ウマ娘プリティーダービー 4th season 妄想プロット   作:サンデー狂

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pixiv版と比べてサウジカップの件および社会描写が追加されました


第3部 病を、闇を、呪いを引き裂け!!!!!!!!!
15R 静寂のレース場


アイ引退宣言後の元日

 

初詣にて

 

二拝二拍手一拝

 

アイ(ルドルフの壁を超えてキタサンとダイヤちゃんが仲直りできますように)

 

キタちゃんは目を閉じ、強く祈った。

 

キタちゃん(ダイヤちゃん……もう一度、あの頃の笑顔が見たい……)

 

他のスピカメンバー(アイのG1八勝とダイヤ達キタサンのライバルと関係が修復できますように)

 

トレーナー「そういや最近変な病気が大陸の方で流行ってるらしいからお前らもマスクしろよ」

 

マック(ゴールドシップは発症しなさそうですけどね)

 

ウオッカ「そういやジュニア王者がコントレイルになったよな」

 

テイオー「カイチョーの指導の成果だね(生徒会の仕事エアグルーヴに押し付けてるけど・・・)」

 

キタちゃん「アイさん、ラストランの予定は?」

 

アイ「今の所、ジャパンカップ?コンディションにも気をつけないといけないし・・・。香港カップも考えているけど・・・」

 

スペ「下手に有馬選ぶよりもそっちの方がいいよ!!」

 

ゴルシ「ティアラ路線はクラシック路線と違って三冠で中山走らねぇからな。ラストランの有馬で初めて中山走って勝ったドンちゃん(ジェンティルドンナ)は異常なんだよ」

 

マック「去年もオルフェーヴルのことで似たようなこと言ってましたわよ」

 

みんなの祈りと会話は、静かな境内で温かく響いていた。

 

しかし、アイの瞳の奥には、わずかな影が残っていた。

 

アイ(今年は……本当にラストシーズン。ダイヤちゃんの輝きを取り戻すためにも、絶対に、ルドルフの壁を超えてみせる……)

 

 

そして・・・

 

先生「最近感染症が問題となっております。ウマ娘は人間と異なり発症しませんが、キャリアにならないためにもマスクの着用をお忘れなく」

 

アイ「ほんと大変そうね」

 

キセキ「そうだね。コミケとかどうなるのかな?」

 

ララ「中止やろ」

 

 

1月末、ダイヤの誕生日・・・

 

ウオッカ「キタサン、本気か?」

 

キタちゃん「はい、あたしたちの思いのプレゼントを用意しておきましょう!!」

 

テイオー「そうだね。ダイヤちゃんと仲直りできた際に渡さないとね」

 

アイ「そのためにもG1八勝!!」

 

トレーナー「そのためにもドバイターフは落とせないな」

 

ラヴ「リベンジの安田記念はグランちゃんがいる可能性が・・・」

 

ダスカ「やっぱりマイル最強格が立ちはだかるわけね」

 

スペ「もし失敗したら秋天とジャパンカップで取らないといけなくなります!」

 

キタちゃんはプレゼントの包みをそっと撫でながら、静かに微笑んだ。

 

キタちゃん(ダイヤちゃん……、今年こそ、あの頃の笑顔を……。あたしたちの思い、ちゃんと届きますように……)

 

アイ「みんな、ありがとう。

 

 

 

2月末、成田空港にて・・・

 

感染症の影が世界を覆う中、オグリキャップと北原は新設されたサウジの国際レース『サウジカップ』の視察のため、成田空港にいた。

 

オグリのチームメイト、ライバルたちが見送りに集まっていた。

 

オグリ「じゃあ、こんな状況下だが、行ってくる」

 

北原「医者の診断書もある。URAもお墨付きだ」

 

タマ「無事に戻るんやで!!」

 

イナリ「日本のダートウマ娘も海外で勝てるようになればいいよな」

 

クロノ「日本のウマ娘も早速参戦するみたいですね。まだグレード格付けはされていませんが」

 

北原「数年以内に国際レース委員会がGをつける可能性があるとろっぺいさんも言ってたしな」

 

クリーク「それはそうと、空弁買いすぎよ。」

 

ディクタ「まあ、お前の収入もデカいからな。買う余裕ぐらいあるだろうよ。それに機内食だけじゃ足りねぇだろ」

 

オグリは小さく笑い、荷物を肩にかけ直した。

 

オグリ「みんな、ありがとう。少しでも未来の日本のウマ娘のために、いい情報を持って帰ってくるよ」

 

 

アイとキタちゃんの誕生日・・・

 

アイ「オグリさんは新しく設立されたサウジの国際レース『サウジカップ』の視察に行ったのよね」

 

テイオー「そうだよ。でも1着入線したアメリカのウマ娘に組織的なドーピング疑惑があって色々揉めてるらしいよ」

 

ダスカ「アメリカのトゥインクルシリーズはそういう面で色々と問題起こすのよね」

 

ラヴ「でも私はアメリカのレース出たいわ。正々堂々と勝負するつもりで。世界中の人たちのラヴを受けて走りたいわ」

 

ゴルシ「アイとラヴももうすぐドバイに飛ぶだろ?」

 

アイ「ええ、ドバイを復活戦にするつもりよ。ラヴちゃんもドバイシーマクラシックに無事招待されたし」

 

キタちゃん「海外かぁ、あたしは春シニア三冠を実績にして凱旋門賞に挑もうと思ったけど宝塚で大敗しちゃったからね。」

 

ウオッカ「んでアイ、俺との特訓成果はどうだ?」

 

アイ「ええ、バッチリよ!」

 

ウオッカ「ラヴも2000~2410mレースをしっかり特訓したもんな」

 

トレーナー「今年は感染症対策という名目で無観客開催の予定だ」

 

アイ「でもテレビを通じて世界中の人にわたしの走りを見せてやるわよ」

 

 

成田空港 → ドバイ到着

アイとラヴは、トレーナーとともに成田空港からドバイへと飛び立った。

 

機内では、二人とも期待に胸を膨らませていた。

 

アイ「ドバイで復活戦……。今年は有馬で悔しい思いをした分、絶対に結果を出して帰るわ」

 

ラヴ「私も……無敗のままオークスを勝ったけど、世界の舞台で自分の力を試したい。みんなのラヴに応えたいわ」

 

トレーナーは隣で静かに頷きながら、スマホで現地の情報を確認していた。

 

ドバイ到着後 空港ロビー

 

到着ロビーに降り立った瞬間、遠征スタッフが深刻な顔で駆け寄ってきた。

 

遠征スタッフ「申し訳ありません……。感染症拡大に伴い、今年のドバイワールドカップミーティングは全レース中止となりました。現地到着後、公式発表があったばかりです……」

 

アイ「…………え?」

 

ラヴ「中止……?」

 

二人は一瞬、言葉を失った。

 

空港の喧騒が、急に遠く感じられた。

 

アイ「う、うそ……、ここまで来て……、有馬の悔しさを晴らすために、世界で戦うために来たのに……」

 

ラヴの瞳にも、みるみるうちに涙が浮かんだ。

 

ラヴ「私も……みんなに『世界で走る姿を見せる』って約束したのに……、こんなところで……」

 

トレーナーは二人の肩に手を置き、静かに息を吐いた。

 

トレーナー「中止だからといってすぐ帰国できるわけじゃない。現地の検疫と移動制限が厳しくなっている。簡単なトレーニングをして、状況が落ち着くまで待機だ。……すまない、俺の確認が遅れた」

 

アイ「トレーナーさん……」

 

トレーナー「あと、帰ったらコンディションチェックだ。次走を練り直さないといけないからな」

 

アイは唇を強く噛み、拳を握りしめた。

 

期待で膨らんでいた胸が、一瞬で空っぽになったような感覚が襲ってきた。

 

アイ(……また、タイミングが悪すぎる……

 有馬の敗北も、香港回避も、

 そして今度はドバイ……

 今年は本当にラストシーズンなのに……

 みんなの期待に応えたいのに……

 ダイヤちゃんの輝きを取り戻すためにも、

 私が強くならなきゃいけないのに……)

 

ラヴは涙を拭いながら、震える声で言った。

 

ラヴ「でも……ここで諦めるわけにはいかないわ。

 トレーニングして、帰国してからすぐに立て直す……

 それが、今の私たちにできることよね?」

 

トレーナーは小さく頷いたが、その目には責任の重さが浮かんでいた。

 

ドバイでの検疫待機と簡単なトレーニングを終え、アイとラヴ、そしてトレーナーはようやく日本に帰国した。

 

 

成田空港では、すでに仲間たちが待機していた。

 

スペ「おかえりみんな!!」

 

テイオー「結局何しに行ったの?」

 

トレーナーは疲れた顔で荷物を下ろし、ため息をついた。

 

トレーナー「ホテルで検疫のための待機、中東の名物料理を食べる、トレーニング、あとはお土産だけだ。これお土産のデーツ」

 

ウオッカ「去年も同じの買ってねーか?」

 

キタちゃんが、深刻な顔で一歩前に出た。

 

キタちゃん「こっちも大変なニュースが入ってきたんだよ!!」

 

スズカ「名コメディアンが感染症で亡くなったのよ!!」

 

場の空気が一瞬で凍りついた。

 

アイは荷物を落としてしまい、呆然と立ち尽くした。

 

アイ「……え?」

 

ラヴも目を丸くした。

 

ラヴ「名コメディアン……って、あの有名な……?」

 

トレーナーの表情がさらに暗くなった。

 

トレーナー「感染症……大陸で広がってるって話は聞いてたけど、ここまで日本に影響が出てるのか……」

 

キタちゃんはスマホの画面をみんなに見せた。

 

キタちゃん「突然の訃報だったみたい。高熱が出て、急激に容体が悪化したって……。ウマ娘は発症しないけど、人間は……本当に危ないみたい」

 

スペ「そんな……」

 

テイオー「ボクたちも、気をつけないと……」

 

ゴルシ「マジかよ……。世界中が静かになってるってことか」

 

マック「わたくしたちも、不要不急の外出は控えないといけませんわね」

 

ダスカ「アイ、あなたの体調も気をつけなさいよ。発熱しやすいんだから」

 

アイは唇を強く噛み、拳を握りしめた。

 

アイ「……わかった。でも……、こんな状況でも、私は走る。今年のラストシーズンで、絶対に結果を出して、みんなに笑顔を届けたい…。キタちゃんはアイの肩に手を置き、静かに頷いた。

 

キタちゃん「アイさん……。あたしも、ダイヤちゃんのことも……。一緒に頑張ろうね」

 

部室に、重く、しかし温かい沈黙が落ちた。

 

世界が静かに変わり始めている中、スピカの面々は、それぞれの想いを胸に、新たな季節を迎えようとしていた。

 

社会は感染症で持ちきりとなり、入学式中止が出てきた。トレセン学園も入学式は中止となった。

 

白毛のウマ娘「入学式・・・・・」

 

ビコーペガサス「うぉぉぉ!!特撮の新作映画が冬に延期になった!!」

 

カワカミプリンセス「プリファイの春映画も秋に延期ですわ!!今やってるシリーズ単独作もいつになるかわかりませんわ!」

 

ナカヤマ「チッ、雀荘にも行けねえじゃねえか」

 

ライスシャワー「食べ放題の店も企画中止・・・」

 

 

部室に集まったメンバーの前で、トレーナーが資料を広げながら静かに告げた。

 

トレーナー「アイ、ラヴ。移動時のダメージが思ったより少なかった。だから次走はヴィクトリアマイル(1600m)とする」

 

アイは少し驚いた顔をしたが、すぐに頷いた。

 

アイ「ヴィクトリアマイル……、1600m。東京レース場ね」

 

ウオッカが腕を組み、自信たっぷりに前に出た。

 

ウオッカ「俺の指導は東京レース場に特化した走りだ。お前が最大のパフォーマンスを発揮したジャパンカップも、この東京レース場だったからな。ダイヤやクラウンの衰えもある。府中専用機って言われようが、衰えを考慮してラストイヤーでG1八勝を狙うなら、東京レース場で行われるレースを徹底的に想定したトレーニングが正解だ。ヴィクトリアマイル、安田記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ——、どれも俺の勝ち鞍だ。師匠を俺に変えたのは、いい作戦だろ?」

 

アイはウオッカの言葉を聞き、静かに拳を握りしめた。

 

アイ「……ありがとう、ウオッカ。確かに、あのジャパンカップの走りは今でも私の自信。東京のコースは、私の脚に合ってる。衰えの影響を最小限に、ラストシーズンで8勝……、絶対に叶えてみせる」

 

キタちゃんは少し離れたところで、微笑みながらも複雑な表情を浮かべていた。

 

キタちゃん(アイさん……、ダイヤちゃんやクラウンちゃんの例をちゃんと意識してる……。あたしが綺麗に引退したせいで、彼女たちが壊れてしまったように、アイさんも無理をしないでほしい……)

 

トレーナーは資料を閉じながら、静かに付け加えた。

 

トレーナー「ウオッカの勝ち鞍を活かした特訓は、スカーレットの安定感に対して爆発力を重視している。でも、無理はするな。発熱の兆候が出たら、すぐに止めるぞ」

 

アイ「わかったわ。ヴィクトリアマイルで、みんなに『まだいける』って姿を見せるわ」

 

感染症の世界的パンデミックに伴い、今年度いっぱいのトゥインクルシリーズはウイニングライブなしで行われることが発表、当面は無観客開催となった。

 

アグネスデジタル(デジたん)「ぬぉぉぉ!!レース場に行けなさそうですからウマ娘ちゃんも見れません!!」

 

感染症の世界的パンデミックは、日ごとに深刻さを増していた。

入学式の中止、無観客開催の決定、街の喧騒の消失——

 

社会全体が静かに、しかし確実に息を潜め始めていた。

 

そんな中、スピカの練習光景は、意外な形で人々の心を繋いでいた。

 

ラヴが部室やグラウンドでの練習風景をリアルタイム配信し始めたのだ。

 

「スピカの日常を、みんなに届けたい」という彼女の想いが、無観客の寂しさを埋めるかのように、ファンを少しずつ増やしていった。

 

特に人気だったのは——

 

ゴルシの奇行。

 

ある日は突然「ゴルシちゃん流ブレイクダンス」をダンス練習に取り入れ、転倒しながらも「これが新しいトレーニングだぜ!」と叫ぶ姿が、視聴者を爆笑させていた。

 

そしてウオッカとダスカの夫婦漫才(?)。

 

ウオッカが「俺のバイク模型をプレゼントしたのに拒否られたぜ!」と愚痴をこぼすと、ダスカが「少しは女の子の好みを考えなさいよ!!」と即座にツッコミを入れる。

 

その掛け合いが「ウオダス夫婦漫才」としてバズり、コメント欄は笑いと応援で溢れた。

 

ラヴ「みんな、元気出してね……。私たちも、静かな世界の中で走り続けます」

 

キタちゃん「そういえばもうすぐ大阪杯ですね。」

 

アイ「ララが出るわね!」

 

ラヴ「クロノちゃんも出るわね」

 

 

大阪杯当日

 

ララ「クロノさん、エリ女の二の舞にさせたります!!」

 

クロノ「今度は不覚は取りません!!」

 

レース中

 

ララ「もろたで!!」

 

領域(ゾーン) 紫電丁香花(しでんはしどい)

 

ララがG1三勝目、大阪杯G1昇格後初のティアラ路線の勝利である。クビ差でクロノは2着となり、新世代の層の厚さを改めて証明した。

 

ララは息を荒げなから、静かなスタンドを見上げた。

 

ララ「あかん、観客がおらへん・・・、気持ちが沈んでまう・・・」

 

 

レース後のクロノ

 

クロノ「ララさんのあの力は一体・・・」

 

オグリ「領域(ゾーン)だ。ここ数年はそれを使えるウマ娘が出てこなかったが、アーモンドアイ以降使えるウマ娘が増えている。私も習得するのが困難だった」

 

クロノ「習得は難しそうですね・・・」

 

オグリ「領域(ゾーン)は、心の集中が限界まで到達した時に目覚める可能性がある。ラッキーライラックは今、自分の光を見つけたんだろう」

 

 

一方、シンボリルドルフはデアリングタクトとコントレイルのトレーニングに付き合い続けていた

 

おハナ「エアグルーヴには悪いけど、リギルの最多勝利を取り戻すために頑張ってもらうわ、ルドルフ」

 

ルドルフ「分かりました(済まないな、エアグルーヴ、マルゼンスキー、シービー)」

 

 

エアグルーヴ「会長〜〜〜〜!!!早く戻ってください!!!私たち3人でも生徒会の仕事抱えきれないんですよ〜〜〜〜!!!!!」

 

 

トレーナーの豆知識 大阪杯

 

トレーナー「よう、スピカのトレーナーだ。今回は大阪杯について説明するぞ。大阪杯がG1に昇格したのはごく最近で、かつては産経大阪杯と呼ばれたG2だ。当時の日本の芝2000mG1がクラシック級限定の皐月賞と秋天しかなかったから、春のシニア2000mレースとして位置付けられたぞ!!G1昇格後は春天、宝塚記念と合わせて春シニア三冠と呼ばれているが達成者はいないぞ!!」

 

キタちゃん「あたしは狙いすぎて失敗したんだよね」

 

 

次回予告

 

次回の映像が流れて

 

六平「次回、リギルの逆襲」




次回予告はゾイドジェネシス風です
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