ウマ娘プリティーダービー 4th season 妄想プロット 作:サンデー狂
アバンシーン
スペ「キタさんとアイさん、なにやってるんですか!?」
二人は勝負服を着て、堂々と腋を見せたポーズをとって張り合っていた。
キタちゃん「あたしの腋の方が綺麗です!!」
アイ「わたしの腋の方が美ワキよ!!」
スズカ「ラヴちゃん、今キタちゃんとアイちゃんのどっちが美ワキかで張り合ってるの」
ゴルシ「この書き込みだよ」
書き込みの内容
「キタサンの腋マジ健康的」
「アイちゃんの腋もマジキレイだし」
マックイーンはウオッカとダスカをチラッと見て呟いた。
マック「どっかの誰かさんたちの言い争いを思い出しますわ」
ウオッカ「なんだと!!」
ダスカ「何よ!!」
二人は即座に目を合わせて火花を散らした!!
ウオッカ「俺だって女性人気が多かったんだぜ!それにお前みたいに無駄な胸もねぇしよ!!この引き締まった体は自慢なんだよ!!」
ダスカ「あたしだって男性ファンが多かったのよ!!海外からファンレターも届いてるし!!この胸で多くの男性ファンを虜にしたのよ!!」
ゴルシ「それって海外ブックメーカーで1・2着として賭けられていただけじゃないのか?」
このやりとりが1時間ほど続いた・・・
部室は完全に美ワキ論争と胸 vs くびれのバトルに飲み込まれていた。
ラヴはスマホを構えながら、笑いを堪えきれずに配信ボタンを押しかけていた。
ラヴ(……これは絶対にバズる……でも、今は止めておこう……)
本編
8月ごろ
夏の陽射しが少し柔らかくなった頃、学園の中庭のベンチでラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌが並んで座っていた。
マルはいつものように、少しもじもじしながら切り出した。
マル「あ、あのね、ラヴちゃん、わたし、トレーナーさんに勧められて、ダートに転向するの……」
ラヴは目を丸くして、スマホを思わず置いた。
ラヴ「マルちゃん、ダートに転向!?」
マルは俯きながら、小さく頷いた。
マル「芝だと、成績が伸び悩んでいるから、だって」
ラヴは一瞬言葉を失ったが、すぐに優しく微笑んだ。
ラヴ「そうなのね。頑張ってね。……マルちゃんと戦いたかったわ」
マルはパペットちゃんをぎゅっと握り、瞳をうるませた。
マル「あ、見捨てちゃ」
ラヴは慌てて手を振り、声を大きくした。
ラヴ「そ、そんなわけじゃないからね!!」
マルはパペットちゃん越しにラヴを見つめ、涙目で繰り返した。
マル「本当に……? わたし、芝でダメだったから……ラヴちゃんに置いていかれるのかなって……」
ラヴは慌ててマルを抱き寄せ、必死にフォローし始めた。
ラヴ「違うの! 全然違うわ! マルちゃんがダートで活躍する姿も、絶対に見たいの!ただ……今まで一緒に芝を走ってきた時間が、急に変わっちゃうのが寂しかっただけ……。マルちゃんは私の大切な幼馴染なんだから!」
このフォローだけで、1時間近くかかった。
マルはパペットちゃんを握りしめたまま、何度も確認するようにラヴにしがみついていた。
季節は秋へと移る・・・
10月ごろ・・・
秋の風が少し冷たくなったある午後、部室の窓から柔らかな日差しが差し込んでいた。
アイはラヴの様子を見て、ふと微笑んだ。
アイ「ラヴちゃんご機嫌ね」
ラヴはスマホの画面を嬉しそうに見せながら、目を細めた。
ラヴ「マルちゃんがね、大井のレディースプレリュード(Jpn2・1800メートル)を勝ったの」
アイは優しく頷いた。
アイ「幼馴染が重賞を勝って嬉しいのね」
ラヴはスマホを胸に抱き、照れくさそうに続けた。
ラヴ「今度はJBCレディスクラシック(Jpn1・1800メートル)に挑戦するんですって」
ラヴの声には、はっきりとした喜びと、少しの誇らしさが混じっていた。
マルシュロレーヌが芝からダートへ転向したことを知った時、ラヴは心配していた。
でも今、その選択が正しかったことを証明する結果が出た。
ラヴ(マルちゃん……本当に頑張ったね。芝では苦しんでいたのに、ダートでこんなに輝けるなんて……。わたしも、もっと強くなって、マルちゃんの背中を追いかけられるように……)
アイはラヴの横顔を静かに見つめ、そっと微笑んだ。
アイ「マルちゃん、きっとラヴちゃんの応援が力になってるわ。JBCも、絶対にいい結果が出るといいね」
二人の間に、静かで温かい空気が流れた。
感染症の影がまだ濃い世界の中で、仲間の一人が新たな道で光を放ったことが、スピカ全体に小さな希望を与えていた。
グラウンド
秋の陽が少し傾き始めたグラウンドで、カツラギエースの指導が終わろうとしていた。
カツラギエース「よし、今日はここまでだ!!」
キセキは汗を拭きながら、息を弾ませて返事した。
キセキ「はい!!主人公への道は遠いですね!」
少し離れたところでメジロパーマーが見守っていた。
パーマー「頑張ってますね、あの子」
カツラギエースはタオルを首にかけ、ふと思い出したように笑った。
カツラギエース「ああ、あたしもタップに憧れられたことはあるけど、まさか弟子を持つとは思ってなかったぜ」
去年の年明け、キセキが突然自分に弟子入りしてきた日のことを、カツラギエースは鮮明に覚えていた。
キセキ「田舎から出てきてジャパンカップを日本のウマ娘で初制覇、その時に三冠のミスターシービーに勝っただけでなく、無敗の三冠ウマ娘の皇帝シンボリルドルフに初めて黒星つけた。その際に思い詰めた人を二人も救った。まるで主人公じゃないですか!!」
カツラギエース「はは、そこまでとはな。でも、あたしは菊花賞から中1週のタイミングで疲労が取りきれてないタイミングに賭けてみたんだ。」
キセキ「一か八かのチャンスに賭けるなんてますます主人公じゃないですか!!」
パーマー「余計に火をつけちゃったわね」
キセキは目を輝かせ、拳を握った。
キセキ「次走の秋天にはアイちゃんが出るのでまた先着、いや勝って見せます!!G1八勝を阻止して見せます!!」
カツラギエースは少し表情を曇らせた。
カツラギエース「アイといえばルドルフと同じG1七勝しているが、今のルドルフはちょっとおかしい気がするんだ・・・」
三人はふと、グラウンドの端にあるルドルフ像に視線を移した。
そこではタップダンスシチーが像を磨いていた。
タップ「あれ、なんか今日の像、錆がある気が・・・・・?」
カツラギエースは像を見つめ、静かに呟いた。
カツラギエース「錆?もしかしたら何か起こるかもしれないな・・・、この秋・・・」
カツラギエースは思った。最近アーモンドアイがスピカメンバーの弟子になっていたことを。自分も弟子を持つ立場になって、色々と思うところがあるかもしれない。
エアシャカールの部屋
おハナはエアシャカール(シャカ)を前に、いつもの鋭い視線を向けた。
おハナ「エアシャカール、秋華賞および菊花賞の出走メンバーは分析できた?」
シャカは資料を軽く叩きながら、自信たっぷりに答えた。
シャカ「ああ、バッチリだ。今回の秋華賞と菊花賞に伏兵はいねえ」
おハナ「ありがとう。報酬は振り込んでおくわ」
シャカは少し声を落とし、探るような目をした。
シャカ「なあ、アンタは無敗の三冠ウマ娘の誕生を狙っているんだろ?新興勢力に勝つつもりか?」
おハナは一瞬、目を細めたが、すぐに冷たい笑みを浮かべた。
おハナ「詮索および口外しなかったら報酬は上乗せするわ」
シャカ「今のご時世じゃ懐も厳しいからな」
取引は成立した。おハナは満足げに背を向け、部室を去っていった。
シャカは一人残され、資料を閉じながら小さく呟いた。
取引を受け入れて、おハナは去った
シャカ(三冠か・・・)
シャカはふと、自身の過去を思い出した。
ダービーで勝てなかった自分。
アグネスタキオンの姉、アグネスフライトによって阻まれた、あの無念の三冠。
相変わらず秋華賞および菊花賞の特番が組まれた
司会「秋華賞側のゲストは、海外で完全連対を果たしたヴィブロスさん」
ヴィブロス「よろしく〜」
司会「ブエナビスタさんの三冠を阻止したレッドディザイアさん」
レッドディザイア「よろしく」
司会「ティアラ限定G1五勝のメジロドーベルさんです」
ドーベル「どうも(ピコピコピコ)」
司会「菊花賞はテイエムオペラオーさんと同期のナリタトップロードさん」
トプロ「すごく、すごく光栄です!!」
司会「永世三強の1人、スーパークリークさん」
クリーク「よろしくね」
司会「大判ぐるわせのミラクル勝ちの芦毛、ヒシミラクルさん」
ヒシミラクル「どうも〜」
予想は秋華賞はデアリングタクトであったが、菊花賞は……
クリーク「コントレイルさんは厳しいかもしれません。長距離向きではないかと」
その後、デアリングタクトは秋華賞を制覇し日本初の無敗のトリプルティアラとなった。
コントレイルも下馬評を覆し、菊花賞を制覇したことでシンボリルドルフ、ディープインパクトに続く日本3例目の無敗の三冠ウマ娘誕生であった。
しかし、その誕生を祝う観客数は1000人前後、ウイニングライブも無しであった
デアリングタクト(アーモンドアイ、あなたが受けたあの大歓声が妬ましい!!!)
コントレイルもまた同じ感情を抱いていた
二人の領域が漆黒に染まる!!
時間は夏に戻る……
オグリの部室
タマ「クロノ、秋天に向けて新コーチ連れてきたで」
そこにシンボリクリスエスとゼンノロブロイが現れた!!
クロノ「シンボリクリスエスさん、有馬記念で9バ身差で勝利した年度代表ウマ娘ですね!」
クリスエス「光栄だな」
クロノ「ゼンノロブロイさん、テイエムオペラオーさん以来で現在最後の秋シニア三冠にして未だ破られていない有馬記念のレコード保持者ですね」
ロブロイ「あ、ありがとうございます!!ちょっと地味なので覚えてもらえて光栄です!」
イナリ「本気でアイに勝ちに行くぜ!!」
クロノの並走トレーニング中
クロノ「先輩方は勝負服を着て並走する様ですが」
勝負服を着てクロノの並走に付き合うオグリたちであったが、
クロノ「なぜクリークさんとドトウさんの勝負服チェンジしてるんでしょうか?」
クリーク「面白そうだから❤️」
タマ「体型近いからピッタリ合っとるな」
ドトウ「うう、胸が見えて恥ずかしいですぅ」
ロブロイ「イナリさんも私に大井時代の勝負服着せて何の意味があるんですか?私も谷間が見えてます」
イナリ「おおっ!!ピッタリだな!!」
オグリ「どちらも胸が大きいからな。意外と合ってるな」
ディクタ「差し入れに来たぞ。今回もサンドイッチだ」
オペラオー「ありがとうございます、ディクタさん!!」
クロノ(心の声)
(……すごい人たちばかり……。この人たちと一緒にトレーニングをして秋天に挑めるなんて……。絶対に、アイさんに勝てるように……、全力で頑張る!!)
スピカの部室
秋の風が窓を軽く叩く午後、スピカの部室はいつものように賑やかだった。
ウオッカが壁に寄りかかり、力強く宣言した。
ウオッカ「ついに秋天だな!!」
アイは静かに微笑みながら頷いた。
アイ「今度はマイルじゃないからグランちゃんもいないし、勝ちやすそうね!!」
マックイーンが優雅に紅茶をすすりながら、静かに言った。
マック「それ以上に無敗のトリプルティアラと無敗のクラシック三冠ウマ娘が誕生しましたわ」
ゴルシ「ミホノブルボンはライスシャワーに阻止されたからな」
スズカが穏やかに頷いた。
スズカ「おハナさんの指導下では無敗のクラシック三冠とトリプルティアラは初めてよね」
テイオーは少し寂しげに、でもはっきりと言った。
テイオー「生徒会の仕事放って育成してたらなれるのは当然だよ・・・」
キタちゃん(テイオーさん、今の会長に失望したんだね・・・)
スペ「次の秋天に出るクロノジェネシスって子、グラスちゃんに似てて苦手・・・」
ダスカ「確かに似てるわよね。目はクロノの方がぱっちりしてるけど」
ラヴがスマホをいじりながら、明るく付け加えた。
ラヴ「それ以上にあのオグリキャップさんの3番弟子よね」
部室に、秋天への期待と、少しの緊張が混じった空気が流れた。
無敗の新星二人が誕生した今、スピカの面々はそれぞれの想いを胸に、
秋のG1シーズンへ気持ちを切り替えようとしていた。
トレーナーの豆知識 JBC
トレーナー「よう、スピカのトレーナーだ。今回はJBCについて解説するぞ。JBCとはアメリカのブリーダーズカップを元にして設立されたダートグレード競走だ。毎年、各地の地方レース場が持ち回りで開催されるぞ。開催されるレースはJBCスプリント、JBCレディスクラシック、JBCクラシックの3つだ。格付けはJpn1、日本国内独自のグレードだ!!」
ラヴ「海外ではリステッド扱いになるのよね」
次回予告
アイ「もうすぐ秋天ね!!」
ダスカ「まだ引っ張るの?」
ウオッカ「アイ、大丈夫か!?」
マック「ミホノブルボンには近づけさせません!!」
テイオー「アイを無礼るなよ」
次回は『アイ、G1八勝目に挑む』です
次回予告は境界線上のホライゾン、サブタイトルははたらく魔王さまからです