あるビルの屋上にて、モノクルを付けた1人の男がいた
「フッ…まことみらい市、まさか、ここに来ることになるとは…待っててね、名探偵プリキュア!このデッチ・アゲインの完璧な演出で、アメージングな舞台の幕が開く!」
そう告げる男の前に仮面の男が現れる
「おや?君は…あぁ力を授かった1人だね」
「……正義を執行する」
「ふふ、力を授かったみたいだけど使いこなせていないみたいだね」
弥勒Side
事務所にいるとくれあさんがやって来た。あれ?今日はバイトの日じゃ…
「あれ?今日はパティスリーは?」
「店長にこれからは探偵もやるって伝えて、シフトを調整してもらったの」
「あっ、それ二刀流だね」
「ポチ?」
「二刀流っていうのはね」
「特技が2つあるってことでシュ!」
「くれあさん、すごい!」
「えっへん!でシュ」
それにしてもくれあさん、忙しくならないか?いや、もしかしたらパティスリーの方の時間を減らしたのか?
「この前もらったプリキットブック、真っ白なページを埋めて、早く2人みたいな名探偵になれるように努力するね」
まぁ、くれあさんが望んでそうしてるなら良いのか?
「そんなそんな~」
「私たち、まだまだだよ~」
すると慌ただしく誰が入ってきた
「お客さま?」
「「ようこそ、キュアット探偵事務所へ!」」
「I need the help of a detective Please help me!」
「へ…へるぷ、みい?」
「どどど、どうしよう! 英語だ~!」
「えっと…グミ! グミ…」
「弥勒くん、分かる?」
「ごめん、僕も分からない」
僕らは英語が分からず困っていると依頼人は…
「あっ…すみません、取りみだしてしまって、つい…日本語も話せるので大丈夫ですよ」
「よかった~」
「日本語、お上手ですね」
「ええ、日本の大学に通うために最近、ロンドンから引っ越してきたんですよ」
「ロンドン、私もこの前までいたんですよ」
「Oh really?」
「クッ…あぁ~、でも英語はあまり得意じゃなくて…」
「実は、これが届いたんです」
依頼人がそう言って見せてきたのは予告状。内容は『本日、6時12分38秒に人形をいただく。怪盗団ファントム』と書かれており、周りには♡△□☆♪の模様が描かれていた
「この模様…」
「もしかして暗号じゃない?」
「うん、きっとそうだね!」
僕らは早速依頼人のポールさんのマンションに向かう
「ここがボクのマンションです」
「予告状の四角模様はこのマンションのことかな?」
「あっ、そうかも!」
怪盗団のアジトにて、ゴウエモンが報告に来ていた
「予告状?」
「そんなもん、あんたしか、送らないっしょ。アルカナ・シャドウ!」
「いいえ、私じゃない」
「…ってか、あんた、なんで、そこ座ってんの?」
「まぁまぁ、いいじゃねぇか」
「よくないっしょ!」
「よくはないだろう」
「つまり、誰かが怪盗団ファントムの名を語っていると?」
「一体、何のために?」
「おっ?オレも行くぞ! 1人じゃ不安だろ? おいおい、恥ずかしがるな! たまには頼ってくれてもいいんだぞ。ほら!ドーンと…」
「…って、もういないし」
「もういないかな」
「な~にぃ」
マンションの廊下を歩いていると僕は見覚えのある人物を見付けた
「あれ?お前は…正野義弘」
「君は…鷺野だっけ?どうしてここに?」
「まぁ色々と付き添いで」
僕はそう言いながら、正野の頬の絆創膏を見つめた
「転んだのか?」
「え?あぁ、そんなところ…」
正野はそう言ってその場から去っていった。
「弥勒くん、どうしたの?」
「ん…あぁ知り合いがいただけ」
僕らはポールさんの家に入り、早速ファントムが狙っている人形を見せて貰った
「これが予告状の人形です」
「はなまるかわいい!」
「フランス人形?」
「頭が陶器のものをビスクドールっていうでシュ」
「先祖代々伝わる大切なものです。もし盗まれてしまったら…」
「ポイントは、やっぱり、この予告状だよね」
「模様が何かの暗号になっている…」
「透かして見たら、どこかの場所を示す…とか?」
「模様もだけど予告時間も不思議ね。6時12分38秒…普通は6時とか7時とか、ぴったりの時刻を予告すると思わない?」
「そういえば…今日は6時に業者の方が来るんです。エアコンの修理と家具・パソコンの配送の方々です」
「ということは…予告時間に部屋で作業をしている」
「その3人が怪しい!」
すると早速その業者さんたちがやって来た
「どうも~、エアコンの修理に来ました」
「ご注文の椅子をお持ちしました」
「パソコンどこにセッティングしましょうか」
業者さん達は直ぐさま作業に取りかかっていた
「3人とも、怪しいところはないね」
「もうすぐ予告の時刻…」
「結局、暗号が解けてない」
「中途半端な時間の謎もだよ」
「何か見落としがあるような…」
僕らが考え込む中…
「くれあ、大丈夫、シュシュタンがついてるでシュ」
「ありがとう、シュシュタン」
「くれあ、大事なこと忘れてるでシュ。きらめきでシュ」
「はっ!」
くれあさんはシュシュタンの言葉を聞き、何かに気が付いた
「もう大丈夫…」
くれあさんは少し考え込み、プリキットブックを開き、何かに気が付いた
「ポールさん! 改めて予告状が届いた時のことを聞かせてください」
「今更ですか?」
「はい、本当なら始めに聞くべきことです。でも、変わった予告状に気を取られて、お聞きするのを忘れてしまいました」
「そういえば!」
「なにも聞いてない!」
「予告状を見つけたのはいつですか?」
「今朝ですけど」
「どちらで?」
「えっ…あぁ、あそこの窓から飛び込んできたんです」
「窓から…あっ…きらめいた!ロンドンに比べると日本の夏は暑いですもんね」
「そうなんです。エアコンも壊れてるので、窓を開けて、涼んでたんですよ」
「なるほど…でも、おかしいですね。あの窓、開きませんよ」
『えっ!』
「どういうこと!」
「マンションの高層階だと安全のために窓が開かない作りになってることがあるの。ほら見て、この窓1枚のガラスでサッシに鍵も取っ手もないでしょ?」
「えっ」
「ほんとだ!」
「窓が開かないのにそこから予告状が飛び込んでくるなんて、ありえない」
「つまりポールさんがウソをついている?」
「ええ…では、なぜウソをつくのか…それはポールさん、あなたが…予告状を書いた犯人だからです!」
指摘を受けたポールさんは変装を解くとモノクルを付けた見知らぬ男が現れる
「アメージング! 慣れない変装なんてするもんじゃないね。流石だよ、帆羽くれあ。オレはデッチ・アゲイン!初めまして、名探偵プリキュアの諸君」
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