そして今、時を超えて復活せんとする厄災を打ち砕くため、伝説の逆賊たちと「赤い不死身の道化師」が再び剣を交える。その名は――八つの大罪』
「……アニメ第一期枠としての最終回だァァァッ!! 読者のみんな、ハンカチの用意はいいか!?スッキリ爽快ハッピーエンド……とはいかない、最高に胸騒ぎのするバッドエンドの匂いがプンプンするぜェ!」
リオネス王都から遠く離れた、荒野の地下深く。『常闇の棺』の欠片と、エリザベスの血。 二つの鍵が交わり、空間を切り裂くような強烈な闇の柱が立ち上った。
「……ハァッ、ハァッ……間に、合った……!」
ドレファスの肉体を乗っ取っている魔神族・フラウドリンは、片膝をつき、滝のような冷や汗を流しながら荒い息を吐いていた。
彼の目の前には、三千年の長きにわたる女神族の封印が解かれ、どす黒い瘴気の中から姿を現した9つの影......魔神族の精鋭部隊『十戒』が立っていた。
「……ふぅむ。三千年ぶりの外の空気だ。女神の奴らめ、ずいぶんと狭苦しいところに閉じ込めてくれたものよ」
全身を赤い鎧で覆った長身の魔神、ガランが首を鳴らす。
「ご苦労だったな、フラウドリン」
十戒のリーダー格である小柄な魔神、ゼルドリスが冷たく静かな声で言った。
「我らを復活させた功績は褒めてやろう。……だが」
ゼルドリスの目が、王都の方角へと向けられた。他の十戒のメンバーたちも、次々とその方角を睨み据え、顔色を変えた。
「なんだ、この異常な魔力は……!」
浮遊する魔神、グロキシニアが息を呑む。
「我々と同じ魔神族の魔力。だが……メリオダスのものとは違う。異質で、ひどく混沌としていて、それでいておぞましいまでの質量と濃度だ……」
三千年前の聖戦を生き抜いた彼らでさえ、本能的な『悪寒』を感じるほどの絶対的な力の残滓。
それは紛れもなく、先ほどまでデッドプールが展開していた『スーパー・デッドプール-魔神エディション-』が放っていた魔力の名残りだった。
「おい、フラウドリン」
ゼルドリスが鋭い視線をフラウドリンに突き刺した。
「今の我々は、三千年の封印のせいで魔力が完全に空っぽの状態だ。……あの方角にいる『アレ』は、一体なんだ。よもや、我々の知らない上位の魔神が復活しているわけではあるまいな?」
「……あれは、魔神じゃない」
フラウドリンは恐怖で声を震わせながらも、顔を上げて答えた。
「あれは……赤き道化師。不死身の体を持つ異次元の化け物が、不規則な変異を遂げた姿だ。ヘンドリクセンは、奴に一瞬で木端微塵に粉砕されただろう」
「……人間の変異体だと?」
ガランが鼻で笑う。
「たかが人間ごときが、我々魔神族の血を取り込んだくらいで何を……」
「侮るな、ガラン!!」
フラウドリンが声を荒げた。
「奴の再生能力は、俺たち魔神族の常識すら通用しない!十戒といえど、魔力が枯渇した今の状態で、奴や……メリオダス率いる『七つの大罪』とぶつかれば……全滅する恐れがあるんだぞ!」
「…………」
その言葉に、十戒の間に重苦しい沈黙が降りた。
プライドの高い彼らだが、自分たちの身体が空っぽであること、そして彼方から感じるデッドプールの魔力の残滓が規格外すぎることは、認めざるを得なかった。
「……よかろう。事実、今の我々は魔力がない」
ゼルドリスが静かに決断を下す。
「あの異常な魔力と今ぶつかるのは得策ではない。まずは魔力を回復させるための休息と、ブリタニアの大地の制圧が先決だ」
「フン……命拾いしたな、メリオダス。そして得体の知れぬ化け物め」
ガランが忌々しげに吐き捨てる。
「行くぞ。まずは魔力を満たす」
ゼルドリスの合図と共に、十戒のメンバーたち、そしてフラウドリンは闇に溶けるようにその場から姿を消した。
一方、王都リオネス。
「グアァーーーーーッ!! 痛い! バンくん、痛いってば!!」
ズバァァァッ! ドグシャァァッ! 城の前庭では、怒り狂ったバンが三節棍でデッドプールを容赦なく千切りキャベツにしていた。
「てめェの撃った流れ弾のせいで! 俺の愛しの『女神の角笛』が木端微塵になった落とし前……ここできっちりつけさせてもらうぜェ!!」
「だからわざとじゃないって!ラスボス倒したんだから大目に見てよォォォ!」
いつもなら、このドタバタを見てメリオダスが「ニシシ」と笑い、宴会の準備を始めるところだった。……だが。
今の王都を包んでいるのは、そんな能天気な空気ではなかった。
「……バン。そこまでにしとけ」
メリオダスの声は、ひどく低く、冷たく研ぎ澄まされていた。そのただならぬ雰囲気に、バンでさえ三節棍の動きを止め、不審そうにメリオダスを見た。
「……どうした、団長。ヘンドリクセンは死んだんだろ。国は救われたじゃねェか」
「……あの方角から立ち上った闇の柱。そして、ブリタニア全土を覆い尽くそうとしている、このおぞましい気配……」
メリオダスは、空の彼方を鋭く睨み据えたまま、ギリッと拳を握りしめた。
「俺の剣が奪われた時点で最悪の事態は覚悟してたが……十戒の封印が、解かれちまった」
「十、戒……?」
エリザベスが震える声で呟き、ディアンヌやキングも顔を青ざめさせた。
彼らもまた、肌を刺すような圧倒的な邪悪の魔力が、遠くの大地に産声を上げたのを感じ取っていたのだ。
「……ちょっと待ってくれよ」
肉片から再生したデッドプールが、血まみれのまま立ち上がり、震える声で言った。
「俺、アニメ24話までしか知らないんだぞ!俺の脳内Wikiは、ヘンドリクセンを倒したここで終わってるんだ!十戒のメンバーも、能力も、これからの展開も……俺にとっては完全に『白紙』なんだよ!!」
これまでは、デッドプールの持つ『未来を知っている』というアドバンテージが、なんだかんだで大罪たちを救ってきた。だが、ここから先は違う。
メタ知識を持ったチートキャラであるデッドプールでさえ、完全に手探りの恐怖の中に放り込まれたのだ。
「そうか。じゃあ、お前の予言はもうアテにできねえな」
メリオダスが振り返り、大罪のメンバーたち、そしてデッドプールの顔を一人一人見つめた。
その緑色の瞳には、かつてないほどの厳しい『覚悟』が宿っていた。
「ここから先は、三千年前のバケモノ共が相手だ。ヘンドリクセンなんか目じゃねえ。……ブリタニアは、今まで以上の地獄になる」
ゴクリ、と全員が息を呑む。平和な宴会など、やっている場合ではなかった。国は救われたかもしれないが、世界が終わろうとしているのだから。
「だが、だからって逃げるわけにはいかねえ」
メリオダスは腰の鞘をポンと叩き、口角を少しだけ上げた。
「未来が白紙になったんなら、俺たちが俺たちの手で描き直すまでだ。……未知の敵だろうが何だろうが、ぶっ飛ばしてやる」
「……違いねェ」
バンが三節棍を肩に担ぎ、凶悪な笑みを取り戻した。
「相手が三千年前の魔神だろうと、俺の前に立ち塞がるならブチ殺すだけだ」
「僕も……戦うよ。大切なものを、守るために」とキング。
「団長がいれば、何が相手でも怖くない!」とディアンヌ。
「俺も協力する。それが七つ...いや八つの大罪の役目だ」とゴウセル。
「……ああ、もう!腹括るしかねえな!」
デッドプールも背中の刀を抜き放ち、前を向いた。
「俺の脳内Wikiがなくても、俺のこのオーバーロードした『魔神ミュータントボディ』があればなんとかなるだろ!俺たち『八つの大罪』で、この世界を救ってやろうぜ!」
「メリオダス様……皆様……!」
エリザベスが、祈るように両手を組んで彼らを見つめる。
未曾有の脅威『十戒』の復活。白紙となった未来。だが、八人の大罪人たちの瞳の光は、決して絶望に染まってはいなかった。
新たなる、そして真の『聖戦』の足音が、ブリタニアの大地に響き渡ろうとしていた――。
【第一期・完結のご挨拶&次回予告!?】
(真っ黒な画面の中央、ピンスポットライトの下に立つデッドプール)
「いやー……終わった。マジで終わった。第一期完結!……って、全然ハッピーエンドじゃねェェェ!!
宴会エンドで楽しく終わるはずが、俺がはしゃぎすぎたせいで十戒が復活して、超シリアスな空気で終わっちゃったよ!
どうすんのこれ! 俺、十戒のことマジで何も知らないんだけど!? てかエスカノールおじさんどこいんだよ!早く来てェェ!!
読者のみんな! ここまで『八つの大罪』を読んでくれて、本当にありがとう!俺のやらかしでシナリオはグチャグチャになったけど、最高の仲間たちとの旅だったぜ!ここから先は、俺にも展開が読めない完全な未知の領域(シーズン2)!復活した十戒との死闘! 俺の魔神パワーの行方!そして、ぶっ壊しちゃった角笛の代わりはどうするの!?
全ては、また次なる物語で描かれる……かも!? それじゃあみんな、また会う日までチャイミチャンガ食って待っててくれよな! シー・ユー・ネクスト・シーズン!!」
(八つの大罪 第一期・完)
かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。
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オリキャラ出してもOK
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既存キャラだけにして