目玉   作:kkrr

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2部
セイカ


あれから、1年が経過した

 

 

2年間拘束されなかったのはよかった。私の目や魚臭くなってきた体臭も改善した。彼女の鱗も改善した

 

これで、私たちは社会に復帰できる。私たちがここを出る時に、スピーカーの彼は、連絡先を渡しながら

 

「あなたたちの研究でわかったことは、色々あります。ありがとうございました。そして、お気をつけてください。この研究結果は、捨てるつもりです。あなたたちのような人を見かけたら、私に連絡をください。」

 

「でも、それではあなたはどうなるんですか?」

 

「……消される、もしくは、拷問されて結果を吐かせられるでしょう。ですが、これを国に渡してしまったら、世界の寿命が一気に減ることとなる。……私もあなたたちを送ると同時に逃げることとします。」

 

「どうしてですか。1年前のあなたは、そんなこと言う人ではなかった。」

 

「あなたたちを見て……そうですね……嫌になった、自分が。人を見ているようで見ていなかった。そして、因習村などの悪を見過ごして、あなたたちを巻き込むのが、気持ち悪かった。」

 

そう言い終わると、彼は逃げる準備を再開した。それを見て、私も準備を始めた。

 

ここを出る日がとうとうやってきた。でも、気がかりだ。彼がやってこない。昨日彼から、「もし、私が目的時間までに来ることがなければ、先に行っていてください」こう聞かされていた言葉通りに従うほかない。

 

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ベリ

 

そんな音が20回を超えた。用意されている桶にそれを投げ入れる。カラカラとものが動いている。誰も何も喋らない静寂がこの空間を支配していた。磔にされている男の前の人が口を開く

 

「………………結果の資料は」

 

男はそれに対し、何も返事をしない。

 

「……そうか」

 

目の前に立っていた男は、その場を離れる。少し経ち、戻ってきたかと思うと、その手には消毒液が存在した。

 

それに気がついてない男は、目を閉じたまま、静止していた

 

蓋を開け、直接男に浴びせた。どんな痛みなんだか想像もできないが、口を開くことのなかった男は呻吟を漏らす

 

「……で、資料は?」

 

男は、息を吸う度ストライダーを起こしている。しかし、まだ何も言わない。こちらを恨めしそうに見ることもなければ、声も発することもしない。それに対して、恐怖を抱いているのだろう。男は、1歩ずつ後退りをしていく。

 

「お、お前はなんだ。なぜ、だ。昔のお前は、そんなことしなかっただろう。」

男は、言葉を発する事に深呼吸をしていた。それほどまでに、理解ができなかったのだろう。

 

その様子を見た彼は、やっと声を出す

 

「……なんででしょうね。人は簡単には変わらない。…………政治家がいい例です。私にも、よく分からない。」

 

 

 

数日後、海の中へ沈んでいく死体を見た人がいたらしい




もう完結でいいかな?
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