八つの大罪   作:ルルルだ。

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「いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かたれてはいなかった古の物語。破られし三千年の封印。覚醒する魔神族の精鋭、『十戒』は、今まさに、ブリタニアを血と恐怖で埋め尽くさんとしていた。それを迎え撃つは、大罪人であり、伝説の騎士団。その名は『八つの大罪』」

「はいはいはーい!シーズン1.5の第2回目ェ!俺の魔力ゲージが振り切れそうで頭がガンガンするけど、ナレーションは気合で乗り切るぜェ!さてさて、前回フードを脱いだ色気ムンムンのお姉さんの正体は!?」


第2話『破廉恥すぎる正体は、暴食の魔術師マーリン!』

黒いフードの下から現れたのは、露出度の高い妖艶な服を纏った美女、暴食の罪-ボア・シン-のマーリンだった。

 

「おおおおおっ!?」

デッドプールの黒い目が、カッと見開かれた。

「リ、リアルで見るとこんななのか……!アニメの画面越しでもヤバかったけど、生で見ると破壊力が違う!流石に破廉恥すぎますぞ!!けしからん!もっと見せて!!」

デッドプールが鼻血を吹き出しながら大興奮する。

 

マーリンはデッドプールのセクハラ発言を華麗にスルーし、ベッドに横たわるバルトラ国王へと歩み寄った。

「国王陛下。ご安心を。私の魔術をもってすれば、その病……いや、呪いはすぐに完治させてご覧に入れましょう」

 

「おお……マーリンよ。七つの大罪がまた集ってくれたこと、心強く思うぞ……」

バルトラ王が安心したように息を吐く。

 

「さて……」

マーリンは振り返り、床で震えている仮面の魔術師・ビビアンを見下ろした。

「我が弟子よ。随分と好き勝手に暴れてくれたようだな」

 

「ヒッ……マ、マーリン様……!」

「お前には少しお仕置きが必要だ」

マーリンが指を鳴らすと、ビビアンの指に禍々しい『呪いの指輪(絶対服従の呪輪)』が強制的にはめ込まれた。

「これで、お前はギルサンダーや王女たちに二度と手出しはできん。逆らえば全身を激痛が襲う仕様だ」

「あ、あああ……!」

ビビアンが絶望して崩れ落ちる。

 

「ヒュー!ドSな師匠! たまらんね!」

デッドプールが拍手を送る中、メリオダスがスッと真剣な顔つきでバルトラ王に向き直った。

 

「バルトラのおっさん。あんたが助かったのは良かったが、悪い知らせがある」

メリオダスの声が低くなる。

「……十戒が、復活した」

 

「やはりか...」

バルトラ王の顔色が再び青ざめた。ギルサンダーやハウザーたち聖騎士も息を呑む。

 

『ねえねえ、団長』

 

ズドォォン!

塔の天井が外から豪快にぶち抜かれ、巨大なディアンヌが上からひょっこりと顔を覗かせた。

 

「さっきから十戒、十戒って言ってるけど……なんなの、それ? 私、よく分かんないんだけど」

ディアンヌの肩に乗ったキングや、バンも「俺も知らねェな」と首を傾げる。

 

「ああ、お前らは知らないか」

メリオダスは腕を組み、重い口を開いた。

「十戒ってのは、三千年前に封印された魔神族の王直属の精鋭部隊だ。十人いて、その一人一人が、さっきまで戦ってたヘンドリクセンなんか目じゃないくらいのバケモノ揃いなんだよ」

 

「ヘ、ヘンドリクセン以上が……十人も……!?」

ハウザーが信じられないというように後ずさる。

「そんな連中が解き放たれたというのか……ブリタニアは終わりだ……!」

 

重苦しい絶望の空気が、部屋を包み込もうとした。

 

「……メリオダスよ」

バルトラ王がベッドから身を起こし、震える指を、メリオダスの隣で黒い翼を生やしているデッドプールへと突きつけた。

 

「さっきから気になっておったのだが……こいつは何者だ?明らかに人間ではない。私の千里眼がなくても分かるほどの、とてつもない魔力……。もしや、その十戒とやらの魔神族の仲間なのか!?」

 

王の指摘に、部屋中の視線がデッドプールに集まった。

確かに今のデッドプールは、黒い翼に顔の紋章、そして全身から禍々しい闇の魔力を立ち上らせている、完全に『魔神族』のビジュアルだった。

 

「ほう……?」

マーリンも、興味深そうに目を細めてデッドプールを観察し始めた。

「魔神の血を取り込み、適合するどころか独自の進化を遂げている。肉体の構造がこの世界の理から完全に外れているな。ふふっ……実に興味深い実験体だ。後で解剖させてくれないか?」

 

「ギクッ!?」

デッドプールは慌てて両手を振った。

「いやいやいや!誤解です王様!マーリンちゃんも解剖とか物騒なこと言わないで!俺は十戒の仲間じゃなくて、親愛なる隣人のデッドプールでして……!ちょっと悪いおっさんに魔神の血を打たれちゃっただけで……!(自ら打ったわけだが)」

 

デッドプールが身振り手振りで弁解しようとした......その時である。

 

『ドクンッ!!』

 

「……えっ?」

 

デッドプールの心臓が、破裂しそうなほど大きく鳴った。

 

「ガハッ……!?」

突然、デッドプールは大量の血を口から吐き出し、その場に膝をついた。

「おい、どうした変態!?」

バンが驚いて声をかける。

 

「あー……これ、アレだ……。急速なパワーアップの……反動ってやつ……」

 

シュウゥゥゥ……!

デッドプールの背中から生えていた黒い翼が、霧散するように消え去っていく。顔に浮かんでいた魔神の紋章のようなものもスゥッと引き、全身を巡っていたどす黒い魔力が嘘のように完全に消失した。

 

「い、痛覚オフの副作用で気づかなかったけど……魔神の血とミュータント細胞のフュージョン、燃費がクソ悪すぎたみたい……」

 

デッドプールは元の赤いピチピチスパンデックスの姿に戻り、そのまま白目を剥いた。

 

「俺の、出番、ちょっと……休憩……」

 

バタリ。デッドプールは床に倒れ込み、完全に気絶してしまった。

 

「……おいおい、マジで寝やがったぞこいつ」

メリオダスが呆れたようにしゃがみ込み、デッドプールの頬をペチペチと叩く。

 

「……ふむ。急激な魔力の過剰摂取による自己防衛本能のようだな。死んではいない」 マーリンが冷静に分析する。

「しかし、あれだけの魔神の力を急に使って、体が自壊していないのは驚異的だ。やはり後で解剖を……」

「やめてやれよマーリン、こいつ俺たちの(一応)仲間だから」

とメリオダスが苦笑いした。

 

かくして、王都の動乱を引っ掻き回した八人目の大罪は、物語の次の展開を待たずして強制スリープモードに入ってしまったのである。




【次回予告】

「ブゴォォ……!お、おい!次回予告の時間だぞ!なんで俺様がやらなきゃならねえんだ!」(気絶したデッドプールに代わり、ホークが登場!)
「赤い変態が急に白目剥いて倒れちまったから、仕方なく俺様が代わりに喋ってやる!
王都の騒ぎも一段落して、俺たちは一度『豚の帽子亭』に戻って休息を取ることになった!
でも、十戒ってバケモノが復活したってのに、これからどうすんだ!?
次回、八つの大罪 第3話!『マーリンの検診結果、ついに俺ちゃんも魔神族へ?!』
次回も絶対見てくれよな!あーあ、俺様の残飯の量、減らねえかなぁ!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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