そして今、時を超えて復活せんとする厄災を打ち砕くため、伝説の逆賊たちと「赤い不死身の道化師」が再び剣を交える。その名は――八つの大罪』
「読者のみんな、ポップコーンの準備はいいか!?主人公の出番を完全に食っちまった、俺のスーパー・オーバーキル・タイムの始まりだぜェ! 画面の前の良い子のみんな、あまりの暴力に泣くんじゃねェぞ!」
王都リオネス、上空。
「ガハッ……! ぐ、あァァァッ!!」
凄まじい衝撃音が連続して響き渡り、空中でヘンドリクセンの体がピンボールのようにはね回っていた。
黒い魔力の軌跡を描いて飛び回るデッドプールが、圧倒的な速度とパワーで四方八方からヘンドリクセンをタコ殴りにしていたのだ。
「オラオラオラオラァ! どうした白髪のおっさん! 魔神の力ってこんなもんか!? ミュータント細胞とのハイブリッドを舐めんなよォ!!」
ドゴォォォンッ!!デッドプールの過剰修復された太い右腕が、ヘンドリクセンの腹部を深々と抉る。
「ごふっ……!バ、バカな……灰色の魔神の血を取り込んだこの私が、力負けしているだと……!?」
一方、その頃。 王都の地下深く、巨大な遺跡のような空間。
「……あったぜ。これだな」
バンは瓦礫をかき分け、祭壇のような場所に安置されていた巨大な『女神の角笛』の前に立っていた。
「トマト野郎が言ってた……これを使えば、死者の都に行かなくても、エレインを蘇らせる方法が見つかるかもしれねェってな」
バンが角笛に触れようとした瞬間。
『……我らに話しかけるのは誰ですか。強欲の罪、バンですね……』
角笛が淡く発光し、神々しい女性の声がバンの脳内に響き渡った。
「おっ? マジで声が聞こえやがった。おい、俺のエレインを生き返らせてくれよ。女神様なんだろ?」
『……可能です。ただし、条件があります。あなたの仲間であるメリオダス……あの忌まわしき魔神族を殺しなさい。そうすれば願いを――』
「あァ? 団長を殺せだと?」
バンが顔をしかめ、三節棍を握り直した。死者の都で一旦の結論を出した彼にとって、それは簡単に首を縦に振れる条件ではなかった。
バンが女神族の誘いに答えを返そうとした――まさにその時である。
ズドガァァァァァァァァァァンッ!!!!
遥か上空でデッドプールがデタラメに弾き飛ばした、巨大な黒い魔力の『流れ弾』が、王城の天井と何層もの床をぶち抜き、一直線に地下空間へと降ってきたのだ。
「あ?」
ドッシャァァァァァァンッ!!
『えっ、ちょっ……ぎゃあぁぁぁ……!』
流れ弾は見事に祭壇を直撃し、『女神の角笛』は女神の哀れな悲鳴と共に、粉雪のように木端微塵に消し飛んでしまった。
「…………」
数秒の沈黙の後。
「あああああァァァッ!? 俺の唯一の希望アイテムがァァァ!!」
バンは粉々になった角笛の残骸を両手ですくい上げ、空に空いた大穴に向かって絶叫した。
「ふざけんなトマト野郎ォォォ!! てめェ、あとで絶対三枚おろしにしてやるゥ!!」
そんなバンの絶叫が地下で響いている頃、王都の城の前庭には、大罪メンバーたちが続々と集結していた。
「おう! みんな無事か!」
メリオダス、ゴウセル、アーサーの組と、ディアンヌ、キング、ホーク、エリザベスの組が合流を果たす。
彼らの視線は自然と、上空で繰り広げられる一方的な蹂躙劇へと釘付けになった。
「おいおい……」
メリオダスが頭を抱えながら上空のデッドプールを見上げて呆れたように言う。
「あの赤い人、バケモノになっちゃったの……!?」
ディアンヌも身震いした。
そして。 城の防衛ラインに後退してきていた聖騎士たち、ドレファス、ギルサンダー、ハウザーたちもまた、その光景を戦慄と共に眺めていた。
(……バカな。あり得ない……!)
ドレファスの内側に潜む魔神族・フラウドリンの魂は、上空のデッドプールを見て、恐怖で完全に硬直していた。
(あの不規則でデタラメな再生力……そして、あの異常なまでの魔力の奔流! 灰色の魔神の血などであそこまで進化するはずがない! なんだあの存在は!?十戒……いや、それ以上のバケモノかもしれないぞ!?)
三千年前の聖戦を生き抜いたフラウドリンでさえ、理解不能なイレギュラー。 フラウドリンは冷や汗を流しながら、ボコボコにされているヘンドリクセンの末路を悟った。
(……ヘンドリクセンの奴は、もう無理か。あのバケモノを前にしては、数分の命もないだろう)
フラウドリンは、周囲の聖騎士たちが上空の戦いに気を取られている隙を突いた。
(ならば、この混乱に乗じて私一人で動くしかない。あのバケモノの目がこちらに向く前に、儀式を完遂させなければ……!)
彼はすでに、ビビアンの使い魔を通じてエリザベスの『血』を入手している。 あとは、ヘルブラムがメリオダスから奪い取った『常闇の棺の欠片(刃折れの剣)』だけだ。
フラウドリン(ドレファス)は、誰にも気付かれることなくスッと気配を消し、ヘルブラムが剣を保管したであろう城内の秘密の隠し部屋へと、一人で姿を消した。
上空。
「ぜぇ……はぁ……っ!」
ヘンドリクセンは全身の骨を砕かれ、魔神の再生力すら底をつきかけていた。
「な、なぜだ……私は、新時代を切り拓くために……!」
「時代とか知らねェよ! 俺はただ、注射の恨みを晴らしてるだけだぜェ!」
デッドプールは理不尽なことを言いながら両手を組み合わせ、巨大なハンマーのように振り上げた。
そこに、ありったけの黒い魔力とミュータントパワーを注ぎ込む。
「これでフィニッシュだ! スーパー・デッドプール・スマァァァァッシュ!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!
デッドプールの両腕が、ヘンドリクセンの脳天にクリーンヒットした。 手加減の一切ない、純度100%の致死の一撃。
ヘンドリクセンの体は音速を超えて地上へと叩きつけられ、城の広場に、巨大な隕石が落ちたかのような絶大なクレーターを穿った。
「うおおおっ!?」
「伏せろ!!」
地上にいたメリオダスたちや聖騎士たちが、凄まじい衝撃波と土煙に吹き飛ばされそうになる。
土煙が晴れた後。 クレーターの中心には……全身が原型を留めないほどに完全に木端微塵に粉砕され、完全に『絶命』したヘンドリクセンの残骸があった。
「あ」
上空からゆっくりと舞い降りてきたデッドプールが、クレーターの底を見て、間抜けな声を漏らした。
「……やりすぎた」
「お、おい! トマト野郎!?」
ちょうど地下から怒り狂って這い出してきたバンが、呆気にとられたように声をかける。
「てめェ、あのおっさん……殺しちまったのか!?」
「アハハハ……いやー、力加減がバグっててさ! フルパワーで殴ったら木端微塵になっちゃった!」
デッドプールは後頭部を掻きながら、スッと本来の赤いスパンデックスの姿に戻り、テヘペロと舌を出した。
「ていうか、マジでごめん!!」
デッドプールはメリオダスに向かって土下座した。
「原作だと、あのおっさんが魔神化して、大罪全員で協力して大技(リベンジ・カウンター)で倒すっていう最高の胸熱クライマックスがあるはずだったのに……!俺がソロでラスボス倒しちゃったよォォォ!!」
「……」
メリオダスはポカンとしていたが、やがて、複雑な表情を浮かべながら、フッと息を吐いた。
「まあ……国をめちゃくちゃにした張本人が倒れたんだ。結果オーライ、か...」
「だ、団長……! 器が太平洋よりデカい!」
「てめェ、俺の角笛ぶっ壊しやがった落とし前は後できっちりつけるからな!」
とバンが後ろで怒鳴る。
「でもよ」
メリオダスが周囲を見渡す。
「ヘンドリクセンは倒したけど……俺の剣が、あいつの死体のどこにもねえぞ」
「「「えっ?」」」
その言葉に、全員の顔色が変わった。 デッドプールもハッとして振り返る。
「……待てよ。ヘンドリクセンが死んだのに、儀式に必要な剣がない? ってことは、誰か別の奴が……」
その時。 王都の遥か彼方、城の地下深くに位置する広大な空間から...空を黒く染め上げるほどの、圧倒的で禍々しい『闇の柱』が立ち上った。
「な、なんだあれは!?」
ギルサンダーが絶叫する。
「……嘘だろ」
デッドプールが震える声で呟いた。
「ラスボス、死んだのに……! 儀式が、発動してやがる……!!」
【次回予告】
「うわああああああ!! まじでやってしもうた!!
俺がヘンドリクセンのおっさんをオーバーキルしてはしゃいでる間に、俺の流れ弾でバンくんのフラグをへし折り、裏ではドレファスがコソコソと暗躍してたァァァ!
剣もエリザベスちゃんの血も揃えられて、ついに『常闇の棺』の封印が解かれちまう!? 三千年の眠りから目覚める、最凶の魔神族『十戒』!Wikiでちょっと名前見たことあるやつ!
次回、八つの大罪
第36話!『復活の十戒と、白紙の未来!』
次回も絶対見てくれよな!
いやマジで、俺のやらかしのせいでもうシナリオぐちゃぐちゃになってる気がするゥ!!」
かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。
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オリキャラ出してもOK
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既存キャラだけにして