「あの、ー君。その…えっと…。」
「どうしたの?ーさん。」
「その…っ、ー君!」
「はっ、はい!」
「好きです!付き合ってください!」
少女から告げられた告白。少女の顔を紅く染まっており顔を俯かせ返事を待っている。
「ありがとう、ーさん。でも実は僕、ーだから付き合うことは…」
少年はとある理由で言葉に少し寂しさを含めて断ろうとする。
少女はその言葉に俯かせてた顔を跳ね上げ、驚きの表情を浮かべている。
しかしー。
「そんなの関係ありませんっ!私が好きになったのは、ー君の優しいところや、誰かのために行動出来るところに惹かれたんですっ!だから…」
少女が大きな声を出すところ初めて見た少年は驚いていた。しかし憎からず思っていた少女からの言葉が嬉しく、少年は少女の言葉を遮って告げる。
「…そっか。それじゃあ改めて僕からも。ーさんのことが好きです。よかったら付き合ってください。」
「…っ!はいっ!」
少女は少年からの満面の笑みを浮かべ返事をした。
それから2年の月日が経ちー。
「それでは試験、開始!」
教師の声に従い一斉にペンを走らせる音が聞こえる。
(これが難しいと聞く振分試験か。これなら十問に一問間違える程度。Aクラスにも行けるだろうし、瑞希ちゃんに感謝だなぁ。)
「………」カリカリカリ
「…はぁ…ふぅ…」カリカリ…カリ…
「………」カリカリカリ
「…はぁ…はぁ…ふぅ…」カリ…カリ…カリ…
「………」カリカリカリ
「…はぁ…はぁ…はぁ…」カリ…カリ…カ…
ガタンッ
後ろから音が鳴り、振り向くとそこには息を荒げ顔を紅くし、床に倒れている
「瑞k…姫路さん!」
咄嗟に名前で呼びそうになるのを抑え、苗字で呼び駆け寄る。抱え起こすと熱があるのが分かる。
「大変だ。すぐに保健室に行かないと…っ」
「姫路。途中退室での退室は無得点扱いになるがいいか?」
そこで教師から声がかかる。その声は冷たい感じでなんか嫌だった。
「は…ぃ…」
「よろしい。なら直ぐに退室なさい。」
教壇からこちらを見ずに淡々と告げた。
その態度が教師らしくなくて腹が立つ。
「先生っ!そんなのあんまりじゃないですか!?せめて他の先生を呼んでもらうことは…っ」
「うるさいぞ、吉井。次声を出したら貴様も無得点扱いにするぞ。姫路、早く退室しなさい。」
「すみま…せん…。失礼…します…。」
「おっと。」
そうになるところを支える。危ないなぁ。
「明h…吉井…君。」
「姫路さん。このままだとまた転びそうだから、一緒に着いてくね。」
「でも…それじゃあ、吉井君も…。」
「良いの良いの。点数よりこっちの方が大切だから。」
そのまま
「吉井!早く座りなさい!貴様も無得点になりたいのか!」
「ええ。そんなものよりこっちの方が大切ですから。それに」
途中で言葉を区切り
「人を見捨てるクズなんかになりたくないので。失礼します。」
そう言い放つと僕は
明久&瑞希退室
〜雄二side〜
「人を見捨てるクズなんかになりたくないので。失礼します。」
そう明久が言い放って姫路を姫様抱っこで抱えて退室していくのが見えた。
(やるじゃねえか、明久。しかし明久と姫路はFクラスか。明久ならともかく体の弱い姫路にはあの教室は辛いだろう。こうなったら俺が代表になって…)
そう考えながら代表になるために点数調整し始めたところに
「くそっ、私が監督する部屋から途中退室者が2人も出てしまった。クズ共めが。私の経歴に傷をつけやがって。」
そんなとんでもない発言がきこえてきて耳を疑ってしまう。
(は?あいつらがクズだと?それだったらてめぇなんなんだよ)
あまりにも耳障りな言葉を言い続けるからもう殴って黙らせようかと立ち上がりかける。その時。
ガタッ
周りから立ち上がる音が2つ聞こえた。そっと目だけで見ると秀吉と康太だった。
「どうしたんだ、木下に土屋。早く座りなさい。」
そんな
「「木下(土屋)、退室します(する)。」」
そう言い残して崩れ落ちる
…秀吉と康太のおかげでなんとかなった。だったら俺がすることはー。
(あいつらの為にも代表になって、下剋上でも仕掛けてやるか。)
そう思いながら調整途中だった用紙を見直しながら調整作業を進めていく。…やべぇ、翔子になんて説明しよう…。
〜雄二sideout〜
こうして僕たちの振分試験は様々な結果で終わりを迎えた。
初めまして。藤の星と申します。
元々読み専だったのですが久々に原作を読み返して色々とアイデアが湧いてきたので書き始めてみました。
この作品以外にも同時に「恋と三角と召喚獣」、「(元)暗殺者とテストと召喚獣」という作品も書いてます。そちらもご覧いただけたらと思います。
感想など頂けたらとありがたいです