八つの大罪   作:ルルルだ。

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「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「はい21回目! アニメなら第1期の枠組み(全24話)を飛び越えそう記念のエピソードだぜ! 読者のみんな、おめでとう! ありがとう! さあ、本編スタートだ!」


第24話『結成、八つの大罪!? 奪われた剣と、妖精王の悲しき決意!』

バイゼルでの激戦を終え、一行は街の外れに停めてあった『豚の帽子』亭へと帰還した。

 

「あー、頭いてェ……」

「お前が俺の顔面を本気で殴るからだろ、バン」

「てめェだって手加減してなかったじゃねェか、団長ォ」

 

酒場の店内では、ダブルノックアウトから目覚めたメリオダスとバンが、互いに頭に包帯を巻きながらエールを飲んでボヤいていた。

その横では、元のサイズに戻ったエリザベスが

「お二人とも、無事で本当によかったです……!」

と安堵の涙を浮かべ、ホークが

「俺様が命がけで運んでやったんだから感謝しろよな!」

と胸を張っている

そこへ、店の扉が勢いよく開き、デッドプール、キングが入ってきた。

 

「ただいまーっ!! いやー、ディアンヌちゃんの特大ホームランで聖騎士どもは星になったぜ!」

デッドプールはズカズカと店に入り込むと、カウンターのど真ん中に飛び乗り、ビシッとポーズを決めた。

 

「聞いてくれよ団長! 俺、さっきの戦いで死にかけながら気づいたんだ。敵のヘイトは完全に俺に向いてる!つまり、俺はもう立派なメインキャラクターの一人ってことだ!」

デッドプールは両手を広げ、高らかに宣言した。

 

「俺、七つの大罪の一員になったから! そういうことで、これからはこの漫画、『八つの大罪』な!!」

 

ドヤ顔で言い放つデッドプール。 店内は、一瞬の静寂に包まれた。

 

「……は?」

バンが呆れたように眉を寄せる。

「てめェ、勝手に何言ってんだ。そもそも『罪-シン-』の証の獣の刻印もねェだろうが」

 

「あるよ! ほら、左のお尻に『ユニコーン』のタトゥー入れてるから! つまり俺は『不条理の罪-アブサード・シン-』、略してユニコーン・シンのデッドプールってわけ!完璧だろ!?」

 

「誰が認めたのよ、そんなの……」

窓から顔を覗かせたディアンヌがジト目を向ける。

メリオダスもジョッキを置き、

「ま、賑やかになるのはいいけど、給料は出ねえぞ、八人目」

とニシシと笑った。

 

「やったぜ公認! タイトル変更の手続き、集英社か講談社か知らんがよろしく頼むぜ!」

デッドプールが小躍りしていると――。

 

「……ねえ、デッドプール」

 

その背後から、ひどく低く、冷え切った声がかけられた。 振り返ると、キングがクッションを抱えたまま、前髪の奥から鋭い視線をデッドプールに突き刺していた。

 

「僕たちのパーティ名なんて、今はどうでもいい」

キングはふわりと浮き上がり、デッドプールの目の前まで迫った。

「君は、何でも知ってるんだったね。未来のことも、敵の裏側も……。だったら教えてくれ。なんで、僕がこの手で殺したはずの親友……ヘルブラムが、あんな姿で生きているんだ?」

 

店内の空気が、ピリッと張り詰めた。

 

デッドプールも、今回ばかりは茶化すのをやめ、腕を組んで小さくため息をついた。

 

「……あー。あれはな、キングくん。生きているって言うか……『死体を操られてる』んだよ」

 

「……死体を?」

「そうだ。王都にいるヘンドリクセンのおっさんが、『死者使役』って禁呪を使って、ヘルブラムの遺体を無理やり動かしてるんだ。あいつが人間に抱いた強烈な『恨み』の感情だけを利用して、聖騎士として使役してる。つまり、今のあいつは心も体も休まらないまま、ずっと地獄を彷徨わされてる状態ってわけさ」

 

「っ……!!」

キングの顔が蒼白になり、ギリッと唇を噛み締めた。

「ヘンドリクセン……! 人の心を持った妖精の……僕の親友の魂を、そこまで冒涜するのか……!!」

 

バンも不快そうに舌打ちをする。

「死体の再利用とはなァ。反吐が出るぜ」

 

「……ごめんね、ヘルブラム。僕が、君を止めてあげられなかったから……」

キングはクッションに顔を埋め、震える声で呟いた。そして、顔を上げた時には、その瞳に強い『覚悟』が宿っていた。

「団長。僕も、王都へ行く。ヘンドリクセンを倒し……親友の魂を、今度こそ僕の手で解放する!」

 

「ああ。もちろん、そのつもりだぜ」

メリオダスが力強く頷き……ふと、自分の背中に手を回した。

 

「ん?」

メリオダスが背中をポンポンと叩く。

「あれ? おかしいな」

 

「どうしたんですか、メリオダス様?」

エリザベスが首を傾げる。

 

「俺の剣……『刃折れの剣』が、ねえぞ」

メリオダスがキョトンとした顔で言った。

 

「「「……えっ?」」」

全員の声が重なる。

 

「待って待って!」

デッドプールが慌ててメリオダスに詰め寄った。

「お前、気絶してホークに乗せられてる間、剣どうしてた!?」

 

「いや、背中に背負ってたはずだけど……」

「ブゴッ!? お、俺は知らねえぞ! 夢中で走ってたから背中のことなんて気にしてなかった!」

ホークが冷や汗をかく。

 

「オーマイガーッ!!」

デッドプールは両手で頭を抱え、絶叫した。

「あれだ! アニメの通りだ!乱戦のどさくさに紛れて、ヘルブラムのおっさんが団長の剣をスリやがったんだ!!」

 

「刃折れの剣を?」

バンが首を傾げる。

「あんなただのナマクラ、パクってどうすんだよ」

 

「ただのナマクラじゃない! あれは『常闇の棺』の欠片! ヘンドリクセンが魔神族の封印を解くために絶対に必要なキーアイテムなんだよ!!」

デッドプールがバンバンとカウンターを叩いて力説する。

 

「なっ……魔神族の、封印を解くための鍵……!?」

エリザベスが息を呑み、バンとキングの顔色も変わる。

 

「……なるほどな」

メリオダスは目を細め、静かに、しかし確かな怒気をはらんだ声で言った。

「俺の剣を奪って……魔神族を復活させる気か。上等じゃねえか」

 

メリオダスは立ち上がり、全員の顔を見渡した。

「よし、次の目的地は決まったな! このまま一直線にリオネス王都へ乗り込んで、俺の剣を取り戻す!ついでにヘンドリクセンもぶっ飛ばすぞ!」

 

「おおォォォッ!!」

ディアンヌとキングが力強く応え、バンも凶悪な笑みを浮かべて三節棍を鳴らした。 王都決戦へ向けて、一行の士気が最高潮に達した......その時。

 

「ストォォォォォップ!!!」

 

デッドプールが、カウンターを飛び越えてメリオダスの目の前にスライディング土下座をした。

 

「ちょっと待てェェェ! お前ら、勢いで一番大事なこと忘れてるぞ!!」

「あん? 何だよトマト野郎、水差すなよ」

バンが鬱陶しそうに見下ろす。

 

「水じゃない! 致命的なパーティーの欠員だ! お前ら、俺がバステ監獄で吐いた情報をもう忘れたのか!?」

デッドプールは立ち上がり、バンバンと自分の頭を叩いた。

 

「『色欲の罪-ゴート・シン-』のゴウセルだよ!! あいつが今『オーダンの森』で、巨大な鎧を着て化け物のフリして歩き回ってるって言っただろ!!王都の総力戦に挑むのに、大罪メンバー回収しないでどうすんだよ!?」

 

「「「あ」」」

メリオダス、バン、ディアンヌ、キングの4人が、完全に「素で忘れていた」という顔をした。

 

「あ、じゃねえよ! まじで危なかった……俺の脳内Wikiが警告音鳴らしてなかったら、このまま王都編に突入して、ゴウセルの出番が完全に消滅するところだったぜ!」

デッドプールは冷や汗を拭った。

「あいつ、ただでさえ無表情で空気読めないのに、出番までカットされたらマジで不憫すぎるから!」

 

「そういや、そんなこと言ってたな」

メリオダスがぽんと手を叩いて納得する。

「よし、俺の剣を取り戻すのも大事だけど、仲間を揃えるのが先だな! 予定変更!目指すはゴウセルのいる『オーダンの森』だ!」

 

「団長、ゴウセルってどんな奴なんだい? 僕、あいつの顔も素性も知らないんだけど……」

キングが首を傾げる。彼ら大罪メンバーでさえ、ゴウセルが鎧を脱いだ素顔を知る者はいないのだ。

 

「んー? いつもデカい鎧着てて、本ばっか読んでる無口な奴って感じだな! まあ、会えばわかるさ!」

メリオダスがニシシと笑う。

 

デッドプールは腕を組んで考え込んだ。

「でもなぁ、ゴウセルか。あいつ、人の記憶を読んだり書き換えたりする、厄介な精神系の魔力『侵入(インベイジョン)』の使い手なんだよね」

 

デッドプールは、以前『白夢の森』で小鬼(ハイドアンドシーク)が自分の脳内を覗いて発狂したことを思い出した。

「あいつが俺の頭の中(マーベル・ユニバースの狂気とR-18Gのオンパレード)を覗いたら、いくら感情がない人形でもシステムエラー起こしてショートするんじゃないか?……うーん、まあいっか! 面白そうだし!」

 

「おい、また一人でブツブツ言ってねェで、さっさと出発するぞ!」

バンがデッドプールの背中を蹴り飛ばす。

 

「アイタッ! わかったわかった! 行くぜオーダンの森!」

デッドプールは刀を背負い直し、意気揚々と店を飛び出した。

 

「さあ読者のみんな! 王都決戦の前に、最後の大罪メンバー回収イベントだ! ちょっと寄り道するけど、この物語の整合性を守るためには必要なんだ!ついてきてくれよな!」




【次回予告】

「いやー、まじで危なかった! あのまま王都行ってたらゴウセルくんが泣くところだったぜ!(感情ないけど)
というわけで、次の目的地はオーダンの森!
そこには、巨大な鎧を着た謎の化け物(ゴウセル)と、聖騎士の追手『暁闇の咆哮(ロアズ・ドーン)』が待ち構えている!
次回、八つの大罪 第25話!
『新タイトルコール! オーダンの森と、覗いてはいけない脳内!』
次回も絶対見てくれよな! ゴウセルくん、俺の心だけは読まないでね! まじでトラウマになるから!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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