「さて、やってきたのはいいが…ここはどこだ?」
陸也は手に持っていた端末を起動させ、場所を把握する。
「惑星ジュフォン…地球に似ている惑星でテラフォーミングに成功した星の一つで、生命が住むにも問題ない…が、紛争が相次ぎ、唯一奴隷制度のある国がある…」
「奴隷制度って…いつの時代ですか?」
「まぁ大体は廃止されてるよ。そんなことを別惑星でやってるって
端末を弄りながら、陸也達は周囲を見渡す。辺り全体には緑があちらこちらにあるとはいえ、違和感があった。
大破したMSの残骸や大気圏内でも活動可能にした艦艇の残骸が散らばっている。
「……まるで墓場だな」
「けど、これは好機だね。ここにある残骸全て回収して…ボク達独自の艦艇を作るのはどうだい?」
「それも悪く無いか…」
陸也はザクリベンジャーを動かし、まずは周囲の残骸を回収し始める。
アクトマンのズゴックリベンジャーやアクトロンのザクⅣ。虹川のギラ・ドーガリベンジャーも回収作業を行う。
「しかし、ここまでのぶっ壊れっぷり、直しがいがありそうだが…そうだな、修理業者やジャンク屋は大変儲かるだろうな」
軽くジョークを言いながら、艦艇の残骸を回収していると、各MSのレーダーのアラートが鳴る。
「ん?この惑星の防衛隊か?それとも警備隊?」
カメラを向けた先には明らかにMSではない白い機体だった。
しかし、陸也のザクリベンジャーは咄嗟に武器を構える。
「アクシオだと!?」
アクシオ。かつて第二次スーパーロボット大戦Z 破界篇で登場した組織「アクシオン財団」が開発した人型機動兵器の量産機である。
バリエーションも存在し、都市戦・森林戦・砂漠戦などそれぞれの地形で運用することもできる地上用の万能機としても有名であった。
『こんなところでMSとはな…ツイてるぜ!』
アクシオがアサルトライフルを連射する。陸也はその攻撃を避け、ザクマシンガンに似た銃武器「マルチザクマシンガン」を構え、ビーム兵装モードに切り替え、3発射撃する。
アクシオはその攻撃に耐えきれずに爆散するが、その音に釣られ、多くの敵機が現れる。
「うわっ!面倒くさいのが何機械やがるぞ!?」
「分析完了…相手はAEUヘリオン、ティエレン長距離射撃型、戦車型ジェノサイドロンも確認したよ」
「ガンダム00の量産機とダンクーガノヴァの敵機体が使われてる…!」
アクトマンはズゴックリベンジャーの一部の武装を開放する。
突撃して来た戦車型ジェノサイドロンの攻撃を転移魔法で機体事死角に転移させ、急所にアイアンネイルを叩きつけ、その巨体を破壊する。
『ジェノサイドロンを一撃で!?こいつらただのMSじゃないぞ!』
『狼狽えるな!我々に後退はない!』
怯えずに迫る中、敵機体が一機また一機と謎のビームに撃ち抜かれていく。
虹川のギラ・ドーガリベンジャーの狙撃用ビームライフルの光線が迫りくる敵機を次々と撃ちぬいていたのだった。
戦況は陸也側は有利に傾いているが、陸也は何かを察したように西側方面に目をやる。
そこにはボロボロな服装をした子供が残骸の山で恐怖に染まった状態で動けなくなっていた。
「拙い!民間人が巻き込まれた!!」
陸也は子供をかばうよう、敵機を近づかせないように交戦を続ける。
「何でこんなところに子供がいるんだっ…!?アクトロン!子供を安全な場所に!」
「わかりました!さぁ、こっちに!」
アクトマンは引き続き、迫りくる敵機を攻撃しながら殲滅を狙う。
アクトロンは迷い込んだ民間人の避難誘導を、虹川は後方支援に回り、役目をこなす。
数分後に全滅させたが、辺りには敵機の残骸しか残っていなかった。
*
「何とか倒したな…」
「ああ。いくら紛争の続く惑星とはいえ、一部はインフラが間に合って無いんだろうね」
「しかし、民間人がいるのに攻撃を続けてきましたね…やってることはテロと大差変わりないかと」
敵機の増援が無いかを確認した後、陸也はアクトロンに連絡し、戦闘終了を知らせた。