明治生まれの特級呪術師は、泥人形の夢を見るか? 作:須川ユイ
夜永の術式詳細です。一応、読み飛ばしても問題ないはずです。
ちなみに、この術式は原作「懐玉・玉折編」において、敵呪詛師として登場した通称「紙袋呪詛師」さんとほぼ同様のものとして考えています。
後の最強さんや原作読者に「いいモン持ってんじゃん。なんでそんなに弱いのか意味わからん」と言われてしまった理由についても考察しながら内容を構築いたしました。
術式資料:飾代 夜永
1. 名称
術式名:『
2. 概要
「分身の術式」
・物質を変質させた泥を触媒として、術者とほぼ同一の生体構造を持つ肉体「分身」を作り出し、操作する術式。
・最大の特徴は単なる使役にとどまらず、「魂の座(意識)」を本体と分身を問わず自由に選択ができる点にある。
3. 詳細仕様
【基本性能】
生成:呪力を帯びない物質に呪力を流し込むことで分身を作り出せる泥を生成する。
最大数: 本体を含めて同時に5体まで展開可能。
・泥を肉体へと昇華させる工程で、膨大な呪力を消費する(一体につき術者の五分の一)。
・泥にできる物体は「土や泥」<「木、水や石」<「金属や衣服」の順で変化に時間がかかる(呪力操作技術の向上で短縮可能)。
・泥の生成、変形が可能なのは、泥との接触面から半径3.17mまで。
・一度完成してしまえば、存在を維持する呪力は微々たるもの。平均的な術者の呪力回復(自己補完)の範疇で賄えるため、非戦闘時なら常時でも生活可能なほど。
魂の座:作り出した分身と、元々ある肉体すべてが本体として扱われる。すべての肉体から五感情報を受け取ることができ、術式による分身作成もすべての肉体が行使することが可能。
【分身性能】
・作り出した術者のその時の状態とほぼ同一の肉体(呪力量・出力のみ異なる)と衣服(特殊な呪具などは不可能)が作られる。
・含有する呪力量と呪力出力は本体の五分の一。肉体を構成する際に使用した呪力がそのまま分身の呪力となる(魂の座の移動を行った場合、本体の呪力量がそのまま保持・移行される)。
・分身の操作は術者自身で行う。
・非術師であっても視認することが可能。
・分身は「絶命」または「呪力供給が停止」すると、肉体は黒い泥に戻る。微量の呪力が残留する。
4. 飾代夜永の天与呪縛による仕様変更
[本体制限の縛り]
縛り:
・分身を本体に変更することができない(本体が死亡すれば分身は泥に戻る)。
・術式を行使できるのは本体のみ。
・分身を維持するのに通常の呪力供給だけでなく、食事や呼吸といった生物に求められる生理的な活動を必要とする。
・分身と本体との距離が、直線で26km以上離れると、分身の操作が不可能になる(維持は可能)。
恩恵:
・生得術式に拠らない呪術(結界術、式神術、封印術など)の素質獲得(習得効率・効果の向上)。
[氏名偽装?の縛り]
・自身の意思で偽名が使えない(明かさないことは可能)。
・?????????
恩恵:
・呪力操作能力の微増
・?????????
【縛りによる副次的効果】
・分身の脳を外部演算機として使用可能
・呪術的"同一性"と物理的・精神(魂)的"非同一性"の獲得
ということで、紙袋呪詛師さんは自身の処理能力が限界で分身すべてを十全に扱うことができなかったという説です。肉体一つであれば、無意識に扱えるでしょうが、それに追加で16本の手足、8つの耳や目などの五感、呪力操作なども加われば、流石に扱いきれなかったでしょう。
まともに呪術を学んでなさそうでしたし、囲んで殴るで生きてこられたならそこから発展させようなんて、思い至らないのも無理はありません。もしかしたら、縛りで囲んで殴るを最適にしていたかもしれませんしね。かの最強殿には形無しでしたが。
天与呪縛はお楽しみです。