いたみたいだ。
「おいおい、傷がねぇ……てか、調子も最高潮だ。今だったら何でも出来そうなぐらいだぜ…」
「うん、やっぱり治せたか。聖杯は伊達じゃないな、一応持っといてよかった。それにあの条件で治せるってことは項羽が善寄りだってこともわかったしな」
「そのためだけに使ったのか、バカかよ……てかお前、治してよかったのか?仮にもオレは敵だぜ?」
「いや、敵じゃないけど?なんか勘違いしてるみたいだけど、俺はノイマンたちと同盟を結んだだけでノイマンたちの意向に従うとは言ってないぞ。そりゃ項羽とやらがとんでもない悪人…獣であれば狩ったけど、ここで話した限り項羽はただの悪人ではない。悪人になろうとしてるような雰囲気はあるけどな」
「…はっ、お人好しだなぁ、あんた。まぁ感謝はするぜ、ありがとな」
「どういたしまして。で、なんで俺はこんなところに連れてこられたの?」
話が脱線しすぎて分かんなくなりそうだったが、俺としてはワケを聞きたい。本来こんなところにいるはずがないし。
「あー、そうだな。そういや言ってなかったか……灰夜、お前に俺ら罪人軍に偉人の杜の情報を流すスパイをして欲しい」
「…うーん……じゃあ、2つほど条件を。1つは、偉人の杜との抗争の時に俺と交友のある人物は殺さないでくれ。もう1つは、情報を流す時は俺が偉人の杜から離れる時だ。まぁその時は俺の名前を呼んでくれ、そしたら項羽に合わせる」
「……2個目は分かるぜ。1個目はどういう意図だ?」
「意図も何も無いよ。ただ、俺のモットーみたいなもんだからそれを頼みたい。どうだ?」
「…ま、お前の力を借りれるんだ。条件としちゃ十分か。いいぜ、その交渉受けてやるよ」
…よし。とりあえずこれで、あんなことの繰り返しはもうないだろ……あー、ノイマンに申し訳ねぇな。同盟を結んだばっかなのにすぐに終わっちまいそうだ………
「ふぅ…じゃ、俺帰っていいか?この後偉人の杜に呼ばれててな」
「あぁ、構わんぜ。じゃあ頼むぜ、灰夜」
「はいはい…あ、あと。お仲間さんに、もっと潜むのを上手くするよう言っといてくれ。ずっと気になってたんだ……ふあぁ…」
変なところで起こされたせいで眠いままだ……油断しないように気をつけねぇと…
あくびをしながらそんなことを言って城の中から出ていった灰夜がいなくなったと同時に、項羽が大きく笑い始めた。
「くはは!ずっと気付いてないフリしてたのか、アイツ…!ポル=ポトとデサルボがデケェからか?」
「いや、あの感じだとボクにも気付いていたよ。ポル=ポトとデサルボは分からなくもなかったがね」
「………」
「大丈夫だ、ポル=ポト。気付かれやすいということは目を引きやすいということだ、相手を威圧できる分すごいと思うよ、ボクは。だから気に病む必要は無い、なんなら項羽はボクが殴ろう」
「おいおい、そりゃなくねぇかヒトラー?オレも褒めてるつもりだぜ、体躯のデカさは力の強さに比例するからな」
ポル=ポトと呼ばれる寡黙な巨体の男が軍服を見に纏った子供に褒められ、その子供は項羽のことを少し睨んでいた。
「にしても、ありゃ強ぇな…久しぶりに冷や汗かいたぜ」
「?なぜ冷や汗をかいたんだ?普通に話してたようにしか見えなかったが…」
「そう見えただろうよ。でもアイツ……ずっと殺気をぶつけてやがった。それもオレだけに一点集中でだ…その証拠に隣にいたはずのダルモンには何も分かんなかったろ?なんなら好印象じゃねぇか?」
「…うん。優しそうな人だった……」
「ダルモンが…項羽以外にいい印象を抱いている……?」
「ほらな?変なヤツだぜ、アイツ…だが仲間として頼り甲斐があるのは事実だ。アイツならいい情報を持ってきてくれそうだ……ま、情報は正直興味はねぇが。それよりも、回復した今なら偉人の杜に単騎で突っ込んでもいいんだがな!久しぶりに調子がいいぜ」
テンションの高い項羽の横でダルモンが、「いぇーい、ぱちぱちぱち」と気の抜けた声で声掛けをしていた。
「はぁ……まるで昔に戻ったみたいだ。項羽は言われてみればああいうおちゃらけたやつだったな……」
「………」
「嬉しそうだと?そんなわけないだろう……まぁ懐かしくは思うが」
ヒトラーは呆れながらも、微笑みを隠しきれない様子でポル=ポトにも気付かれるほどであった。横で鉄の塊を潰すデサルボですら、笑みを浮かべていた———
第4話、終了!!これに関しては本編読んでる時から思ってたことでして……項羽たち、救いたくない?っていう部分が強かったんです。だから今後の展開を考えずに救ったんですが、ストーリー的に救った部分がどう働いていくのかがほんとうに難しい……!頑張って手掛けたいのですが………ちなみにダルモンの才能の効果は変わらず適用されているので項羽は強い上にダルモンに暗殺されない限り死にません。これぶっ壊れましたね………先の展開どうしよ……
第5話は原作のストーリーに繋がった上で、急展開に進みますよ。3話よりも展開が早いので、ツッコミどころしかないかもしれません!お楽しみに!!
主人公以外のキャラの視点はいる?いらない?
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