弥勒Side
あんな達は真実を伝えるべき悩んでいたが、それでも探偵としての役目を果たそうとしていた。
「妖精よ…どうか島を消す事だけは…」
「いいえ。妖精のしわざではありません」
「あなたがやったんだよね? 秋ちゃん」
二人は村長さんの孫娘の姉の方、秋ちゃんを見る
「丸太を倒したのも、村長さんの顔にイタズラ書きをしたのも、お饅頭を取ったのも、全部、秋ちゃんが…」
「待って下され! 蔵の中の饅頭を取る事はさすがに…」
「できるんです。大人には無理でも、秋ちゃんくらい小さければ、あの小窓を通る事ができます」
「さっき蔵の中で見つけました。小さい子供の足跡と手形を…」
「ごめんなさい…」
「小春ちゃん。その時計、壊れているよね?」
「さっき見せてくれた時、針が動いてなかったから」
「この前落として、壊れちゃった…お祖父ちゃんにも直せないって…」
「今回のイタズラ、秋ちゃんは小春ちゃんのためにやったんだよね?」
「時計が壊れて悲しむ小春ちゃんを元気付けたかったんじゃない?」
「唄で、饅頭消えたら時計の針が動き出すって…だから、妖精さんがやって来て、時計を直してくれるよって言ったの…唄の通りにイタズラすれば、小春も妖精さんの事、信じてくれるかなって…」
「でも、秋ちゃんも分かっていたと思う…このまま続けても妖精さんは…」
「ごめんね、小春…私、ウソついちゃった…妖精さんは本当にいるんだって…」
「お姉ちゃん…」
「ううん」
「それはウソじゃないよ!」
まさかと思うけど、妖精がいるって証明のためにポチタンを見せるつもりか?
そう思っていると…
「まさか君たちがいたとはね」
「「「ニジー!」」」
蔵の屋根の上に立つニジーが直ぐさま降りると小春ちゃんの腕時計を奪い取る
「あの時計にマコトジュエルが!」
「返して!…って、なんか濡れてる?」
「水も滴る、いい怪盗ってね、マコトジュエルは頂いていくよ!」
「絶対あいつ、海に落ちたな」
「うるさい!ウソよ、おおえ! いでよ! ハンニンダー!」
ニジーはハンニンダーを召喚し
「3! 見たまえ! 6! 無敵の! 9! 君達を倒すハンニンダー!」
「ちょっと、それ、私達の!」
「もー! 本物、見せてあげる!」
僕らは直ぐさま変身する
「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!プリキュア!ウェイクアップタイム!サン!見つける!ロク!向き合う!キュー!奇跡のふたり!」」
「クルッと回して!」
「キュートに決めるよ!」
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー」
「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵キュアミスティック」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげる!」
「怪盗レッド!」
ハンニンダーが早速攻撃を仕掛けてくるが、僕らは攻撃を避け、
「アンサーアタック!」
「赤の銃弾!」
アンサーアタックと赤い銃弾でハンニンダーにダメージを与えると、ハンニンダーは時計の針を動かしていく。僕は咄嗟に目を瞑り、開けるとアンサーとミスティックがフラフラしていた。もしかして催眠術か?
ハンニンダーは更に腕時計を放ち、二人を捕縛する
「諦めたまえ。言っただろう? 君達を倒す無敵のハンニンダーだと」
「諦めない!」
「あの時計は、小春ちゃんが両親からもらった大切なもの!」
「だからこそ、秋ちゃんは小春ちゃんのために頑張った! 時計には、妹を思う優しい気持ちがいっぱい込められている!」
二人は力を込め、拘束を破る。
ハンニンダーは再度催眠術を放とうとする中
「それなら!」
僕は青の銃弾でハンニンダーの針の動きを止める
「今だ!」
「オープン! プリキットミラールーペ!ポチタン!マコトジュエル!キュアアンサーが解決!プリキュア! アンサーはなまるソード!」
ミラールーペが紫色の大剣に代わり、ハンニンダーを一閃する
「キュアット解決!」
アンサーはなまるソードでハンニンダーを浄化し、マコトジュエルを回収した
「ブラボー、だが、秒針は確実に動いているよ。ボクたちファントムが勝利する、その時に向かってね!」
ニジーはそう言い残して、海へと飛び込んだ。あいつ、泳いで帰るのか?
腕時計を小春ちゃんに返し
「小春…」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「お祖父ちゃん、イタズラして、ごめんなさい…」
「なんという健気な姉妹愛だー! 可愛い孫達の笑顔のため、今回のイタズラは、すべて水に流すぞ!」
村長さんも許してくれたみたいだし、万事解決だな。
「お、いたいた!」
「ジェット先輩!?」
「どうして?」
饅頭の箱を持ったジェットがやって来たけど、何でまた…
「せっかくだし来てみようと思ったんだ。ボクが作った自慢の船で! あっという間だったよ!」
そんな船があるのかよ…
「美味いなー! あの頃と全然変わってない!」
美味しそうに食べるジェットを見て、あんな達も食べたそうにしていると
「ん? その時計…」
ジェットは壊れた腕時計を見て、直ぐさま直してみせた
「直った!」
「信じられん!」
「ま、ボクは天才だからな!」
「饅頭消えたら時計の針が動き出す。とうとう島も消えちゃった。亀さんが言ってた通り、島が消えたっていうのは、慈英島に名前が変わったってだけなのかも…」
「だとしたら、どうして名前が変わったんだろう?」
「えー、なんで慈英島に?」
「うーん…慈英島…」
「「じぇっと!? まさか!?」」
「やっと気付いたか」
まさかこの島の名前の由来が…ジェット!?
「100年前にこの島に来ていたのがジェット先輩だったなんて…」
「ボクがまだ120歳くらいだった時の話だ。冒険心にあふれていたボクは、発明の旅に出たんだよ。でも、途中で嵐に巻き込まれて…辿り着いたのが、この島だった。それで、船を修理するまでの間、島の人達には、お世話になったんだ」
「唄にある木が倒されたっていうのは、船の材料のためにやった事だったのか…」
「島の人達のおかげで、無事に帰る事ができたんだね」
「ちゃんとお礼はしたぞ。この時計台、100年前に動かなくなっていたのを、ボクが直したんだ」
「時計の針が動き出すって、そういう事ね!」
「それじゃ、落書きは?」
「確か…ここだ! ミラールーペで見てみろ!」
ジェットが指差した場所をミラールーペで覗き込む二人
「船の設計図! 当時の人には落書きに見えたんだな!」
落書きもそう言うことか…
港に停めてあるジェットの船に乗り込む僕ら
「でも、島の名前をボクからとっていたなんて、知らなかったよ。時計台を直したボクに、よっぽど感謝していたみたいだな!」
すると見送りにきた秋ちゃん達。
『探偵のお姉ちゃーん!』
「また来てね!」
「「うん!」」
「じゃあな!」
手を振っているとジェットが持っていた飴がカモメに取られ、その勢いでジェットが妖精の姿になった
「よ、よーし! 出発だー!」
あんなとみくるは口元に人差し指を当て、秘密にするようにと伝えた。多分、あの二人的には妖精が本当にいて、会えたことが嬉しく思えてるのかも
次回よりエクレール編スタート!
感想待っています!