どうやって、家まで帰ってきたのかが、思い出せない。私がバケモノの子孫であるという事実が、私を蝕んでいた。
「早く、解決しなくては」
この言葉が頭の中をぐるぐると廻り続ける。私は、あの街の情報を調べ、それに関連する人物や団体、それがある位置も把握した。しかし、何年経った?仕事も辞め、退職金や親の資産で生活してきた。いや、してきてしまった……だから、私はもう社会復帰が難しくなってしまった。何年も働いていないニートなんて、雇う会社を見つける方が難しい。
だが、やっと、やっと手がかりを掴んだんだ。このチャンスを無駄にはしたくない。
私は、アメリカに渡る。はずだった
4人組の集団が私の家に押しかけてくる
「お、いたぞ!こいつが、噂のバケモノだ。」
「やっとかよ……ネットがなければ、見つからなかっだろうね」
「こいつを、なんだっけ?」
「なんで忘れてんだよ。こいつを国に渡すんだろ?それで、俺たちの罪は精算される」
何を言っている?こいつらは、「やめろ」そんな言葉も出せない。私は喉を掻っ切られる。
「あんま傷つけるな。何に使うのかも分からないし……」
私の意識が落ちる。そんな気がした。最後に彼らの聞きたくもない声が聞こえる
「これが、魚人のハーフかよ。きも」
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私の意識が回復する。回復すると同時に、スピーカーから声が聞こえてくる
「こんにちは、あるいはこんばんは。なんで、あなたが誘拐されたのか……それはですね。あなたのような神話生物を研究したいからなのです。幸いあなたは、インスマスに完全にはなっていない。だから、力も弱いし、魔術もわからない……」
一瞬、理解が追いつかなかった。
「研究したいだって……?それなら、グンマーにある因習村に行けばいいじゃないか!」
彼なのか彼女なのかも分からないそいつは、耳障りな高笑いをした後に
「わかってない。あなたは、わかっていない!あそこがなぜ、国による解体などが行われないのか。それは、単純なことです。政治家などの腐った連中にあいつらの仲間がいるせいですよ。だから、私もあそこにある研究材料も確保できない!」
「ふざけるなよ……あそこはただの命を無駄にするだけの糞溜めだろ……くそ」
「……まぁ同意しますよ。あのような団体は、世界各地に潜んでいる。恐らく、この会話もどこからか聞かれているんでしょうね……魔術というのは、恐ろしいものです。物理法則というものを、無視しているのですから」
続けて
「お話はここまでです。あなたをこれから部屋に案内します。逃げようとは思わないでください」
前書きが、話とあってなさすぎる