八つの大罪   作:ルルルだ。

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『三千年の昔、ブリタニアを血で染めし魔神族と、それに抗いし種族たちの聖戦の物語――。
そして今、時を超えて復活せんとする厄災を打ち砕くため、伝説の逆賊たちと「赤い不死身の道化師」が再び剣を交える。その名は――八つの大罪』

「…………おいおいおい! ナレーターさん! ちょっと雰囲気が重厚になりすぎじゃない!? アニメ終盤(シーズン1)のシリアス感出まくってんじゃん!
しかも俺の肩書き『赤い不死身の道化師』って、もう完全に公式で弄られてるよね!? ありがてェけど!」


第29話『ヒロイン枠は俺!? 魔神パニックと囚われのトマト野郎!』

リオネス王都、南区画の広場。

「そぉぉらよォォォッ!!」

 

デッドプールは二丁の刀を旋風のように振り回し、襲いかかってくる新世代の聖騎士たちの魔法鎖を弾き返していた。

「ヘイヘイヘイ!魔神の血飲んでパワーアップしたからって調子乗ってんじゃないの!?俺の世界のミュータントたちに比べれば、お前らの魔法なんて可愛いもんだぜ!」

 

軽口を叩きながらも、デッドプールの額には冷や汗が浮かんでいた。

(ヤバい……! こいつら、ただのモブ兵士じゃない!ヘンドリクセンが『俺ちゃん捕獲』のためだけに編成した、魔力ゴリゴリの特務部隊だ!)

 

「対象の再生能力は確認済み。手足を落としても問題ない。……四肢を拘束し、切断しろ」

部隊のリーダーが冷徹に命じる。

 

「ヒィィッ! えげつない命令下すね!」

デッドプールが刀で防ごうとした瞬間、地面から突き出た黒い炎の鎖が彼の手首と足首に絡みついた。

 

「しまった!?」

「『爆炎鎖(エクスプロード・チェーン)』。対象の動きを封じる」

ギリギリと鎖が巻き付き、デッドプールの身体が宙に持ち上げられる。

 

「痛い痛い! 熱い! おまけにスパンデックスが焦げるゥ!」

デッドプールがもがくが、魔神の力で強化された鎖はビクともしない。

さらに、別の聖騎士が巨大な鉈のような武器を構え、無慈悲にデッドプールの両腕と両足をスパァァァンッ!と切り落とした。

 

「いでぇーーーーーッ!! 今日も元気に四肢切断ォォ!!」

胴体と頭だけになったデッドプールが、ドサリと地面に転がる。

「お、お前ら……俺がR指定キャラだからって容赦なさすぎだろ……。ちぎれた手足が再生するまで数分かかるんだぞ……」

 

「よし。対象を特殊な檻に入れろ。ヘンドリクセン様のもとへ運ぶ」

聖騎士たちは、文句を垂れるデッドプールの胴体を、魔力封じの呪符が貼られた鉄の箱に乱暴に放り込んだ。

 

「ちょ、狭い! 暗い! 閉所恐怖症になっちゃう! 誰か助けて! 団長ー! バンくーん! ゴウセルゥゥ! 俺、ヒロイン枠として捕まっちゃったよォォォ!!」

デッドプールの叫び声は鉄の箱の中に響き渡るだけで、誰にも届くことはなかった。抵抗虚しく、彼はヘンドリクセンの待つ地下深くへと連行されていくのだった。

 

 

 

 

 

一方その頃。 王都の正門から数マイル離れた平原。

 

「きゃあああっ!?」

上空から、巨大なディアンヌの腕に抱き抱えられるようにして、エリザベスとホーク、そしてクッションに乗ったキングが王都近郊に降り立った。

 

「ふぅ……なんとか無事に着地できたね」

キングが息をつく。 だが、彼らが顔を上げて王都を見た瞬間、全員が息を呑んだ。

 

「……嘘。お城の周りが、黒い煙に包まれている……」

エリザベスが震える声で呟いた。

本来なら美しい白亜の城壁が見えるはずの王都は、あちこちから黒煙が上がり、遠くからでも異形の化け物たちの咆哮が聞こえてくる有様だった。

 

「ひぃぃぃ……っ! なんだあのおぞましい魔力は!? 豚の俺でも分かるぞ、街中がヤバいことになってる!」

ホークがブルブルと震え上がる。

 

「デッドプールの言っていた通りだ。……ヘンドリクセンの奴、本当に王都の人間を化け物(魔神)に変えやがったんだ」

キングがギリッと唇を噛み締める。

「なんてむごいことを……。妖精王の森だけでなく、人間の国まで地獄にする気か……!」

 

「……急ごう、みんな」

ディアンヌがギデオンを強く握りしめ、巨大な瞳に怒りの炎を灯した。

「団長たちだけじゃ手が回らないかもしれない。私たちも早く王都に入って、暴れてる化け物たちを止めるよ!」

 

「はい……!」

エリザベスはディアンヌの手のひらの上で、両手を強く握りしめた。

「父上や、お姉様たち……そして、罪のない民たちをあんな化け物に変えるなんて、絶対に許せません……!私も行きます。王女として、民を救うために……!」

 

健気で芯の強い王女の決意。 キングとディアンヌは頷き合い、地獄と化した王都リオネスへと足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

そして、王都の地下深く......ヘンドリクセンの秘密研究室。

 

「……届きました。標的です」

「ご苦労」

 

ガチャン、と鉄の箱の鍵が開けられ、手足が中途半端に再生しかかっている(ベビーサイズの手足が生えている)デッドプールが、冷たい石の床に転がり出た。

 

「イテテ……! 扱いが雑だな! お客様相談センターにクレーム入れるぞ!」

文句を言いながら顔を上げたデッドプールの目の前に。

 

「ようこそ、リオネス王都へ。赤い不死身の男」

 

白髪の聖騎士長、ヘンドリクセンが、冷酷な笑みを浮かべて見下ろしていた。 その背後には、巨大なカプセルに入れられた『灰色の魔神』の不気味な死体が安置されている。

 

「おっと。生ヘンドリクセンのおっさんだ。アニメで見るより白髪がキマってるね」 デッドプールは強がって軽口を叩くが、状況は最悪だった。

 

「貴様のその特異な肉体……実に興味深い。バンの不死とも違う、異質な再生能力。私にすべてを教えろ」

ヘンドリクセンの手には、灰色の魔神の血が入った禍々しい注射器が握られていた。

 

「私の究極の実験台として、な」

 




【次回予告】

「うわあああああ!! マッドサイエンティストの注射こっわ!! 俺、注射嫌いなんだよ!! というわけで、ヒロイン・デッドプールは地下牢で絶体絶命の大ピンチ!
一方、地上では団長たちが魔神パニックを鎮圧中! エリザベスちゃんたちも王都に突入して、バトルはさらに激化するぜ! ていうか、誰か早く俺を助けに来て!
このままじゃ俺、灰色のデッドプール(誰得?)になっちゃうよ!
次回、八つの大罪 第30話!『王都分断戦! アーサー王合流と、立ちはだかる聖騎士たち!』
次回も絶対見てくれよな! 団長、バンくん、マジで急いで!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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