八つの大罪   作:ルルルだ。

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「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「はい5回目! 読者のみんな、脳内再生余裕になってきただろ? そろそろ俺のイケボで録り直してやろうか?」


第7話『白夢の森の巨大っ娘! デッドプール、ついにぺちゃんこにされる!?』

『豚の帽子』亭(を乗せたホークママ)が辿り着いたのは、鬱蒼とした木々と深い霧に包まれた『白夢の森』だった。

 

「ひぃぃぃ……なんだよここ、気味が悪いぞぉ……。絶対お化けとか出るって……」 ホークがエリザベスの足元でガクガクと震えている。

 

「大丈夫だよ、ホークちゃん。私がついてるから」

エリザベスが優しく撫でるが、その隣でデッドプールはポップコーン(どこから出したのか)を食べながら余裕しゃくしゃくだった。

 

「へへっ、豚の丸焼き君、ビビりすぎ。ここに出るのはお化けじゃなくて、いたずら好きの小鬼(ハイドアンドシーク)さ。人の記憶を覗いて幻覚を見せる厄介な連中でね……おっと」

 

デッドプールが指を鳴らした瞬間。 霧の中から、エリザベスと全く同じ姿をした少女たちが、ぞろぞろと十数人も現れたのだ。

 

「えっ……私がいっぱい!?」 本物のエリザベスが目を丸くする。

 

「おっ、出たな! 名物・ヒロイン増殖バグ!」 デッドプールがカメラ(読者)に向かって実況を始める。 「さあ団長、本物はどーれだ?

ここは主人公の特権で、セクハラ……ゴホン、的確な身体検査で本物を見極める時間だぜ!」

 

「よしきた」 メリオダスはニシシと笑うと、大量のエリザベスたちに向かって宣言した。

 

「一番高くジャンプしたやつに、俺の特製パンツを見せてやる!」 「「「きゃあああああっ!」」」

 

偽物のエリザベスが喜んで一斉に高くジャンプする中、本物のエリザベスだけが顔を真っ赤にしてモジモジと下を向いていた。

 

「はい、お前が本物な」 「メリオダス様……恥ずかしいです……」

 

「天才かよ! 倫理観の欠如が生み出した奇跡のソリューション!」 デッドプールは腹を抱えて爆笑した。

「でもさ小鬼ども、俺の頭の中を覗こうとしなかったのは正解だぜ?

俺の脳内はR-15、いやR-18Gのオンパレードだからな! 覗いたらお前らの小さな脳みそがショートして発狂してたところ――」

 

デッドプールが言い終わる前に、彼の背後に立っていた小鬼の一匹が、好奇心からデッドプールの精神にリンクしてしまった。

 

『………………(チラッ)』 『――ギャアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?(※第四の壁を認識する狂気と、アメコミ特有の惨劇の記憶の奔流)』

 

小鬼は泡を吹いて気絶し、それを見た他の小鬼たちも蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

 

「あーあ。だから言ったのに。マーベル・ユニバースの情報を処理するにはメモリが足りないんだよ、お前らじゃ」

 

「……お前の頭の中、どうなってんだよ」 メリオダスが呆れたようにため息をついた。

 

「さあ! 邪魔者も消えたし、メインイベントに行こうぜ!」 デッドプールが意気揚々と霧の奥へ進むと、そこには巨大な影が横たわっていた。

 

「……えっ?」 エリザベスが息を呑む。

 

森の開けた場所。そこにいたのは、身長10メートル近くあろうかという、ツインテールの巨大な少女だった。

オレンジ色の服を着て、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。

 

「でっかぁぁぁ!!」 ホークが悲鳴を上げる。 「あ、あんなの踏まれたら一たまりもねえぞ!」

 

「彼女が二人目の大罪人。嫉妬の罪-サーペント・シン-のディアンヌさ!」 デッドプールがまるでツアーガイドのように紹介する。

「いやー、アニメでも可愛かったけど、生で見ると迫力が違うね!

あの太ももだけで俺の身長の3倍はあるぜ! 挟まれたい!」

 

メリオダスはデッドプールの下品なコメントを無視して、眠る巨大な少女の顔の前にポンッと跳び乗った。 「よぉ、ディアンヌ。起きてるか?」

 

「んぅ……」 ディアンヌが、長いまつ毛を揺らしてゆっくりと目を開けた。 そして、目の前にいる金髪の少年を視界に捉えた瞬間。

 

「…………だんちょっ?」 「おう、久しぶりだな!」

 

「団長ぉぉぉぉぉっ!!!」 ディアンヌの瞳から滝のような涙が噴き出し、彼女はメリオダスを巨大な両手でガシィッと抱きしめた。 「会いたかったよぉ!

ずっとずっと、団長のこと待ってたんだからぁ!」

 

ディアンヌがメリオダスを頬ずりするたびに、地震のような地響きが起こる。

 

「おおー、感動の再会! いいねいいね、こういう純愛モノも俺は嫌いじゃないぜ」

デッドプールは腕を組んで頷いた。「でもディアンヌちゃん、君の恋のライバルはすぐそこにいるんだぜ?」

 

その言葉に反応したのか、ディアンヌの巨大な瞳が、下で様子を見守っていたエリザベス(とホーク、デッドプール)に向けられた。

 

「……ねえ、団長。あの下品な格好の赤い変態と、豚と……あの女は、誰?」 声のトーンが、マイナス50度くらいに冷え込んだ。

 

「あっ、私、エリザベスと申します! メリオダス様にはお世話に...」 「……お世話になってる?」

 

ゴゴゴゴゴゴ……ッ!! ディアンヌから、凄まじい『嫉妬』のオーラが立ち上り始めた。

 

「だ、団長の……浮気者ォォォォォォォッ!!!」

 

ドゴォォォォォォォォンッ!!!

 

ディアンヌはメリオダスを握りしめたまま、その巨大な拳を大地に全力で叩きつけた。 激しい地割れが走り、森の木々が吹き飛ぶ。

 

「ぎゃあああああ!!」 ホークとエリザベスは間一髪で衝撃から逃れたが――

 

「ちょ、俺は関係な――アバーーーーッ!!!」

 

逃げ遅れたデッドプールは、ディアンヌの巨大な拳の巻き添えを食らい、見事に地面と拳の間に挟まれてペラペラの紙のように潰れてしまった。

 

「フンッ! 団長のバカバカバカ!」 ディアンヌが怒ってそっぽを向く。

 

「……あー、イテテ。相変わらず重いなぁ、お前」 クレーターの中心から、平然とした顔でメリオダスが立ち上がった。

そして、その足元には、アニメのギャグシーンのように「ぺちゃんこ」になったデッドプールが、ヒラヒラと風に舞っていた。

 

「……たす……け……て……」 「お前、本当に死なねえな」 メリオダスが呆れたように、ぺらぺらになったデッドプールをつまみ上げた。




【次回予告】
「いやー、まじで潰されるかと思った……いや潰されたんだけどね! 物理法則どうなってんのこの世界!
なんとかディアンヌちゃんの誤解(?)も解けて、大罪メンバーもこれで2人目!
順調順調! ……って言いたいところだけど、またしても空気が読めないアイツがやってくるぞ! 次回、八つの大罪 第8話! 『雷鳴の聖騎士ギルサンダー襲来!
俺の出番はどこですか!?』 次回も絶対見てくれよな! あと誰か、俺に空気入れで息吹き込んで膨らませて!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
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