八つの大罪   作:ルルルだ。

8 / 16
「これは未だ人と、人ならざる者の世界が、分かたれてはいなかった、古の物語――」
「ブリタニアの地を絶望の淵に陥れ、王国の守護たる聖騎士たちを敵に回した、荒くれ者共の騎士団。その名は――」

「ハイ6回目! ...てか前回同様俺ちゃんずっとぺちゃんこにされたままなんだけど!?誰か空気入れ貸して!」


第8話『雷鳴の聖騎士ギルサンダー襲来! 俺ちゃんの出番はどこですか!?』

「ふぅぅぅーーーっ、ポンッ!!」

 

メリオダスに親指をくわえさせられ、思いっきり息を吹き込まれたデッドプールは、風船のように膨らんで元の立体的なボディを取り戻した。

 

「ぷはっ! サンキュー団長! 一瞬、二次元の紙切れとして一生を終えるかと思ったぜ」

首をポキポキ鳴らして復活したデッドプールは、誤解が解けてエリザベスと和解したディアンヌを、足元からじっくりと見上げた。

 

「いやー、それにしてもさ、ディアンヌちゃん」

デッドプールは腕を組み、マスク越しにもわかるほどニヤニヤしながら、巨大なディアンヌのオレンジ色の衣装…特に、露わになった太ももや胸元をガン見した。

 

「そんな太もも露出して寒くないの? っていうかさ、こんな格好した超絶ダイナマイトボディの女の子(しかもデカい)がいるのに、よく平常心保てるよな!

この世界の住人! アニメ特有の謎の重力仕事しすぎだろ! 下着メーカーの企業努力どうなってんの!?」

 

「……なっ! な、なんなのこの赤い変態!」 ディアンヌは顔を真っ赤にして、巨大な手で太ももと胸元を隠した。 「団長! この変態きもーい! 潰していい!?」

 

「お前が潰しても元に戻るだけだから、適当に遠くへ蹴り飛ばしといてくれ」 メリオダスが鼻をほじりながら許可を出す。

 

「アイアイサァ!」 「ちょ、待っ――」

 

ドゴォォォンッ!!

 

ディアンヌの容赦ないデコピンがデッドプールの顎にクリーンヒットし、彼は錐揉み回転しながら森の奥へ吹き飛んでいった。

 

「あーあ、また飛んでっちゃった……」 エリザベスが苦笑いした、その直後だった。

 

『随分と楽しそうだな、七つの大罪』

 

森の霧を切り裂き、バチバチと紫色の雷光を纏いながら歩いてくる男がいた。 冷たい瞳にピンク色の髪。王都から凄まじい槍を投げ込んできた聖騎士、ギルサンダーである。

 

「ギル坊……」 メリオダスが目を細める。

 

「探す手間が省けた。ここで全員、王国の反逆者として始末する」 ギルサンダーが剣を抜いた瞬間、上空から凄まじい雷が降り注いだ。

 

バリバリバリバリバリッ!!!

 

「きゃあああっ!」

エリザベスとホーク、そしてディアンヌさえも、ギルサンダーの放った『雷獣の追走』によって強力な雷の縄で縛り上げられ、身動きが取れなくなってしまう。

 

「くっ……体が、痺れて……!」 メリオダスもまた、全身を雷の鎖で拘束され、地面に膝をついていた。

 

「これで終わりだ、メリオダス」 ギルサンダーが冷酷に剣を振り上げる。かつて自分を慕っていた少年の変貌ぶりに、メリオダスは苦しげに顔を歪めた。

 

「待て、ギル坊……俺が死ぬ前に、一つだけ教えてくれ……」 メリオダスは血を吐きながら、かすれた声で尋ねた。

「お前たち聖騎士は……『七つの大罪』の他のメンバーがどこにいるか、知っているのか……?」

 

「……いいだろう、冥土の土産だ」 ギルサンダーは冷ややかに見下ろし、告げた。

「強欲の罪-フォックス・シン-は、バステ監獄に収監されている。怠惰の罪-グリズリー・シン-は、すでに死んで死者の都にいる」

 

「……バステ監獄と、死者の都か……」 メリオダスがうつむく。 シリアスで絶望的な空気が、森全体を覆い尽くしていた。

 

「やめて! メリオダス様を殺さないで!」 エリザベスが涙ながらに叫ぶ。ギルサンダーの剣が、メリオダスの首めがけて振り下ろされようとした……

 

その時。

 

「よォォォォォし!! 情報ゲットだぜェェェェ!!!」

 

森の奥から、ポップコーンのバケツを被った赤い男が猛ダッシュで飛び出してきた。 「いやー、いい演技だったね団長!

俺、この『わざとやられたフリして情報聞き出す』って展開、スパイ映画みたいで大好きなんだよね!」

 

「……は?」 ギルサンダーの動きがピタリと止まった。

 

「お前……! 空気読めっつったろ!」 雷の鎖に縛られ、今にも死にそうだったメリオダスが、ピンピンした声でデッドプールを怒鳴りつけた。

 

「え? だって必要な情報聞き出したし、もう茶番は終わりでしょ?」 デッドプールはヘラヘラ笑いながら、ギルサンダーの肩に馴れ馴れしく腕を回した。

「いやー、ピンク髪くん! 君、真面目すぎてチョロいね!

団長が君ごときの雷で本気で拘束されるわけないっしょ。ほら団長、サクッと雷解いちゃって!」

 

「……この赤いふざけた男は、なんだ」 ギルサンダーの顔に、青筋が浮かぶ。

 

「チッ、台無しだ」 メリオダスはため息をつくと、先ほどまでの苦悶の表情を嘘のように消し去り、自力で雷の鎖をバツンッ! と引きちぎって立ち上がった。

「わりぃなギル坊。知りたいこと全部教えてくれてサンキューな!」

 

「なっ……! 貴様、わざと……!」 ギルサンダーが激怒し、デッドプールごとメリオダスを切り裂こうとした瞬間。

 

「団長から離れろォォォ!!」

 

ディアンヌが力任せに雷の拘束を破り、巨大な拳でギルサンダーを大地ごと殴り飛ばした。 ズガァァァァンッ!!

という轟音と共に、ギルサンダーは遥か彼方へと吹き飛ばされていった。

 

「ひぃぃ!? ピンク髪くん、ロケットみたいに飛んでったぞ!」 デッドプールが手をかざして見送る。

 

「……お前なぁ。もう少しで俺がカッコよく反撃する予定だったのに」 メリオダスがジト目でデッドプールを睨む。 「まあいいや。これで次の目的地は決まったな!バステ監獄と、死者の都だ!」

 

「おう! 強欲の罪(バン)のお出ましだな! 俺、あいつの不死身設定とキャラ被ってるから、どっちが真の不死身か白黒つけようぜ!」




【次回予告】

「いやー、ディアンヌちゃんの鉄拳、マジで容赦ねえ! ピンク髪くん生きてるかな? さてさて、次に向かうは悪名高き『バステ監獄』!
そこには不死身のバンが囚われているらしいぜ!
聖騎士の不気味な連中(不気味な虫使いとか)も登場して、いよいよバトル漫画っぽくなってくる......前の雑談回(主にネタバレ)だ!!
次回、八つの大罪 第9話!『ホークママの上の事情聴取! スポイラー(ネタバレ)は計画的に!』次回も絶対見てくれよな!
あ、俺の太ももへのセクハラ発言はカットしないでね!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。