八つの大罪   作:ルルルだ。

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『三千年の昔、ブリタニアを血で染めし魔神族と、それに抗いし種族たちの聖戦の物語――。
そして今、時を超えて復活せんとする厄災を打ち砕くため、伝説の逆賊たちと「赤い不死身の道化師」が再び剣を交える。その名は――八つの大罪』

「読者のみんな、俺の出番が来たぜ! 今回はマジで俺の体にヤバい変化が起きる、超重要エピソードだからな! 見逃したら後悔するぜェ!」


第32話『魔神の血と狂気の賭け! トマト野郎、限界突破の注射器3本!』

王都リオネス、城へと続く大通り。

 

「『全反撃(フルカウンター)』!!」

ズバァァァァンッ!!

 

メリオダスが振るった剣が、ギーラの放った爆炎をそっくりそのまま跳ね返した。

「くあぁっ!?」

ギーラが自らの炎に飲み込まれ、吹き飛ばされる。

 

「ギーラ! おのれ……っ!」

ジェリコが剣を構えて突っ込もうとするが、その視界が不自然に歪んだ。

 

「『大停電(ブラックアウト)』」

ゴウセルが指先を向けた瞬間、ジェリコの意識がプツリと途切れ、彼女は糸が切れた操り人形のようにその場に崩れ落ちた。

 

「なっ……精神操作の魔力か!」

上空のヘルブラムが舌打ちをする。

「私が相手だ!」

アーサー王が黄金の剣を輝かせ、驚異的な跳躍力でヘルブラムの懐に飛び込み、鋭い斬撃を放った。

 

「チッ……!」

ヘルブラムは剣でそれを受け止めたものの、予想以上の重い一撃に顔をしかめた。

 

戦いは、意外なほど早く決着に近づいていた。

メリオダスの『全反撃』、ゴウセルの魔力を無効化する『侵入』、そしてアーサーの卓越した剣技。この三人の組み合わせは、魔力頼りの新世代やヘルブラムにとって、あまりにも相性が悪すぎたのだ。

 

「……分が悪いな。ここで全滅するのは本意ではない」

ヘルブラムは冷静に戦況を判断し、気絶したギーラとジェリコを魔力で引き上げると、空高く舞い上がった。

 

「逃げる気か!」

アーサーが叫ぶ。

 

「七つの大罪……お前たちへの復讐は後回しだ。まずは正門で暴れている巨人族と妖精王から始末させてもらう!」

ヘルブラムはそのまま王都の正門、ドレファスたちが激戦を繰り広げている方向へと飛び去っていった。

 

「団長、追うか?」

ゴウセルが淡々と尋ねる。

 

「いや、正門のキングたちならどうにかするだろ。俺たちはこのまま城へ向かうぞ!俺の剣を取り戻すのが先決だ!」

メリオダスは空を見上げた後、一直線に王城の奥深くへと走り出した。

 

 

 

 

 

一方その頃。王都の地下深く、ヘンドリクセンの秘密研究室。

 

「ガハッ……!」

 

ドゴォォォォンッ!! バンが口から血を吐きながら、石の壁に激しく叩きつけられた。

 

「ヒャハハ……。てめェ、随分と化け物じみてきやがったな……」

バンは壁から崩れ落ちながらも、凶悪な笑みを浮かべて三節棍を構え直す。しかし、その身体のあちこちには、魔力による酷い腐食と火傷の痕が刻まれていた。

バンの再生能力をもってしても、治癒が追いついていないのだ。

 

「これが新たな時代の力だ」

ヘンドリクセンが冷酷に見下ろす。その体からは、先ほどまでの聖騎士としての澄んだ魔力ではなく、黒く淀んだ『魔神の力』が溢れ出していた。

「強欲の罪、バン。貴様の『強奪(スナッチ)』は厄介だが……私のこの力までは奪いきれまい。不死身の肉体にも、限界があるようだな」

 

バンが再び突進するが、ヘンドリクセンの振るう黒い炎の剣閃に弾き返され、再び地面に転がった。

 

「おいおいおい……バンくんが押されてる!」

檻の中で四肢を拘束されたままのデッドプールが、焦りの声を上げた。

 

(おいやべえよ!このままだとバンくんがやられちまう!)

 

デッドプールの脳内で、スーパーコンピューターがフル回転した。

 

(待てよ? ヘンドリクセンのおっさんは『俺の体が魔神の血に耐えられる』って踏んでたよな?確かに、俺の細胞はマーベル・ユニバースの理でできてる。この世界のファンタジーな呪いや拒絶反応なんて、俺のヒーリングファクターならねじ伏せられるんじゃねえか!?)

 

つまり。 この場で一発逆転するには、自分が

『スーパー・デッドプール-魔神族エディション-』

になるしかない!

 

「バンくん!!」

デッドプールは檻の中から大声で叫んだ。

「俺の枷を外してくれ! 加勢するぜ!」

 

「あァ……?」

バンが血を拭いながら振り返る。

「てめェの細切れになる芸を見ても、面白くもなんともねェんだよ……。足手まといになんじゃねェぞ!」

 

そう言いながらも、バンは手首をスナップさせ、三節棍の先端をデッドプールの檻に向けて放った。

 

ガキンッ!! 凄まじい衝撃で、デッドプールを縛り付けていた魔力の鎖と檻の扉が粉々に砕け散った。

 

「よっしゃ解放!! サンキュー、不死身ブラザー!」

デッドプールは自由になった身体で、床に転がり落ちた。

 

「拘束を解いたところで、貴様らに勝ち目などない。むしろ、自ら私の実験台になりに来るか」

ヘンドリクセンが黒い炎を纏いながら歩み寄る。

 

だが、デッドプールはヘンドリクセンに向かっていくのではなく……先ほどの衝撃で机から床に転がり落ちていた、『灰色の魔神の血』が入った不気味な注射器へと手を伸ばした。

しかも、ご丁寧に三本。

 

「……ほう? 何をする気だ」

ヘンドリクセンが目を細める。 バンも

「おい、トマト野郎。てめェ何持ってんだ?」

といぶかしげに見た。

 

「俺さぁ、昔『ウェポンX』計画ってやつで、色んなヤバい薬を注射されてミュータントにされた過去があるんだよね……。だから、注射器はマジでトラウマなんだけど……」

 

デッドプールの手が、ガタガタと震えている。 だが、そのマスクの奥の目は、本気の覚悟を決めていた。

 

「この物語の『イレギュラー』としての意地、見せてやるよ!!」

 

デッドプールは、震える両手で三本の太い注射器を握りしめると……そのまま、己の胸と首筋に、三本同時にブスッ!! と突き立てた。

 

「なっ……!?」

ヘンドリクセンが驚愕に目を見開く。

「貴様、原液を三本も同時にだと!? いくら不死身でも、そんな量を取り込めば細胞が耐えきれずに自壊するぞ!」

 

「知るかァァァァッ!! ヴオォーーーーーッ!!!!」

 

魔神の血が一気にデッドプールの体内に注入された瞬間。 デッドプールの身体が、風船のように異様に膨張し始めた。

 

バキバキバキッ! メキメキメキッ!! 骨が砕け、肉が裂け、そして瞬時に再生するという、おぞましいサイクルが超高速で繰り返される。

彼の赤いスパンデックスが破れ、その隙間から、漆黒の淀んだオーラが間欠泉のように噴き出し始めた。

 

「グアアアアアアアアアッ!!!」

 

デッドプールの絶叫が地下室を揺らし、その身体が黒い炎に包まれたところで――。




【次回予告】

『…………グ、ガ……ァ…………ジカ、イ……ヤツノ……タイザ……イ……第33話……』
『……セイモンマエ、ノ、ゲキトウ……ト……オ、オレ……ノ……チカラ……!!』

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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