2月〇日
アーティファクトの回収を依頼された私たちは、山を登り、森の中にある洋館(目的地)へ向かった。
「日本にこんなところあったんですね」
「そりゃぁね〜、日本の7割ぐらい山だからね」
そんな中学校で習うようなこと覚えているはずがないと心の中で悪態をつく。だが、アーティファクトと言われただけでどんなものかを伝えられていない私は、彼女(ライカ)に聞くことにした。
「え?どんなのだって……知らん!」
「なにをしてん?お前ならわかるだろ!アーティファクトに危険なものもあるって」
「まぁね。私も私なりに調べた結果……黄色い印の兄弟団っぽい」
「は?帰ります。絶対に帰ります。やだやだやだやだやだやだ」
「ちょっと待ってよ!銀の黄昏よりはマシでしょ?」
「どこがだァ!」
「まぁまぁ、待ってよ。セイカちゃん」
何がセイカちゃんだ。気色悪い。だが、本当にやだ。アイツらと関わって良かった試しがない。それどころか生贄にされるところだった。
「いやもうね、お金貰っちゃってるから……逃げたら殺される……」
バカ野郎が!せめて前金だけにしとけよ。今すぐ下山して、逃げ出したいと思い、振り返ると、そこには、私が過去に解体したことがあるビヤーキーがいた。
咄嗟に防御の体制を取ったが、鋭い鉤爪に腕が切り裂かれ、吹き飛ばされる。吹き飛ばされた方向が地面で助かった。ライカは吹き飛ばされた私を見て、臨戦態勢になる。
自分でもわかるほどに、息遣いが荒くなっていた
「クッソが。おい退散の呪文は知っているか!」
「知らん!知ってるんだったら唱えろ!知らないんだったら、手伝え!」
何でもかんでも知っているわけではない。が、あいつの死骸を解体するに当たって調べたことがあるんだよなぁ!
すぐに唱え始めた私を見て、ライカは私を守るような体制をとる
あいつを退散させることに成功した。アドレナリンで痛みがなかったが、今になって襲いかかってきた。
「……ライカ、回復の呪文とか知らねぇの?」
「えー、知ってるけどさ……なんかあった時のために取っておきたいかな」
「……確かにそうだな。今回のやつで私も魔力を使いすぎた。だったら、応急処置をしてくれ。サポートするから」
無事とは言わないが、ひとまず危機は乗り越えた。ここを降りて、病院に行きたい気持ちがある。しかし、身分がないため行って処置をしても、絶対に金やめんどいことが起きる。
「はぁー、今日は厄日だね」
「ほんとにね。で、ここからまだ登んなきゃだろ?勘弁してくれ」
持ってきていた包帯で腕をぐるぐる巻きにして、登山を再開する。
2時間ぐらい登って、洋館に辿り着く。
「ここが目的地ですか?デカくね」
「デカイね〜」
「ここに人は住んでいるのか?住んでいる場合、殺してしまった方が楽だな」
「いや、大丈夫。ここには誰もいないって言われているから。」
「本当か?悪いけど、今回の案件は危険すぎる。もしかしたら、祭壇に自ら進んでいる可能性だってある。もっと疑うべきだ!」
単語を連想して思いつきました
1つ決まった時に、その対語を考えたらすぐでした