八つの大罪   作:ルルルだ。

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『三千年の昔、ブリタニアを血で染めし魔神族と、それに抗いし種族たちの聖戦の物語――。そして今、時を超えて復活せんとする厄災を打ち砕くため、伝説の逆賊たちと「赤い不死身の道化師」が再び剣を交える。その名は――八つの大罪』

「読者のみんな、俺の出番が来るまでチャンネルそのままで頼むぜ! アニメならちょうどAパートの終わりくらいで俺の絶叫が響く予定だからさ!さて、地上では怪獣大決戦が絶賛開催中だ!」


第31話『正門の激闘! 地下の悲鳴と、壁をぶち抜く強欲の罪!』

王都リオネス、正門前。 ズガァァァァァァンッ!!

 

ディアンヌのギデオンと、ドレファスの剣が激突し、凄まじい衝撃波が王都の城壁を揺らした。

 

「くっ……! さすが巨人族、並外れた膂力だな!」

ドレファスが歯を食いしばり、魔力『砕貫』を剣に集中させて押し返そうとする。

 

「どいて! 私たちはエリザベスを王様のもとへ送り届けるの!」

ディアンヌが叫ぶが、そこへ雷を纏ったギルサンダーと、風を操るハウザーが両サイドから襲いかかった。

 

「雷獣の追走!」「昇華の竜巻!」

 

「させないよ!」

上空からキングがシャスティフォルを第二形態『守護獣(ガーディアン)』に変化させ、巨大な苔むしたクマがギルサンダーの雷を吸収し、ハウザーの竜巻を物理的に殴り飛ばした。

 

「チッ、あのクマ野郎、なんだってんだ! しかもデカ女の方はバカみたいに力強ェし!」

吹き飛ばされたハウザーが空中で体勢を立て直し、苛立たしげに吐き捨てる。

 

「……隙だらけだ」

ドレファスがディアンヌの足元に滑り込み、強烈な一撃を放とうとした瞬間。

「ブゴォォォォォッ!! スーパー・ロース・イリュージョン!!」

ホークが猛突進し、ドレファスの足首に強烈な頭突きを食らわした。

 

「ぐおっ!? 豚……だと!?」

「今だ、ディアンヌ!」

「うんっ! 『大地の怒り(マザー・アース・カタストロフィ)』!!」

 

ディアンヌが大地を隆起させ、正門前の聖騎士たちを地形ごと吹き飛ばそうとする。 王女を護る巨人族と妖精王の猛攻は、王国の精鋭たちをも圧倒し始めていた。

 

 

 

 

 

一方、王都の地下深く。 ヘンドリクセンの秘密研究室。

 

「ヒィィィィ! 近い! 針が近いィィ!!」

 

鉄の箱の中から出され、魔力の鎖で四肢を大の字に拘束されたデッドプールが、顔を真っ青にして叫んでいた。

目の前には、不気味に濁った『灰色の魔神の血』が入った巨大な注射器を持つヘンドリクセンが、冷酷な笑みを浮かべて立っている。

 

「安心しろ。バンと同じ不死の体を持つお前なら、この原液を直接心臓に打ち込んでも、肉体が弾け飛ぶことはないだろう。……新たな『魔神』として生まれ変わるだけだ」

ヘンドリクセンが、注射器の空気を抜くようにピュッと少量の血を噴射した。

 

「だから俺は魔神の血はノーサンキューだって! 俺の世界じゃミュータントの実験台になるのはもう経験済みなんだよ!あの時も顔がアボカドみたいになって最悪だったんだから!」

デッドプールは必死に首を振る。

 

「意味の分からん戯言を。……さあ、受け入れろ。聖戦のための礎となれ」

 

ヘンドリクセンが、デッドプールの胸のど真ん中めがけて、太い注射針を突き立てようとした、その時。

 

ドゴォォォォォォォンッ!!!!

 

研究室の分厚い石壁が、凄まじい轟音と共に内側へ向かって弾け飛んだ。

 

「なっ……!?」

ヘンドリクセンが驚愕して手を止める。

 

もうもうと立ち込める土煙。 その中から、赤い革のジャケットを着た長身の男が、三節棍を肩に担ぎ、凶悪な笑みを浮かべて歩み出てきた。

 

「……おうおう。薄暗ェ地下で、随分と面白ェことしてんじゃねェか。白髪のおっさんよォ」

 

「バンくん!!!」

デッドプールが歓喜の涙を噴き出した。

「まさにヒーロー登場! 最高のタイミングだぜ!読者のみんな、ここで最高にクールなBGMを脳内再生してくれ!!」

 

「……強欲の罪、バン。なぜ貴様がここに」

ヘンドリクセンが注射器を下げ、冷ややかにバンを睨み据える。

 

「あァ?俺はただ、『女神の角笛』ってヤツを探して地下をうろついてただけだ。そしたら、壁の向こうからトマト野郎の情けねェ悲鳴が聞こえてきたからよォ……ぶち抜いて近道させてもらったぜ」

 

バンは首をボキボキと鳴らしながら、ヘンドリクセンの背後にある『灰色の魔神の死体』、そして注射器の中身を視界に収めた。

その瞬間、バンの赤い瞳に、底冷えするような殺気が宿った。

 

「……死者の都で、てめェの部下の匂いは嗅いだがよ。……その注射器の中身も、あそこにあるデカい死体も、全部『魔神』のモンだなァ?」

 

バンの声が、怒りで低く震える。

 

「いかにも。これが、新たな時代を切り拓くための力だ」

ヘンドリクセンは一切悪びれることなく、淡々と答えた。

 

「時代だァ……? 知らねェなァ」

バンの身体から、圧倒的な魔力が立ち上る。

「俺が知ってんのは、てめェらが使ってるその薄汚ェ力が、俺の愛した女を奪ったってことだけだ!!」

 

バンが地を蹴り、弾丸のような速度でヘンドリクセンへと突進した。

 

「『強奪(スナッチ)』!!」

 

「愚かな」

ヘンドリクセンの手に、黒い炎『暗黒の環(ダーク・ネビュラ)』が展開される。

 

「いけーっ! バンくん! あのおっさんをボッコボコにして、ついでに俺の鎖も解いてくれーっ!」

拘束されたままのデッドプールが、リングサイドの観客のように声援を送る。

 

不死身の強欲の罪と、魔神の力を手にした聖騎士長。 王都の地下深くで、決して交わることのない二つの狂気が激突した!




【次回予告】

「いやー! マジで危機一髪! バンくんが壁をぶち抜いてきてくれなかったら、俺今頃、灰色のデッドプールになってたよ!
さてさて、バンとヘンドリクセンの地下ガチバトル勃発!
でも待って、バンくんの本来の目的って『女神の角笛』を探すことだよね? もしかしてこの部屋の奥にあったりする!?
一方、地上では団長たちとヘルブラムの因縁の対決もクライマックス!
次回、八つの大罪 第32話!『魔神の血と狂気の賭け! トマト野郎、限界突破の注射器3本!』
次回も絶対見てくれよな!いやほんと、誰か俺の鎖外してってば!!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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