と……月曜日まで飛ぶ前にごめんなさい、もうひとエピソード入らせて頂きます。
本日は、人によっては憂鬱な日曜日、その昼でございます。
そして今日は家族
[朝蔵 大空]
「ご飯どうする?」
私はショッピングモールに着いた瞬間、もうお腹が空いたので、お母さんにどこでお昼ご飯を食べるか、聞いてみる。
[朝蔵 葵]
「うーん、今日は初めてミギヒロくんもお出かけ出来た訳だし……奮発して、食べ放題にしましょう!」
この母、何故かやる気だな。
[朝蔵 真昼]
「と、なると……ビッフェか」
真昼も珍しく、興味
こんなに可愛い真昼でもやはり高校生男子、食べる時は食べたいものなのだ。
[加藤 右宏]
「メシか!?」
ミギヒロはタダ飯貰えると気付いて、ご機嫌だなぁ。
こいつ将来ヒモ
皆張り切ってるなー、私そんなに食べられるかな?
唐揚げあるかな!?
朝蔵ファミリー
[加藤 右宏]
「うわーお……ウヒョ〜! このタルトうまそー!」
ミギヒロは入口すぐのデザートのコーナーに目を光らせる。
[朝蔵 真昼]
「いきなりデザートかよ」
それからしばらくして……。
ドカッ。
コーナーから戻って来たミギヒロが、色んな料理やスイーツを、山盛りに皿に乗せたものを、私達が座るテーブルに置いた。
[朝蔵 真昼]
「うわ明らかに持って来すぎ……どうせ食べられないくせに」
[朝蔵 大空]
「フードロスって知ってる?」
真昼と一緒にミギヒロを
[朝蔵 真昼]
「お姉ちゃんも唐揚げばっかで偏ってるね」
うっ。
[加藤 右宏]
「まあまア!
ミギヒロ本人、全然気にしてない様子。
あと多分フードロスって言葉の意味、本当に知らないんだろうな。
[朝蔵 葵]
「うふふ、なんだかこうやって3人で言い合っているのを見ると、千ちゃんがいた頃を思い出すわ。3人共本当の兄弟みたい!」
[大空&真昼]
「「やめて」」
こんな奴と、ミギヒロなんかと兄弟になったつもりは無い、真昼もきっと同じことを思ってるはず。
お母さん、千夜お兄ちゃんがいた時を思い出してるのか……そう言えば兄弟3人でよくここ来たなぁ。
確かに懐かしい気持ちになる、あの頃の私の立ち位置は、真ん中っ子だったけど、今は私が1番上だ。
お兄ちゃんに会いたい。
[加藤 右宏]
「なんなんだこのアウェイ感……」
私達は構わず食事を続けた。
[加藤 右宏]
「うえー気持ち
[朝蔵 大空]
「だからちょっとずつにしなさいって言ったのに……」
[加藤 右宏]
「だーって全部旨そうだったんだもん!」
……。
[朝蔵 大空]
「って、あれ!? お母さんどこ?!」
気付くと、レジで会計をしていたお母さんが居なくなっていた。
[朝蔵 真昼]
「あっ、『あとは子供達だけで楽しんで』だってさ」
[朝蔵 大空]
「あー……」
そう言えば、ここは私のお父さんの会社の近くだった。
ああそうか、お母さんきっと……。
今日はゆっくりさせてあげよう。
[加藤 右宏]
「な……ナンナンダオマエラー!」
!?
ミギヒロの大声が聞こえたほうを振り向く。
[警官A]
「君なんか挙動おかしいよ? そのゴーグル何? スイミングスクールかなんか?」
[加藤 右宏]
「す、スイミングスクールだと? オマエら一体
ミギヒロは警官男2人に、職務質問? されているようだった。
[警官A]
「……?」
[加藤 右宏]
「アッ! 先に言っとくが、この仮面は外せないゾ! 外したらオレのデーモンパピーが……ウワー! これ以上は恐ろしくて言えなイ〜」
ミギヒロ!
その発言内容は、何も知らない一般人からしたら、意味不明だよ!
しかも、お
面倒臭いことになりそうだから、赤の他人のフリしとこうかな?
[朝蔵 真昼]
「……」
って! 隣の真昼はもう既に赤の他人モーションをしている〜、ミギヒロに
改めて、我が弟のドライさにドン引く。
[警官B]
「またこう言う系か……最近多いですね」
[警官A]
「まったくだ、こう言った子はきちんと学校とかでカウンセリングを受けて……」
警官2人に可哀想な子みたいな扱われ方をされている。
まあいいや、あいつがまた変なこと言う前に、助けに行こう。
[朝蔵 大空]
「も……も〜! 居たミギヒロ! おまわりさん困らせちゃダメでしょ! もー、いつもそうなんだから!」
私はミギヒロを戻って来させる為、無理やり警察とミギヒロの
[加藤 右宏]
「え……困らせるモ何も、コイツらがオレに話しかけてきテ……」
[朝蔵 大空]
「いいから行くよ! どうもうちの
[加藤 右宏]
「うわぁ、引っ張るな乱暴者〜!」
警察のそばを離れてからケータイを確認すると、真昼から『ゲーセン行ってくるけど来ないでね』って言うメールが届いていた。
早速ひとり行動か、と思った。
まあお互いもう高校生なんだから、余計な心配はしなくて良いと思う。
[朝蔵 大空]
「私はどうしよっかな」
……お兄ちゃん、この辺に居ないかな?
私はポケットからケータイを出し、お兄ちゃんに電話を掛ける。
『皆で遊びに来てるよ』と伝えたい。
だけど。
[朝蔵 大空]
「出ない……はぁ」
待ってても、お兄ちゃんは電話には出てくれなかった。
仕事で忙しいんだろうな、分かってたけど。
この様子だと、今年も家族旅行は無理かな……。
[加藤 右宏]
「〜♪」
こいつは見てやんないと、とんでもないことやりそうだな。
あんまり気が乗んないけど仕方無い、一緒に行動しよう。
[朝蔵 大空]
「ミギヒロ、どっか行きたいとこある?」
[加藤 右宏]
「んぁ? うーん……分からん!」
ショッピングモールに初めて来たミギヒロは、どこに行きたいかと言われても答えられないのだろう。
と言っても、モールだから大体なんでもあるよ。
ここは街だぞ!
[朝蔵 大空]
「ああそう、じゃあ私の行きたい所に行くけど、ちゃんと着いて来てね?」
[加藤 右宏]
「オウ!」
本屋さんに行こう、良い漫画あったら買っていこう。
[加藤 右宏]
「スゲー! 漫画いっぱいダなぁ!」
ミギヒロは初めての本屋にウッキウキなご様子。
[朝蔵 大空]
「本に触らないでね」
[加藤 右宏]
「えっ……」
私はミギヒロを無視して、漫画コーナーを練り歩く。
…………ん?
[朝蔵 大空]
「……『超絶美少女女神に愛されてしまった俺は無理やり異世界に転生させられたけどハーレム築けたので結果的に感謝してる』……?」
タイトル長っ! 噛みそう!!
って言うか、最近こう言うあらすじみたいな題名のラノベ漫画、ほんとに多いな。
結局、本屋には気になった漫画は特に無かったので、何も購入しなかった。
[加藤 右宏]
「イイニオイスルナー」
次に私達は石鹸屋さんにやって来た。
色んなボディソープやら、シャンプーやらトリートメントやら、入浴剤やらが並んでいる。
お店も清潔感あって、キラキラっ。
ショートカットの店員のお姉さんも可愛い。
[朝蔵 大空]
「あっ、これ欲しいかも」
私が手に取ったのは、新作のミルク入浴剤。
お肌とかモチモチ、うるうるになるんだって。
そうポップに書いてある。
[加藤 右宏]
「お湯が白く
私は入浴剤をポケットマネーで購入した
もうそんな時間が経ったのか、帰ろう。
……。
[朝蔵 大空]
「もうお風呂入っちゃおー」
私はお風呂に入ろうと、お風呂場に来る。
湯船を見ると、ミルク風呂になっていた。
お母さんに入浴剤入れて、って頼んでたんだったな。
やった、早く入りたい。
[朝蔵 大空]
「よし!」
私は衣服をパパっと脱いで、軽く湯浴びをしてから湯船に浸かった。
[朝蔵 大空]
「はぁ、良い匂いする……」
こぽこぽこぽ……。
[朝蔵 大空]
「え、何? ……うわ!!」
湯船から " 金色 " が浮かんできた。
[加藤 右宏]
「プはぁ……! 今日は確実ニ、昨日より長く潜れたナ!」
ミギヒロ?!
うちのお風呂湯船が結構広いから、潜ってたなんて全然気付かなかった。
[加藤 右宏]
「エ、って、え? ナ、なんでお前ここに居るんダ!? お、オレの裸を見に来たのカ!?」
[朝蔵 大空]
「きゃっ……きゃー!! 出てって! 出て行きなさいよ!!」
私は勢い良くミギヒロに向かって、ザパーンとお湯を掛ける。
[加藤 右宏]
「うわー! やめろー!」
傍にあった桶を投げようと思った時、私はあることに気が付く。
[朝蔵 大空]
「あっ?」
このミギヒロ、いつも着けているゴーグルを着けていない。
あれ……こいつ。
[朝蔵 大空]
「ミギヒロあんた、そんな顔だったのね」
こいつ!!!
……超絶美少年じゃーないの!
これなら、真昼とも良い勝負が出来るのでは?
なんだろう、悪魔的魅力さえある気がする。
[加藤 右宏]
「なんダよ……」
見ていたら、ミギヒロは私から背を向けた。
ミギヒロの顔、赤くなってる?
もしかして照れてるの? 意外だな。
[加藤 右宏]
「お、オレもう出るかラ!!」
ミギヒロが先にお風呂から、上がって行ってしまった。
私はその時、あることを思い出す。
[朝蔵 大空]
「あっ、里沙ちゃんに写真……また今度でいっか」
それにしてもあの顔面、里沙ちゃんが生で見たら狂っちゃいそうだな。
それにしてもこんな近くに、あんな逸材がいたなんて……。
……。
私は深夜に目が覚めた。
[加藤 右宏]
「グースカ……」
ミギヒロは寝ている。
[朝蔵 大空]
「喉乾いた……」
喉が乾いた私はベッドから立ち上がり、キッチンへ水を飲みに行った。
[朝蔵 大空]
「ふぅ……」
ガシャンっ。
[朝蔵 大空]
「えっ……?」
外に誰か居る?
ポストに、何か入れられたような音がした気がする。
私は気になって外に出て行ってみた。
[朝蔵 大空]
「あ……なんか入ってる。 って……趣味の悪い柄」
ポストを開けて覗いてみると、何か怪しい封筒のようなものが入っていた。
[朝蔵 大空]
「えっ、私
手に取ると、封筒の隅のほうに『アサクラソラ様』と書かれていた。
なんでカタカナ??
ともかく、私のってことだよね?
開けてみよう。
私はその場で封筒を開けると、中から一枚の手紙が出てきた。
するとそこには……。
初めましてソラさん、いつもお世話になっております。使いの者からうちの息子の魔王試練のパートナーをしてもらってると聞いております。ありがとうございます、特別やんちゃな息子ですが、わたくし共からもどうか息子をよろしくお願い致します。
と、書かれていた。
[朝蔵 大空]
「何これ……」
当然私は、イタズラ? かと思った。
私への手紙なことは、名前が書いてあるから間違いなさそうだけど、一体どこからの手紙?
怪しい……でも一応取っておこう。
私は手紙を
その時だった。
ガチャ。
[朝蔵 大空]
「えっ?」
あれ?
隣の家から誰か、人が出てきた。
あれは確か巣桜さんのお
あれは……。
中から出てきたのは――
[朝蔵 大空]
「うわぁ……」
男の子? 女の子?
──可愛い子。
[朝蔵 大空]
「こんばんは?」
あれっ、でも巣桜さんの家から出て来たってことは、もしかして昨日の話に出てきた……。
[巣桜 司]
「ふわぁ?! こ、こんばんは……」
[朝蔵 大空]
「司くんだよね?」
[巣桜 司]
「あ、はい司です……?」
「新生活」おわり……。