弥勒Side
見掛けたCDショップでアルカナ・シャドウの情報を聞くことになった僕ら
「うーん…ごめん、知らないや…」
「私も」
「そっか…」
「ありがとうございます」
女性の店員さん、絵を見て困った顔してたけど…やっぱりへ…
「ん? ああ! ミサンガだ! 可愛い!」
「本当だ! 素敵!」
あんなが女性が身につけていたミサンガを見て、そう言っていた
「この時代にもミサンガってあったんだね!」
「何? 時代?」
「あ、いや、何でもないんです!」
ま、まぁ僕らの時代にもあったから余計反応しちゃうよな
「あたし、まさみっていうんだ。さっきも、このお姉さんとミサンガの話で盛り上がってたんだけどさ、見て、これ!もうちょいで切れそうなんだ!」
「本当だ!」
「願い事、何なんですか?」
「それなんだけど、実は…」
まさみさんが何かを言おうとした時、男性客が遮った
「すいませーん」
「はい」
「トイレ借りてもいいですか?」
「どうぞ」
その男性客を見て、まさみさんは顔を赤らめていた。
あぁ、そう言うことか
「まさみさん? どうしました?」
「あんな、答えは簡単だよ!ズバリ! まさみさんは、彼の事が好きなんですね!」
「声がでかいって!」
みくる、それを言うのは無粋というか…
「じゃあ、ミサンガの願いって…」
「か、かか、彼と、結ばれますようにって…」
「「キャーッ!」」
あー、盛り上がってきたな…僕やジェットは恋バナが終わるまで商品を見ていた
「実はここに通ってるのも、彼に会えるからでさ…しゃべった事とかはないんだけど、音楽を聞いているときの真剣な目がカッコ良くて…このミサンガも、その時初めて作ったんだよね…ってか、あたし語り過ぎちゃったかも!」
「まさみさん…」
「え?」
「すっごく応援してます!」
「あ、ありがとう…」
「あら? 彼、何か探してる?」
「まさみさん! これって、話しかけてみるチャンスでは?」
「ええ!? で、でも、そんな勇気…」
するとミサンガが落ちた。確か切れたときは願い叶うんだっけ?
「願いが叶うって事?」
まさみさんは決意し、例の男性客に声をかける
「あの! 何か、お、お探し、ですか? よ、よければ、お手伝いします!」
「ごめーん! 待った? 電車遅れて…」
あー、彼女いた感じかー
「ん? その子、誰?」
「あ…えっと…」
「お前を探してたら、声かけてくれたんだよ。来んの遅いから」
「ちょ、彼女のせいにするつもり!?」
まさみさんの前でイチャつくふたり。まさみさんの気持ちを知れとは言わない。何せ事情を知らないから
「彼女がいたんだ…」
「まさみさん! 私が話しかけてみようなんて言ったから…」
「失恋しちゃった…アハハハ…」
「まさみさん…」
「君のせいじゃないって! ミサンガが切れたら願いが叶う、なーんてウソ、あたしが信じちゃってたから…」
「そんな! ウソだなんて…」
「ウソかもしれません。でも、そのミサンガ、捨てるつもりですか?」
「だって、ウソだったから、もういらないもん…」
「ミサンガは、ずっと、あなたを見守ってた」
「え?」
「あなたの気持ちに寄り添ってくれていた」
「あたしの、気持ち?」
「そう。彼の事が好きだった気持ち。その気持ちをミサンガは、ずっとあなたの傍で見てくれていた」
「そっか…」
「ミサンガが見守ってくれた事も、まさみさんが彼の事を思う気持ちも、どちらもウソじゃない…本当の事でしょう?」
「うん…」
「だったら、その気持ちは大事にして…忘れちゃダメ…」
ミサンガに込められた想い…か
店員さんはそのまま奥へと消えていった。
「行っちゃった…」
「あたし、今の話聞いてさ、もうちょい、このミサンガ大事にしたくなっちゃった…」
「はなまる素敵!」
「よし! 私達も調査に戻ろう!」
「うん!」
あんなたちは当初の目的である聞き込みを続けることにしようとすると丁度男性の店員が出てきた
「あ、あの! すみません!」
「ん? はーい」
「この人、見た事ありませんか?」
「うーん…いや、ないっすね…」
「ありがとうございます…」
「手がかりなしだね…」
「他を当たりましょう」
「その前に、店員のお姉さんにあいさつしてこうよ!」
「え? うちの店、男の店員しかいないっすよ?」
『え!?』
今の店員、まさか!?僕たちは急いであの店員を追うのであった
僕らが女性店員を追うと女性店員と怪盗ダークの姿があった
「はなまる発見!」
「あら?どうしたの?」
「あなたの足跡をたどってきたの!」
「あなたはショップの店員さんじゃない!」
「「キュアアルカナ・シャドウだ!」」
女性店員は変装を解き、元の姿に戻る
「やるじゃない、名探偵さんたち」
「でも、勝てやしないんだから」
「オープン!ティアアルカナロッド!シャッフル!リバース!神秘と秘密で包み込む、キュアアルカナ・シャドウ!さあ、迷宮へいざないましょう」
プリキュアになり、あんな達もプリキュアに変身する
「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!プリキュア!ウェイクアップタイム!サン!見つける!ロク!向き合う!キュー!奇跡のふたり!」」
「クルッと回して!」
「キュートに決めるよ!」
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー」
「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵キュアミスティック」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげます!」
ボクモ怪盗レッドに変身し、怪盗ダークも変身する
アンサーたちがアルカナ・シャドウに向かうが、アルカナ・シャドウはアンサーの背後に回り込み、頬を始めとして突く
「言ったはず。動きが単純過ぎって」
アルカナ・シャドウはアンサーたちの攻撃を避けていく
「どうして怪盗なんかに! 困った人を助けるのが、名探偵プリキュアでしょ!」
「へえ、そうなの?」
「お前、占いの妖精だな?」
「ええ。アルカナ・シャドウのお供妖精・マシュタンよ。よろしく」
あの妖精、そんな名前だったのか…
「どうした?レッド。向かってこないのか?」
「睨み合いの方が良いかもって思ってね」
現状、ダークの方が遥かに強い。変に向かっていくよりもこうして妨害に徹していれば…
「少しは学んだようだね」
「アルカナスターレイン!」
アンサーたちがアルカナ・シャドウの攻撃を受ける中、ジェットは何かに気が付いた
「あの攻撃は…」
「自分の身も守れない人が、人を助けるだなんて」
「お前、助けてくれたよな? 今の光、あの時と同じだ…ボク達を助けてくれたのは、お前だろ?」
「ハズレ。推理がまるでなってない。私は、ただ、あの子の力に興味があっただけ」
「ポチタンの?」
「力?」
「それって…」
するとポチタンが何かに反応を示した。もしかして…
「マコトジュエルが盗られたのか?」
「ゴウエモンね」
「私が興味あるのは、あの子のマコトジュエルの危険を感じる力。ジュエルをあるべき場所に戻す力」
「あるべき場所?」
「どういう事?」
「何も知らないの?」
するとゴウエモンが現れ、奪ってきたミサンガをハンニンダーに変える
「まさみさんのミサンガ! なんて事するの!?」
「見てたでしょ? 私は、切れたミサンガに思いがあると教えただけ。ミサンガの価値を彼女に教えなければ、捨てられていたはず。いらなくなった物に価値を与えて、それをもらっただけでしょ?」
「でも、あなたの言葉で、まさみさんは大切だと思ったんだから!」
「それを奪うなんて許せない!」
「だったら、止めてみなさい」
アンサーたちがハンニンダーに立ち向かう中、僕はダークとの睨み合いが続いていた
「その力、どこで手に入れた?」
「これは…父さんの形見だ!」
「形見…ふふ、偶々なのか…それとも…良いことを教える。この力は特異的な存在から生まれたもの。世界にはその力を持ったものたちが何人もいます」
ダークが笑みを浮かべる。特異的な存在…
「特に…」
「悪人からってことか…それで動揺を誘っているなら…無駄だ。僕はこの力を正しいと思ったことに使う」
「ふっ」
ダークが笑みを浮かべると、アンサーたちがハンニンダーを浄化する
「終わりみたいですね」
ダークはアルカナ・シャドウたちと並び立つ
「用済みの探偵事務所に、あなた達は価値を与えた。そのミサンガみたいに」
『え?』
「事務所、私が使ってたの」
『え!』
「事務所の窓、押し上げて開けるのがコツ」
そう言い残して、アルカナ・シャドウたちは姿を消した
数日後、まさみさんが訪ねてきた
「この前はありがとう! 見つけてくれたミサンガ、大事にしまってるよ!」
「よかった!」
「あたし、もっと自分を磨いて、新しい恋に踏み出す!」
「うん!」
まさみさんを見送り…
ミサンガを捨てなかったから、まさみさんは次の恋に踏み出せたのかも…」
「アルカナ・シャドウのおかげ?」
アルカナ・シャドウは何故、ファントムに?それにダークの言う特異的な存在…
ダークSide
「マコトジュエルが手に入らず、申し訳ありません!」
「未来自由の書に記された日は近い。この目で確かめよう」
「ウソノワール様が、自ら!?」
「ウソでしょ!?」
「ゆくぞ。怪盗団ファントム!」
「どうやら…大変な事が起きそうだね…」
弥勒は恋バナに興味がないのではなく、女子たちの恋バナに興味がない感じです
感想待っています