アーカイブびより   作:ムツヒロ

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ミカとキャッチボール

「ふんぁ~~~~!!」

 

 

背伸びして体を伸ばす。

 

 

「そういや、最近運動してないな~」

 

 

キヴォトスに来て先生になって体育の授業受けてないからスポーツするのが恋しいぜ。

 

 

<バァン!!>

 

 

「うおっ!?」

 

 

ドアが勢いよく開けられ吹っ飛んで来そうな気がした。

 

 

「先生ー!野球しようぜー!!」

 

 

やってきたのはミカだった。

 

 

「ミカか。てか、なぜ野球?誘い方が中島みたいだな」

 

 

「先生、前に『あーっ、なんか野球とかサッカーとかしたいなー』って言ってたよね?それで一緒にやろうと思って!!」

 

 

「そんなこと言ってたっけ?」

 

 

全然覚えてないな‥‥‥‥ていうかこいつと野球やって大丈夫か?俺、死なない?ここは適当に理由つけて断ろうっと。

 

 

「ミカ、俺これから空手の稽古に行かないといけなくて…‥‥」

 

 

「今日はお休みね!じゃあ、行こう!!」

 

 

「無視?」

 

 

俺に拒否権なし?人権も?

 

 

 

 

 

 

 

 

 () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () ()

 

 

 

 

 

「よーし!準備完了!!」

 

 

場所は変わり河川敷のグラウンドまで来た。

ミカはジャージに着替えて髪も結んでもう野球やる気満々だ。

 

 

「なぁ、ミカ」

 

 

「ん?なに?」

 

 

「野球ってさぁ、九人でやるもんだぞ?」

 

 

「あっ、そうだった…‥‥‥」

 

 

野球のルールも知らずに俺を野球に誘うこの脳内ピンクゴリラ娘。

 

 

「ど、どうしよう…‥‥?」

 

 

「まぁ、二人ならキャッチボールぐらいならできるけど…‥‥」

 

 

「じゃ、じゃあ!キャッチボールしよう!はい、グローブ!」

 

 

ミカからグローブを受け取り距離を少し空ける。

 

 

「じゃあ!行くよー!!」

 

 

「おう!どんとこい!」

 

 

俺は覚悟を決めてミカとの命懸けのキャッチボールを始めた。

 

 

「それ~☆」

 

 

ミカがボールを投げる。来るぞ!

 

 

<ビュン!>

 

 

「!!」

 

 

ボールが風を切りものすごい勢いで俺のグローブへ納まった。

 

 

「~~~~~~~~っ!!」

 

 

右手がビリビリと痺れる!!痛ってーーーーーー!!

 

 

「えへへ~最初は軽くいったよ~!」

 

 

「!?」

 

 

今のが軽めだと!?嘘だろおい!!

半分以上、本気はこんなもんじゃすまないのか?

 

 

「先生ー!こっちに返してーよ!」

 

 

「お、おう‥‥‥‥」

 

 

とりあえずボールをミカに投げ返した。

 

 

「よっと!」

 

 

ミカは俺の投げたボールをキャッチする。

 

 

「いい球だったよ!じゃあ、もう一度!それ♪」

 

 

ミカはもう一度投げてきた。

 

 

<ビュッ!!>

 

 

「!?」

 

 

さっきよりも早い!?

 

 

「くっ!!」

 

 

またボールをキャッチする。腕の骨折れてないよね?

 

 

「な、ナイスな球だぜ……‥‥」

 

 

「えへへ~褒められちゃった☆」

 

 

笑顔を浮かべ喜ぶミカ。

 

 

「ほ、ほら~‥‥…」

 

 

「よっと!じゃあ、次はもっと強く投げるね!」

 

 

「ふぁっ!?」

 

 

ちょ!そんなことしたら俺死んじゃう!!グローブが貫通して体をぶち抜いて死ぬって!!

 

 

「ま、待てミカ!!そんなに強く投げなくてもいい「えいっ☆」なっ!?」

 

 

ミカの投げた球はさっきよりも早く目には見えないスピードでこちらに迫ってきた。

 

 

「キャッチするしか‥‥‥‥ふぉぉぉっ!?」

 

 

球をキャッチした瞬間俺の体は吹っ飛ばされ壁に激突した。

 

 

「せ、先生!?大丈夫!?」

 

 

「ううっ…‥‥なんとか‥‥‥‥」

 

 

背中が少し痛いけど五体満足で大丈夫だ。これがギャグ作品じゃなかったら俺死んでたぜ。

 

 

「服が汚れちまったぜ‥‥‥」

 

 

「……‥‥‥」

 

 

 

「ミカ?」

 

 

「‥‥‥‥ううっ…‥‥」

 

 

「えっ!?」

 

 

急に泣き出したミカ。

 

 

「ど、どうした急に!?」

 

 

「ぐすん…‥‥ごめんね、先生。私が野球したいって言ったせいでこんな目にあわせちゃって…‥‥‥私、誰かとこうしてスポーツとかしたことなくて‥‥‥‥つい張り切っちゃって…‥‥‥」

 

 

「ミカ‥‥‥‥」

 

 

そっか、だから俺と野球やろうと誘ってきたのか…‥‥‥

 

 

「…‥‥‥ミカ」

 

 

「なに…‥‥あっ」

 

 

「泣くな。可愛い顔が台無しだぞ?」

 

 

俺はそう言いながらミカの頭を優しく撫でる。

 

 

「キャッチボールの相手ならいつでもしてやるからさ、もうそんな顔すんなよ」

 

 

「で、でも…‥‥‥」

 

 

「心配すんな。俺の体はそう簡単にこわれたりしねぇからよ。思いっきりこいよ」

 

 

「先生‥‥‥‥ありがとう!じゃあ、続きしよう!」

 

 

「いいぜ。あっ、でも少しは加減してな?」

 

 

なんにでも限度があるからな?

 

 

 

「はーい!じゃあ、次は変化球でいくよー!」

 

 

仕切り直してキャッチボールの続きを始める俺たち。明日は筋肉痛コース確定だなこれは。




夏コミのケイちゃん書くサークル多すぎぃ!!
これが鋼鉄大陸なんだね!(違う)
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