第一問
問 以下の問いに答えなさい。
『調理の為に火にかける鍋を製作際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだのだが、調理を始めると問題が発生した。この時の問題点とマグネシウムの代わりに用いるべき金属合金の例を一つ挙げなさい』
姫路瑞希の答え
『問題点……マグネシウムは炎にかけると激しく酸素と反応する為危険であるという点
合金の例……ジュラルミン』
教師のコメント
『正解です。合金なので「鉄」では駄目という引っ掛け問題なのですが、姫路さんは引っかかりませんでしたね。』
土屋康太の答え
『問題点……ガス代を払っていなかったこと』
教師のコメント
『そこは問題じゃありません。』
吉井明奈の答え
『問題点……マグネシウムは炎にかけると激しく酸素と反応する為危険であるという点
合金の例……ステンレス鋼やアルミニウム合金(特にAI-Mn系合金やAI-Mg系合金などが適している)ジュラルミンは腐食しやすいので適さない』
教師のコメント
『正解です。それと今回の問題は先生が間違えていたので特例で全員に点数をあげます。』
Fクラス男子(一部を除く)
『合金の例……未来合金(←すごく強い)』
教師のコメント
『すごく強いと言われても。』
第一問
桜の花びらが舞い散る暖かな日に僕ら、今は私たちは一年間慣れ親しんだ道を歩いていた。
「本当にごめんなさい、明奈ちゃん。私のせいで明奈ちゃんまでFクラスになってしまって…。」
「気にしないで、瑞希ちゃん。それは私が選んだことだから。気にしすぎだよ。」
「でも…。」
「良いんだよ、これで。それにあの時瑞希ちゃんを見捨ててたら私は私を許せないからね。」
「明奈ちゃん…。」
「ねっ。だから気にしないで。それよりも一緒のクラスになれたんだから喜ぼうよ!Fクラスだけど…。」
「そう…ですね!ようやく一緒のクラスになれたんです!」
苦笑いしながらそう告げるとようやっと笑ってくれた。そうこうしていると見慣れた門の前に浅黒い筋肉質の人物が見えてきた。
「おはよう吉井、姫路。」
「「おはようございます、西村先生。」」
「うむ、今日も早いな。」
この人は西村先生。趣味トライアスロンという事で、一部の生徒からは『鉄人』の異名でよばれている。
「吉井に姫路。ほれ、これを受け取れ。」
西村先生が傍に置いてある段ボールから長方形の封筒を渡してくる。
「?なんですか、これは。」
「お前たちのクラス分けの結果が入っている。」
「いちいち手渡ししてるんですか?こんなめんどくさい事…。」
「それなんだがな、うちの学園は最新のシステムを搭載しているからな。逆にクラス分けは古風でいこうと学園長の指示でな…。」
「「お疲れ様です…。」」
「ありがとうな。それより吉井。お前はまた
「ええまぁ。両親と姉との約束ですし、それにクラスも分かってますから…。」
そう私は今、男子生徒の格好をしている。両親と姉(特に父親と姉)が過保護で幼い頃から男装をしている。高校に上がる際に少し反抗した。文月に進学することが分かっていたから条件としてAクラスになることだった。
「それに関して吉井、姫路、すまなかった。」
突然西村先生が頭を下げて謝罪をしてきた。
「突然どうしたんですか、西村先生!頭を上げてください!」
「そうですよ!私たち、謝られることなんて何もないですよ!」
「それなんだがな、お前たちのことを聞いて再試験ができないか学園長に掛け合ったんだ。」
「そんなことがあったんですね…。」
「だが規則だから無理だと断られてしまってな。本来お前たちならもっと上のクラスを目指せただろうに…。」
この先生は本当に生徒のことを第一に思ってくれる。厳しい一面もあるがそれは生徒のことを思っての行動だと知っている。だから。
「ありがとうございます、西村先生。今回のことは私が私の意思に従って行ったことなので、謝られる筋合いはありません。」
「そうですよ。それにFクラスになったのは私が体調管理をしっかりしなかったからです。先生は何も悪くありません。」
「…そうか。それならこれ以上は何も言わん。だがあえて最後に言うなら、吉井。お前の行動は人として素晴らしいことだ。誇りに思え。」
「ありがとうございます。」
「それでは新しい一年、勉学に励みつつ、楽しめっ!俺はまだここで仕事があるからな。」
「「はい!それでは失礼します。」」
西村先生に会釈をし脇を通り抜けて校舎へと向かう。その後ろから。
「そうだ、吉井!木下と土屋に会ったら伝えといてくれっ!教師を殴るとは何事かっ!と。」
それを聞いた瞬間、私と瑞希ちゃんから苦笑が漏れてしまう。
「分かりました。でも先生の方が先に会うかもしれないですね。」
「そうですね。校門に立っていますし、先生の方が先かも知れません。」
「む。それもそうだな。お前らはいつも纏まっているからつい勘違いしてしまった。ほれ、早く教室に行け。」
手で追い払うような仕草をする西村先生を視界の端に収めつつ再び会釈をして今度こそ校舎に向かう。手元の紙には名前とクラスが書かれていた。
吉井明奈 Fクラス
姫路瑞希 Fクラス
「さて、結構早い時間に学校に来ちゃったけど、Aクラスでも覗いてく?」
「それも良いですけど、Aクラスの設備を見た後にFクラスの設備を見ると気落ちしちゃいません?去年先生の説明でFクラスは悲惨だと言っていたので…。」
「ああ…、それもそうだね。それじゃあすぐにクラスに行ってゆっくりしていようか。」
「はいっ。そうしましょう。」
僕たちは新校舎のAクラスには向かわず、すぐに旧校舎のFクラスへと歩みを進めた。
「……ねぇ、僕たちはいつ山に迷い込んだんだろか。」
「……迷い込んでないですよ。下駄箱から真っ直ぐここまで来たんですから。」
僕たちの目の前には古びた壁と扉、木製のクラスプレートがあった。
「ま、まあ外観だけボロくて中は普通かもしれないし…。」
「そ、そうですね。早く、入りましょう。」
ガラッ……ガラッパタン
「「………。」」
一度開けた扉を閉めた。沈黙が辺りを漂う。なんていうか想像以上の教室だったのは間違いない。瑞希ちゃんの方を見ると瑞希ちゃんもこちらを見ている。視線を交えて同時に頷くと覚悟して再び扉を開けた。
ガラッ
「「………。」」
開けた先は先程見た景色と一緒だった。井草の匂いがするちょっと古くなった畳、使い古されたちゃぶ台、草臥れた座布団、煤けた窓ガラス、古くなった黒板。そんなちょっとした昭和の風景が目の前にあった。
「…木造の机くらいは想像してたけど。」
「…ちゃぶ台とは思いませんでした。」
「とりあえず、席でも確認しようか…。」
「はい…。」
去年と同じで座席表が黒板に貼ってあると思うから黒板を見るが紙の1枚も見当たらない。もしかして…。
「
「それは本当ですかぁ!」
困惑する僕とは正反対に瑞希ちゃんは喜んでいた。可愛いけどさぁ。
「隣になれても授業は真面目に受けるんだよ?」
「もう、分かってますよ。」
「ならいいよ。とりあえず適当に座ろうか。」
「はいっ。」
仮の席として僕は一番後ろの窓側の席、瑞希ちゃんはその右隣に座った。さて。
「どうしようか。」
「どうしましょうね。」
早く来たせいか誰も来ていない。これがAクラスの人とかなら数人くらい早めに登校して勉強してるかもしれない。
「やることもないし、勉強でもしようか。」
せっかく人が居ないんだし、静かな環境で勉強するのも悪くないよね。
「はい、そうしましょう。あっ、それなら歴史を教えてもらってもいいですか?ちょっと覚えづらいところがあって。」
「それならいいよ。その代わり、数学を教えてもらってもいいかな?ちょっと計算が分かりづらいところがあるからさ。」
「お任せくださいっ。」
僕たちが勉強しようとノートを取り出した時。
ガラッ
ドアが開く音が聞こえた。
「やっぱりお前らか。おっす
「おはよう雄二。」
「おはようございます坂本君。」
「おう、おはよう。」
挨拶されたからにし返さないとね。一瞬の間を置いて。
「「どうして雄二(坂本君)がFクラスにいるんだ(ですか)!?」」
「うおっ、同時に叫ぶなんて、流石だな。」
「そういう事を聞いてんじゃない。霧島さんと一緒じゃなくていいの?」
「そうですよっ。翔子ちゃん、一緒のクラスになれるって喜んでましたのにっ。」
「ああ。翔子にはちゃんと説明してあるし、納得してくれてるから大丈夫だ。……まぁその代わり処女を捧げられたけどな…」
雄二が最後の方なんか言ってたけど、小さくて聞かなかった。
「ま、まぁ俺も目的があって
「霧島さんが納得してるなら、いいかな。うんいいよ。」
「そうですね。翔子ちゃんも分かってるいいです。勿論です。」
僕らは雄二を交えて他のクラスメイトが来るまで勉強を続けるのだった。
〜グダグダコーナー〜
藤「ここではこのシリーズの登場キャラを1〜3人呼んで雑談するコーナーです。初回という事で今回は明奈と瑞希のこのシリーズきっての熟練カップルを呼んじゃいたいと思いまーす。それでは、どうぞっ!」
「初めまして、吉井明久改め、吉井明奈です!」
「は、初めまして、姫路瑞希でしゅ!」
藤「はい、初めまして。姫路さんは緊張している?」
「は、はい。」
「瑞希ちゃん、落ち着こう?」
藤「ここはゆったり雑談するコーナーだから緊張せずいこう?甘い物でも食べながらさ。はい、高級チョコ。」
コトリ←小包のチョコが入った置き物を置く。
藤「ほら食べなよ。それと普段通りの喋り方でいいからさ。」ぺりぺり
「あ、ありがとうございます。」ぺりぺり
「ありがとう。それで雑談って何話すのさ。」ぺりぺり
藤「何でもいいよ。このシリーズの結末とかこの先の展開とか。気になった事を聞いてもいいし、話題があるならそれについてでもいいし。和気藹々と話しててもいいくらいだよ。」
「………。」ぺりぺり…もぐもぐ…
「それならこの先の展開かな?どのくらいまで思いついているのさ。」
藤「とりあえず夏休み辺りまでかな?そこから先はまだ未定だよ。」
「………。」ぺりぺり…もぐもぐ…
「ふぅん。そこまで思いついてるならスラスラ書けそうだね。」
藤「実はそこまででもないんだ。アイデアはあってもそれを書く文章力が乏しいからね…。」
「………。」ぺりぺり…もぐもぐ…
「うわぁ。それは悲惨だね。…って瑞希ちゃん、さっきから静かだけどどうしたの?」
藤「本当だ。それに顔が赤いよ?」
「ほんとだっ!瑞希ちゃん、熱でも出てき「になることが…」た…。んっ…?」
藤「なになに、なんて言ったの?」
「そこっ、食いつくな作者!」
「気になることが…あります…。」
「何が気になるの、瑞希ちゃん?」
藤「どーぞ、何でも聞いてよ。」
「このシリーズは、私と明奈ちゃんがつきあってるんですよね…?なら。」
そこで一度区切ると、蕩けた表情でこちらを見た。
「私と明奈ちゃんの《ピー》や《R-18》、それに《禁則事項》だったり、私が明奈ちゃんを《えっちぃ》をしている話を書いてくれるんですよねっ!!?」
「瑞希ちゃんっ!?ちょっと落ち着こう!?少しお酒の匂いがするし。」
藤「あー、ウィスキーボンボンでも混じってかもね。んー、どうかな?」
「作者も真面目に答えないでっ?」
「分かりましたっ、今から目の前で見せるのでぜひ書いてくださいっ。」
「瑞希ちゃん、本当に落ち着こうっ?ねっ?作者も何か言って。」
藤「次回もまた宜しく〜。」
「作者止めてー!」
「さぁ明奈ちゃん、脱いじゃいましょうねぇ。」