八つの大罪   作:ルルルだ。

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「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「はい20回目! アニメならちょうどワンクール終わって、中盤戦のクライマックスってところだね! 読者のみんな、ポップコーンじゃなくてハンカチの用意はいいか!?
親友同士の激重な因縁バトルが始まるぜェーッ!」


第23話『蘇る親友! 妖精王の涙と、大地の鉄槌(ギデオン)!』

ズガババババッ!!

 

「アバーッ! また俺の腕が飛んだァァ!」

ジェリコの剣閃とギーラの爆炎が、バイゼル闘技場跡地を容赦なく破壊していく。

だが、そんな激戦の真っ只中にもかかわらず、上空に浮かぶキングの時間は、完全に停止していた。

 

「……嘘、だろ」

キングの震える声が漏れる。

視線の先には、先ほどまで審判の兜を被っていた男。その兜が割れ、中から現れたのは、淡い妖精の羽を生やした男の姿だった。

 

「どうしたんだい、ハーレクイン? まるで幽霊でも見たような顔じゃないか」

ヘルブラムが冷たく、そしてどこか哀しげに笑う。

 

「ヘルブラム……! なぜ、君が生きている……! 君はあの時、確かに僕のこの手で……!」

キングの瞳から、ボロボロと涙が溢れ出した。

かつて人間への復讐に狂った親友を、自らの手で討ち果たしたという重い罪。それがキングをずっと苦しめ続けていた。それなのに、その親友が今、聖騎士の黒幕として目の前に立っているのだ。

 

「君はいつも遅いんだよ、ハーレクイン。……あの時も、そして今も」

ヘルブラムの魔力が膨れ上がり、無数の植物の根がキングめがけて襲いかかる。

動揺のあまり霊槍シャスティフォルの操作が遅れたキングは、根の直撃を受けて地面に叩きつけられた。

 

「キングッ!!」

人間サイズに縮んだディアンヌが駆け寄ろうとするが、ギーラとジェリコが立ち塞がる。 「よそ見をしている余裕などないはずですよ」

「チビは大人しく潰れてな!」

 

(ヤバいヤバい! キングくんがメンタルブレイクして戦線離脱! 頼みの団長とバンは気絶して逃走中! ディアンヌちゃんは小さいまま! マジで全滅の危機!)

 

デッドプールは切り落とされた腕を拾いながら、必死に頭を回転させた。

(ヘルブラムは死体の状態から『死者使役』かなんかで無理やり生かされてる状態だ。アニメ中盤の超重要キャラだから、俺のルチャ・リブレじゃどうにもならねえ!こうなったら……!)

 

「ストォォォップ!!」

デッドプールは両腕を再生させると、敵と味方のど真ん中に飛び出して大声で叫んだ。

 

「ちょっとタイム! 親友同士のエモい回想シーンに入りたいのは山々だけど、時間がないんだ! ディアンヌちゃん、今何時だ!?」

 

「えっ!? 時間!? わ、分からないけど……お昼はとうに過ぎてるよ!?」

ディアンヌが戸惑いながら答える。

 

「ビンゴ! 読者のみんな、時計を見てくれ! 俺が森で謎の斑点キノコ(1UP)を採ってから、ちょうど数時間……キノコのバフが切れる頃合いだぜ!!」

 

「……何を戯言を」

ヘルブラムが怪訝な顔をしてデッドプールに魔力を向けようとした、その時。

 

ポンッ!!!

 

ディアンヌの身体を包んでいた白い煙が爆発するように膨れ上がり、闘技場にすさまじい突風が吹き荒れた。

 

「きゃあああっ!?」

人間サイズの可愛い服が弾け飛び(デッドプールが「ヒュー!」と口笛を吹いたが煙で隠れた)、ディアンヌの身体が本来の30フィートを超える『巨人族』のサイズへと一瞬にして戻ったのだ!

 

ズズゥゥゥンッ!! バイゼルの大地が、彼女の本来の体重と魔力を受けて歓喜するように震えた。

 

「……っ!? な、なんだと!?」

ジェリコが目をひん剥いて見上げる。そこには、太陽を背にして見下ろす、文字通り『巨大な』少女の姿があった。

 

「あー……元に戻っちゃった。人間サイズ、けっこう気に入ってたのになぁ」

ディアンヌは元のオレンジ色の服(ファンタジー特有の伸縮素材)の埃を払いながら、ため息をついた。

だが、その瞳はすぐに闘技場の巨大な岩の頂上に突き刺さっている『ソレ』を捉えた。

 

「でも……これなら、アレが使えるね!!」

 

ディアンヌが巨大な手を伸ばす。 それは、喧嘩祭りの優勝賞品として飾られていた巨大な戦鎚。 重量約1トン。巨人族にしか扱えない、彼女の本来の武器。

 

「来いッ! 私の神器……『ギデオン』!!」

 

ガシィッ!! ディアンヌがギデオンの柄を握りしめ、岩山から力任せに引き抜いた。 その瞬間。バイゼルの街全体が、地震のように激しく揺れ動いた。

 

「バカな……! あれほどの質量の武器を、片手で……!」

ギーラが後ずさる。

 

「ヒュー! 来た来た来たァ! ディアンヌちゃんの大・復・活!!」

デッドプールが足元でジャンプして喜ぶ。 「聖騎士のお姉さんたち、残念だったな!神器を持った大罪メンバーは、チート級に強いんだぜ!」

 

「……チッ。まずいな」

上空のヘルブラムも、焦りの表情を浮かべた。

神器を持ったディアンヌの魔力『創造(クリエイション)』は、大地そのものを武器にする。今の戦力でまともにやり合えば、いくら自分たちでもひとたまりもない。

 

「さてと……キングをいじめてくれたお返し、たっぷりしてあげる!」

ディアンヌがギデオンを高く振り上げた。

 

「『大地の怒り』!!!」

 

ドゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!

 

ギデオンが大地に叩きつけられた瞬間、バイゼルの闘技場……いや、街の地盤そのものが反り上がり、巨大な岩の波となって聖騎士たちに襲いかかった。

物理法則を完全に無視した、圧倒的な質量の暴力。

 

「くっ……! 防ぎきれない! ジェリコ、ギーラ、撤退だ!!」

ヘルブラムが叫び、魔力を全開にして二人の新世代を抱え上げる。

凄まじい土砂と岩石の嵐が闘技場を完全に飲み込み、聖騎士たちは空の彼方へと吹き飛ばされて(逃げ帰って)いった。

 

「ふぅ……すっきりした!」

ディアンヌはギデオンを肩に担ぎ、ニカッと笑った。

 

「す、すげえ……!! マジで怪獣映画じゃん!」

岩の隙間でぺちゃんこになりながら生き延びたデッドプールが、這い出てきて拍手喝采を送る。

「最高だぜディアンヌちゃん! これで神器もゲットだし、敵も撃退! 大勝利だ!」

 

「ディアンヌ……君はやっぱりすごいよ……」

キングがフラフラと立ち上がり、親友の生存に対するショックを引きずりながらも、ディアンヌを見上げて安堵の笑みを浮かべた。

 

「さてと! バイゼル喧嘩祭り編、これにて無事(?)終了!!」

デッドプールがカメラに向かってピースサインを作る。 「色々予定外のことは起きたけど、結果オーライ!さて、ホークの背中に乗って逃げた主人公たちを迎えに行くとするか!」




【次回予告】

「いやー、ディアンヌちゃんマジでMVP! 神器を持った時の安心感ハンパないね!
そしてキングくんとヘルブラムの親友同士の因縁……これも後々掘り下げられるかも...?
さてさて、俺たち『八つの大罪(仮)』はなんとか敵を撃退したけど、ホークに乗って逃げた団長とバンはどうなった!?
次回、八つの大罪 第24話!
『結成、八つの大罪!? 奪われた剣と、妖精王の悲しき決意!』
読者のみんな! 次回も絶対見てくれよな!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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