VRロボゲの元絶対女王を隣の席の俺が幸せにするまで 作:Amisuru
正気に戻りました。
なのできっちり、エスコート役の務めを果たしました。
「──こちらの
「「────」」
辿り着いた渡良瀬邸──もとい、渡良瀬家の
駅からでも一目瞭然。それがこうして、目の前に現れた時の迫力たるや。それこそ
天をも穿つ超高層。100mを優に越える、イデオンやらダイターン3やらにも引けを取らない巨大っぷり。
いやあ、金持ってるのは知ってましたけれども。よもやここまでとはね。
「……
「最上階って……え? え? これ一体何階建てなの?」
「地上34階建てとなっております」
「じょっ……じょーきゅーこくみん……」
文字通り、住む
事前に知らされていたとはいえ、流石に俺も少しビビっている。本当に俺達がこの建物に足を踏み入れてもいいんですか? という気持ち。なんかもう入口からしてオーラ出てるもんな。
とはいえ、立ち往生している時間も勿体無いので。
「んじゃ行くか」
「うえぇえもう入るの!? ちょっと待って心の準備とかは!? 装備確認したちゃんとセーブした一切の希望は捨てた!?」
「地獄の門でも何でもないんだよユメさん。
それに、
エントランスに入り、出迎えるのは当然オートロック。部屋番号を入力して、『呼出』の二文字をポチり。
二度の呼び出し音が鳴り響いた後、スピーカーから反応があった。
『──ギーザー様、レッドヒーロー様、それにユメ様──ですわね?』
畏まったその声の主は、言うまでもなく。
我ら『イノセンス・モラトリアム』一行を呼び付けた、張本人様に違いなかった。
……やっぱ
「ええ、そうです」
『どうぞ』
簡潔な一言と共に、オートロックが解除される。いよいよ本格的に、魔王城へと殴り込みだ。
自動ドアを抜けると、マンションの中とは思えないほどの広々とした空間がそこにはあった。座り心地が良さそうな無数の一人掛けソファに、インテリア代わりの鉢植えが幾つも並んでいる。隅の方には2階へと続く螺旋階段があって、その陰に隠れる形で自販機も設置されている。至れり尽くせりとはこのことだな。
「……うわ、何このスペース。ホテルのフロント……?」
「2階上がるのに螺旋階段なんか置いてんのか? はー、洒落たことやってんなー……」
「お上りさんじゃあるまいしそんな立ち止まるなよ神奈川県民ども。ほら、奥にエレベーターあったぞ」
「おめーマジで一回謝っとけ。オレじゃなくて全ての町田市民に謝れ」
それは本当にワイトもそう思います。
エレベーターの数も多い。1、2、3、4──流石は34階建てだ。こんくらいないと住民たちがスムーズに昇り降り出来ないってな訳ですか。
そしていざ乗り込んでみて、また絵面が凄いのがね。
「か、階ボタン一体何個あるのこれ……? や、多くて当たり前なのは
「……地下にも行けんのか。流石に居住区じゃなくて専用駐車場かなんかだろーが……」
全部のボタン押して乗らずに行ってらっしゃいしたら最高に迷惑だろうなこれ。やる訳ないけど。
俺達が目指すのは、魔王様の待つ最上階ただ一点だ。
流石の
エントランスで受けた印象に反して、エレベーターから出て進む廊下は意外と狭苦しかった。普通のマンションとは異なり、内廊下であることに少しだけ安心する。
や、特別高いところ駄目って訳じゃないんですけどね。流石に今の自分のいる場所を思うとね。外の景色が見えなくて良かったなあって。
100%死ぬ高さですからね、落ちたら。
「──到着」
そして、とうとう。
魔王城の最奥地──渡良瀬一家の住まう部屋の前へと、我がパーティは辿り着いたのであった。
ここに入れば、いよいよ後戻りは出来ない。ユメさんの言じゃないが、全滅した時のために
けれどこの世に、そんな便利な
気持ちの方だけでも、最終確認をすることにした。
「覚悟はいいか? お二人さん。引き返すならここが最後のチャンスだぞ」
「……おめー、半強制的に連れてきといて今更それ言うのか……?」
「野暮なこと言うなよギーザー。儀式みたいなもんだよ、儀式。
「うわー、何言っても死亡フラグになりそう……」
それはまあ、あるかもしれない。生きて帰ったら豪勢な夕飯を奢れよとか、故郷に帰ったら学校行くよとか、お嬢さんとの結婚をお許し下さいとか。全部同じ作品の話だ、奇妙なことに。やれやれだぜ。
そう考えると少し不吉だな、と思う。特に最後の例が。
何しろこれから俺達も、
だがしかし。
あえて言おう。
「──これが終わったら今度こそ、4人で『イノセンス・モラトリアム』だ。界隈を大いに盛り上げてやろうぜ」
「ま、わたし達は所詮添え物だけどね──いーよ、やったろうじゃん! ここまで来たらやけくそだー!」
「……ヒーロー」
「あ?」
何だよノリ悪いなおっさん。あんだけビビり散らしてたユメさんですら無理矢理テンション上げて挑もうとしてるのに。でもそれはそれとしてもう少し声のトーン落とそうねユメさん。セレブの方々に迷惑だからね。
「何が起きても恨むなよ、マジで」
「この期に及んでまーだそんなこと言うのかよギーザー。別にアンタが無職だろうが半グレだろうが何だろうが気にしないって、多分。おそらく。メイビー」
「実はあんまり自信ないでしょヒーローくん?」
「や、正直俺も娘の友達ですって言われてこのおっさんが出てきたら流石に少し考えるかなって……」
「そうじゃねえ。──そういうことじゃねえんだ……」
「……?」
なんか悪い物でも食べたのかギーザー。俺の無職煽りに反応を示さないなんて。昨日から微妙に様子がおかしいんだよなこのおっさん。具体的に言うと、
「……気にすんな。ただの杞憂かもしれねーしな。いや、似たようなもん書いてた時点で同罪かもしんねーが……」
「急に思わせぶりキャラになるのやめろよな、おっさん。何か隠してることがあるんなら全部吐け、今のうちに」
「どの道セリン本人に聞かなきゃわかんねーんだよ。それに──」
言うが早いか、金髪ツーブロックの男は俺の脇を抜けるようにすっと、扉の前に立ち。
ますますもって思わせぶりな一言と共に、インターホンを押した。
「──
「──は?」
それはどういう──と、問い質すよりも前に。
眼前の扉が開かれ、中から俺達を出迎えたのは──
──
「──あ……」
一日ぶりに見る私服姿は、昨日とはまた少し装いが変わっていたけれど。
それ以外は普段通りの、もうすっかり見慣れてしまった──そして、
「──よ。お待たせ」
「……陽彩くん……それに、ああ──あなた達が……?」
俺、ギーザー、そしてユメさん。三人の顔を順々に見回して、驚きに目を見開いている渡良瀬。あ、特にギーザーの顔見て目ぱちくりさせてるわ。そりゃやっぱこのおっさんが一番視覚的インパクト強いもんな。いや、出会い頭に言った通りそこまで老けても見えないんだけど。最近のアラフォーとかアラフィフとかってやたら見た目若々しいの多いよな、どうでもいいけど。
「……お姉様に、隊長さん……?」
「……悪ぃな。
「セリンちゃん──うぅ、今度は本物だよね……?」
「これで中身がお母様だったら異常事態だろユメさん」
「だってぇ……ヒーローくんもだけど、二人ともホントに
「あー、そんな感じのSF物読んだことあんなー……」
何をまたしょうもないことを。俺は完全に偶然だけど、渡良瀬は本人がキャラメイクガチって『serin』を自分に寄せて造っただけの話だろ。いや、4年前に造った筈の
いずれにせよ今は、どうでもいいことだ。
「……みんな、本当に──ごめんなさい。私のせいで、こんなことになってしまって……」
「もー、そういうのなしなし! おかげでわたし達
「お姉様──うぅ、大きくなってもやっぱりお姉様はお姉様だわ……」
いいこと言うなユメさん。何事もプラスに考えるっていうのは大事なことだ。いやまあ、その過程で俺の
「……とりあえず上げてくんねーか? いつまでも廊下で立ち話ってのもアレだろ」
「あ──そ、そうね。みんな、入ってちょうだい」
「お、おじゃましまーす……」
渡良瀬に促され、おずおずと玄関を潜る我々一行。あ、靴脱ぎ間に手摺りとか付いてら。こういうとこも地味に気が利いてんなー……。
「ついてきて。奥でお母さん
先導役として前に立つ渡良瀬が、そこで謎の言い淀みを見せる。怪訝な顔をするしかない俺達を前に、この一言。
「……みんな、お母さんに会っても──驚かないでね?」
それが一体、どういう意味なのかを。
リビングに入って早々、俺達は理解するのであった。
──腰まで伸びた後ろ髪に、綺麗に切り揃えた前髪。
どちらも綺麗に黒一色で、日本人形か何かのよう。
睫毛の映える切れ長の目、整った顔の造形。『可愛い』よりも『美しい』の形容詞が似合いそうな──
「──皆様方、ようこそお越し下さいました」
──そんな、
「改めまして──渡良瀬凛音の母でございます。皆様方、此度の無礼をまずは──お詫びさせて下さいませ」
そう言って、
呆然とする俺達三人の前で、深々と頭を下げていた。
……姉!?!?!?!?!?
あり得ない。信じられない。どう見ても推定アラフィフの熟女とは思えない。いや、流石に瓜二つって表現は少し盛ったよ? 10代とまでは言わないよ? それでも余裕で20代は名乗れるだろこれ。幾ら最近のアラウンドなんたらが見た目若いって言っても限度あるだろ! 絶対この人波紋使いか何かだろ! それとも
「……奥様……その、女性にこのようなことを訊ねるのは失礼だと承知の上で、お伺いするのですが……」
「ギーザー様ですわね? どうぞ」
「……奥様、御年齢は?」
「█ █ █ █ █。█ █ █ █ █?」
ぐあああ聞き取れない! ギーザーが意を決して踏み込んだというのに聞き取れない! 認識災害が! この人の年齢に関わることだけ認識出来ない異常が起きている! 財団職員助けて! 異常存在が! 未確認のSCPオブジェクトが渡良瀬家を練り歩いているんだあああああ!!
アイテム番号:SCP-2026-JP-J
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:省略
説明:SCP-2026-JP-Jは東京都調布市国領町█丁目█-█ █-█ █ █ █に在住する一般成人女性です。
その外見は彼女の娘である渡良瀬凛音(16)に酷似していますが、本人は彼女の母親であると主張しています。
異常性の一つとして、SCP-2026-JP-Jの年齢に関わる情報を聞き出そうとした者(以下SCP-2026-JP-J-1)は彼女の発する言葉を正しく認識することが出来ず、極度の精神錯乱に襲われることが確認されています。この症状はBクラス記憶処理を行うことで回復し──
「──ろくん、陽彩くん! しっかりして!」
正気に戻りましたパート2。
危なかった。もう少しで[データ削除済]になるところだった。いや本当、マジで財団案件だからエージェント仕事してほしい。深刻な収容違反が発生しています。確保、収容、保護を。
「あっはは、また聞かれちゃったねえ瞳さん。これでもう何回目かな?」
「100より先は覚えていないわね。それよりあなた、自己紹介を」
「おっと、失礼。えー、同じく渡良瀬凛音の父です。イコール瞳さんの夫です。日曜日で仕事休みだから一緒させてもらってるけど、僕のことは喋る空気か何かだと思ってくれて結構です。基本的に決定権ないからね、僕」
で、さらっと悲しいこと言ってるこの殿方が渡良瀬家の大黒柱様でございますか。こっちは普通に年相応の見た目してるのな。白髪は目立つし顔にも小皺が刻まれている。朗らかとして優しそうで、若い頃はさぞモテたんだろうなって感じの顔してるけど。
しかし人は見た目によらない。人畜無害そうなへらっとした笑みを浮かべているこの男だが、法に引っ掛かる年齢で奥さんを[編集済]した疑惑が掛かっている。なんかアフリカとかその辺行けば今でも12歳くらいで結婚出来る国とかあるらしいしな。前にギーザーが言ってた。こいつら
「レッドヒーロー様」
などと、カスの極みみたいな妄想を働かせていたら。
その名に相応しい、全てを見通さんとする鋭さの
「下衆の勘繰りはなさらぬように。いいですね?」
「大変失礼を致しました」
深々と頭を下げた。
おみそれしました。この人の眼力ってやつは本物らしいな。こうまでこちらの考えを悟られてしまうとは。報告書に補遺を書き足さないといけないな。
「どうぞお掛けになって下さい。リンちゃんはこちらに」
「あ──う、うん」
テーブルに対して椅子の数は4つ。この場にいるのは計6名。こちらに3席用意されていて、お母様側には1つしかなかった。渡良瀬とお父様は立ち見で見学という訳ですかそうですか。4人家族ですもんね。仕方ないね。
言われるがままに席に着く一同。それを確かめ、お母様もまた腰掛ける。いよいよ本格的に絵面が面接染みてきたな。
何せその、お母様の格好が──
「重ね重ね不躾で申し訳ないのですが」
「どうぞ、レッドヒーロー様」
「赤嶺陽彩です。お母さん、貴女はどうして──
そう。容姿の
俺達を出迎えたお母様の格好は、何故だかスーツ姿であった。勿論
「申し訳ございません。このような格好で──わたくし、何事も形から入る主義でありまして。此度もそう、あなた方のことを
「何言ってるの、まだまだ余裕でイケるよ瞳さん。何なら今から復帰してくれたっていいんだよ? 君が辞めてから新人の質がガタ落ちして現場は大変だよ」
「馬鹿なことを言わないでちょうだい。私が家からいなくなったら、一体誰がリンちゃんのことを見てあげられるというの?
「なら、リンが自立してからでも全然いいからさ。瞳さんなら後4、5年経っても似合うままだよ、きっと」
「まあ、あなたったら……もう……」
孟徳!!
なぜ俺がこんなものを見なきゃならん!!
来て早々に帰りたくなってきた。
「……話を進めてもらってもよろしいでしょうか?」
あ、俺以上にこのおっさんの方が内心キレてるわこれ。怒りのあまりこめかみに血管浮き出る人間って
「ひっ……」
ほら
お前本当にか弱い生き物だな……よく俺に会うまであのキャラ保ててたな……どうでもいいけど、旦那さん相手にしてる時のお母様の口調がまんまキャラ作ってる時の渡良瀬だったな。張りぼての凛々しさがどうとか言ってたが、実は無意識でお母様の
こいつにとっての
「……失礼致しました。それではこれより、此度の会談の趣旨をご説明致します」
旦那さんの言葉に頬を染めて浸っていたお母様が、気を取り直したように俺達を見回して、言った。
さあ、そろそろ真面目モードです。こっちも切り替えていきましょう。
「昨夜もお伝えした通り──わたくしがあなた方をお招きした理由というのは、わたくし自身の目であなた方のお顔を拝見させていただくためです。ですが流石に、ただ見ただけであなた方の全てを理解するというのは不可能です。わたくしは断じて、超能力者でも異常存在でもありませんので」
嘘を吐くな。
「ですので、申し訳ありませんが──幾つか個人的な質問を、あなた方には投げかけさせていただきます。その問いに対する反応如何で、あなた方が信に足る存在なのかどうか──
……やっぱりね。
概ね、読み通りだったと思っていいだろう。
この人が俺達に求めているのは、自分に代わる
俺達が信に値しないと判断したなら、デバイスを捨てるというのもそういうことなんだろう。
残念だが、当然。そう思うしかない。
「…………っ」
お母様の後ろに立つ渡良瀬が、所在なさげに俯いて両の手を握り締めている。涙目になっているのは先の
こんなことしないでほしい。私を信じてほしい。こいつはきっと、そう言いたくて仕方ないんだと思う。けれど、言えない。
自分がやったことの重さを、誰よりも理解しているからこそ──言えない。
などと思いながら見ていたら、顔を上げた渡良瀬と正面から目が合った。
お母様が話しているこの状況で声を掛けるのもどうかと思ったので、代わりにニヤリと笑い掛ける。安心しろよ、と言うように。
お前の
伝わるだろ、渡良瀬。お前、そこにいる
「はうっ……!」
「リン? どうかしたのかい、急に胸を抑えて」
「な……なんでもない、なんでもないよお父さん……し、死ぬ……」
なんか変な伝わり方したかもしれない。失敗したか? 何気にギーザーだけじゃなくて、微妙にこいつも昨日から様子おかしいんだよな……例のヒイロ君ごっこやらされた辺りからずっと……なんか目合うと逸らされるようになっちゃったし。一人でぼそぼそ言うこと増えたし。何なの。
「──一つ、宜しいでしょうか」
などと、俺と渡良瀬の交信失敗を気に留める様子もない金髪親父が。
真正面に座るお母様を堂々と見据えて、言った。
「こんな真似をして、我々が逆に娘さんのことを見放すかもしれないとは考えませんでしたか? こんな
「……っ!」
「おい、クソ親父──」
何だそりゃ。昨日と言ってることが違うじゃないか。渡良瀬みたいな奴らの受け皿になるんじゃなかったのか? そのために『イノセンス・モラトリアム』なんてチームを続けてるんじゃないのか? 渡良瀬を何処にも逃がさないなんて言った、あの覚悟は嘘だったのか?
しかし今、発言を求められているのは俺ではない。万の言葉を浴びせたい衝動を抑えて、お母様の反応を待つ。
「──無論、その可能性も考えはしました。ですが──」
一方のお母様もまた。
金髪クソ親父の眼光から、一切目を逸らすことなく。
「──
「────」
「お理解りでしょうか? わたくしにとってこれはもう、
フルスイングで、バックスクリーンへと放り込んだ。
「──
「
真っ先にフェンスを駆け上って、スタンドインしかけた打球を捕りに掛かる。
そういう覚悟を問うてくるのなら、受け止めるべきは、俺だ。
渡良瀬をチームに誘って、渡良瀬の事情を根掘り葉掘り聞き出して、その上で渡良瀬に、
俺こそが率先して、答えるべきだ。誰よりも。
「……そうね。貴方はきっと、そう答えるのでしょうね。レッドヒーロー──」
「赤嶺陽彩です」
「ええ、そうでしたわね。赤嶺様──いいえ、わたくしも貴方を、
「勿論、構いません」
どうぞお好きにお呼びなさって下さい。
アカウント作り直そうかな……なんでWTって一度名前登録したら変更効かないんだろうな……そもそも去年の俺は何を血迷ってこんな名前を……厨二病がまだ抜け切っていなかったとでもいうのか……?
「ですがわたくしは、あなた方全員の意思を確認したいのです。そうでなければ到底、娘の
「……仰る通りかと」
「結構。では──この部屋に入ってから、
そう言って、お母様がぎろりと視線を注いだのは。
ギーザーを挟んだせいで俺の隣に座っていない、そしておそらく──
「ユメ様──と申しましたか。まずは貴女から、わたくしの問いに答えていただきましょう」
「ぴゃっ……ぴゃぁい……」
──顔面蒼白冷や汗だらだら、全身がっくがくのお姉様であった。
その辺の
……あー……。
すまん渡良瀬、これ終わったかもしれん。恨むなよ。
次回『
SCP-444-JP - █████[アクセス不許可]
by locker
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