弥勒Side
ある日のこと、あんな達は女の子が落としたウサギのぬいぐるみを探していた。あんなはぬいぐるみを見つけ、女の子に渡すと
「どうして分かったの?」
「物を落とした時は、下を見て探すよね? でも、可愛いものが道に落ちてるのを見つけた人は、踏まれたらかわいそうだって、安全な所に置いてくれるんじゃないかと思って」
「このお人形、とっても可愛いね!」
「お母さんが作ってくれたの!」
「世界に1つだけの宝物だね!」
「うん!」
「なみちゃーん!」
すると女の子のお母さんがこっちにやって来た。僕らは事情を話し…
「ありがとうございました」
「探偵さん、バイバーイ!」
「バイバーイ!」
「気を付けて!」
「ばいばーい!」
ポチタンの挨拶を咄嗟にみくるが誤魔化す中…
「お母さん、私持つ!」
「ありがとう。ちょっと重いよ?」
「大丈夫! 任せて!」
あんなは親子の姿を見て、浮かない顔をしていた
「あんな? どうかした?」
「ううん。何でもない!」
あんなは咄嗟に誤魔化すけど、もしかして母親のことでも思い出したのかな?
事務所に戻り、商品のラッピングをする僕ら。
「こういうラッピングは、どうかな?」
みくるの問い掛けにあんなは答えず、ボーッとしていた
「あんな?」
「え? な、何?」
「何か考え事?」
「え…ああ、うん…ちょっとね…アハハハ…」
あんなは笑って誤魔化す中、ジェットがキャンディーがなくなったことを言いだし、あんなは気分転換に買い出しに行くのであった。僕もあんなが放っておけず、一緒に行くことに
「そんなキャンディー買いに行くだけなのに…」
「あんな、お母さんのこと思い出したのか?」
「え?」
「さっきの親子見て、寂しそうな顔をしてたから」
「…うん」
どうしたものか…僕も何かしら言うべきなのかもしれないけど…
そう思っていると
「あんなちゃん、弥勒くん」
「あっ、くれあさん!こんにちは、お仕事ですか?」
「うん、買い出しにあんなちゃんたちは?」
「私たちもジェット先輩のキャンディを買いに」
「そう、よかったら、うちのお店に寄っていかない?」
くれあさんに誘われ、僕らはパティスリーへ寄り道するのであった
みくるSide
あんなたちの帰りを待っている中、さっきのあんなの様子が気になってしょうが無かった
「ジェット先輩。あんな、ちょっと変じゃなかった?」
「どこが?」
「どこっていう訳じゃないんだけど、何か悩んでるみたいな…」
「何か悩んでるにしてもだ、言わないって事は、言いたくないって事じゃないか?」
「まあ、確かに…私、頼りないのかな?」
「みくる、よしよし!」
ポチタンに励まされる私。そうだ。私が落ち込んでどうする!
「ポチタン…ありがとう! 考えてばかりじゃなく、行動しなきゃ!私が頼りがいのあるパートナーになればいいんだよね!」
弥勒Side
パティスリーにて、僕らは飾られたケーキを見ていた。
「わー! ピアノだ! これ、本当にケーキなんですか?」
「うん。店長がオーダーメイドで作ったの」
「すっごーい!」
「オリジナルのケーキは、腕の見せ所だからね! 帆羽さんが作るケーキも、すごく評判がいいんだよ!」
「え? くれあさんも、こういうの作るんですか?」
「うん! 誕生日のケーキ、よく頼まれるの!」
「今までに作ったのは、サッカーボールケーキ。ドレスケーキ。パンダケーキやライオンケーキも作ったわ」
「わぁ…いいな…」
「オリジナルケーキはね、お客さんとお話しして、どんなケーキにするか考えるの。食べる人がどんな人で、今どんな気持ちなのか、考えて想像して、その人が一番喜ぶケーキを導き出すの」
「へー、それって、探偵が推理するのに似てますね!」
「そうかもしれないわね!よかったら、あんなちゃんのケーキ、作らせてもらえないかな?」
「でも、私、誕生日1月ですよ?」
「誕生日じゃなくてもいいじゃない! あんなちゃんに笑顔になってほしいの!」
くれあさんの提案にあんなは少し考え、ケーキを作ってもらうことになったのだった
みくるSide
広場にて私は早速頼りになる人になるために…
「私に足りないのは体力!」
腹筋や腕立て伏せを頑張るのであった
弥勒Side
テラス席でくれあさんはまずどんなケーキを作りたいかあんなに聞き出していた
「じゃあ、よろしくお願いします」
「お願いします!」
「まずは深呼吸。力を抜いて、リラックス」
「リラックス…」
リラックスしたあんなの手にくれあさんは手を重ねた
「目を閉じて。今、心に思い浮かぶ色は何色?」
「白…雪の白…」
「じゃあ、寒いのかな?」
「ううん…寒いんだけど、温かい…雪みたいに積もってるけど、温かい…」
「うん。OK。ありがとう」
「え? これで終わりですか?」
「どんなケーキが出来上がるか、お楽しみに!」
感想待っています!