マジで怖かったですが、ワクワクしました
無神論者です
喪失
セイカが反抗したのは何回目だろう?
毎度毎度、違う魔術を使ってくるのは、無意識的なのか?
……ん?これハスター関連のアーティファクトじゃね?いや、ダメだな。これを取ってしまった場合、気がつくことだろう。だが、これを使った魔術があるのか……?流石に他宗教の魔術は知らないが、これを使う意識を無くしてしまおう。
『記憶を曇らせる』魔術は、そこまで正確に使えるものではないが、何度も何度も使うと、要領がわかってくる。そして、彼女には魔術の才能があった。指定した部分を消すのなんて、とても簡単なことであった。
『黄の印』を持っている意識を無くそう。門の創造で持ち込んだんだろうな……だが、これも消してしまうといざとなった時がまずいな。敵対行動を重ねる度に、私に都合のいい改変を繰り返す。
だが、『輝くトラペゾヘドロン』か……これはまずいな。もしも、他団体がこれを発見した場合、パワーバランスが崩れてしまう。国が持っているのは、まだ良かった。しかし、ほかの狂った集団があれを持つのはダメだ。
国に密告するか?国は密告した自分を探し出すだろうが、そんなことを言っていられない。セイカを抱え、門の創造で家まで飛んでいく。
すぐに、国に伝えた。手紙を総理の机の上に置く。これがあちらに発見されるまで、そう時間はかからないだろう。
「魔力の痕跡が残ってもいいように、他県でやるか……」
_________
首脳会談が終わり、椅子に深く座り込んだ時に、気がつく。その手紙を読んでみると、かなり不味いことが書かれていた。総理である以上、様々な情報が入っている。
要約すると、以前国の研究機関に所属していた故人が『輝くトラペゾヘドロン』を所持していたというものだ。これを嘘だと言えなかった。それは、そいつが死んでいるとの情報も得ているからだ。すぐに部下を呼び出して会議を開く。
私は、専門ではないので、それの危険性がわからなかったが、どうやら国、いや世界が滅びる可能性があるものだったらしい。そして、情報を出してきた魔術師を探し出すことも決まったが、それは難しいということもわかった。
「その死んだ故人の名前は?」
「セイカという名前のようです。」
「そいつは、何時頃に死んだ?」
「1週間ほど前です」
「1週間ほど前だと……?そいつが生きている可能性もある。探し出せ。なんとしてでも痕跡を探せ」
部下たちが騒いでるのを見て、何も出来ない無力感などを感じる。省の仕事で私は関係がないからだ。
なぜ今、思い出したかと言うと、サンダルを履いていたら足首を怪我したからですね。