弥勒Side
事務所でジェットがあるものを作っていた。
「あま~い」
「こうやって花の香りの成分を取り出して、香水を作るんだ」
「この香りを嗅げば…」
「エクレールの記憶が甦るかも!」
「あとはボクに任せとけ。フルスロットルで進めるからさ」
「さすがジェット先輩!」
「まっ、天才だからな!」
香水に関してはジェットに任せて、僕らは学校へと向かう。
学校へ着くとクラスメイトが廊下である話題で盛り上がっていた。
「見た? 昨日のテレビの特番」
「見た見た! 7の月の大王が現れて、世界を滅ぼすまで1週間ないんでしょ?」
「…ってことは、テストなくなる?」
「テストどころじゃないよ! 世界がなくなっちゃうんだよ!」
「大王って、ウソノワールのことだよね?」
「うん、なんか都市伝説みたいになってる」
「いや、元々そういう噂は流れていたから…ウソノワールの発言から都市伝説になっているのはおかしいような…」
「確かにそうかも…」
「そういえば、最近、学校でも怪事件が起きてるんだって」
「怪事件?」
「理科室のガイコツが動いたり、音楽室のピアノが鳴ったり、美術室の絵が涙を流したり」
「「「世紀末~!?」」」
怪事件と言うより七不思議のような…
「それって幽霊~」
「まさか~」
みくるが1番動揺してるけど、もしかして幽霊苦手なのか?
「みくる、あんな、弥勒」
不意にれいさんに声をかけられ、驚くみくる。
「話があるの、ちょっといい?」
「話?」
僕らは理事長室に入り、話を聞くことに
「急に呼び出してごめんなさいね。いえ、話というのは、噂の怪事件のことなの。前に幽霊騒ぎを解決してくれた名探偵のあなた達に、怪事件の調査もお願いできないかと思って」
「私たちも気になっていたんです!」
「キュアット探偵事務所が解決してみせます!」
「ありがとう、頼りにしてるわ。それと今回は…」
「私も探偵の調査を手伝う!」
「れいが?」
「生徒会長として、これ以上、怯える生徒を見てられない。みんなが安心して過ごせるように力になりたいの」
「れいは一度決めたら、聞かないから」
早速僕らは調査をすることに…
「早速、調査をしましょう」
「そういえば、前の幽霊騒ぎと今回の怪事件って、関係あるのかな?」
「前は怪盗団ファントム絡みだったけど、今回の怪事件をわざわざ起こすような事は…」
「う~ん、でもピアノが鳴ったり、絵が涙を流すのと、ファントムは結びつかないような…」
「そうだよね。となると、やっぱり本物の幽霊!?」
「分かんないけど、とにかく調べてみよう!」
僕らは最初に訪れた場所は理科室だった。
「まずは理科室!」
「噂によると、真夜中にガイコツが1人で動いたと」
「ひぃ~!」
怯えるポチタンはれいさんに抱きついた
「ポチ~!」
「大丈夫、ポチタン!」
「ポチ~」
「怖くないよ、私がついてる」
「れい~」
「あんな~」
「こわくない、こわくない。わたしがいるからね」
みくるはみくるであんなに抱きついてるし…
「あんなは怖くないのか?」
「うん、私は大丈夫だよ」
ホラー系は平気なのか…
「気を取り直して…勝手に動くって、どういうことだろう? 何か仕掛けがあるのかな?」
あんなはルーペで骸骨を見てみるが特に変わったところはないみたいだった
「床がななめになってるとか?」
「う~ん、怪しいところはないみたい」
「次の場所に行こっか」
「いこ~」
「あっ、うん」
れいさんはフラスコとかが入っていた棚を見つめていたけど、何かしらの違和感でもあったのかな?
次に訪れた場所は音楽室
「噂によると、真夜中にピアノが鳴り響いたと…」
「電子ピアノじゃないし、誰かが弾かないと音は出ないよね?」
「タヌキとかが迷い込んだのかな?」
「どした~?」
「何か気になるんだけど…何だろう?」
「ピアノに不自然なところはなさそう」
「動物の足跡もないみたい」
特に変わったところはなく、僕らは次の場所へと向かう。
「はぁ~、手がかりゼロかぁ」
「見間違いや聞き間違いってこともあるのかな?」
「可能性はあるかもね…あら?大森さん、演劇部の稽古は?」
次の場所へと向かう途中、演劇部の人達が何かを話していたのをれいさんが声をかけた
「あぁ、しばらく自主練にしたんです。みんな怪事件を怖がって練習にならなくて」
「そう…」
「大王のことでみんな、敏感になっているんだわ」
「私、みんなのために…そして…頼りにしてくれてる理事長のためにも、納得がいくまで調査したい!」
「理事長?」
「だって理事長は、私がキュアット探偵事務所に入るのを応援してくれたんだよ」
「うん、それに、みくると私が探偵として成長できるように見守ってくれてる」
「うん、この学校のシンボルはツバメ…渡り鳥のように一時的な滞在だとしても、拒むことなく門を開く。学び成長しようとする者を誰でも迎え入れる。それが理事長の考えなの。私は、そんな理事長のことを、心から尊敬しているし、この学校のことを、大切に思っている」
「誰でも迎え入れるか」
「素敵な考えだね」
「あんな、みくる」
「「うん!」」
「調査の続きだよね?」
「うん…必ず解決する。そして、平和な学校を、取り戻しましょう!」
僕らが次に訪れた場所は美術室
「噂によると、絵の中の少女が涙を流したらしいけど…」
「おかしい…」
「おかし、どこ~?」
「お菓子じゃなくて、教室がいつもと違うってことだよ」
「何が違うの?」
「例えばこの石膏像。いつもは棚に並べて置かれている。それにこのキャンバスは立てかけられて保管されている」
「つまり誰かが動かしたってこと?」
「そっか、それが違和感の正体!」
「違和感?」
「理科室でも音楽室でも、いつもと何かが違う気がしてた。理科室では実験器具の置き場所が違った。音楽室では、飾られた絵の順番が違ってた」
「そんな些細な違いに気づくなんて!」
「さすが生徒会長!」
「と言うかあの音楽室の絵の順番ってあったのか…」
「でも、どうして、移動させたんだろう?」
「物を動かすといえば、掃除とか?」
「模様がえや引っこしも、後は…」
「「あっ!何かを探していた!」」
そして安定のゴウエモンさん…
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