弥勒Side
ある日のこと、事務所であんな達がジェットに何か指導していた
ジェットはと言うとぎこちない笑顔をしている
「い…いらっしゃいませ~…」
「うーん」
「ジェット先輩、もう1回!」
「あ…ありがとうございました…」
「ちがう、ちが~う!」
「ポチポチ~」
「もっとかわいく!もう1回!」
「それだと引きつってるから、もっと自然な笑顔に」
「いい加減にしろ!なんで、ボクが、こんなことを!」
「だって」
「プリホリでの接客を見てると」
「確かに接客は…冷たいというか…」
「もっと愛想よくしないと!」
「ほら、笑顔、笑顔~こ~ちょこちょ」
「や…やめろ!」
「これで自然な笑顔に」
ジェットをくすぐる2人だが、くすぐられすぎてジェットは妖精の姿に戻り、果てた
どうしたものか考えていると…丁度依頼人が来た
「あの~」
「「ようこそ、キュアット探偵事務所へ!」」
依頼に来たのは萌絵さん。僕らは早速依頼を聞くことに…
「この絵の謎を解いてほしいんです。母が生前かいた自画像です。最近、海で見つかったものが、自宅に届いて…」
「あっ!クリスティーナ・ピポポヴィッチ文江だ!」
ジェット、復活したのか。
「クリスティーナ…何?」
「ピポポヴィッチ文江。30年くらい前に、海で人気だった画家だ。でも…彼女、風景画しかかかなかったような…」
「ええ、母が人をかいたのは、その1枚だけ。どうして、自画像なんて、かいたのか…」
「その謎を解けばいいんですね!」
「ちなみに、絵のタイトルは?」
「最高の幸せといいます」
「最高の幸せか…」
見せられた写真。金髪の女性…萌絵さんのお母さんが立っている絵だけど…何か違和感がある。
「よし!名探偵のわたしたちに任せてください」
「早速、調査に出発!」
「オォー!」
「ポチ~!」
「ポチ?」
早速調査することに。
僕らは最初に訪れた場所は古本屋だった。僕らは店主さんに事情を話すと…
「ク…クリスティーナ・ピポポヴィッチ文江じゃと! もちろん、彼女の本はすべてそろっておる!よもやよもや、お嬢さんの口からその名前を聞けるとは。彼女は、わしの青春そのものじゃ」
「よ~し、画集を見れば、絵のかき方とか色使いで自画像の謎を解くヒントがきっと見つかるはず!」
「でも、ファッションにグルメ、旅行雑誌ばっかりで、肝心の画集がないね」
「テレビにもよく出ておって、人気者じゃったからのう」
次に訪れた場所は以前行った絵画教室。
「この前は、ありがとうございました」
「また何かあれば、お任せください!」
「それで、これなんですけど、どうして風景画家の文江さんが自画像をかいたのか、分かりますか?」
「うーん、そうですね」
話を聞く中、子供達の声が教室に響く。今日は子供向けの絵画教室なのか?
「騒がしくて、すみません」
「いえ、わたしも子どもの時は、楽しく絵をかいていましたよ」
萌絵さんはそう言う中、何処か暗い顔をしていた。
そういえば子供達は何を描いてるのか見るとポチタンだった。
「絵の構図や色使いにかんしてはおかしな点はなさそうって言ってたけど…」
「はっきりとした手がかりはなかなか見つからないね」
「「ハァ…」」
手掛かりが見付からず、ため息をつく2人。やっぱりあの絵、何か引っ掛かるんだよな…
僕らは悩んでいると…
「浮かない顔してどうしたんですか?」
声をかけられ、振り向くとパティスリーの…
「あっ、パティスリーの!」
「帆羽くれあです」
僕らはくれあさんに誘われ、パティスリーで少し休憩をすることに
「うわ~!はなまるかわいい!」
「お菓子を食べて、元気出してね」
「う~ん!すっごくおいしい!ミルフィーユも最高!」
「昔、海外にいた時、おばあちゃんと一緒によく食べてて、それで、好きになったんだよね」
「そうなんだ~」
「素敵な所ね。今度、娘と来てみようかな。プリホリにも一緒に行ったんですよ。探偵事務所を知ったのも、その時に」
ダークSide
るるかとマシュタンと一緒にゴウエモンが戻ってくるのを待っていた。
「どら焼き買ってくるから待ってろだなんて、ホント、意味分かんない!」
「ね。アイスの方が美味しいのに」
「そうじゃなくて…」
「まぁもしかしたら本来の目的を思い出して、任務に向かったとかじゃないのかな?」
「…ダーク」
「なんだい?」
「あなたはどうして協力しているの?」
「言っただろう。目的のものを手に入れたいからね」
「それが何なのかってるるかが聞いてるのよ」
「簡単だ。かけがえのないものだよ」
弥勒Side
僕らはのんびりとパティスリーで過ごしているとくれあさんがあるものを持ってきた
「私が作った新作、よかったら食べて」
「マカロンだ!」
「可愛い!」
「海外にいた時に、母がよく買ってきてくれました。あの頃を思い出します…でも、正直、あまり美味しいとは思えなくて…なんだか形もいびつでしたし…」
形が歪なマカロン?ん?また引っ掛かった
「そう、ですか…」
「もえさん?」
「あの、文江さんの事について教えてくれませんか? お母さんが実際にどんな人だったのか、萌絵さんはどう思っていたのかなって…」
「母は、美とおしゃれを愛した人でした。ファッションや食べ物、住む場所、何もかも、すべてにこだわる人で…」
「芸術家らしいですね」
「私も、そういったものに触れて、その良さを知る事もできました。でも、私は、そんなものよりも…母は我が道を進み、好きなように生きた…一緒に調べていて、それが分かりました…だから思うんです。母にとって最高の幸せとは、自分自身の事だろうって…」
「自分自身…」
「それが、最高の幸せ?」
「あの、マカロン、少しでいいので、召し上がってみてもらえませんか?」
「ええ…少しだけなら…」
くれあさんに言われるまま、萌絵さんはマカロンを食べると…
「美味しい! どうして?」
「萌絵さんが食べていたマカロン、本当に買ったものだったんでしょうか?」
「そうか! くれあさんのおかげで、ピンときた! きっとマカロンは、お母さんの手作りだったんだよ! だから、お店のものに比べると、味や形がイマイチだったのかも」
「そうだ。確かマカロンって作るのが難しいって聞いたことある」
「で、でも、母が作ってるところなんて、一度も見た事ないですし…」
「この絵と同じですよ! 風景画ばかり描いていた文江さんの自画像だって、誰も見た事なんてなかった」
「うん! もしかしたら、隠されてる本当の姿があるのかも!」
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