八つの大罪   作:ルルルだ。

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「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「……っていういつものアレなんだけどさ! ぶっちゃけこのナレーション、声優さんのギャラ毎回発生してんのかな? 俺の給料はゼロなのに! まあいいや、今回も派手にいこうぜ! アクションスタート!」


第6話『王都からの超長距離槍投げ! 団長の本気のキャッチボール!』

バーニャの村は、歓喜に沸いていた。

干上がっていた川に水が戻り、村人たちは最高級の『バーニャエール』の樽を開けて大宴会を始めていた。

 

「いやー、こりゃ美味い! 団長の激マズ飯とは大違いだぜ!」

デッドプールはマスクの口元をめくり上げ、ジョッキに注がれたエールをガブガブと飲み干していた。

「最高! これなら俺の世界のバーにも置けるね! トニーのオッサンにも一本お土産に持って帰るか!」

 

「誰が激マズだ。俺の料理は独創的なだけだぞ」

メリオダスがニシシと笑いながらジョッキを傾ける。

 

「ホントですよ! メリオダス様の料理、私は好きです!」

エリザベスが顔を赤らめながらフォローを入れるが、ホークは「お前、味覚死んでんのか!?」と全力でツッコミを入れていた。

 

平和な宴の風景。

だが、デッドプールは一人、空を見上げてカウントダウンを始めていた。

 

「さーて、そろそろだな。5、4、3……」

 

その時。

空の彼方、王都の方角から、空気を引き裂くような異音が響いてきた。

 

ゴオォォォォォォォォォ……ッ!!!

 

「な、なんだあの音は!?」

村人たちが空を見上げる。

雲を突き抜け、一直線にこちらへ向かってくる巨大な光の筋。それは、雷を纏った一本の『槍』だった。

何十キロもの距離を超え、地形を削りながら飛来する規格外の質量兵器。

 

「ひぃぃぃぃ!? なんだあれはぁぁ!」

ホークがエリザベスの後ろに隠れる。

 

「おっと! プレイボールだぜ!」

デッドプールはどこから取り出したのか、野球のキャッチャーミットを左手にはめ、腰を落として構えた。

「ピッチャー・ギルサンダー君、渾身のストレート! さあ団長、打つか? 捕るか!?」

 

「……やれやれ」

メリオダスは手に持っていたジョッキを置き、ふらりと広場の中央へと歩み出た。

 

ドゴォォォォォォォンッ!!!

 

村の広場に、雷の槍が突き刺さる……直前。

メリオダスは、飛来した槍の切っ先を、素手でガシッと受け止めた。

 

「ぐ……っ、おおおおおっ!!」

 

凄まじい運動エネルギーがメリオダスの身体を押し込み、彼の足元の地面が数十メートルにわたって深く抉り取られる。

すさまじい衝撃波が村を包み込み、家々の屋根が吹き飛びそうになる。

 

「きゃあああっ!!」

「メリオダス様!!」

 

エリザベスが悲鳴を上げる中、土煙の中でメリオダスの踏ん張る足がピタリと止まった。

 

「ふぅ……」

メリオダスは、雷をバチバチと放つ槍を片手で掴んだまま、平然と息を吐いた。

 

「ストラーーイク!! バッター見逃し! いや、見事なキャッチだ!」

デッドプールがミットを叩いて審判のポーズをとる。

「いやー、すげえなアニメの物理法則。今の俺が受け止めてたら、腕どころか上半身ごと王都の裏側まで持っていかれてたぜ」

 

「少しは手伝う気あったのか、お前?」

メリオダスがジト目でデッドプールを見る。

 

「ノーノー! 俺は適材適所を重んじるタイプだから! さあ団長、返球の時間だぜ! 強肩を見せてやれ!」

 

「……ギル坊のやつ、村ごと俺を潰す気か。随分とヤンチャになったもんだ」

メリオダスは、掴んだ槍をクルリと反転させ、投擲のフォームをとった。

 

「そっちがその気なら……こっちも挨拶返しだ!!」

 

ズドガァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

メリオダスが腕を振り抜いた瞬間、飛んできた時よりも遥かに凄まじい速度と威力で、槍が王都の方角へ弾き返された。

衝撃で発生した突風が、デッドプールの赤いスーツをバタバタとはためかせる。

 

「ヒューッ!! マッハを超えたね! あれ、王都の城塞を一つ完全にぶっ壊すんだぜ! 修繕費ヤバそう!」

デッドプールは手をかざして、見えなくなった槍の軌道を追った。

 

「よし、これで当分ちょっかいは出してこないだろ」

メリオダスは両手をパンパンと払い、何事もなかったかのように振り返った。

 

「さて、それじゃ次の大罪探しに出発だ! エリザベス、ホーク、変態!」

「誰が変態だ! 赤い変態と呼べ!」

デッドプールが胸を張る。

 

「次はどこへ向かうんですか、メリオダス様?」

エリザベスが尋ねると、メリオダスより先にデッドプールが答えた。

 

「決まってんだろ! 白夢の森さ! そこにいるのは、ツインテールの、超ド級のビッグ・ガール! 『嫉妬の罪-サーペント・シン-』のディアンヌちゃんだ!」

 

「……だそうだ」

メリオダスが感心したように言う。

 

「伊達に第1期のブルーレイ全巻揃えてないからね! さあ行こうぜ、団長! 巨大っ娘とのイチャイチャタイムが待ってるぜ!」




【次回予告】

「いやー、あの槍投げヤバかったね! 団長の腕力、どういう筋肉の構造してんの? アメコミヒーローも真っ青だわ!
さてさて! 次回はいよいよ二人目の大罪メンバー、ディアンヌちゃんの登場だ!
でもあの森、なんか変な幻覚見せる小鬼(インプ)がいっぱいいるんだよなー。俺、幻覚とか見せられたら過去のトラウマで発狂しちゃうかも!?
次回! 八つの大罪 第7話!
『白夢の森の巨大っ娘! デッドプール、ついにぺちゃんこにされる!?』
次回も絶対見てくれよな! あ、ホークママ酔い止めの薬持ってる人いない?」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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