「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」
「はい15回目! もう俺の体がバラバラになるの何回目か数えるのもやめたよ!
読者のみんな、画面に血しぶきが飛んでたらウェットティッシュで拭いといて! 3D対応でお届けしてるからね!」
死者の都に響き渡るデッドプールの断末魔。
ギーラの放った容赦のない爆炎を至近距離で浴びた彼は、見事にポップコーンのように弾け飛び、エメラルドグリーンの結晶のあちこちに『赤いパーツ』として散らばった。
「な、なんだアイツ!? まじで死んだのか!?」
キングが目をひん剥く。
「……愚かな。自ら囮になるとは、道化の極みですね」
ギーラが細剣を下ろし、冷たい目でデッドプールの残骸を見下ろした。
だが、その足元に転がっていた『デッドプールの右腕』が、突然ウネウネと動き出し、ギーラの足首をガシッと掴んだのだ。
「なっ!?」
「ハァーイ! 残念、死なないんだなコレが!」
少し離れた場所に転がっていた『頭部』が、ヘラヘラと笑いながら喋り出した。
「ほら団長!俺の右腕が爆弾魔女の足をホールドしてるぜ! 今だァ!」
「……っ、この気味の悪い肉片……!」
ギーラが動揺し、足元の腕を剣で振り払おうと視線を下げた、その一瞬。
「サンキュー、デッドプール!」
死角から、メリオダスが音もなく懐に潜り込んでいた。 その手には刃折れの剣。
「しまっ……!」
ギーラが咄嗟に防御の爆炎を放とうとする。
「俺に向けた魔力は、全部そっくりそのままお返しするぜ!」
メリオダスが刃折れの剣を全力で振り抜く。
『全反撃(フルカウンター)』!!!
ギーラ自身が放とうとした強大な爆発の魔力が、何倍にも増幅され、彼女自身を飲み込んだ。
「くあぁぁぁぁっ!!?」
さらに、そこへバンが跳躍する。
「エレインの前でデカいツラしてんじゃねェぞ……新世代ィ!!」
強奪(スナッチ)によってギーラの筋力を奪い尽くしたバンの拳が、防御力を失った彼女の腹部に深々と突き刺さった。
「ガハッ……!」 血を吐くギーラ。だが、追撃は終わらない。
「トドメだ。妖精王の森の分、そして……エレインの分だ!」
上空に舞い上がったキングが、シャスティフォルを第四形態『光華(サンフラワー)』へと変化させる。巨大な植物から放たれた極太の光線が、ギーラの体を完全に打ち抜いた。
ドガァァァァァァァァァァンッ!!!!
凄まじい閃光が死者の都を照らし出す。 光が収まった後、そこにはギーラの姿はなく、ただ焦げた地面だけが残されていた。
「……ふぅ。一丁上がりだな」
メリオダスが剣を収める。
「ヒュー! 素晴らしい連携プレイ! 大罪チーム、ここに完全復活ゥ!」 肉片が集まって元の姿に再生したデッドプールが、拍手しながら歩いてきた。
「でもあいつ、死んでないからね。仮死状態になって魂だけこっち(死者の都)に飛ばしてただけだから、今頃向こうの世界で『ハッ!』って目覚めてる頃だよ。ログアウト乙!」
「まあそうだろうな。でもバンがマジで殺しにいったからヒヤヒヤしたぜ」
とメリオダス。
「……チッ。逃げられたか」
バンが忌々しげに舌打ちをする。 しかし、その表情は先ほどまでの自暴自棄な虚無感からは抜け出していた。
『魔神の力を使う敵』という明確な標的ができたことで、彼の怒りの矛先が定まったからだ。
「バン」
ふわりと、光の粒になりかけているエレインが近づいてきた。 死者の都の空間が揺らいでいる。生者である彼らがここにいられる限界の時間が近づいていたのだ。
「エレイン……」
「バン。……そして、お兄ちゃんも。私を縛っていた後悔は、もう消えたわ。二人がまた一緒に前を向いてくれるなら、私はそれでいいの」
エレインはキングに微笑みかけ、そしてバンの頬にそっと手を添えた。
「お願い、バン。メリオダスや、みんなを守って。……あなたのその命は、私が守りたかったものなんだから」
「……ああ。分かってるよ。てめェの男を誰だと思ってんだ」
バンはエレインの手を優しく握り返し、ニッと不敵に笑った。
「……あ、あの!」
デッドプールが空気を読まずに横からひょっこり顔を出した。
「俺には!? 俺には何かありがたいお言葉ない!?俺、一応お前らキューピッド的な働きしたんだけど!」
エレインはデッドプールを見て、クスクスと笑った。
「そうね。……ありがとう、赤い旅人さん。あなたのその『軽すぎる口』がなかったら、彼らは本音をぶつけ合うこともできなかったかもしれないわ。これからも、その調子で彼らを引っ掻き回してあげて」
「おっしゃ! 妖精の聖女様公認のトラブルメーカー爆誕だぜ!」
デッドプールがガッツポーズをした瞬間、一行の体は眩い光に包み込まれた。
「はっ!」
現実世界。 死者の都への入り口の前に倒れていた4人は、同時に目を覚ました。
「みんな! 無事だった!?」
待機していたディアンヌとエリザベス、ホークが駆け寄ってくる。
メリオダス、バン、キングの3人が揃って立ち上がり、待っていた彼女たちに笑顔を向けた(バンの笑顔は相変わらず凶悪だが)。
「いやー、無事無事! まじで感動のフィナーレだったぜ!」
デッドプールは背伸びをしながら、エリザベスに向かって親指を立てた。
「さて! 団長、バン、キング! 大罪メンバーもこれで4人(+俺)だ! 次の目的地は、さっき俺が予告で言っちゃったキャメロット……」
デッドプールがそこまで言って、ハッと動きを止めた。
「……いや待て。俺、さっきの次回予告で『アーサー王の待つキャメロット』って言っちゃったけど……冷静に脳内Wikiを検索したら、シーズン1の時点では行ってねえじゃん!」
「……お前、また一人で誰と喋ってんだ?」
メリオダスが呆れたように言う。
「ストップストップ! 順番間違えた! いきなりキャメロット行ったら、ディアンヌちゃんの見せ場がなくなっちゃうじゃん!」
デッドプールは慌ててディアンヌを見上げた。
「ディアンヌちゃん!君、自分の神器どうしたの!?」
「えっ? 神器? ……あー、実はずっと前に無くしちゃって……」
ディアンヌが気まずそうに指をツンツンと合わせる。
「やっぱりィ! 思い出した! 次に行くべきはキャメロットじゃなくて、バイゼルの喧嘩祭りだ!あそこで巨大ハンマー(ギデオン)を取り戻さないと、聖騎士長に勝てないんだよ!」
デッドプールはカメラ(読者)に向かって土下座した。
「読者のみんな、ごめん! 前回の予告は完全に俺の勘違いだ! アーサー王の登場はもうちょい待って!」
【次回予告】
「いやー、俺のポンコツ記憶力のせいでタイムパラドックスが起きるとこだったわ! というわけで、次の目的地は神器ギデオンが賞品になってる『バイゼル喧嘩祭り』!
ここ、ディアンヌちゃんが人間のサイズに小さくなったり、エリザベスちゃんが可愛い酒場の制服着たりする、最高のサービス回なんだよね!
……でも ちょっと待て!次回は少し違う視点からお届けするぜ!だから『バイゼル喧嘩祭り』好きな読者は少々お待ちを!!
次回、八つの大罪 第18話! 『『敵のターン! 爆破魔女の報告と、黒幕のヘンドリクセン!』
絶対見てくれよな!」
かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。
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オリキャラ出してもOK
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既存キャラだけにして