弥勒Side
僕とあんなが探偵事務所に住むことになり、掃除をすることになった
「掃除が終わったらミルクにしようね」
「ポチ~」
「と言うか部屋って、そんなに空いてるんだ」
「まぁな。元々大きい事務所だったからな」
僕としては空いてなかったらソファーで寝る覚悟はしてた。流石にあんなをソファーで寝かせるわけにはいかないしな
そう思っているとみくるがやって来た
「ごめ~ん、寮出る手つづきで時間かかっちゃ…なんか、前より散らかってない?」
「みくるも来たし、みんなで、はなまるすてきな探偵事務所にしよう!」
事務所の掃除を終わらせ、僕らは離れの建物に向かう。
「へー。思ったより広いんだ! 庭も可愛い!」
「だよね!」
改めて見て回ると本当に広いな……これで地下室もあるし…
僕らは離れの居住スペースに入り、自分たちの部屋を確認した
「素敵! あと、なんだかいい香りもする!」
「前にいた名探偵が使ってたみたい。私とポチタンの部屋は、こっちね!」
「お向かいさんだ!」
「僕はあんなの隣か…」
もう少し離して欲しいんだけど、流石にそれはわがままだよな
「ねえ。2階って何があるの?」
2階の部屋を見に行くと埃だらけの部屋…
「物置って感じかな?」
部屋を見ているとあんなはあるものを見つけた
「これって、この辺の地図?」
「ええ」
「キュアット探偵事務所は、ここかな?」
「うん」
「私の街は、ここにできるんだ…」
こうして見ると本当に過去の世界に来たんだな…
あんなは地図を見て、何処か寂しそうにしていた
「あんな?」
「近いんだね! 知らなかった! こっちの方に来た事なかったから!」
あんなは窓の外を見つめる…寂しいよな……
「ねえ、考えがあるんだけど…」
みくるはそんなあんなを見て、ある提案をする
「インテリア!? そんなもん、どうでもいいだろ…」
「地図が貼ってあるだけじゃ、味気ないし!」
「来てくれたお客さんも、素敵な事務所の方がいいでしょ?」
「お客さんか…もちろん、来た依頼は、基本、すべて引き受けるけど、ボクらの使命は、怪盗団ファントムを止める事だ!」
「分かってるって!」
「ねえ、ずっと気になってたんだよね…私たちの時代はウソで覆われた世界じゃないし、ファントムなんて聞いた事もない…ここと変わらないよ? 平和だよ?」
「確かに平和だよね…」
「未来は絶えず変わるんだ。ボク達が頑張らないと、ここも、お前の時代も、ウソで覆われた世界になるかもしれない。いけ好かない妖精の手に落ちる可能性がある」
「いけ好かない妖精って?」
「言ってなかったっけ? ファントムのやつらも、ボク達と同じ妖精なんだ」
妖精って……本当なのか?
ある劇場
「未来自由の書を読み解くに、約束の時まで、あとわずか。マコトジュエルを得ねばならぬのに、この失態…」
仮面をつけた男がそう告げると来賓席にライトが当たり、ステージにニジーの姿が現れる
「ウソノワール様、申し訳ありません。まさか、名探偵プリキュアが現れるとは…ましてや謎の怪盗まで…」
「未来自由の書が、新たなマコトジュエルを示している」
「今回は、アゲが行くしかないっしょ!」
ニジーの元に派手な衣装の女性が現れる
「アゲセーヌ! なぜ、お前が!?」
「アンタのギャルの変装? チョー下手! ありえない! チョベリバ!」
「聞き捨てならないな…」
「また騒がしい事…」
「うん」
大男とアイスを食べる少女、その傍らに妖精がそう言う中…
「ウソノワール様! このニジーにお任せを!」
「ゆけ! アゲセーヌ! 華麗に優雅に奪ってくるのだ」
「そ、そんな! ボクにチャンスを!」
「ライライサー!」
『ライライサー!』
アゲセーヌが出撃すると、ニジーの元にシルクハットの男が現れる
「ニジー、プリキュアと一緒にいた怪盗。本当にいたのか?」
「お前の仲間じゃないのか?」
「私には仲間なんていない。ここにはあくまで客人としている。それでその怪盗の見た目は?」
「あんたに似た格好だよ。まぁボクとも似てるけどね」
「ふぅん」
弥勒Side
僕らは雑貨店に入ると…
「わぁ~、はなまるすてき!」
「いらっしゃいませ」
「かわいいもので、あふれてる!」
何というか女子の可愛いって感性は本当によく分からない……
「ポチ~!」
「これ、かわいい!」
「ほんとだ!」
「亀か? これ」
亀みたいだけど、ポチタンが興味を示すって……いやいやまさかな
「ジェット先輩、この子欲しい!」
「えー?」
「ごめんなさい。それ、売り物じゃないんです。この店のシンボルなんです」
僕等に声をかけてきたメガネの女性。このお店の店長さんかな?
「シンボル?」
「はい。みんなで大切にしてて。亀みたいに歩みは遅くても、一歩ずつ前に進んでいこう。そして、いつか、もっと広くて素敵なお店にしようって…この亀の置物を見るたびに、頑張ろうって…」
「素敵…」
「これはお売りできませんけど、他のものなら。ご案内します」
『お願いします!』
「あ、ちほさん。僕が戻しておきますよ」
「ありがとう、卓也君。何か、お探しのものはありますか?」
亀の置物を男の店員さんに任せ、僕らは当初の目的である飾り付けを探すことに…
「えっと…」
「新しい部屋の飾り付けがしたいんです!」
「でしたら…」
あんなとみくるの二人が飾り付けの話に盛り上がっていると、ポチタンが急に騒ぎ出した。あんなとみくるの二人はもしかしてと思い、辺りを見渡すと亀の置物がなくなっていた
あんな達はお店にいる人達を集め
「一体、何の騒ぎ?」
「ホワッツハプン?」
「お店にいるのは、これで全員…」
「犯人は別の誰かで、こっそり入って、盗って出て行っちゃったとかは?」
「でも、ドアを開けると鳴るベルは鳴っていません」
「他に出入り口はありませんか?」
「家具を出し入れする搬入口です」
「犯人は、ここから入って、置物を持って出ていったのかな?」
「かもしれないけど、決めつけるには早い…ここにまだ犯人がいる可能性も考えないと…」
「でも、みんな、置物は持ってなさそうだけど?」
「だとしたらまだお店の中にあるかも?」
「そっか、結婚式のティアラの時と同じように!」
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