八つの大罪   作:ルルルだ。

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「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「はい17回目! 読者のみんな、心の準備はいい!?
新章『バイゼル喧嘩祭り編』、ド派手に開幕だァーッ!」


第19話『バイゼル喧嘩祭り開幕! 1UPキノコとトマト野郎の予選突破!』

商業都市バイゼル。 巨大な岩がそびえ立つ闘技場を中心に、多くの商人や見物客で賑わう活気あふれる街だ。

その闘技場の中央にそびえ立つ巨大な岩の頂上には、優勝賞品として見上げるほど巨大なディアンヌの神器『ギデオン』が深々と突き刺さっていた。

 

「おぉーっ! まじで俺の背丈の何倍あるんだあれ! さすがディアンヌちゃんの得物!」

デッドプールは闘技場を見上げて口笛を吹いた。

 

「よし。あれを取り戻すために、喧嘩祭りに参加するぞ。ただし、俺たちは王国のお尋ね者だからな。目立たないように偽名を使って……」

メリオダスがメンバーに指示を出そうとした、その時。

 

「わあぁぁぁん!! 団長ぉぉぉ!!」

 

背後から、ディアンヌの泣き声が響いた。

振り返ると、そこには……なんと、人間サイズにまで縮んでしまったディアンヌと、さらに小さな妖精サイズにまで縮んでしまったエリザベスの姿があったのだ!

 

「えっ!? ディアンヌ!? それにエリザベスまで……どうしたんだそのサイズ!?」

メリオダスが目を丸くする。

 

「あー……めんごめんご!」

デッドプールが、背後から申し訳なさそうに手を挙げた。その手には、奇妙な斑点模様のキノコが握られている。

「森の方でこのキノコ見つけてさ。配管工のおじさんが食べてデカくなるやつだ!と思って突っついたら、なんかスゲー勢いで胞子吹き出して……。俺のヒーリングファクターには効かなかったんだけど、後ろにいた二人が縮んじゃった!」

 

「てめェ……また余計なことしやがって」

バンがデッドプールの後頭部をスパーン! と引っ叩いた。

 

「いや! でも結果オーライだろ!? これでディアンヌちゃんも『マトローナ』って偽名で闘技場に入れるじゃん! アニメのサービス回補完計画、大成功!」

デッドプールが親指を立てる。 確かに、巨人族のサイズのままでは目立ちすぎて祭りに参加するのは不可能だった。

 

「……まあ、服のサイズまで一緒に縮んだのは謎だけどな。便利な世界だぜ」

メリオダスが、人間のサイズになって自分の服を着ているディアンヌを見上げてニシシと笑う。

「よし、これで全員参加できるな! 俺は『メリオダフ』、バンは『バーン』、キングはおっさんの姿で『おっさん』な!」

 

「安直すぎねェか……」とバン。

 

「よォーし! 俺のリングネームは『赤い死神』で決まりだぜ! 受付のお姉さん、俺をその名前で登録してくれ!」

デッドプールが意気揚々と受付へ向かおうとするが、バンがその首根っこを掴んで引き戻した。

 

「馬鹿野郎、そんな中二病みたいな名前で呼ばれるのは俺が恥ずかしィ。おい受付! こいつの名前は『トマト野郎』だ!」

「はい、登録しましたー」

「ちょっ!?待て待て待て! 読者の前でダサすぎるだろ!!」

 

 

 

こうして、七つの大罪(+1)はそれぞれの偽名で喧嘩祭りにエントリーした。

祭りのルールは単純。まずは闘技場のリングの上で、生き残りをかけたバトルロイヤル(予選)が行われる。リングから落ちた者は失格だ。

 

「さあ! 予選開始だァ!!」

司会兼審判のラブヘルムが叫ぶと同時に、リング上の荒くれ者たちが一斉に殴り合いを始めた。

 

「っしゃあ! レッド・デス・キック!!」

デッドプールが飛び蹴りをかまそうとした瞬間、審判のラブヘルムが笛を吹いた。

 

「ピーッ! そこのトマト野郎! 武器の持ち込みは禁止だ! その背中の刀と、腰の銃を捨てろ!」

「はぁ!?武器なしのデッドプールなんて、ただのライアン・レイノルズ(中の人)じゃん!まじかよ、素手縛り!?」

 

デッドプールが渋々武器をリングの下に投げ捨てた瞬間、筋骨隆々のモブ戦士たちが彼を取り囲んだ。

 

「へっ、赤いピチピチの変態野郎が! 武器がなけりゃただのひ弱なモヤシだろ!」

「いっちょ揉んでやるぜ!」

 

ボカッ!! ドゴォッ!!

 

モブ戦士たちの容赦ない鉄拳が、デッドプールの顔面と腹部に深々とめり込んだ。

「アバーーーッ!! 痛い痛い痛い! 痛覚オフにするの忘れてたァ!!」

デッドプールの鼻の骨が折れ、顔がボコボコに腫れ上がる。

 

「ギャハハ! 弱ぇ弱ぇ!」

モブたちが嘲笑う。だが、次の瞬間。

 

「……痛ェじゃねえか、モブAとモブB」

グチャ……メキメキッ。 デッドプールの折れた鼻と陥没した顔面が、スライムのようにうごめいて、一瞬で元通りに再生したのだ。

 

「な、なんだこいつ!? 顔が元に戻ったぞ!?」

「化け物か!?」

 

モブ戦士たちが恐怖に顔を引きつらせた隙を突き、デッドプールは両手で彼らの顔面を掴み、プロレス技の脳天落としをリングの床に豪快に決めた。

 

「俺の再生能力舐めんなよ! 映画の予算が削られても、これだけは健在なんだからな!」

そのままデッドプールは、怯える荒くれ者たちに容赦ないプロレス技のラッシュ(ドロップキック、ラリアット、アイアンクロー)を叩き込み、次々とリングの外へ放り投げていった。

 

一方、別の場所では、メリオダス(メリオダフ)やバン(バーン)、そしてディアンヌ(マトローナ)も、圧倒的な力で周囲の戦士たちを消し飛ばしていた。

 

そして、リングの隅には、彼らとは明らかに違う『洗練された魔力と体術』を持つ二人の人間の姿があった。

一人は竜巻を操る聖騎士ハウザー。もう一人は鉄壁の防御を誇る聖騎士グリアモール。

 

「……ふぅ。予選突破だな」

ハウザーが髪をかき上げながら、リングに残った面々を見渡す。

「しかし、今年の祭りはレベルが高いな。あっちのチビ(メリオダス)も、あの長身の男(バン)も、それにあんな可愛い顔した女の子(ディアンヌ)まで……」

 

ハウザーの視線が、リングの中央でモブ相手にコブラツイストを決めているデッドプールで止まった。

 

「……なんだ、あの赤い全身タイツは。妙な動きだが……あれも闘士なのか?」

「ふん、ただの目立ちたがり屋の道化だろう」

グリアモールが冷たく吐き捨てる。

 

「カーーーン!! 予選終了ォォォ!!!」

ラブヘルムの鐘の音が鳴り響いた。

 

「リングに残ったのは8名! これより、一対一の本戦トーナメントの組み合わせを発表するゥ!」

 

「よっしゃー! 予選突破! 俺もすっかり少年漫画の格闘キャラだぜ!」 デッドプールが汗を拭いながら歓声を上げる。

 

「てめェ、プロレス技しか使ってなかったじゃねェか」

とバンが呆れる。

 

ラブヘルムが、掲示板にトーナメントの組み合わせを張り出した。

「グリアモール vs マトローナ!」

「ハウザー vs タイズー!」

「メリオダフ vs バーン!」

「……そして! ケイン vs …トマト野郎!!」

 

「だからリングネーム変えろって言っただろォォォォ!!」

デッドプールの絶叫が、バイゼルの闘技場に虚しく響き渡った。

 




【次回予告】

「いやー、武器縛りキッツい! でも俺の華麗なルチャ・リブレが見せられて大満足だぜ! さてさて、いよいよ本戦トーナメント!
団長とバンの因縁(?)の直接対決もあるし、ディアンヌちゃんも聖騎士相手に大暴れする予感!
そして俺の相手は……ケイン!? 誰だっけ……って、あのお酒飲んでる酔っ払いのジジイか! 楽勝じゃん!
次回、八つの大罪 第21話!『トマト野郎のリングアウト! 省略される回想シーンと炎のジジイ!』 ……って、え? あのジジイ、炎の魔力使うの!? 燃やされるのは嫌だァー!
次回も絶対見てくれよな!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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