リィンカーネーションの花弁〜夢に囚われた狩人〜   作:アキヤマ ハルト

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読者の皆様方、こんにちは!少しずつストックが減っていくことに怯えてきた秋山悠人と申します。

この辺りは自身としては書きやすかった話でして、まぁ原作におけるこのあたりの展開が好きだからなんですけど…ここからはヒトラーとの仲が良くなっていくことになります。まぁノイマンとは掛け合いができないですからね……

では、第7話を楽しんでいってくださいね!


第7話『反撃の狼煙』

前回のあらすじ!!

 

罪人軍+狩人と偉人の杜の戦争がついに始まった。項羽の采配の元、レーダーとして大活躍をしているライト兄弟を罪人軍のスナイパーであるチャールズ=ホイットマンは撃ち抜こうとしていた。だが、偉人軍のスナイパーに妨害され、ホイットマンは一面銀世界の不思議な場所にたどり着いていた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「…っ!?」

 

先程まで時計塔の上でスコープを覗いていたはずのホイットマンはすぐさま辺りを見回した。一切の障害物はなし、焦りながらもそれを把握したホイットマンはすぐに体勢を低くして目立たないようにこの世界を知るであろう敵のスナイパーのシモ=ヘイへを探すために。

 

「…銃を撃っては位置がバレてしまう……おそらくはシモ=ヘイヘ自身もこの世界にいるはず。であれば先に見つければいいだけだが…」

 

雪の上を静かに進み、周囲を見回していると……突如、ホイットマンの顔の横を弾丸が通り抜けた。

 

「なに!?いったいどこから……はは、なるほど。そういうことか!」

 

弾が放たれた方向を見ると、白い服に身を纏ったスナイパーが座っていた。隠れるつもりなど毛頭ないとでもいうようにホイットマンに向けて銃口を向けて止まっている。

 

「正面から撃ち伏せるために、位置を知らせたと…驕りではなく、自信ですか!!ならば受けて立ちましょう、時計展開!!」

 

ホイットマンの背後には大きな時計が現れ、針が1、2、3と進み……12になったと同時に銃声が2つ響いた。勝負の決着は―――

 

『どうかしたのか、ヘイヘ。銃を収めて……』

 

「決着した…ただ、それだけ」

 

ノイマンの問いにそう返した白い服のスナイパーのシモ=ヘイヘには一切の傷すらなく……それは、ホイットマンの完全なる敗北を表していた。

 

ゴフッ……あぁ、王…負けました、完膚なきまでに……

 

【あぁ、そうだな】

 

項羽がホイットマンの近くで立ち、話を聞いていた。血を流しているものの、どこか満足そうな顔をしているホイットマンのことをじっと優しさのこもった眼差しで見つめながら。

 

「…シモ=ヘイヘ、彼の才能は〖1対1〗です。互いの銃口が向き合ったその時、一面の銀世界へ引きずり込まれることで強制的な1対1に持ち込まれます。あそこは一面の銀世界、彼の独壇場です…どうかお気をつけを……すみません、王。仲間の犠牲を生かせず、一矢を報えず…狩人どのにも、申し訳ない………」

 

【んなこたぁどうでもいい。ホイットマン、お前は楽しかったかよ?】

 

「………はは、最高の、時間でした。感謝します、王よ……」

 

その一言を笑って呟き、命の灯火が消えていったのか身体が花弁に変わりゆき散っていった。項羽はゆっくりと外に振り向き、遠く先を飛ぶライト兄弟の廻り者を見ながら、呟き始める。

 

()が全て消えた……皆、逝ったか】

 

【こちらの戦力は筒抜け、仲間の殆どを無駄に殺し、狙撃ももちろん失敗……機は熟したな】

 

項羽の背後から歩いてきて、銃を構える白い羽が生えていて鳥のような手足を持つ男。ライト兄弟の持つレーダーに狙いをつけ、撃ち抜く。それによりレーダーが壊れ、ライト兄弟が驚いた瞬間に………2人同時に頭を貫通するように弾丸が放たれた。

 

【敵の戦力が割れてた、なら安心する。勝利が続けば気が緩む…それが圧勝なら戦いに緊張感がなくなり、無意識的に浮き足立つ。偉人の杜は高名な奴らが多くいるもんだから他者に従うのは嫌がる……ならちょっとした亀裂から連携なんて壊せる】

 

項羽がそう言いながら遠くを見ていると、撃ち抜かれたライト兄弟が地に墜ちていく。

 

【おー、当たった当たった。流石だなぁ、〖白い羽〗。ノイマンの驚く顔が目に浮かぶぜ】

 

「王……この一発を打ち込むためだけに大量の仲間を無駄死にさせたのですか?」

 

【あぁ、そうだ。もちろん仲間のことはもっと活かしたかったが…罪人と偉人じゃあ才能のスペックに差がある。束になっても適わねぇ……だが、油断によって始まる反撃!こっからが本命だぜ、偉人を破るにゃ同格でってな!!五虎将ォ!!!】

 

五虎将と呼ばれた者たちには、ポル=ポトアドルフ=ヒトラーが居た。そして先程のスナイパーである〖白い羽〗と呼ばれたカルロス=ハスコック…そして軍人のような恰好をしているが仮面のように真っ黒な目をした不気味な男、ハンス=ウルリッヒ=ルーデル―――五虎将と呼ばれているものの、()()()()()()()()()が項羽はそのままその四人に向かって声高らかに

 

存分に、楽しんでこぉい!!!

 

と言い放った。その項羽の言葉を皮切りに、その4人は動き始めた。各自つくべき場所へ…ルーデルは不死者同士で殺し合いをするために地の支城、ハスコックはここで敵を撃ち抜く。残りの二人であるポル=ポトとヒトラーは森の奥へと向かっていく。

 

【…さて、こっからだが……灰夜のヤツ、いったいどこで何してんだ…?あいつには目をつけても見えねぇから、動向が確認できねぇのがめんどくせぇ………】

 

「私の予言書でも、彼の動きは確認も書き換えもできませんからな……本当に彼を自由にさせてしまってよかったのですか?」

 

【オレも少し心配にはなるが…あいつのことだ、気付いた時には暴れ始めるだろ……たぶんな】

 

少し心配そうにする仮面の男と、項羽。心配されてることも露知らず、灰夜は木に寄りかかりながら周りの気配を察知していた。銃弾の音が森に響き渡ると共に、目を開く。

 

「……レーダー役を殺し終わったようだな。どうやら項羽の作戦が始まったようだな…どうやらヒトラーたちも動き始めているようだし、私も動くとしよう………ヒトラーたちと合流するか」

 

刀片手に歩き始める。気配のする方向へ歩いていくと……そこはヒトラーとポル=ポトがいた。話しかけようと思ったが…別の気配が自身の背後からすることに気付き、ヒトラーの方向へと避けた。

 

「おや?あぁ、狩人か。なぜここに?」

 

「私は仲間の援護に徹しようと思ってな、項羽の目の対象にならないことだし、合流すると同時に貴公ら二人を助けに来ただけだ、あまり役には立たないと思うがね」

 

「ふむ……確かに必要とは判断しないな。だがいらないものでも無い、助かるよ」

 

「それはよかった……それで、ヤツはどうするんだ?」

 

灰夜は透明なはずのファーブルがいる場所をしっかりと注視していた。まるで見えているかのように………*1

 

「それはポル=ポトに任せるさ。いいかい、ポル=ポト?」

 

「………」コクリッ

 

ヒトラーに問われたポル=ポトは頷き、ファーブルの方へ走るように向かっていく。

 

「やはりあれは脅威的だな…聖杯による護りを付けていなければ、ヒトラーも危なかっただろうに」

 

「あぁ、そうだね。狩人の護りがあるからこんな無茶なことが可能なわけだ、ありがたいものだよ」

 

「……ならよかった。私は一度でも関わった者が死ぬのは見たくないからな…もう、あんなのは遠慮願いたい………」

 

灰夜が少し悲しそうにしながらそう言うと、ヒトラーは少し心配するような顔をしていたが…頭を少し振ってからファーブルを仕留め終わったポル=ポトに声をかける。

 

「ポル=ポト、移動しよう」

 

「………?」

 

「あぁ、死んだよ。死体も認知出来ないとは…逆に哀れだね……次は…あぁ、見つけた。ふふ、『腐ったリンゴは箱ごと』捨てないとね。狩人も来るかい?」

 

「ついていこう。ちなみにポル=ポトはなんて言っているんだ?」

 

「…「え、もう終わったの?」、「次はどこ行くの〜?」などだ」

 

「………え、ポル=ポトってそんな緩い感じで話してんの?」

 

「やはり驚くか……ボクも最初は驚いたよ」

 

「………」

 

「「もー、恥ずかしいよぉ」だそうだ」

 

「えぇ……めっちゃ真顔だけどなぁ…」

 

雑に話しながら3人組が歩く。実のところこの3人は相性がとてつもなく高い……ヒトラーは目の合った対象の心理を読み、ポル=ポトは周囲のもの全てを溶かす。そして狩人はオールラウンダーの万能型…ありとあらゆる場面において負けることがありえないトリオが、ここに生まれた。

*1
灰夜の視界には自身に敵意を向ける存在の体力、いわゆるHPのゲージが見えるためどんなに透明だろうと位置が分かる。




第7話、どうだったでしょうか?昨日とは違ってしっかり予定した時間に投稿出来てよかったです……楽しみにしてくださっている読者の皆様方のためにストックを増やしながら毎日投稿を頑張る予定ですので、ぜひお待ちください!では、また第8話にてお会いしましょう!!

主人公以外のキャラの視点はいる?いらない?

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