弥勒Side
トランポリンを使ってさっきの大男の所までたどり着いた僕ら。
「か…返して!漫画の原稿を、探すんだから!」
「はは~ん、分かったぞ。なるほどな!恐らく、マコトジュエルはその漫画の原稿に宿っている」
大男はそう言って鞄を返してくれたけど、直ぐさまその場から去ろうとする
「どっちが先に見つけるか勝負だ! 名探偵!」
それだけ言い残して去るけど……わざわざ勝負って……
「怪盗が、なんでボクの原稿を?」
「原稿は渡しません!」
「私達が先に見つけます!」
「もう、いいよ…僕は、みんなを笑顔にしたくて漫画を描いてるんだ…なのに、僕の漫画のせいで探偵さんが危ない目に遭うなんて嫌だよ!」
「私達も同じだよ!」
「探偵も、困った人を笑顔にしたいの!」
「だから、受けた依頼は必ず、はなまるに解決します! 私達名探偵に任せて下さい!」
「まぁ、受けた依頼を投げ出すのは探偵としてどうかと思うしな。それが依頼人自身から言われてもね」
「探偵さん…」
「事務所で待ってて下さい!純一さんの漫画、後で読ませて下さいね!」
「うん!」
僕らは例の女の人を探すが…本当にどこにいるのやら…
「その女の人は、どこにいるの?こっちに来たんだよね」
「ええ…ところで、バッグの中身はりんご・じゃがいも・たまねぎ・パン、それにエプロンだよね」
「うん、つまりレストランとか、食べ物屋さんの人かな?」
「確かに中身的には…」
でも何だか違和感があるんだよな。そう思いながら僕らは近くのカレー屋に聞き込みをする
「う~ん、知らないな」
「カレー屋さんだと思ったのに…」
「だったら、他のお店?」
「あっ、そうだ!このエプロン、見覚えありませんか?」
「ちょっと待って! これ…ケチャップのシミじゃない?」
「ケチャップ!」
ケチャップのシミ…だとしたらケチャップを使う料理?
ある屋上にて
「うーん…どこだどこだ? 原稿の入ったバッグは、どこだ?キュアアルカナ・シャドウ、怪盗ダーク、探せよ!」
「必要ない」
「そうよ! この子は、もうどこにあるのか分かってるの! ね?」
「な、なんだと!?」
あんなとみくるがケチャップを使う料理に関係していると推理していたが、カレー屋の店員は鞄に入っていたジャガイモとタマネギは芽が出ており、リンゴも新鮮じゃなく、とても料理に使うものではないと言われ、僕らは駅前で改めて集まった情報を整理していた
「行きづまったら、はじめから考える。これ、探偵の鉄則」
「うん!」
「純一さんは、ここでぶつかってバッグを落とした。落として汚れたのかと思ったけど…アスファルトだよ!」
「ほんとだ!」
「だとしたら別の要因で最初から汚れていた?」
考えているとポチタンが近くにあったベンチに触れて、慌てていた
「ポチ~!」
「あっ、ポチタン、ペンキ、塗りたてだって!」
「もう! ちゃんと落ちるかな?」
あんながそう言いながらハンカチでペンキを拭こうとすると、ポケットから何か落ち、みくるがそれを拾う
「何か落ちたけど…」
「あっ…」
僕らはそれを見た瞬間、答えが見えた
「「見えた! これが答えだ!」」
「バッグは、きっと!」
「あそこだ!」
僕らは絵画教室に入っていくとある人が出迎えてくれた。みくるは似顔絵と見比べ……
「間違いない! この人だ!」
「あ! 私のバッグ!」
僕らは中に案内されると棚の上に純一さんの鞄が置かれていた
「あれって! 純一さんの!」
「そっくり! 間違えても仕方ないね!」
「お二人とも、よく、ここだって分かりましたね
」
「バッグに付いている汚れは土じゃないし、エプロンもケチャップじゃない。ペンキが付いたハンカチを見て思ったんです。汚れはペンキじゃないかって」
「でも、あんなの落とした紙、このチラシを見て思ったんです。付いてたのは絵の具だって!バッグに入ってたものは、食材としては不適切」
「でも、絵の練習には使える!」
「そうなんです。本当、よく分かりましたね!」
「「私達、名探偵ですから!」」
何というか今回は先入観に囚われすぎたな……食材を見て、料理に使うものって思い込んでたし
「何が名探偵だ。ほう、なかなか面白い漫画だ。いただいていくぞ!」
気が付くといつの間にか侵入していた大男が原稿を奪って逃げ出していた。僕らは急いで追いかける
「待てー!」
「来たか!」
「逃がさないよ!」
「まさか追いつくとはな」
「なぜ絵画教室に原稿があるって分かったの?」
「パンだよ」
「パン?」
「ああ。新人が気付いたんだ」
「そうか!?パンは消しゴムとして使う事がある!」
「ご名答!さて、この俺に追いついたご褒美をやろう!ウソよ、覆え! 来やがれ、ハンニンダー!」
ハンニンダーが召喚され、あんな達はプリキュアに変身する
「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!プリキュア!ウェイクアップタイム!サン!見つける!ロク!向き合う!キュー!奇跡のふたり!」」
「クルッと回して!」
「キュートに決めるよ!」
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー」
「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵キュアミスティック」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげます!」
「怪盗レッド!」
僕も怪盗に変身する
「天晴れだ! これがハンニンダーか! さすがはウソノワール様から授かった力!」
「ウソノワール?」
「ああ、そうだ。我が怪盗団ファントムの偉大なるボス、ウソノワール様だ!マコトジュエルは、ウソノワール様のために持ち帰る。だから、お前達には消えてもらう!」
ハンニンダーから放たれる効果音が僕らを襲う。僕らは避けていくが…
「人を楽しませたいっていう純一さんの漫画をこんな事に使うなんて!」
「知った事か! ウソノワール様がお喜びになれば、それでいい!」
ハンニンダーがレーザーを放つが…
「ミスティックリフレクション!」
ミスティクがバリアで防ぐ。
「な、なにぃー!?」
「アンサーアタック!」
アンサーがハンニンダーを殴り飛ばす。更に僕はワイヤーでハンニンダーを縛り上げる。
「今だ!」
「「これが私たちのアンサーだ!」」
アンサー達が突撃し、ハンニンダーを浄化する
「「キュアット解決!」」
屋上にて、戦いを見届けた少女と妖精とダーク
「へー、やるじゃない」
「あれがニジー達が言っていた怪盗か」
「あなたにそっくりな格好ね」
「そうだな…」
僕らは事務所に戻り、純一さんに原稿を渡すとあることに気が付いた
「ジュンジュン・コマッツ?」
「うん! 僕のペンネーム!」
「あ、あ、あの、あのジュ、ジュンジュン・コマッツ先生!?」
「知ってるの?」
「うん! 先生の漫画、大好きなの! 純一さん、有名な漫画家さんになるよ!」
「ええ!? 本当!? それって、名探偵さんの推理?」
「推理じゃなくて、分かってるの! 何て説明していいのか…」
「そんなすごい漫画家さんの作品なら、私も読みたい!」
「ボクも読む! 読みたい!」
「待って! 私が先だって!」
「私が先!」
「よし! こうなったらジャンケンだ!」
「分かった!」
「せーの!」
「最初はグー!」
3人が誰が先に読むかジャンケンするのを僕はのんびり見つめるのであった
感想待っています!