弥勒Side
突如現れたウソノワール。ウソノワールは手に持った本を開き、何かを確認していた
「なぜだ…なぜ未来自由の書に載らない?」
「「え?」」
「待てども待てども、なぜ載らぬのだ?」
ウソノワールは指から光弾を放つ。
僕らは光弾を避け、同時に蹴りを喰らわすが、ウソノワールは簡単に受け切り、力任せに僕らを吹き飛ばした。
吹き飛ばされた僕らはポチタンが身体を膨らませて何とか助かった
「ポチタン、ありがとう!」
「はぁ…これでも、未来自由の書に、お前達の事は載らぬか…」
「さっきから言ってる、未来自由の書って何なんだよ!?」
「未来自由の書は、アタシのご先祖様達が記した伝説の書。これから起こる事が、すべて書いてあるの。誰も読み解く事ができなかったものを、ウソノワール様だけが、読む事ができたのよ」
マシュタンがそう説明するとウソノワールは手をかざす
「プリキュア。書に記されぬお前達は異物。消えなければならない…」
「お待ち下さい、ウソノワール様! 彼女達は今、マコトジュエルを持っています。直ちに手に入れますので、ここはボクにお任せ下さい」
ニジーがそう報告するとウソノワールは手を下ろす
「ほう、マコトジュエルのかけらを?」
「かけら?」
「そんな事も知らないのか。マコトジュエルは、1つの巨大なジュエルだった。かつて人間達の心から現れた真実の思いが寄り添い、形を成したものだ」
「キュアット探偵事務所は、我らファントムからマコトジュエルを奪わせまいと、世界各地を転々と移動させていた。だが、マコトジュエルがこの街に現れる事を、我々は突き止めた。手に入れようとしたところ…キュアット探偵事務所の邪魔が入り、マコトジュエルは粉々になり、この街に散っていった」
「お前達のせいでバラバラになったかけらを、俺達は集めてるって訳だ」
「言いがかりだろ、そんなの!」
確かに言い掛かりだよな…
「とにかく、マコトジュエルをよこすんだ! さもないと、世界が壊れる…」
「世界が壊れる?」
「預かっておけ。」
ウソノワールは未来自由の書をニジーに渡す
「おお! ウソノワール様が本気でいかれるぞ!」
「喜んでる場合じゃないし! マジチョベリバ!」
ウソノワールは両手に光弾を生み出す
「フィールドが…持つのか?」
「最悪の展開ね」
一瞬で僕らの背後に回り込み、光弾を放つ。僕らは上へと跳んで避けるがアンサーの向かってウソノワールは砲撃を喰らわし、マコトジュエルとアンサーが地面に落ちる
「アンサー!」
「くっ!」
僕は青の鍵の銃弾を放つがウソノワールには弾かれる
「なっ!?」
ウソノワールは一瞬で距離を詰め、僕の腹に一撃を入れ、僕はそのまま倒れ込み、更にミスティックに蹴りを喰らわせる
「レッド!ミスティック! 何なんだよ、アイツ!」
「誰もがウソだと疑いたくなるほど、圧倒的な力を持つ。あれがウソノワール様」
ウソノワールがマコトジュエルを拾おうとするとポチタンが守るように立ち塞がっていた
「時空の妖精…」
『ポチタン!』
「どこまでも邪魔を…」
「ウソノワール、あなたは、どうしてマコトジュエルを盗ろうとするの!?」
「世界を私のウソで覆う。私の思うがままの世界にするために」
「ウソで覆う?」
「思うがままの、世界?」
「消え去るお前達に、特別に私の力、見せてやろう」
ウソノワールがそう言うと突然カップルが現れ
「ちょっと、何、ここ!? ダーリン、こわーい!」
「大丈夫だよ、ハニー! 僕がついているから!」
「この空間に引き込んで…何をするつもりだ!?」
ウソノワールはカップルに手をかざし
「ウソよ、覆え。お前達は嫌い合い、罵り合う」
「ちょっと離れてよ! 暑苦しい!」
「それ、僕のセリフだよ!」
「ハァ!? マジありえないんだけど!」
「急にケンカを?」
「どうして?」
「心を操られているのか?」
「いいえ。ウソノワールのウソに覆われたの」
「ウソで覆われた?」
カップルはいなくなるが、アレがウソノワールの力なのか?
「ウソノワールが言ったウソが、本当になるって事!?」
「今は、わずかな時間のみ。だが、マコトジュエルの力があれば、私のウソは永遠に続く。私のウソが真実となる!そこをどけ。マコトジュエルを移動させる忌々しき時空の妖精よ。マコトジュエルのかけらをお前が移動させ、いずこの地で元の巨大なマコトジュエルに戻しているのだろう?」
「ポチタンが、マコトジュエルを?」
「ホント、何も知らされてないのな。相変わらず、ロンドンのお仲間は、秘密が好きだぜ」
「邪魔をするなら、消す」
ウソノワールがポチタンに向けて、光弾を放とうとする
「ポチタン!」
「まだ来るか…」
ウソノワールは僕らに向けて光弾を放つが、ミスティックがミスティックリフレクションで防ぎ、すかさずアンサーは
「アンサーアタック!」
アンサーアタックでウソノワールに突撃する
「ポチタンを守る! マコトジュエルも守る! あなたが望む、ウソの世界になんてさせない!」
「それはどうかな?」
ウソノワールはアンサーに向けて、さっきの嘘に覆う力を使う
「ウソよ、覆え。お前は、私にひざまずく。ひれ伏せ、プリキュア。お前の行く末は私が決める」
跪きそうなアンサーだが、何とか耐えていた
「あなたの言うことなんか、聞かない!」
「すべては私の手の内だ」
「嫌だ! 私は自分の足で進むんだ!私の答えは、私が出すんだ!」
「ウソの世界になんてさせない!」
「それが私達」
『名探偵プリキュアだ!』
2人の拳がウソノワールを後ろへと下がらせ、僕は追撃にリボルバーをぶち込んだ。ウソノワールはそのまま拳を構え
「消えろ」
強力な一撃が僕らに放たれようとした瞬間、アルカナ・シャドウが咄嗟に止め、ウソノワールの背後に銃を突きつける怪盗ダークの姿があった
「貴様ら…」
「み、未来自由の書が…」
ウソノワールはニジーから未来自由の書を受け取り
「今はこのまま去れと記されている」
「それにウソノワール様、プリキュアが現れても予言は書き換わってないですよ」
ダークの言う予言って…
「すべては未来自由の書のままに。プリキュア。近いうちに、また会う事になるだろう。未来自由の書に、予言にある」
「予言?」
「『1999年、7の月、真の地で、真実の石を抱くもの、大王となる。そして、世界がウソの影で覆われる。』とな。私は大王となり、世界をウソで覆う。次に会う時が、世界とお前達の終わりとなるだろう」
ウソノワールたちはそのまま何処かへ消えていく。そんな中、アンサーたちは
「あの! ありがとう、助けてくれて…」
「勘違いしないで。ただ、予言が出たから…それに、私には、やる事がある…邪魔をしないで…」
僕は怪盗ダークの方を睨む
「今回の事で…どうやら動き始めたかもね」
「ウソノワールがか?」
「いいや、特異的存在。この場に怪盗2人。それだけではなく…切り裂くもの、撃ち抜くもの、支配するもの、そして未だその姿を見せない…正義がね」
事務所に戻り、僕らは改めて得た情報をまとめていた
「1999年7の月の大王…つまり、今年の7月に、ウソノワールが大王になって、ウソで世界を覆うって事?」
「うーん…」
あんなはポチタンに回収したマコトジュエルを渡す
「ポチタンはマコトジュエルを元に戻していたんだね」
「まあ、ポチタンも、よく分かってないみたいだけど」
「とにかく、マコトジュエルをウソノワールに渡す訳にはいかない…ウソで覆われた世界だなんて…」
するとポチタンがあんなに抱きつき
「あんな」
「今、あんなって!?」
「あんな。あんな」
「キャー! ポチタン!」
「マコトジュエルで成長して、おしゃべりができるようになったのか!?」
「そうみたい! はなまる嬉しい!」
「じぇっちょ!」
「ああ! ボクの名前も!」
「みろく」
「僕もか」
「私は? ポチタン!」
「みるく!」
「みるくじゃなくて、みくるね!」
「みるく! みるく!」
「だから、みるくじゃないってば!」
色々とあったけど、みんな大丈夫そうだな。
それにしても…特異的存在、それに予言の真実の石を抱くもの……ウソノワールなのか…それとも…いや、まさかね
僕はあんな達と笑うポチタンを見つめるのであった
ウソノワール「少しの時間だけ、嘘で覆う」
某スクールアイドル「え?短い時間でしか?え?」
某スクールアイドルのプリキュアの能力を考えると…
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