ウマ娘プリティーダービー 4th season 妄想プロット   作:サンデー狂

20 / 25
静かな夏は秋に向かって!!


19R 会長を慕っていたのですが、最近の行動に失望しています

アバンシーン

 

安田記念から数日が経った夜。

 

自室の灯りはすでに落ち、ベッドに座っていた。

 

膝の上には、厚い本が開かれている。

 

表紙には『シンデレラグレイ』と、力強い文字で書かれていた。

 

北原から直接手渡された、オグリキャップの自伝だ。

 

アイはページをゆっくりとめくりながら、静かに息を吐いた。

 

アイ(有馬で負けた後に北原さんから貰ったオグリさんの自伝『シンデレラグレイ』。その内容はオグリさんのカサマツ時代から始まった小さな輝き。中央からのスカウト、私でも知ってるライバルウマ娘との激闘、クラシック競争の問題、当時の海外ウマ娘との実力差、当時の地方からの成り上がりというシンデレラストーリー、そしてピークアウトからの長い絶望からの奇跡の輝き。以前のトーク番組で共演した時にはわからなかった話の深みがわかった。わたしにはララというライバルがいた。路線が変わってしまったからもう足を交えることはない。オグリさんより結果は出した。でも、オグリさんの輝きを越えることはできるのかしら・・・)

 

本を閉じ、アイは窓の外の夜空を見上げた。

 

静かなレース場、無観客の歓声、感染症の影、ダイヤたちの闇——

 

そして、最近のルドルフ会長の行動。

 

コントレイルとデアリングタクトに集中し、エアグルーヴさんに仕事を押し付け、新世代の冠を次々と生み出している姿。

 

アイ(リギルの新世代が結果を出している。あの強い光が、本当にみんなを照らしているのか……。わたしは、秋天で、自分の光で答えを出さなければ……)

 

部屋の隅で、ただ一冊の本が、静かに彼女の想いを受け止めていた。

 

 

本編

 

クロノジェネシスは、オグリら伝説級の先輩たちと一緒に、灼熱のグラウンドで汗を流していた。

 

包囲網練習、追い込み対策、その他色々な状況を想定した模擬レースが行われた。

 

休憩中、みんなで水分補給をしながら輪になった。

 

オグリ「宝塚記念、君は確かファン投票6位だったな」

 

クロノはタオルで汗を拭きながら、素直に答えた。

 

クロノ「はい、1位はアイさんですが、回避するみたいです」

 

タマがペットボトルを傾けながら、ニヤリと笑った。

 

タマ「あのジャパンカップでの大レコード、中山での惨敗から今年は東京に集中するみたいやな」

 

オペラオー「本気でG1八勝を狙うつもりだね」

 

イナリ「それよりも今は宝塚記念に集中だ」

 

クリーク「アイちゃんに気を取られちゃいけないわね」

 

オグリは少し遠い目をして、静かに呟いた。

 

オグリ「宝塚記念か。私にとって、現役の終わりを感じさせることとなったレースで、そしてイナリの事実上のラストランだ」

 

そこへディクタが大きな袋を抱えて戻ってきた。

 

ディクタ「差し入れだ。サンドイッチ系でいいか?」

 

クロノは先輩たちの言葉に胸を熱くしながら、深く頭を下げた。

クロノ(……すごい。このメンバー全員が、私のために本気で指導してくれる……。宝塚で結果を出せば、秋天でアイ先輩に挑める……。絶対に、期待に応えたい……)

 

オグリはサンドイッチを受け取りながら、静かに微笑んだ。

 

オグリ「食べて、休んで、またやろう。君の輝きは、まだこれからだ」

 

練習場に、再び熱い気迫が満ちた。

 

伝説の先輩たちが、クロノを新たな高みへと導こうとしていた。

 

 

 

宝塚記念が近づいて、いつも通り特番が組まれた

 

司会「本日のゲストは宝塚記念を優勝した芦毛ウマ娘が出演します。まずは『芦毛は走らない』を覆した白い稲妻タマモクロスさん」

 

タマ「よろしゅうな」

 

司会「春天連覇の名優メジロマックイーンさん」

 

マック「お願いしますわ」

 

司会「現役時から予測不能の行動でお馴染みの黄金の浮沈艦?ゴールドシップさん」

 

ゴルシ「ゴルシちゃんのファンのみんな〜、見てろよ〜!」

 

司会「今回の宝塚記念はどうなるでしょうか?」

 

タマ「芦毛繋がりでウチやオグリと一緒に鍛えとるクロノジェネシスやと思うな。バ場次第ではラッキーライラックにもワンチャンあるんとちゃうか?」

 

マック「わたくしはラッキーライラックさんだと思いますわ。ここに来て復活の勢いがありますわ」

 

ゴルシ「あたしはタマモクロスと同じでクロノだな。天気次第だけどな」

 

 

宝塚記念当日

 

出走メンバーは、2年前の有馬記念覇者にしてダイヤを絶望の底に叩き落としたアイのルームメイトのブラストワンピース、人気者のキセキ、そして大阪杯の勝者ラッキーライラックである。

 

クロノ(直前に雨が降ったおかげで稍重になった。秋華賞も稍重だった。キセキさんは不良バ場で菊花賞を制した。気をつけないと!!)

 

スタート!!

 

ララが好位につけ、クロノとキセキが後方から進めていた。

 

残り1000メートルを切るとクロノはポジションを上げていったが、

 

キセキ「あたしも負けられないよ!!」

 

キセキも反応して上げていった!!

 

ララも呼応して抜けていった!!

 

ララ「やらせへんで!!」

 

領域(ゾーン) 紫電丁香花(しでんはしどい)

 

ララは領域(ゾーン)を発動させた

 

が、直線に入ったその時、

 

クロノ(力が溢れてくる!!これは!!)

 

領域(ゾーン) 時の観測者(クロノゲイザー)

 

クロノは領域(ゾーン)に目覚めた!!

 

時間そのものを観測し、操るような異次元の加速。荒れた芝で末脚を爆発させたのは、クロノただ一人だった!!

 

一気にバ身を引き離していく!!

 

ララ「あかん!!バ場に足を取られてもうた!!」

 

クロノは大会史上最大の6バ身差で宝塚記念を制覇した。ララは6着、キセキは2着、ブラストは16着に沈んだ。

 

実況「ラッキーライラックを乗り越えて、クロノジェネシス、心はひとつ!!現役最強への道はこのウマ娘が作ります!クロノジェネシス!」

 

 

ゴール後

 

クロノは息を荒げながらも、嬉しそうに笑顔を浮かべた。

 

クロノ「やりました……!先輩方、ありがとうございます……!」

 

部室に帰還後、クロノは先輩たちにもみくちゃにされて祝われた!!

 

 

ラヴ「クロノちゃんが宝塚記念を制覇したわね」

 

キタちゃん「宝塚記念はタマ先輩が勝ってから芦毛が勝ちやすいレースって言われてるよね」

 

ダスカ「そこに2人居るわよね」

 

ゴルシとマックイーンを指差して

 

 

カペラの部室にて……

 

カペラの部室は、いつものように薄暗く、重い空気が漂っていた。

 

シュヴァルグランがスマホの画面を見ながら、静かに声をかけた。

 

シュヴァル「ダイヤ、宝塚記念、ブラストワンピースは16着だって」

 

ダイヤはソファに深く腰掛けたまま、ゆっくりと目を細めた。

 

ダイヤ「……そう」

 

その一言は、いつもより少しだけ柔らかかった。

 

ほんのわずか——ほんのわずかだけ、ダイヤの心境に変化が現れた。

 

自分に引導を渡した相手を、ほんの僅かに心配していたのだ。

 

ダイヤ(……ブラスト……、あんたはアイのルームメイトで、私を絶望の底に叩き込んだ相手……、なのに、16着……。少しだけ……胸がざわつく……

 これは……まだ、私の中に残っていた“何か”なの……?)

 

シュヴァルはダイヤの横顔をそっと見つめ、静かに息を吐いた。

 

シュヴァル「ダイヤ……?」

 

ダイヤはすぐにいつもの冷たい表情に戻り、目を伏せた。

 

ダイヤ「あんたには関係ないわ」

 

しかし、その瞳の奥に、ほんの小さな——本当に小さな、かつての「輝き」の欠片が、一瞬だけ揺らいでいた。

 

 

Bパート

 

夏合宿は感染症対策で全面中止、学園内で普段通りの練習となった

 

アイ「こんな状況じゃ無理よね」

 

ラヴ「出かけられずヒマにしてる人が動画見まくっているわ」

 

スペ「スズカさんは?」

 

ゴルシ「同期のフクキタル(マチカネフクキタル)の所行ってるぞ?」

 

表はあっても占いにて

 

スズカ「トレーナーさんが言ってたの。分点、1、3、5と。何か見える?」

 

フクキタルは水晶玉を見つめた。

 

フクキタル「占った結果、すでに会ったことがみたいですが、相対することになるでしょう」

 

ドトウ「スピカに救いはないのですか〜」

 

 

一方その頃・・・

 

校舎のある部屋で麻雀が行われていた。

 

ナカヤマ(どれを切る。リーチで速攻を仕掛けるか、どでかい役を狙うか)

 

ステイゴールド(ステゴ)(トイトイホー狙うか)

 

オルフェーヴル(オル)「手加減はしないぞ」

 

ドリームジャーニー(国士無双は確実)

 

フェノーメノ「くぉら〜ーーー!!!何金賭けて麻雀やってるでありますか!!」

 

ナカヤマ「まずい!逃げるぞ!!」

 

ステゴ「外出規制でヒマだから麻雀したがダメだったな」

 

 

 

生徒会室にテイオーが遊びに来た

 

テイオー「カイチョー!!」

 

エアグルーヴが疲れた顔で書類から顔を上げた。

 

エアグルーヴ「今会長はURAと感染症対応の話し合いを行なっている」

 

シービーがため息をつきながら言った。

 

シービー「流石にこれはルドルフじゃないとできない仕事よ」

 

マルゼンスキーが山積みの書類を睨みながら続けた。

 

マルゼンスキー「今ルドルフがコントレイルたちの育成している間に溜まった書類を捌いてるわ。24時間戦えますかって感じよ!!」

 

テイオーは呆然と立ち尽くした。

 

テイオー「カイチョー、URA絡みは仕方ないにしても生徒会の仕事を丸投げするなんて・・・」

 

エアグルーヴは静かに説明した。

 

エアグルーヴ「リギルもキタサンが活躍する前から新興勢力のせいで勝率が大きく減っている。おハナさんもコントレイルとデアリングタクトに賭けているんだ。コントレイルはミホノブルボンが果たせなかった無敗のジュニア王者と三冠、デアリングタクトは無敗のトリプルティアラになることを・・・」

 

その時、扉が開いた。

 

ルドルフ「戻ったぞエアグル」

 

テイオー「カイチョー!!仕事を放っといて新人を育てるなんて!!」

 

ルドルフは穏やかに答えた。

 

ルドルフ「テイオー、理解してくれ。今の感染症に沈み込んだこの情勢に光を差し込みたいんだ。」

 

テイオー「光?」

 

ルドルフ「ああ、三冠とトリプルティアラが同時に達成された前例は日本にはない。それを達成して光を差し込みたいんだ。」

 

テイオーは涙を流しながら叫ぶ!!

 

テイオー「それでも!!ボクはカイチョーとして仕事を、レースをこなす姿が観たいんだ!!人に仕事を押し付けないで仕事をする姿を!!ボクは、スピカは改めて宣言する!!アイちゃんをG1八勝させる!!」

 

バタン!!

 

ルドルフ「テイオー!!」

 

テイオーはそのまま生徒会室を飛び出していった。

 

マルゼンスキーが小さく呟いた。

 

マルゼンスキー「失望させちゃったわね」

 

 

トレーナーの豆知識 遠征支援委員会

 

トレーナー「よう、スピカのトレーナーだ。今回は遠征支援委員会について解説するぞ。遠征支援委員会とは、ドリームジャーニーが委員長を務める日本のウマ娘が海外レースに出走する手続きを行う部署だ。飛行機、検疫、ホテルの手配を行うぞ。人気の遠征先はフランス、ドバイ、香港だ!!」

 

オグリ「今後はサウジも加わりそうだな」

 

 

次回予告

 

マック「ライスシャワーがあの日、わたくしやミホノブルボンに勝たなければ、あの日のような悲劇は起こらなかったでしょう。でも、ライスシャワーは全力でレースに勝とうとした。次回、ウマ娘プリティーダービー4th season。伏兵がいると思った?見てください」

 

 




次回予告はVガンダムを意識しました。サブタイトルはサブタイトルはネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?風です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。