八つの大罪   作:ルルルだ。

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第2話『お約束の身体検査と、チュートリアル・モブの悲劇』

「……って、前回あんなド派手に次回予告したけどさぁ。俺、さっき脳内Wikiで確認したら、ツイーゴの前に名前もないようなモブ騎士たちが来るんだったわ。メンゴメンゴ! 読者のみんな、前回の予告は忘れてくれ! アニメオタクあるあるだよね、名シーンしか記憶に残ってないやつ!」

 

「お前……本当にさっきから誰と喋ってんだよ」

メリオダスが呆れたようにため息をついた。

 

『豚の帽子』亭の2階、居住スペース。

ベッドの上には、先ほど倒れたサビだらけの全身鎧から取り出された、銀髪の美しい少女――エリザベスが静かな寝息を立てていた。

 

「いやあ、それにしても……」

デッドプールはベッドの脇にしゃがみ込み、顎に手を当てて深く頷いた。

「まさかこの伝説の『身体検査』シーンを、特等席の生アングルで拝めるとはな。さあ団長、遠慮はいらないぜ。俺のことは空気だと思って、思う存分ヒロインの鼓動(という名の胸の感触)を確かめてくれ!」

 

デッドプールの謎の煽りを受けながらも、メリオダスはいつも通りの無表情(しかし手つきは迷いなく)でエリザベスの胸元へ手を伸ばした。

モミ……モミモミ……。

「うん、心音は正常だな」

 

「出たァー! 伝説のセクハラ・チェック! はいそこ、BPOに電話しない! これはファンタジー世界の立派な医療行為だから!」

デッドプールは架空のカメラに向かって熱弁を振るう。

 

「てめぇら! さっきから何をやってんだ!!」

ドカッ! と、ホークの強烈な頭突きがメリオダスの背中とデッドプールの股間(!)にクリーンヒットした。

 

「ふぐぅっ!?」

デッドプールは急所を押さえて床に転げ回った。

「い、いてえ……っ! 死なないけど、ここは普通に痛てえ! なんだこの豚、ただの残飯処理係のくせに攻撃力高すぎだろ……!」

 

「おっ、起きたみたいだぞ」

メリオダスが平然とベッドを指さすと、騒ぎに気づいたエリザベスが、ゆっくりと目を覚ました。

 

「ここは……?」

「俺の店だ。お前さん、急に倒れ込んだからさ」

 

エリザベスは自分の服装が鎧から薄着に変わっていることに気づき、顔を赤らめる。

「あの……私の鎧は……?」

「ああ、そりゃもちろん俺が脱がして、念入りにサイズを測らせて――」

 

「おっと団長! そこは俺が解説しよう!」

床から復活したデッドプールが、ビシッとエリザベスを指さした。

「初めまして、王女様! 俺は親愛なる隣人……じゃなかった、次元を股にかける無責任ヒーロー、デッドプールだ! 安心しろ、君の純潔はこの赤いスパンデックスが守って……いや、さっき普通に揉まれてたけどね! 読者も俺もバッチリ見てたよ!」

 

「えっ……? あ、あなたは……? 読者……?」

エリザベスは、目の前にいる金髪の少年、喋る豚、そして『赤いピチピチの変質者』という、あまりにもカオスすぎる状況に完全にパニックに陥っていた。

 

「おい赤い変態。お前、さっきからペラペラと喋りすぎだぞ」

メリオダスの声のトーンが、また一段階下がった。

彼はエリザベスには優しく接しているが、デッドプールに対する「底知れない警戒心」は依然として解いていない。特に、彼がエリザベスの素性を『王女様』と呼んだことに、メリオダスの緑色の瞳が鋭く光っていた。

 

「っと、ごめんごめん。俺、口の減らない傭兵なもんで。で、腹減ってない? 団長特製の『激マズ料理』、一回食ってみたくない?」

 

 

 

数分後、1階の酒場。

 

「おいしーい!」

エリザベスは、ホークが「残飯よりマズい」と評した豚の丸焼きを、涙を流しながら頬張っていた。

 

「まじかよ……」

隣で同じものを口にしたデッドプールは、マスクの口元だけをめくり上げながら、顔を青ざめさせていた。

「お、オエェェ……ッ! なんだこれ! ゴムタイヤをドブ水で煮込んだみたいな味がするぞ! 団長、これ化学兵器として国連で禁止されてるレベルだろ! ヒーリングファクター(自己治癒能力)が胃袋で全力稼働してんぞ!?」

 

「失礼だな、愛情はたっぷり込めてるぞ?」とメリオダス。

 

「本当に……ありがとうございます。私、ずっと一人で歩き続けて……」

エリザベスが涙ぐみながら身の上話を始めようとした、その時。

 

ドンドンドンドンッ!!

 

店の扉が乱暴に叩かれた。

「開けろ!! 我々はふもとの村の騎士だ! 『サビヒカリの騎士』がこの店に入ったという目撃情報がある!!」

 

「おっ、来たなチュートリアル・モブのアリオーニ君たち!」

デッドプールは待ってましたとばかりに立ち上がり、腰の刀に手をかけた。

「よっしゃ、団長! ここは俺に任せろ! アニメだと、ここでエリザベスちゃんが裏口から逃げて、森の中でモブに追いつかれるっていう面倒くさい尺稼ぎがあるだろ? 俺がここでサクッとこいつらミンチにして、巻きで進めてやるよ!」

 

「……尺稼ぎ?」

メリオダスが怪訝な顔をする間もなく、デッドプールはズカズカと扉に向かって歩き出し、勢いよく扉を開け放った。

 

「ハーイ! ご苦労様、王国兵の諸君!」

 

扉の外で剣を構えていたアリオーニたち数人の兵士は、突然現れた「真っ赤なピチピチの変態」にギョッと目を剥いた。

 

「な、なんだ貴様は!? そのふざけた格好は!」

「ふざけてないよ! 伸縮性バツグンなんだぜ! それよりさ、君たち『サビヒカリの騎士』……つまり、あそこにいる超絶美人な第三王女、エリザベスちゃんを探してるんだろ?」

 

「なっ!?」

店内のエリザベスが息を飲み、メリオダスの目がすっと細くなる。

 

「き、貴様! なぜ我々の目的を……!」

「あー、ごめんごめん、ちょっと巻きで話進めるね! 君たちじゃ役不足なんだ。だって、ここにいる金髪のチビっ子店長、実は『七つの大罪』の団長、憤怒の罪-ドラゴン・シン-のメリオダスだから!」

 

ピタッ。

 

その場にいた全員の動きが止まった。

アリオーニたちだけでなく、エリザベスも、ホークも、信じられないものを見る目でメリオダスとデッドプールを交互に見つめている。

 

「…………」

メリオダスは、カウンターを拭いていた手を止め、前髪の隙間から、冷たく底冷えのするような視線をデッドプールに向けた。

 

「おいおい……お前、本気で何者だ?」

メリオダスから漏れ出た魔力の片鱗が、ビリッと空気を震わせる。

 

「あっ……ヤバっ」

デッドプールは後頭部をかきながら、カメラ(読者)に向かってウインクした。

 

「……読者のみんな。俺、もしかして第一話から、この最強の主人公怒らせちゃった系? これ、ツイーゴ来る前に俺が『全反撃(フルカウンター)』で消し飛ぶフラグ!?」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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