八つの大罪   作:ルルルだ。

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「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「はい18回目! もー、このナレーション流れてる間、俺ポップコーン口いっぱいに詰め込んで待機してっから! 読者のみんなも準備OK!?
アニメの神作画回、メリオダスvsバンのスーパーバトルが始まるぜェーッ!」



第21話『大罪同士のガチ喧嘩! 変わる結末と、狙われたトマト野郎!』

「第三試合! メリオダフ vs バーーーン!!」

 

ラブヘルムの開始の合図が鳴り響いた瞬間、バイゼルの闘技場に爆音のような衝撃波が吹き荒れた。

 

ドガァァァァァァァァァァンッ!!

 

開始1秒。 メリオダスとバンがリングの中央で激突し、その凄まじい拳のぶつかり合いだけで、巨大な岩のリングに深い亀裂が走った。

 

「ヒャハハハハッ! いいねェ団長! やっぱりてめェを殴ってる時が一番生きてるって気ィするぜェ!」

「ニシシ! お前もな、バン!」

 

拳と拳、蹴りと蹴りが目にも留まらぬ速さで交差する。

一般の観客たちには、二人が生み出す衝撃波と砂煙しか見えない。ただ、リングが徐々に粉砕されていく音だけが響いている。

 

「いけいけー! 団長! バンくん! アニメの作画班が過労死するレベルで動けェ!」

リングの真下、最前列でデッドプールがメガホンを持って叫んでいる。

 

「……さてと」

バンが距離を取り、凶悪な笑みを浮かべた。

「ただのドツキ合いはこれくらいにして……そろそろ本気出させてもらうぜ、団長。俺のエレインも見てるからなァ」

 

バンの右手が前に突き出された。

「『強奪(スナッチ)』!!」

 

その瞬間、メリオダスの身体から目に見えない力がゴッソリと奪われ、逆にバンの筋肉が異様なほどにパンプアップしていく。

 

「ぐっ……!」

メリオダスの動きが目に見えて鈍り、膝がガクンと崩れた。

 

「ひゃはァ! もらったぜェ、団長ォ!」

バンが地を蹴り、無防備なメリオダスの顔面めがけて、必殺の拳を振り下ろす。

 

(よしよしよし!)

デッドプールはポップコーンを握りしめ、目を輝かせた。

(アニメの通りだ!ここで団長の額に『魔神の紋章』が浮かんで、黒いオーラでバンを一撃でぶっ飛ばして逆転勝利……!)

 

「さァ、団長……!」

バンは拳を振り下ろしながら、その赤い瞳をギラつかせた。

「俺にも見せてみろよ……てめェの奥底に隠してる、『魔神』の力をよォ!!」

 

ピタッ。 メリオダスの目が、ほんの一瞬だけ大きく見開かれた。

 

バンの言葉は、純粋な挑発だった。

バステ監獄跡地でデッドプールの口からバラされ、エレインの導きで一応の和解はしたものの、バンの中にはまだ「メリオダスが魔神族である」という事実に対する複雑な感情が渦巻いていた。だからこそ、ここで『その力』を真正面から受け止め、打ち砕きたいという欲求があったのだ。

 

だが、メリオダスの選択は……デッドプールの知る『原作のルート』とは、全く異なるものだった。

 

「……わりぃな、バン。それはできねえ」

 

メリオダスは額に黒い紋章を浮かべることなく。魔神の力を一切解放することなく。

奪われ尽くし、重りのように鉛と化した『ただの人間としての肉体』の全霊を振り絞り、バンの拳に己の拳をカウンターで合わせたのだ。

 

「なっ……!?」

「魔神の力は……お前ら(仲間)には使わねえって、決めてんだよ!!」

 

ドグガァァァァァァァァァンッ!!!!

 

メリオダスの拳とバンの拳が、正面から激突した。 魔神の力を使わなかったメリオダスには、バンの巨体をリング外へ吹き飛ばすほどの威力はなかった。

しかし、メリオダスの意地と全力が込められたその一撃は、バンの強奪された筋肉を貫き、同時にバンの拳がメリオダスの意識を刈り取った。

 

「あ……」

バンが目を見開き、そして。

 

ドスッ、ドスッ。

二人の男は、全く同時にリングの上へ大の字に倒れ込んだ。

 

「えっ……?」

審判のラブヘルムが呆然とする。

「り、両者……ダウン!! カウントォ! 1、2、3……!!」

 

テンカウントが終わっても、メリオダスもバンも立ち上がらなかった。

純粋なステゴロの限界を超えた意地の張り合いは、完全な『ダブルノックアウト』という形で幕を閉じたのだ。

 

「ええええええええええええええええ!?!?」

 

闘技場に、デッドプールの絶叫が響き渡った。

 

「嘘だろ!? なんで魔神化しないの!? 団長が勝って、そのあとディアンヌちゃん(マトローナ)と決勝で戦うはずじゃん!! 引き分けってことは、両者失格!?ディアンヌちゃんの不戦勝!?」

 

原作のルートが、ここで明確に、そして完全に折れ曲がった。

デッドプールが「メリオダスが魔神族であること」を早くバラしてしまった影響が、メリオダスの心理に変化をもたらし、バンの挑発を拒絶させたのだ。

 

「オーマイガー……! 原作崩壊だ! これじゃあギデオンの行方が……!」

デッドプールが頭を抱えてしゃがみ込んだ、その時。

 

『…….見つけましたよ。イレギュラー』

 

上空から、ひどく冷たく、無機質な声が降ってきた。

 

「……ん?」

デッドプールが見上げると、バイゼル闘技場の上空に、空を飛ぶ黒い虫の群れに乗った二人の聖騎士が浮遊していた。

一人は、死者の都で死んだふりをしてログアウトした爆炎の聖騎士、ギーラ。

そしてもう一人は、長い髪を束ねた冷酷な目つきの女聖騎士、ジェリコだ。

 

「おいおい……! アニメより登場が早くない!? ていうか、まだトーナメント終わってないんだけど! 空気読めよ!」 デッドプールが文句を言う。

 

だが、ギーラは気絶しているメリオダスたちには目もくれず、細剣の切っ先を、リングの下にいるデッドプールへとピタリと向けた。

 

「七つの大罪の回収は後回しです。ヘンドリクセン様からの最優先指令は……」

ギーラの目に、異様な殺気が宿る。

 

「そこの『赤い不死身の男』の捕獲、および解剖(バラ)して王都へ持ち帰ること。……やりますよ、ジェリコ」

「ああ。あの変態タイツ、私がみじん切りにしてやる」

 

「…………は?」

 

デッドプールは、自分に向けられた二人の聖騎士のガチの殺意に、ぽかんと口を開けた。

 

「えっ? ちょっと待って。敵のターゲット……大罪じゃなくて、俺!? 俺が狙われてるの!? 主人公たち差し置いて!?」

 

ズドガァァァァァァァァンッ!!!

 

ギーラが放った容赦のない爆炎が、デッドプールめがけて真っ直ぐに降り注いだ。




【次回予告】

「ゲホッ、ゴホッ! 焦げた! 俺のプリケツが真っ黒焦げだ! まじかよ!
俺が色々余計なこと(バステ監獄爆破とかネタバレとか)しすぎたせいで、敵のヘイト(狙い)が完全に俺に向いてるじゃん!!
しかも団長とバンはダブルノックアウトで爆睡中だし! 頼みの綱はちっちゃいディアンヌちゃんと、キングだけ!?
次回、八つの大罪 第23話!『ターゲットは俺!? 結成、八つの大罪とヘルブラムの正体!』
次回も絶対見てくれよな! いやマジで誰か助けて!俺、主人公じゃないからバトル補正かかってないんだってば!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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